紅葉と穴堰詣での飯豊山


- GPS
- 29:15
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 2,192m
- 下り
- 2,186m
コースタイム
- 山行
- 5:11
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 5:30
- 山行
- 7:08
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 8:53
天候 | 1日目も2日目も全般に曇り。平地の気温13〜20℃。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に無し。道はよく整備されていました。 |
写真
感想
幾つか候補がある中で、「現在の紅葉のピークは標高1800〜1900m」「次の週は台風が直撃するかも」ということで、大日杉からの飯豊山にしました。
天気は最高と言えるものではありませんでしたが、紅葉は楽しめました。
穴堰については、以下のことを理解してないと存在意義が分からないと思います。
・飯豊から置賜の方に流れる川は一つしかないこと
=水源としての飯豊の最高峰は種蒔山1791mである
=飯豊の水の大部分は小国町を通って新潟県の方に流れる
・川西町の犬川・誕生川水系の最高峰は1000m以下
=田植えの時期は当然に雪は無く、干ばつが起きれば水の安定供給は難しくなる
=つまり犬川・誕生川沿いは山と河川に恵まれていない地域である
このような理由から、犬川沿いの役人の一人が米沢藩に進言したんだと思います。
「飯豊山神社に行くとき、御坪の先で渓谷がくびれているところあるじゃないですか。あそこに堰を掘れば、白川に水を安定供給できるのでは???」
…こんな感じだったかどうかは知りませんが。
この穴堰と平地の長堀堰改修の二大灌漑事業によって、今現在の豊かな穀倉地帯、田園風景の元が成り立ったのだと思います。
上杉鷹山公の治世後半のことです。
鷹山公といえば、当時カラッポだった藩の財政を立て直したということで有名です。でも潤ったお金を何に使うか、豊かになった財政で何をするか、、、そこには今の政治と同じで、いろんな判断があったことでしょう。
5年間工事が中断されたと聞きますので、いろいろ政治的判断(派閥争い)があったのだと思います。
ハイテク化が進んだ現在では、当時のことはもう想像することも難しくなっています。でも昔の人が山や地形に詳しかった、地理院地図とかGoogle Earthもないのに分水嶺や水系について確かな理解を持っていたことには感動を覚えます。
…穴堰ではそんなことを思ったのでした。地元のハイカーの一人として引き続き研究・訪問を続けます。
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