平ヶ岳 鷹ノ巣ピストン 百名山98座目
- GPS
- 10:24
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 1,806m
- 下り
- 1,795m
コースタイム
7:48 下台倉山(1604m)
8:22 台倉山(1695m)
8:30 台倉清水
8:57 白沢清水
9:53 姫池
10:14 平ヶ岳三角点(2141m) 10:17
10:21 平ヶ岳最高地点
10:39 水場
10:53 たまご石 11:02
11:19 姫池
12:13 白沢清水
12:56 台倉清水
13:14 台倉山(1695m)
14:20 下台倉山(1604m)
16:37 鷹ノ巣
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
前日の飯豊山日帰り登山に引き続きの平ヶ岳登山
<登山決定までのプロセス>
2013年10月15日(火)日本列島には台風が接近している。
本来で有れば快晴を狙って登山をしたいところだが神戸から平ヶ岳までやってくるの労力はキツイものがある
9時まで晴れ
12時から曇り
18時から雨
21時から暴風
天気図も確認し18時まではが降ることはないだろうと判断
もし雨が早く降りだしても15時、風がきつくなるもの18時ごろからだろう・・・・
歩行距離と標高差等も勘案して
出発6時
登山4時間、たまご石周遊1時間、下山3時間 合計8時間
下山14時
と行程を設定
もし登山時に想定以上に時間がかかった場合 たまご石周遊を取止めればよい
<鷹ノ巣〜台倉山>
6時16分登山開始
最初の13分は林道歩き
途中沢を渡るがコンクリート製の橋が流されたらしく、丸太橋にて渡渉
1kmチョイ歩いて林道が終わりヤセ尾根に続く登山道へとりかかる
最初は樹林帯の笹薮の中を進むが暫くすると、樹林が薄くなり、眺望が開き始め、尾根の稜線を歩いているのがよく判る
滑り易い土が多い、両側は切り立っているので下山時は要注意
空はどんよりと曇っており、晴れる気配がない 天気予報はハズレ・・・
途中ロープ場もあったが、ロープを使うことなく登りつめる
一本松からぶらさっがたロープ場を登るとヤセ尾根を登り詰めたことになる
さらに200m高度を上げると下台倉山 鷹ノ巣から3.3km歩いたことになる
ここ先はから比較的緩やかな登山道となる、木道が所々で敷いてあるのだが、朝露で濡れており、とても滑り易い
<台倉山〜姫池>
台倉山越して暫く歩くと、下山ハイカーとすれ違った
昨夜は平ヶ岳頂上付近でテントを張ったそうだが、風がキツかった
3時30分に駐車場を出発したハイカーとすれ違った(つまり僕の3時間前に出発)
との話を聞いた
鷹ノ巣から5.6kmで台倉清水
水場が近くあるそうだが、登山道からは確認できず
鷹ノ巣から7.3kmで白沢清水
水場なのだが水溜りという感じで煮沸なしでは飲める雰囲気ではなかった
白沢清水から10分ほど歩くと最後の標高差200mの登りにさしかかる
この付近は草原帯で風が風速15m/s程度あり直接体に吹き付ける
体が冷えるのでジャケットを着込む
坂を登りきると背の高いハイマツ帯に一旦入り見通しが悪くなるがすぐに湿地帯に躍り出て視界が一気に広がる
目の前には姫池という池塘がある
しかし残念ながらガスっており視界が100m程度しかない
<姫池〜平ヶ岳頂上>
姫池歩くとすぐにたまご石との分岐がある
ここから頂上・たまご石ともに1kmと記載
頂上を目指しさらに5分歩くと、再度たまご石との分岐点
ここで団体ハイカーとすれ違う
老人クラブのような団体でざっと30人程度は居たと思う
プリンスルートを利用して登ってきたのだろう・・・
さらに10分歩いて平ヶ岳三角点到着
ここで朝3時30分に登山口(鷹ノ巣)を出発したという老人と出会う。頂上まで3時間差を追いついたことになる
この老人すでに3回コケたということでドロドロの服装であった。かなり無理をして登ってきたような姿である
「三角点よりもこの奥に本当の平ヶ岳頂上がありますよ」
とこの老人に案内したのだが、
「もぅココで精一杯、下山する」
とのコトで一旦別れて、僕はこのまま最高点を目指す
三角点から先の木道を歩くと新鮮なティッシュ畑になっており、ウンチも木道脇にゴロゴロと転がっている・・・・
私自身も身に覚えの無いというコトではないが、これは極端に酷いと感じた・・・
山の自浄能力を遥かに上廻っているだろう
三角点から歩くこと二分
「この先通行止め」と道標が一本たっており、ぷっつりと木道が途絶える ここが平ヶ岳最高地点
平ヶ岳2141m
百名山98座目
登山口(鷹ノ巣)から4時間5分ほぼ予定通りで到着
ぷっつりと途絶えた木道向こうへも踏み跡が続いているがガスっており先がどうなっているは全く判らない
「山頂をへて鷹ノ巣10.7km」と記載された道標も立っている
しかし最高地点で表す標識は一切なし、GPSで確認するのみ
<平ヶ岳頂上〜たまご石>
ぷっつり切れた木道を折り返し、たまご石をめざす
途中でまた先ほどの老人を追い越す 歩き方がもぅボロボロである・・・
たまご石分岐を越し暫く歩くと水場
この水場なのだが、水は確かに流れているのだが、赤く濁っており、直接飲む気にはなれない・・・
もっとも水を3.5Lも担いで登っているので水に不自由することは一切ない
水場を越して登り坂に差し掛かりまもなくすると再度鷹ノ巣とたまご石の分岐
地図で見る分岐のしかたと現地で見る分岐の仕方が全く違う
ここから木道を10分チョイ歩いてたまご石
途中にはプリンスルートの無名分岐点もあった
<たまご石>
写真で見てしっていたが、実際見てみると・・・
あまりたいしたコトは無い
色々な山で数々の奇岩を見てきたのできっとそぅ感じるのだろう
僕の登山三大がっかりノミネート間違いなしである
たまご石にて昼食としてパンとオニギリを食べて休憩
<たまご石〜鷹ノ巣>
たまご石から下山を開始
姫ノ池まで登り返す
ちょっとだけ寄り道をして姫の池のテント場を確認してから鷹ノ巣への下山道を下る
一気に坂をくだり、体が温まったので、ジャケットを脱いで、リュックへ収納した途端雨が降ってきた
再度ジャケットを着て歩き始めるとさらに雨足が強くなってきたのでゴアのパンツ着用
さらに歩き始めてすぐに先ほどあった老人に追いつく
僕と同じように雨具をつけて歩いているのだがこの短時間ですでに何回もコケタのだろうパンツはドロドロである
足取りもボロボロ パッと見た目ではこの段階ですでに遭難状態
本人は自分の重篤度を殆ど認識していないようだが、もし何度もコケるうちに、一度でも足を挫き歩行困難になれば、台風の接近も加わり最悪の結果を招く可能性が高い
ツエルトも持っていないだろう
このペースだと僕独りなら余裕をもって14時には下山可能だが、この老人を見捨て下ってもし彼が遭難したら後悔するのは僕自身・・・
なんだか自分自身、あまり乗り気では無かったが、同行を申し出て一緒に下ってゆくことに
ここからが地獄の始まりだった
この老人、
歩くスピードは僕の半分以下、それは構わないのだが、
ストックの持ち方も間違えている・・・
リュックをダランと垂れての背負っている
500ccのペットボトルがバラバラにリュックに入っており荷物がキチンとパッキングされていない・・・
そしてストックの持ち方ですが、こう持つと楽ですよと教えても聞き入れてもらえない
兎に角転倒され、歩行困難になるのがイヤなので足運びと重心の置き方だけ口酸っぱく指導する
本人曰く15時30分目処に下山できる、とのことだったが・・・
この老人饒舌で話が調子に乗ると立ち止まってゼスチャーを交えて話そうする、その時は立ち止まらないように促す。
そうすると
「ヤセ尾根をすぎ安全な場所に着いたら先に行ってもらったら良い」
と等と露骨に機嫌が悪くなること数度
これには参った・・・
こちらは今すぐにでも、彼を見捨てて先に行きたい気持ちでイッパイなのだが・・・
後悔をした
老人のテンションを落としても、一緒に歩く僕に跳ね返ってくるだけ
仕方がないので老人のテンションを落とさないように、営業スマイルでヨイショして歩く
台風が刻々と近づいているのだ
走って降りたいキモチでこちらはイッパイである
こんなコトを繰り返しながら歩く
老人を見捨てて先に下山し、彼が遭難した場合、後悔するのは僕の方だ・・・
兎に角 老人をヨイショして一緒に下山する
ヤセ尾根に入り、さらにグッとペースが落ちる
しかし慎重に重心の置き方をキチンと守って歩いているので彼がコケルことは無い
滑った時は油断して、重心の置き方を間違えたときだけ
この老人 15:30には下山できると吹聴していたが、
15:30の時点でまだ1197m小ピーク地点
しかし傍から見ると、彼にとってはこれでもかなり順調
16:21ようやく林道に躍り出た
厚い雲に覆われたそらはかなり薄暗くなっている
16:37、日暮れ直前にようやく無事下山
これで僕の肩の荷が下りた。僕が付き添っていなかったら彼は間違いなく、まだヤセ尾根を一人歩いていたことだろう
老人は私に何度も感謝の言葉を述べていた。ここで彼と別れ、独り新潟方面へクルマを走らせる
クルマを走らせ始めるとほぼ同時に雨足がより一層強くなった
こんな豪雨のなか下山する羽目にならなくて良かったとつくづく感じた
keijikeiji さん
ま〜た今回もお疲れ様です
最後に感謝の言葉があって良かったです
あと二座、お天気に恵まれること祈ってます
いよいよですねぇ〜。
自分のことのようにドキドキしてしまいす。
お体に気をつけて。
楽しんでください♪
<<追記>>
keijikeiji さんが、百名山を達成したあと、どのような方向に進んでいかれるのか、とても興味深いです。
ありがとうございます
「人助けはするものだ」という思いはあるのですが、あぁも我侭だと私の心が狭いので・・・
一緒に下りながら・・・色々と考えていました
あの尾根を台風の暴風で且つ真っ暗闇の中、何度もコケながら降りて行くのはかなり危険でしょうし・・・
自分自身どうすれ立ち振る舞えば良いのか??とても悩むところです
ありがとうございます
いよいよアト二つ
何時でも登れるな・・・
と考えています
チョッピり寂しいですね
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