南アルプス全山&名物グルメ食べあるき縦走 ゆるゆる3週間♪

- GPS
- 485:23
- 距離
- 178km
- 登り
- 18,735m
- 下り
- 18,324m
コースタイム
7:55 畑薙大吊橋
13:10 横窪沢小屋(冬季開放小屋泊)
【2日目】9月15日(日)
6:00 横窪沢小屋
8:50 茶臼小屋(小屋泊)
【3日目】9月16日(月) *台風停滞
茶臼小屋(小屋泊)
【4日目】9月17日(火) *START!!
7:45 茶臼小屋
茶臼岳、仁田岳、易老岳、光岳、光石
16:30 光岳小屋(冬季開放小屋泊)
【5日目】9月18日(水)
6:10 光岳小屋
イザルヶ岳、易老岳、茶臼岳
13:00 茶臼小屋(テント泊)
【6日目】9月19日(木)
7:15 茶臼小屋
上河内岳
12:27 聖平小屋(テント泊)
【7日目】9月20日(金)
5:30 聖平小屋
小聖岳、前聖岳、奥聖岳、兎岳、小兎岳、中盛丸山
16:10 百間洞山の家(小屋泊)
【8日目】9月21日(土)
6:52 百間洞山の家
百諒拭∪崟亞
14:29 荒川小屋 (テント泊)
【9日目】9月22日(日)
6:30 荒川小屋
荒川三山
14:20 高山裏避難小屋(小屋泊)
【10日目】9月23日(月)
6:57 高山裏避難小屋
板屋岳、小河内岳、烏帽子岳
13:50 三伏峠小屋(小屋泊)
【11日目】9月24日(火)
5:22 三伏峠小屋
本谷山、塩見岳
16:21 熊ノ平小屋(冬季開放小屋泊)
【12日目】9月25日(水)
7:30 熊ノ平小屋
三峰岳、間ノ岳
13:00 北岳山荘(小屋泊)
【13日目】9月26日(木) *休足日
7:50 北岳山荘
北岳
11:30 北岳山荘(テント泊)
【14日目】9月27日(金)
7:20 北岳山荘
間ノ岳、農鳥岳
15:10 北岳山荘(テント泊)
【15日目】9月28日(土)
8:12 北岳山荘
間ノ岳、仙塩尾根
14:40 両俣小屋(テント泊)
【16日目】9月29日(日)
7:05 両俣小屋
仙丈ケ岳
16:30 長衛小屋(テント泊)
【17日目】9月30日(月)
6:00 長衛小屋
甲斐駒ケ岳、双子山、北沢峠
14:20 長衛小屋(テント泊)
【18日目】10月1日(火) *休足日
8:15 長衛小屋
南アルプス林道、広河原
11:10 広河原山荘(テント泊)
【19日目】10月2日(水)
6:48 広河原山荘
白鳳峠、高嶺、地蔵岳
15:03 鳳凰小屋(テント泊)
【20日目】10月3日(木)
7:52 鳳凰小屋
鳳凰三山
13:00 南御室小屋(テント泊)
【21日目】10月4日(金) *GOAL!!
5:30 南御室小屋
観音岳、薬師岳
13:15 夜叉神
| 天候 | 9月14日(土) 晴れ 9月15日(日) 暴風雨 9月16日(月) 暴風雨(台風18号)夕方晴れ 9月17日(火) 晴れ 9月18日(水) 晴れ 9月19日(木) 晴れ 9月20日(金) 晴れ 9月21日(土) 晴れ 9月22日(日) 晴れ 9月23日(月) 晴れ 9月24日(火) 曇りのち晴れ 9月25日(水) 曇りのち霧雨 9月26日(木) 晴れ 9月27日(金) 晴れ 9月28日(土) 晴れ 9月29日(日) 晴れ 9月30日(月) 晴れ 10月1日(火) 曇りのち雨 10月2日(水) 晴れ時々曇り 10月3日(木) 晴れのち曇り夕方から雨 10月4日(金) 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
※注意箇所 9/17 三吉平〜静高平は沢筋の道で、マーキングがほとんどなく足跡がつかない道なので、ミスルートしてるんじゃないかと不安になります。 9/22 荒川前岳のカールの下りはスリップ注意でした。 9/24 塩見岳山頂直下の岩場は重いザックだと恐いです。 10/1 早川尾根は赤薙沢ノ頭崩落のため広河原峠〜白鳳峠が通行止めです。 ※コインシャワー 長衛小屋 500円/5分 広河原山荘 300円/時間制限なし |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
昼間スタッフのみなさんがついて丸めたお月見のお餅^^小豆餡とうぐいす餡、どっちもおいしかった〜♪
夕食のあと、宿泊のみなさんと、スタッフのみなさんと一緒に頂きました。
(9/19)
(10/2)
ナナカマドの赤い実がかわいいっ
(*>▽<*)
(10/3)
感想
毎年この時期に北アルプスを縦走していましたが、
今年は私にとって未踏の地、南アルプスの南部を歩きたいと考えていたところ、
雑誌PEAKSで南アルプスの全山小屋特集が目に入りました。
以前から東海フォレスト系の山小屋のごはんは美味しい!というウワサは聞いていましたが、
それ以外の各小屋もそれぞれに名物があってどれも魅力的(*>▽<*)
山にしても同じ、この山域をどこで区切ってどう歩くか、どこにするかなんて選べない!
とゆうわけで、「南アルプス全山」と、個人的な好みで勝手にセレクトした「南アルプス名物食べあるき」、
ぜんぶまとめて行っちゃうことにしました♪
ちょうど友達のもえちゃんも南アルプス全山縦走を計画。
もえちゃんは北から南へ、私は南から北へと計画しました。
9月15日に光でもえちゃんのゴールと私のスタートを祝う予定でしたが、
台風18号襲来で15日から南ア南部は大荒れ予報。
私は15日に易老渡から光に上がる予定でしたが、急きょ14日に畑薙から茶臼に上がることにしました。
前日は会社から定時ダッシュで帰宅して、芦安へ。
私のクルマを置いて、ダンナに畑薙まで送ってもらいました。
【1日目】9月14日(土) 晴れ
出発地[畑薙大吊橋] 到着地[横窪沢小屋](冬季開放小屋泊)
移動距離[7.0km] 行動時間[5:15] 一般CT[4:50]
28kgのデカザックと徹夜移動の重いカラダでいくつか吊橋を渡ったら、完全に平衡感覚を失って目眩フラフラ。
翌日は朝から雨、昼から大荒れの予報だから、できれば茶臼小屋まで上がりたかったけど、横窪沢小屋でギブアップ。
横窪沢小屋はすでに営業終了していて冬季開放していました。
とてもきれいで快適な小屋ですが、無人小屋に泊まるのは初めてで、しかも一人ぼっち。
夜こわくて眠れないかも〜(>_<)と思ったら、暗くなる前から爆睡でしたw
【2日目】9月15日(日) 暴風雨
出発地[横窪沢小屋] 到着地[茶臼小屋](小屋泊)
移動距離[2.6km] 行動時間[3:15] 一般CT[2:20]
朝から断続的なザーザー雨。
横窪沢小屋から茶臼小屋までの短い移動だけど、登山道は完全に沢状態。
びしょ濡れになったけど気温が高かったのでそんなに冷えずにすみました。
茶臼小屋では暖かいストーブの脇でおしるこをご馳走に(*>▽<*)オアシス〜♪
スタッフのみなさん、まるで家族のように迎え入れてくださって、心も体もあったまりました。
この日宿泊者は私のほかに2人。
光岳で100名山を達成してきたIさんと、聖平から来て次の光岳が99座目というTさん。
全国各地のいろんな山の話で盛り上がりました♪
ここで、もえちゃん情報収集♪
・前日もえちゃんは百瞭兇ら茶臼小屋まで来てテン泊、この日、雨のなか光に向かって出発した。
・Tさんは奥聖から戻ってくるもえちゃんとすれ違った。
・Iさんは易老岳あたりでもえちゃんとすれ違った。
【3日目】9月16日(月) 台風18号直撃
茶臼小屋停滞
夜中から暴風雨はさらに強くなって、小屋が揺れたり、雨戸の隙間から雨がプシュッと吹き込んだり。
ものすごくでっかい高圧洗浄機で間近から噴射されてるイメージです。
朝8時頃からがピークで、外に出たら吹き飛ばされそうでトイレも我慢^^;
宿泊者3人全員停滞。
昼寝をしたり、おしゃべりしたり、また寝たり。
驚いたのは、井川観光協会の運営している小屋は、停滞のときは宿泊費が無料ということ。(朝夕の食事代のみ)
こんな悪天候のときは、安全な小屋であたたかくまったり過ごすことができるだけでもありがたいことです。
お昼にはてんこもりのミートソーススパゲティをご馳走になって、本当に良くしていただきました。
午後になると雨も止み、夕方には晴れて富士山も見えるようになりました。
食事のあとスタッフの方が亀甲状土に大雨の後にだけ現れる「幻の池」を見に行くというので、宿泊者3人も付いていくことに♪
でも、日没直前だったので私とTさんは稜線までの散歩にして引き返しました。
【4日目】9月17日(火) 晴れ
出発地[茶臼小屋] 到着地[光岳小屋](冬季開放小屋泊)
経由地[茶臼岳、仁田岳、易老岳、光岳、光石]
移動距離[11.1km] 行動時間[8:45] 一般CT[6:15]
朝食前に、宿泊者3人+スタッフの方1人で「幻の池」へ♪
前日と比べるとすでにだいぶ水が引いたようですが、それでもそこはすっかり池でした。
だんだん明るくなっていく空と上河内岳のモルゲンロートがきれいで「さかさ上河内岳」もくっきり!
スタッフの方でさえめったに見ることができないという「幻の池」を初めて来たのに見ることができてラッキーでした♪
光岳小屋は15日で営業終了して冬季開放しているので、テントや余分な食糧・ガスなどは茶臼小屋にデポして出発。
希望峰にザックをデポして仁田岳に向かうと、後ろから「じゅんPさぁーーーんっ!」と声が。
もえちゃんだーーーっ(*>▽<*)♪
南ア全山完踏したもえちゃんは惚れぼれするほどオトコ前でしたw
たくさん話したいこと聞きたいことがあったけど、そんなにゆっくりもできないので、
仁田岳で休憩しながらサクッとポイントアドバイスをもらって、私が下山したら焼肉祝賀会をする約束をして別れました。
三吉平から長い長い沢筋を登りきると、いきなりのどかな静高平。
光岳小屋へはここで水を補給していきます。
まだ3時前だったのでアタマをばしゃばしゃ洗ってリフレッシュしました♪
光岳小屋に着くと、ちょうど奥さんに会うことができたので、
「南アルプス全山縦走、てかりTを着てゴールしたいんです!(>人<)」と、ダメもとでムリなお願い。
もう営業終了して片付けちゃったあとなのに快く出してきてくれました。
よかった〜、、ホントに、ホントに、ありがとうございましたっ!!
それから光岳&光石をピストン。
入山4日目、ようやく南アルプス全山縦走のスタート地点に立てました♪
【5日目】9月18日(水) 晴れ
出発地[光岳小屋] 到着地[茶臼小屋](テント泊)
経由地[イザルヶ岳、易老岳、茶臼岳]
移動距離[9.0km] 行動時間[6:50] 一般CT[6:40]
朝、ダイヤモンド富士を見てからスタート。
前日のルートを戻るだけなんだけど、三吉平から易老岳の樹林は長かった〜〜
茶臼小屋では、5日目にして初テント泊^^
夕食はスタッフの方が手打ちそばをご馳走してくれました♪
台風停滞の2日間と、この日と、
茶臼小屋で過ごした3日間は本当に楽しくて、うれしくて、あったかくて、
この出会いをくれた南アルプスに感謝、感謝、です(*>▽<*)
【6日目】9月19日(木) 晴れ
出発地[茶臼小屋] 到着地[聖平小屋](テント泊)
経由地[上河内岳]
移動距離[6.0km] 行動時間[5:10] 一般CT[4:45]
この日は行程が短いのでのんびり。
稜線の分岐から少し行ったところでは雷鳥のつがいに会うことができました♪
「幻の池」はだいぶ小さくなってたけど、かろうじて「さかさ上河内岳」は健在^^
上河内岳って「縦走の途中で通過する山」くらいに思っていたのですが、
きれいなカタチをしていて、山頂からの眺めも最高でした!
聖平小屋につくと、カップにいっぱいウェルカムウルーツポンチをよそってくれました♪
山で食べるフルーツとゼリーは、乾いたカラダに染み込んで、おいしいを通りこして気持ちイイ!!(*>▽<*)
お昼は「聖平小屋の具だくさんカレー」
ゴロッと大きな野菜とソーセージ、スプーンに乗っかるだけ乗っけて、大口でバクバク♪
(*>▽<*)んまぁーーーいっ
これで500円だなんて、なんてお得なんでしょう!
この日は中秋の名月。
スタッフのみなさんでお月見のお餅作りがはじまりました。
わたしもみなさんにまざってちょっとだけお手伝い^^
夕方は雲が出て月が隠れてしまったので、お月見の会は小屋の中で。
お月見の会が終わったころ雲が晴れたので、みんなで登山道の分岐まで月と星を見に行きました。
中秋の名月。
すごい大きくて明るくて、ヘッドライトも要らないくらい。
むしろ眩しすぎて直視できませんでした^^
聖平小屋のスタッフのみなさんとの楽しいひととき、
ここでも、この出会いをくれた南アルプスに感謝、感謝、でした(*>▽<*)
【7日目】9月20日(金) 晴れ
出発地[聖平小屋] 到着地[百間洞山の家](小屋泊)
経由地[小聖岳、前聖岳、奥聖岳、兎岳、小兎岳、中盛丸山]
移動距離[10.9km] 行動時間[10:40] 一般CT[8:20]
この日は行程が長く、しかも百瞭兇16時までに到着しないとトンカツが食べれないという時間制限付き。
ヘッドライトが不要になる5:30に聖平小屋を出発しました。
聖岳への登りはけっこうガッツリ。
やっとの思いで聖岳山頂に着くと、あまりの展望のすばらしさにテンションMAXで叫びまくりでした^^
向かいにずっしりと構える赤石岳の全貌、奥聖への稜線と富士山、光からつながる歩いてきた稜線、
デカザックをデポして奥聖をピストンして、上河内岳をおかずにおにぎりをほおばりました♪
本当に、あまりにも気持ちよくて、気づいたら1時間・・。
シマッタ!!
今日はそんなのんびりできる日じゃないんだった!!(>_<)
そこから、聖をドーーーンと下って、兎をエッチラオッチラと登って、
中盛丸山もなにげにでっかくてヒーヒーいいながら、時計を見ると集中力が途切れるので、
百瞭兇肪紊までひたすらMAXで歩きました。
小屋の受付前でおそるおそる時計を見ると・・・、、、16:10((((_ _|||))))
ガチで泣きながら受付しました。
今回の名物グルメ縦走、主峰にあたる百瞭兇離肇鵐ツを落とすとはっ(>_<)
でも代わりにカツ丼食べれた♪
このトンカツダッシュ、だいぶ足に負担がかかってしまって、
靴ズレ3ヶ所と、足の指5本の爪がゆるんで炎症を起こす始末(うち2本はあとで化膿)。
ダメですね。
今度からこーゆうときはサクッとあきらめよう。
【8日目】9月21日(土) 晴れ
出発地[百間洞山の家] 到着地[荒川小屋](テント泊)
経由地[百諒拭∪崟亞]
移動距離[8.0km] 行動時間[7:40] 一般CT[5:10]
前日は時間に追われた1日だったので、この日は朝からゆっくり。
楽しみにしていた百諒燭盧嚢發里天気でのんびり歩けました^^
赤石岳へは登山道が巻くようにして付いているので、山がでっかいわりにキツくありません。
赤石岳避難小屋にデカザックを置いていったん山頂へ行ってから休憩しました。
小屋前には、Facebookでお顔だけはいつも拝見してる小屋番さんご夫妻が♪
私のデカザックがあまりにもデカくて驚いたようで(最初から比べたらだいぶ小さくなったんだけど^^;)
ちょうど休憩していた登山者の方も一緒におしゃべりで盛り上がりました。
もうすぐ小屋閉めということで、マンゴープリンをご馳走に♪
好きなだけ食べていいということで、おかわりもいただきました^^
荒川小屋に着いてテントを張って、水場で2回目のアタマ洗い。
そろそろ水場でアタマ洗うの限界でした^^;つめたーい
荒川カレーは、お昼には中途半端な時間だったので夕食で♪
これが正解!
カレーはおかわり自由だし、おかずに鶏肉とサラダ、おでんも付いてる!
おかわりのカレーは、よそるときにニンニクをたくさん入れすぎちゃって、
翌朝テントの中がニンニク満点でした^^;
【9日目】9月22日(日) 晴れ
出発地[荒川小屋] 到着地[高山裏避難小屋](避難小屋泊)
経由地[荒川三山]
移動距離[9.3km] 行動時間[7:50] 一般CT[6:45]
荒川中岳の手前の分岐にデカザックをデポして悪沢岳をピストン。
急にカラダが軽くなったので山頂まで1時間かかりませんでした♪
天気の良い3連休の中日だけあって、稜線も山頂も大賑わい^^
こんなにたくさん、いっぱい人がいるというのに、前岳から北へ下りる人はほとんどナシ。
でもかろうじて2人下りてくのが見えました。
このお2人、高山裏避難小屋にいたのでてっきり泊まるのかと思ったら、この日は小河内岳避難小屋までとのこと。
今回の縦走、無人の小屋泊のときに限っておひとり様なんだよなぁ(>_<)こわい〜
でも暗くなるころには爆睡してました。
※夕方ひとり到着したのですが、私がすでに寝てたので気をつかってテン泊したそうです^^;
【10日目】9月23日(月) 晴れ
出発地[高山裏避難小屋] 到着地[三伏峠小屋](小屋泊)
経由地[板屋岳、小河内岳、烏帽子岳]
移動距離[9.0km] 行動時間[6:55] 一般CT[5:55]
高山裏避難小屋からは地味に長い樹林帯。
しかもこのあたりの道は歩く人が少ないのか、けっこう歩きにくいです。
小河内岳まで行ってしまえばあとは展望の稜線♪
お次のターゲット、塩見がドーンと構えてます^^
三伏峠にはテン場もあるけど、翌日は今回の縦走で1番行程が長い日。
少しでも早く出発できるように、この日は小屋泊にしました。
夜中から明け方にかけてザーザー降りの雨。
よかったぁ、テン泊だったら撤収に手間取って出発が遅れるとこだった♪
【11日目】9月24日(火) 曇りのち晴れ
出発地[三伏峠小屋] 到着地[熊ノ平小屋](冬季開放小屋泊)
経由地[本谷山、塩見岳]
移動距離[14.7km] 行動時間[11:00] 一般CT[9:45]
ヘッドライトが要らなくなる明るさになるのを待って出発。
塩見小屋までは、長い長い長い、ながーーーい樹林帯。
倒木またぎとか、またぐのはいいけど、くぐるのはデカザックだと本当にキツい(>_<)
順調に塩見小屋に着いたけど、ガスで真っ白。
風が冷たくてゆっくり休憩もできませんでした。
今回の縦走で私にとって1番の難所、塩見の山頂直下の岩場。
このデカザックでバランスを保って登れるだろうか(>_<)
落石多発帯でもあるので先行パーティと距離をおきながら慎重に進みます。
慎重に、、していたハズなのに、ここで、なんとまさかのミスルート。
気づいたらマーキングのひとつもない斜面に取り付いてました。
背筋の凍る思いでハイマツを伝ってなんとか無事に復帰できましたが、
これでもかってくらいマーキングのある道なのに、なにボーっとしてたんだろ?
ダメですね。集中しないと。本当にこわかった(>_<)
それから一気にガスが晴れて、今まで真っ白だったところに荒々しくも美しい岩稜が♪
イヤ〜〜〜なドキドキから気持ちも一気に晴れました^^
北俣岳分岐を下ると、そこには南アルプスらしいたおやかな稜線。
この長い縦走路の中でどこが1番?て聞かれたら、好きなとこいっぱいいっぱいあるけど、
あえて1つ選ぶとしたら、ここかも(*^^*)
北荒川岳をすぎると、またまた樹林帯。
樹林帯は暗くなるのが早いから急がなくちゃ、と思っても、
トンカツダッシュのときの足の指の炎症が、下りで急ぐとすごく痛いっ(>_<)
熊ノ平小屋は23日に営業終了して小屋閉め作業中。
この日も冬季開放小屋におひとり様^^
長くてキツい1日が終わって、ものすごいお腹がすいて、
三伏峠小屋のおにぎりと、大盛りパスタとじゃがりこマッシュを食べて寝ましたZzz..
【12日目】9月25日(水) 曇り時々霧雨
出発地[熊ノ平小屋] 到着地[北岳山荘](小屋泊)
経由地[三峰岳、間ノ岳]
移動距離[5.7km] 行動時間[5:30] 一般CT[4:20]
計画では農鳥へ進む予定でしたが、この日の夜から翌日の昼にかけて台風の予報だったので北岳山荘へ向かうことにしました。
北岳山荘ならお菓子とかジュースとかいろいろ売ってるから、停滞するならこっちかな♪と思って^^
昼すぎから雨というので午前中に着けばいっかとのんびり歩いてたら、三峰岳への岩稜登りが風も強くて意外と手こずりました。
間ノ岳へ着いた頃からガスが濃くなって、そこから先は慣れた道なのに、たまにあれ?って迷うくらい真っ白。
北岳山荘はうっかり通りすぎるとこでした^^;
明日は台風ということで、小屋泊♪
やっと、足休めだぁ(*>▽<*)
ずっとずっと晴れが続いていたのはとても幸運なことだけど、足休めをする日がなくて、もうボロボロ。
トンカツダッシュのときの炎症もこれで治るっ♪
【13日目】9月26日(木) *休足日
出発地[北岳山荘] 到着地[北岳山荘](テント泊)
経由地[北岳]
移動距離[3.1km] 行動時間[3:30] 一般CT[2:15]
朝のうちは少し雲多めだったけど、みるみる回復して、朝食を食べ終わるころにはすっかり青空!
今日は雨だとあきらめていた人たち、みんなうれしそうに出発していきました^^
とゆうわけで、私も北岳までお散歩に♪
さすが台風予報が出ていただけあって、山頂に人がいないっ!
風もおさまって、気温も上がって、文句のつけようのない穏やかな山日和♪
今日は休足日だから、これでもかってくらいのんびりしちゃおう!
ぼけーーと雲を眺めながら結局そのあと1時間半、大好きな北岳をひとり占めしちゃいました^^
この日、台風のあとの寒気が入って夕方からこの縦走1番の冷え込み。
#1のシュラフ(快適温度−8度〜)なのに、寒くて一睡もできませんでした。
【14日目】9月27日(金) 晴れ
出発地[北岳山荘] 到着地[北岳山荘](テント泊)
経由地[間ノ岳、農鳥岳]
移動距離[12.2km] 行動時間[7:50] 一般CT[8:10]
農鳥小屋に移動する予定でしたが、夜寒くて一睡もできなかったので、
デカザックでの移動はやめて、農鳥は身軽でピストンすることにしました。
またまた台風一過の快晴♪
間ノ岳も、農鳥岳も、最高の展望!!
農鳥岳の山頂では、ハイマツからオコジョが出たり入ったり。
すばしっこすぎて写真は撮れなかったけど、あの動き、かわいいっ(*>▽<*)
山荘に戻ってテントの受付に行ったら、
「夕べ、寒くありませんでした?」
と聞かれたので、
「めちゃめちゃ寒くて一睡もできませんでした(>_<)」
と話したら、なんと、毛布を2枚貸してくれました。
これはすごいっ!
おかげでこの日はぐっすり寝れました^^
ありがとうございます。
【15日目】9月28日(土) 晴れ
出発地[北岳山荘] 到着地[両俣小屋](テント泊)
経由地[間ノ岳、仙塩尾根]
移動距離[8.4km] 行動時間[6:30] 一般CT[4:50]
行ったり来たりでこの縦走4回目の間ノ岳を通過して、仙塩尾根から両俣小屋へ。
最初のうちは尾根の背骨部分で楽しく歩きましたが、そのうちやっぱり樹林帯に。
長い長い長い、ながーーーい仙塩尾根の始まりです。
野呂川越から両俣小屋への下りはとにかくすごいダダ下り。
翌日ここをまた登り返すのかと思うと気が遠くなってしまいます。
でも、この日のお楽しみは両俣小屋の夕食♪
おいしい夕食が食べれることを心の支えに、ダダ下りをひたすら下りました。
両俣小屋に着いて、
「テン泊なのですが、夕食をお願いします」
と言うと、まさかの衝撃回答。
「テン泊の方への食事提供はやってないのよ〜」
・・・・・、気絶しそうllllll(-_-;)llllll
「とりあえずテン場にそのでっかい荷物置いてから受付にいらっしゃい」
と言われたので、言われた通りに。
今日のあのダダ下りを支えた夕食が食べれないなんて(>_<)
もう身も心もフラフラでした。
でもそのあと受付に戻ったら、どこから来たのか聞かれたので、
「テカリから来ました」
と答えると、
「やっぱり!あのデカザックはそうじゃないかと思った。
よし、テカリから来たんじゃあ、特別に夕食はOK!」
ということに♪
やったぁーーーっ(*>▽<*)
すごいすごいすごい、おいしくて、元気出たっ!!
【16日目】9月29日(日) 晴れ
出発地[両俣小屋] 到着地[長衛小屋](テント泊)
経由地[仙丈ケ岳]
移動距離[13.0km] 行動時間[9:25] 一般CT[9:30]
出発のとき、両俣小屋前になんと tomoさんが!!
今回、仙塩尾根あたりですれ違うかも!と事前に聞いてはいましたが、
まさかここにいると思わなかったので、すごいサプライズでした!
tomoさんとは、去年の北ア縦走のとき裏銀座ですれ違った際にお話ししたのが始まりで、
それ以来1年ぶりの再会です(*>▽<*)
しかも、去年お会いしたときはフェイスマスクをしてたので、tomoさんはわたしの顔を知らないのです。
わたしもサングラスをしてるtomoさんしか知りませんでしたが^^
そこからは、キツーーーい登りも楽しくおしゃべりしながらだったせいか、
私にしてはリズムよく登ることができました。(それでもかなりのゆるゆるペースですが^^;)
大仙丈ケ岳まではとにかくキツくて長くて、さらに逆向きハイマツに行く手を阻まれます(>_<)
ひとりだったらもっとペースダウンして、きっと仙丈小屋あたりでギブアップだったろうなぁ。
仙丈ケ岳に着いたときは13時すぎでしたが、そこはさすがtomoさん、
見事な晴れ男っぷりで午後になっても雲もわかずスッキリとした青空でした!
長衛小屋では、待ちに待ったコインシャワー♪
シャンプー等はもちろん使えないけど、久しぶりのシャワーはやっぱり気持ちイイ!
夕食はtomoさんにおでんをご馳走になりました^^
話したいこと、聞きたいこと、たくさんあって話が尽きません。
tomoさん、来てくれてありがとう♪♪
***
ここでイヤな情報が。
早川尾根のどこかが崩れて通行不能になっている、らしい。
でも詳細不明。
【17日目】9月30日(月) 晴れ
出発地[長衛小屋] 到着地[長衛小屋](テント泊)
経由地[甲斐駒ケ岳、双子山、北沢峠]
移動距離[9.9km] 行動時間[8:25] 一般CT[7:05]
全山縦走も残すところ甲斐駒と鳳凰三山のみとなりました。
とっておきの「てかりT」を着て出発です♪
この日もtomoさんと一緒です。
なので天気も最高っ(*>▽<*)
ところどころ紅葉もきれい!!
甲斐駒へは直登コースをセレクト♪
岩場大好きな私ですが、けっこう息の切れる直登です。
1ヶ所だけ、身長の低い私では難しい箇所があって、
そこだけはtomoさんに上から引き上げてもらいました。
天気が安定していたので山頂で1時間半休憩♪
その間に facebookを通じて早川尾根の崩落に関する情報集め。
やっぱり、残念ながら情報は本物。
どうやって鳳凰三山に行こう(>_<)
なーんてことはあとで考えることにして、
のんびり、贅沢な山頂タイムでした♪
その後、tomoさんも私も初めての魔利支天へ。
山頂からの白砂の下りは、ザザーーッ、ザザーーッと砂に足が吸収されて楽しいっ♪
調子に乗って遊んでたら、私の巻きあげた砂でtomoさんが砂まみれになってましたw
ゴメンナサイッ(*>▽<*)
それから双児山経由で北沢峠へ。
北沢峠に着くとなんと!
去年の北ア縦走で水晶小屋で一緒になった、ゆかさんと再会!
facebookで塩見から白峰三山を縦走していることは知ってましたが、
私とは日程が1日ズレていたので会えると思ってませんでした。
まさかここで会えるなんて!!
実はtomoさんも、私と会ったその日にゆかさんとも会っているので、
ゆかさんのバスが来るまでの少しのあいだ3人で盛り上がりました^^
【18日目】10月1日(火) 曇りのち雨 *休足日
出発地[長衛小屋] 到着地[広河原山荘](テント泊)
経由地[南アルプス林道、広河原]
移動距離[11.2km] 行動時間[2:55] 一般CT[3:05]
この日は朝からいつ降りだしてもおかしくないどんより空。
tomoさんとはここでお別れです。
2日間すごく楽しくて、本当に、来てくれてありがとうございました^^
さて、この日は林道をてくてく歩いて広河原まで。
バスも出てるけど、交通機関を使ったら縦走はそこで終わっちゃう気がするので、
ゴールするまでは自分の足でつなごうと思いました。
広河原峠と白鳳峠に向かう登山口は、両方とも通行止めに関する立て看板がありました。
赤薙沢ノ頭が崩落して、現在なお崩落中で、復旧のめども立たないとのこと。
通行できないのは広河原峠〜白鳳峠間だけなので、
栗沢山、アサヨ峰を含む広河原峠までの尾根は歩こうと思えば歩けたようです。
でも、広河原峠も白鳳峠も、ものすごい急坂。
早川尾根を広河原峠で下りて白鳳峠へ登り返すなんて、体力とモチベーション、ありません(>_<)
インフォメーションセンターで情報収集をしてから広河原山荘へ。
テントの受付をして、夕食の予約をして、お昼にワイン牛の牛丼を食べました♪
午後は断続的な雨。
テントの中で雨音を聞きながらぼけーーとするのもイイ感じです^^
雨が止むのを待ってコインシャワーへ。
広河原山荘のシャワーは温度も高めにできて、水圧もあって、そして時間制限がないので、
だいぶサッパリすることができました。
【19日目】10月2日(水) 晴れ時々曇り
出発地[広河原山荘] 到着地[鳳凰小屋](テント泊)
経由地[白鳳峠、高嶺、地蔵岳]
移動距離[6.7km] 行動時間[8:15] 一般CT[6:15]
覚悟を決めて、白鳳峠への登りです。
ここ、以前下りで使ったことはありますが、下りでも使いたくないほど急坂。
それをこれから登るのかと思うとげっそりします。
でも、これさえ登ってしまえば、あとは稜線の小さいアップダウンのみ。
3週間の長い長い縦走の、これが最後の登りということになります。
それにしても、本当にキツかった!!
さらに、白鳳峠から高嶺までの登りもキツいし、
高嶺直下の岩場はデカザックで上がるのに苦労しました。
高嶺の少し手前あたりでガスに包まれて辺りは真っ白。
くたびれ果てて、地蔵岳のふもとで行動食をバクバク食べていたら、なんと突然晴れました!
塩見のときといい、今回といい、本当にわたし晴れオンナになっちゃったのかしら♪
鳳凰小屋はまさに紅葉まっ盛り!!
南アルプスは黄色がメインで赤が少ないのですが、鳳凰小屋付近は色とりどり。
ナナカマドの赤い実がかわいくて、水場のレトロな雰囲気とマッチしてました。
【20日目】10月3日(木) 晴れのち曇り夕方から雨
出発地[鳳凰小屋] 到着地[南御室小屋](テント泊)
経由地[鳳凰三山]
移動距離[6.1km] 行動時間[5:10] 一般CT[3:40]
鳳凰小屋のテラスで、朝日に光る紅葉を眺めながらゆっくり贅沢な朝ごはんタイム^^
のんびり出発してまずは地蔵岳へ向かいました。
オベリスク、前回と同じく最後の大きい岩のふもとで敗退。
でも私にはここで十分です^^
岩に座って足をブラブラさせながら眺める景色は楽しい♪
あとから来た人たちと一緒になって遊んでるうちに、上がってきた雲に飲まれて辺りが真っ白になってしまいました。
結局その後はずっと真っ白。
観音岳も、薬師岳も、ここまでずっと青空で山頂を踏んできたのに、最後の最後に真っ白だなんて(;_;)
なのでサクッとスルーして南御室小屋へ。
【21日目】10月4日(金) 晴れのち曇り *GOAL!!
出発地[南御室小屋] 到着地[夜叉神]
経由地[観音岳、薬師岳]
移動距離[13.6km] 行動時間[7:30] 一般CT[7:35]
朝イチダッシュで観音岳へ。
予報は曇りだの雨だのゆっても、朝イチくらい晴れるハズ!
思ったとおり、晴れました!!
南アルプス全山、青空で完踏!!O(≧∇≦)Oやったーーっ!!
白砂の稜線と、紅葉と、不思議なカタチの岩々、鳳凰三山はそれ自体がアートな感じで、
目の前にあるのに、これって絵じゃない?って思ってしまいます。
よかった、、見れて^^
南御室小屋に戻って、テントをよーく乾かして撤収。
そして、無事に夜叉神へゴール!!!
下山後、温泉行って、シャンプー5回して、トンカツ食べて帰りました♪
(おしまい)
*Memo*
20泊21日
歩行距離:177.5km
テント泊:11日
自炊回数:夕12、朝16
使ったガス:1缶/500g *ちょうど使い切った
持ってて良かったもの:化膿止め飲み薬(抗生物質)、化膿止めキズ薬、滅菌ガーゼ
あったら良かったもの:抗菌目薬
要らなかったもの:本
ザックの重さ START:28kg → GOAL:18kg
体重 -4kg♪
















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