【白山(石川・2702m)】荒天の山行の後に白山は素敵なご褒美をくれました!、別山市ノ瀬道〜南竜山荘〜御前峰・大汝峰〜楽々新道〜新岩間温泉(チャリンコ&バス縦走)
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- GPS
- 17:27
- 距離
- 72.6km
- 登り
- 4,601m
- 下り
- 4,568m
コースタイム
★市ノ瀬から別山・市ノ瀬道を経て南竜山荘へ
(自転車) 計画 実績
新岩間温泉 発 6:20 6:22
道の駅瀬女 着 7:20 7:01
(バス)
道の駅瀬女 発 7:40 7:47
市ノ瀬 着 8:30 8:39
(徒歩)
市ノ瀬 発 8:40 8:42
猿壁登山口 発 9:10 9:04
最後の水場 発 10:30 9:55
チブリ小屋 着 11:29
チブリ小屋 発 12:30 12:12
御舎利山 発 14:00 13:30
別山 発 14:10 ↓荒天の為
御舎利山 発 14:20 13:30
南竜山荘 着 16:20 15:20
(宿泊・夕朝食・弁当)
10/13
★南竜山荘から御前峰・楽々新道を経て新岩間温泉へ
南竜山荘 発 7:00 6:04
室堂センタ 着 7:12
室堂センタ 発 8:40 7:29
白山御前峰 発 9:20 7:59
大汝峰 発 10:30 8:59
七倉山分岐 発 11:30 9:36
小桜平小屋 着 11:11
小桜平小屋 発 13:20 11:36
林道入口 発 16:50 13:42
新岩間温泉 着 17:10 14:10
天候 | 12日:雨 13日:晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
自転車
白山一里野温泉の先にある国道360号石川県側末端部と 白山スーパー林道起点の交差点から石川県道53号岩間一里野線へ。 白山市コミュニティバス「めぐ〜る」の温泉口から徒歩で1時間以上。 駐車場は、林道ゲート前を中心に2〜30台程度、トイレ有。 ■市ノ瀬 国道157号線石川県白山市・白峰から分岐する石川県道33号白山公園線へ。 7〜10月に金沢駅前〜別当出合間で路線バスが運行されている。 今回利用した瀬女〜市ノ瀬間は1,070円 http://www.hokutetsu.co.jp/bus/hakusan/ 駐車場は、700台収容、無料、トイレ・ポスト有。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■道の状況 特に危険箇所なし ■登山ポスト 市ノ瀬ビジターセンター ■下山後の温泉 新岩間温泉「山崎旅館」 700円/大人1人 露天風呂は混浴です |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25,000地形図
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
ビデオカメラ
車
|
感想
★はじめに
多くの山小屋の営業が終了し、
登山シーズンはひと区切りとなる今週末。
どこへ行こうかと思い真っ先に思い浮かんだのは、
地元を代表する山・白山。
一昨年、中宮道をチャリンコ&バスで縦走し
すっかり味をしめたので、
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-136636.html
別のコースで行ってみたい。
いつもは通過点だった南竜山荘、
一度は泊まってみたい。
というわけで、今回のコースを決めました。
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(1日目)
★チャリンコ&バスで(新岩間温泉〜市ノ瀬)
クルマにチャリンコを積んで新岩間温泉へ。
駐車場に停まっていたのは他に1台だけ。
チャリンコを下ろして出発、
道の駅瀬女にある、瀬女バス停へ向かう。
新岩間温泉へ通じる県道は、
切り立った崖にあり、時折ガードレールもない。
落ちたら数百メートル。
ヒヤヒヤしながら、下っていく。
道の駅瀬女までは、
2、3箇所ペダルを漕ぐところがあるが、
あとはブレーキをかけながら、滑降していく。
瀬女からは、金沢駅前と別当出合を結ぶ、
白山登山バスに乗車、市ノ瀬へ向かう。
途中トイレ休憩で立ち寄った白峰車庫で、
8月に船窪小屋でご一緒した方に会ってびっくり。
ちょうど同じバスに乗ってたようです。
今、これを書いている頃は、
「山岳リゾート」を満喫していることでしょう。
★山行というより苦行(市ノ瀬〜南竜山荘)
市ノ瀬で登山バスを降り、登山届を提出、
白山遭難の碑に立ち寄ってから、別山市ノ瀬道へ。
天気予報では、朝方雨交じりだが昼には晴れてその後は曇り。
雨のときはブナ林の中だし、ちょうど稜線に出る頃には晴れ、
その後もまずまずなら、これはちょうど良いではないか!
そうは問屋が卸しませんでした…。
稜線に出ても晴れるどころか雨足は強まるばかり。
チブリ尾根避難小屋で昼食休憩を取ったが、
動いていないと冷える、冷える。
雨具を着ると動きにくくなるし、
汗と雨ですっかり濡れてしまい、
そこからは「苦行」に。
御舎利山まで来たけれど、別山はパス。
そのまま縦走路を北上、南竜山荘を目指す。
雨は降っては止んでの繰り返し。
油坂の頭からの下りは、足元が悪い中できつく、
登り返して木道に出てからも長く感じた。
ガスガスの中から南竜山荘の姿がすっすらと見えた時、
ホッとした。
山荘は、今回が初めて。
トイレは温水洗浄便座なのがビックリした。
夕食の後、消灯までの間は、
玄関にある石油ストーブを囲んでしばし山談義。
明日の予報は晴れのはずだが、外は荒れるばかり、
窓の隙間にピュ―ピュ―風が吹き込んで、
窓ガラスがギシギシと音をたてている。
初冠雪かもと言ってたけど寒い。
すっかり「北陸の冬」といった感じだった。
春巻きのように毛布にくるまって就寝。
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(2日目)
★苦行から一夜明けて(南竜山荘〜室堂)
朝は寒さで目が覚めた。
窓越しに外を見ると雪は積もってないようだが、
寒さの余り、毛布から出るのに勇気が要った。
外は雲ひとつない青空。
今日は、状況によっては小桜平避難小屋まで、
霜はおりていて斜面一面うっすらと霜で白がかっているが、
積雪はないらしく、この天気なら、
新岩間温泉まで下山できそうだ。
朝食をとって弁当を受け取ってからすぐ出発。
トンビ岩コースが最短だけど、
この天気なら、エコーラインでしょ!
木道は朝露が凍って滑りやすく注意しながら歩く。
エコーライン分岐を上がること10分くらいで、
御前峰が見えてきた。
雪は降っていないようだ。
それにしても、雲ひとつない空。
苦行の後に、白山はものすごいご褒美をくれた気がする。
五葉坂の上りも若干足取りは軽い。
室堂に着いた。
さすが、メインの山小屋、たくさんの人で賑わっていた。
室堂では、ドリップコーヒーを頂き、ホッと一息。
室堂から改めて御前峰を見て、
改めて昨日苦労した甲斐があったと思った。
★強い風に煽られながらも感動(室堂〜御前峰〜大汝峰)
ホッと一息をつけた後、御前峰へ向かう。
それにしても、北からものすごく強い風。
御前峰の道は基本ジグザグ、
南に向かう時は追い風で勝手に足が動く感じだったが、
逆のときは煽られまくった。
強風の中、御前峰に到着。
何回も来たけれど、これだけクッキリと見える日はない、
というくらいの眺望。
とにかく方位盤にある山が全部見えた。
強風に煽られながら写真を撮った。
さて、次は大汝峰へ、お池めぐりコース経由で向かう。
御前峰山頂の風は、台風並みではないかと思うくらいで、
身をかがめて、シコを踏むようにして稜線を歩いていった。
こちらも眺めは最高、
お池越しに見る、北アルプスはまた格別で、
すげー、きれーいの連発だった。
この風で大汝峰はどうしようかと思っていたけど、
いざ目の前にするとウズウズ。
こんな天気で登らないのは罪でしょ、という感じで。
先行者もいたし、頂上にも何人か登山者の姿が見えたので、
行って見ることにした。
御前峰と違って、広く緩やかな山頂部から見る景色もまた格別。
この頃から雲が吹き上がってきたが、
その光景も何とも言えなほど印象的だった。
★白から深緑の世界へ(大汝峰〜楽々新道〜新岩間温泉)
大汝峰からは七倉山分岐に向けて、ハイマツの間の道をひた歩く。
ガスが上がってきて、白い世界に。
御手洗鉢は、今朝の冷え込みで凍っていた。
そうそう、室堂の今朝の気温はマイナス4度。
それでこの強風だから体感温度はさらに下がる。
どうりで寒かったわけだ。
七倉山分岐付近からは、北からの風を直に受けているのか、
地面も真っ白、そして白いガスの中の白い世界だった。
徐々に高度を下げながら、縦走路を北上していく。
高度が下がるにしたがって霜も融けて冬枯れの世界に。
小桜平に近づく頃には、紅葉の世界に。
小桜平は、ちょっとした庭園のような感じだった。
小桜平避難小屋の前で昼食。
避難小屋は最近建てられたのか、木の香りが強く残っている、
小ぢんまりとした小屋。
小屋の前は、ベンチとテーブルがあり、
景色に囲まれながら昼食をとった。
何とも贅沢。
小桜平避難小屋からは、登ってくる登山者を何人も見かけた。
苔むした岩の下りや、水溜りが一部あったが、
緩急の傾斜が繰り返す、ブナ林の中を良く歩きやすい道。
高度が下がるにしたがって、赤が黄色になり、黄色が緑に。
急な長い下りが終わり、目の前に中宮山とブナオ山が見えたら林道登山口。
林道登山口からは、林道を20分も歩けば、ゲートがあり、
新岩間温泉、ゴール!
出発のとき、もう1台しかなかったクルマは満車で、
駐車場の他にゲート前や道端にたくさん停まっていた。
下山後の温泉は、目と鼻の先にある「山崎旅館」。
数年前、確か休業したはずだったが、再開したらしい。
汗を流した後は、道の駅瀬女へ。
チャリンコを回収して終了。
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前半は、荒天で苦行だったが、
その苦行が報われるほどの眺望そして紅葉が楽しめて良かった。
混雑を避ける意味でも、今回のコース取りを考えたつもりだったが、
この時期にして、静かな山歩きができたこともなお良かったと思う。
また、今回の山行で、今年の白山登山は終了した。
結果として、石徹臼から新岩間温泉までつなぐことができ、
一応南北縦走が果たせたことも満足だった。
5月(市ノ瀬〜越前禅定道・観光新道〜御前峰〜別山〜市ノ瀬)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-292727.html
6月(平瀬道ピストン)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-305421.html
6月(石徹臼から南縦走路を伸ばす)
二ノ峰
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-313483.html
三ノ峰
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-315328.html
7月(上小池から)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-326966.html
9月(杉峠経由で別山周回し南縦走路をつなぐ)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-348361.html
来年も、地元を代表する山である白山の、
四季折々のさまざまな姿を目にしたいと思う。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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南竜山荘で
ストーブを囲んでの”山談義”に
参加させていただきありがとうございました。
(三重県から来た者です)
本当に楽しいひと時を過ごせました。
また、どこかでお会いできる日を
楽しみにしています。
こんばんは!
こちらこそお世話になりました
いろんな情報が聞けて、
地元でありながら知らないことも
結構あってためになりましたし、
楽しかったです
またどこかでお会いしましょう
welcome back白山
得意のチャリンコ+バス作戦ですね
しかし、予定時間より3時間も早く到着するとは
来年、まねしちゃいますね
ただいまー
sakura0725さんのレコ見て、
今回は白山に決めました
2日目のルートは、
終始緩やかなな傾斜で歩き易かったです。
膝にも全然きませんでしたヨ
sakura0725さんなら走れると思います
さっき帰ってきました。
室堂〜ゴマ平避難小屋〜中宮温泉のコース、とっても素晴らしかったです
室堂センターや大汝峰の分岐では、ニアミスだったようです。それにしても寒かったですね。
この夏、船窪小屋で情報をいただき、本当にありがとうございました
山の眺望も、紅葉も、そして下山後の温泉
得意の山岳リゾート気分を満喫できました
今年もゴマ平避難小屋は定員オーバーの大盛況でしたよ
またどこかでお会いしましょう
お疲れ山でした
ホント、まさか、まさかの再会でした!
何回か登っていますが、
これほど見えたことはないというくらいの眺望でした。
お花松原も見事だったようですね
やはり「居酒屋・ゴマ平」状態(笑)
「山岳リゾート」を楽しんで頂けたようで何よりでした
また、どこかでお会いしましょう
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