紅葉にはまだ早い、秋晴れの棒ノ嶺(棒ノ折山)


- GPS
- 07:52
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,304m
- 下り
- 1,310m
コースタイム
(休憩&倒木回避0:05)
7:29惣岳山-岩茸石山8:12(0:43)/[予定]8:49/[差]+0:37
(休憩0:05)
8:17岩茸石山-黒山10:12(1:55)/[予定]10:44/[差]+0:32
(休憩0:10)
10:22黒山-権次入峠10:45(0:23)/[予定]11:17/[差]+0:32
10:45権次入峠-棒ノ折10:57(0:12)/[予定]11:37/[差]+0:40
(食事休憩0:47)
11:44棒ノ折-権次入峠11:55(0:11)/[予定]12:47/[差]+0:52
11:55権次入峠-岩茸石12:13(0:18)/[予定]13:05/[差]+0:52
12:13岩茸石-名栗温泉13:30(1:17)/[予定]14:36/[差]+1:06
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR 青梅線御嶽駅5:37着 【帰り】 名栗温泉大松閣より無料送迎バスで飯能駅まで。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に台風の影響で倒木が多く、登山道には小枝等が散乱しています。 場所によっては足をとられたりもしますので大きな枝が落ちている場合はどかしてから通行したほうが後の登山者のためにも良いと思われます。 【御嶽駅〜惣岳山】 改札を出て左手(青梅方面)へ進み、少し先にある左方向の階段を上がって線路を渡った後、正面にある寺に入って左方向にある登山口から入山します。 登り始めは奥多摩らしい裏山風の急登ですが、すぐに傾斜は緩やかになります。 道は軽いアップダウンを繰り返しつつ、鉄塔を3本かすめて続き、祠に守られた水場が見えたら惣岳山直下です。 祠の水場は飲用可能かどうか不明です。見た限りあまり飲みたくない雰囲気。いつもは涸れかけているものの、最近の台風の影響か今回は水量が非常に多く、登山道まで溢れ出して川になっていました。 【惣岳山〜岩茸石山】 惣岳山山頂から岩茸石山へ向かう道はいきなり倒木で塞がれていました。 完全に登山道に覆いかぶさっており、強引に進むのはやや危険な可能性がありました(倒木が不安定で下敷きになる等の恐れ)。 惣岳山山頂にある社の真裏から薄い踏み跡があり、倒木を越えた先の登山道に合流できます。 岩茸石山へ至る途中には岩場の下りがあります。難しい場所ではありませんが慣れていない人は注意が必要です。 道の左側が藪で右側が谷の道の途中で、土が崩れかけて滑落しそうな部分が一ヵ所だけありました。 左の藪が登山道にはみ出しており(台風の影響か?)藪を避けると足を踏み外す、という危険がありそうです。 【岩茸石山〜黒山〜権次入峠】 結構ガンガン下っていきます。段差が高めの箇所もあります。 岩茸石山までの道と比べて踏まれていない道となります。それまでと比べるとやや踏み跡が薄くなるので、慣れていないと進む方向に迷う、という場面があるかもしれません。 基本的に尾根上を辿る道であり、ピークを巻くor登るの分岐くらいしかありませんので、道迷いはしにくいとは思います。 尾根から外れる分岐には道標が立っています。 岩茸石山からガンガン下った分は、黒山の手前辺りからガンガン登って取り返します。距離は短いもののそれなりの傾斜もありました。 【権次入峠〜棒ノ折】 棒ノ折までの最後の登りになります。 山頂へ至るメインルート(?)は植生回復中のため立ち入り禁止になっており、左側の林の中を登ります。 立ち入り禁止エリアを登っている人の姿が目立ちました。立ち入り禁止の表示が気づきにくいのかも。 【棒ノ折〜岩茸石】 権次入峠から岩茸石までの下り道には丸太の階段がありますが、浸食が進んで地面が低くなり、丸太はほぼハードルと化しています。 傾斜がそこそこある上にドロドロで滑りやすく、登りも下りも難儀する道です。 【岩茸石〜名栗川橋BS】 踏み跡はやや薄めです。地面がフカフカなのは良いのですが。 岩茸石から急な角度で九十九折に尾根腹を下っていきます。 沢の音が聞こえてくると、間もなく舗装された林道とぶつかります。 林道を横切って反対側に登山道の続きがありますが、藪に覆われてわかりにくい状況でした。道標が手掛かりになると思います。 藪を抜けると沢沿いの急斜面で、道幅が狭く、あまり踏まれていない道です。台風のせいか沢が増水しており、渡渉に慎重を要する場面もありました。 いくつかある木橋もかなり朽ちています。 うっかり足を滑らすと滑落しそうな場所が多くあります。今回のルート上では最も注意を要する区間でした。 再び舗装された林道に出た後は林道を左方向に進みます。 S字に大きく一度折り返してしばらく行くと左手に大松閣(温泉旅館)が見えてきます。 【大松閣】 http://www.taishoukaku.com/ 日帰り入浴可。 入湯料が1500円とちょっとお高めですが、飯能駅までの無料送迎バスが利用できるので、バス代(600円程度)が込みだと考えれば普通料金。 受付や運転手さんは感じが良い。 お風呂は5階にあり、山並みを見下ろしながら入浴できます。 源泉(温度が低い)、沸かした温泉、露天風呂の3つの浴槽があります。 男風呂のほうは視界内に民家が何軒かある(距離にして100〜200m程度か)ので、人目がどうしても気になるという人にはおススメできません。 逆に“ドンと来い”な人は手を腰に窓辺に立つと良いでしょう。多分誰も見ていません。 |
写真
感想
今週は土曜が法事だったし台風も来ていたので山に行く予定はなかったが、思いのほか日曜の天気が良さそうだったので急遽出かけることにした。
準備時間が無いから近場限定。
かつ、もここは長く歩きたいと言う。
御嶽から高水三山(の内2つ)を経て棒ノ折へ登り、名栗に下るコースを歩くことにした。
紅葉にはまだ少し早い。
我々にはどういうわけか、いわゆる“旬”を絶妙に外す才能がある。
花なら咲く直前、あるいは咲き終わって散りかけ。
紅葉から染まりかけ、あるいは散り終わり。
“今まさに見頃”というタイミングになかなか行き会わない。
というか、とりあえず山を歩くことが精一杯で、ベストなタイミングまで計れていないというのが正確なところだ。
綿密に計画して、タイミングを見計らって出かけてさえ、ベストタイミングに恵まれないことが多々あるのだから、何も狙わずに出かけて行ってベストタイミングなわけがない。
そろそろ山歩きにも余裕が出てきたので、“どこを歩くか”に加えて“いつ歩くか”も的確に計画できるようになっていきたいものだ。
なんにしろ、紅葉にはまだ少し早い。
尾瀬の時はちょっと遅かった。今回はちょっと早かった。
やっぱり“旬”を外している。
それは重々承知だったので紅葉には期待していなかった。あくまで今回の目的は歩くことだ。
なんせ台風のおかげで一週間ほぼ毎日雨続き。
通勤には自転車が使えなかったので身体は鈍っていた。
御嶽から登り始めの最初の10分程がキツかった。
奥多摩の山はどこも意外と最初がキツい。
青梅線自体が谷底を走っているような電車だから、どこから登ってもまずは谷から這い上がるところから始まる。
里と山の境界線の薄さも特徴的だ。
狭い谷間に密集している里から一歩出ると急激にそこは山の中となり、それでいて近くに里の気配が残る。
そして谷に特有のどことなく陰気な空気感。
暗くジメッとしていながら懐かしい匂いがする。日の出が遅く、昼でも薄暗い林の道。
考えてみれば奥多摩を歩くのは久しぶりだった。
夏の間には一度も来ていない。
記録を見てみたら6月初頭の三ツドッケ以来。
それで懐かしい感じがするというのもあるけれど、やっぱり自分は奥多摩が好きなんだろうなぁとも思う。
大岳等の奥多摩の山々を見ながら育ったし、山を覚えたのは奥多摩だから、体にその匂いが染みついているんだろうなぁ。
奥多摩を歩くたびに感じる“郷愁”みたいなものは、多分そういうところに起因するのだと思う。
よく呼び込み文句に使われるような意味での“懐かしい田舎の山里”というのとはまた違う。
一般的なノスタルジックさではない。
むしろ自分の中では奥多摩は暗くて陰気で恐ろしくおどろおどろしい。それでいて自分の一部のようにつながって感じる。
他の人には伝わりにくい感覚だろうと思う。
突き放して考えれば、低山故に大自然の展望はそれ程ないし開放感あふれる尾根道でもない。
テクニカルな面白みのある道でもなければ珍しい風景があるわけでもない。
あんまりパッとしない道だ。
まぁ、どこかの山を好きだと感じるのはあんまり理屈じゃないので、単に“良い山歩きだった”と言えばいいだけのことかもしれない。
台風の後ということで、道が荒れ気味だった。
全般的に小枝が散乱していた他、倒木も多く、迂回しないと通れない場面もあった。
おそらくは前日の台風ではなく、その前の週の、伊豆大島に被害をもたらした台風の影響ではないかと思われる。
高水三山はこれから紅葉シーズンを迎えるので整備が入るとは思うが、黒山方面や名栗への下山ルートはしばらくは荒れた状態かもしれないので注意。
最後に、大松閣から飯能駅まで送ってもらう途中、バスの運転手さんが話していた遭難について書いておく。
2、3カ月前に70歳くらいのお爺さんが棒ノ折に登り、その帰り道に行方不明になったらしい。
携帯がつながって連絡が入ったものの、詳しい場所を特定する前に電波が途切れ、三日間捜索したものの結局現在に至るまで見つかっていないそうだ。
どうも下山ルートのどこかで滑落したと思われる。
携帯がつながった際に沢の音が聞こえたらしいので白谷沢か湯基入での遭難か。
白谷沢ルートは人が多いし始終沢の中を歩くルートなので何かあればすぐ見つかりそうにも思う。
ということは今回我々が下った湯基入のルートなのか。
確かに、滑落の可能性が随所にある道だった。
実際、大岩に見とれて丸太階段のヘリでスリップして一度転倒した(幸い滑落はしなかった)。
ただし当然、捜索隊も湯基入は疑っただろうし、捜索すれば範囲が広くはないので発見は難しくなさそうだ。
そうであればまったく別の、どこか登山道とは離れた沢に、道迷いの末に迷い込んだものだろうか。
「棒ノ嶺からは降りてくる道がいっぱいあるんですよ。どの道を通ったかわからないからとうとう見つからなかった。それに、単独だと助けを呼んでもらえません。二人なら助かったかもしれませんが……」
と、運転手さんは話していたが、登山届の大切さを知らされる。
もちろん家族・友人に伝えておく等の手段でも良い。
せめて下山に使ったルートだけでも特定できれば、沢沿いということもあり、発見される可能性も出てくるのではないかと思う。
「明日、晴れみたいだからどっか行く?」
「両神山八丁峠」
「濡れているだろうから駄目」
「嵐山-石老山、渡し舟からの紅葉2013」
「紅葉まだみたいだから駄目」
「平日に独りで行こうと思ってた御嶽駅から棒ノ折」
「ふむ、それなら良し」
…という事でずっと流れていた独りで行こうと計画していたルートを歩いてきた。
丘陵低山ハイク用に走らないけどトレランシューズを買ったので試し歩行です。
倒木も多く杉の枝が一杯落ちていて、見慣れている高水のお山が違う所みたい。
岩茸石山からの権次入峠までの下ったり登ったりがいい感じでした。
鹿駆除の猟犬の鳴き声ワンワン銃声パンパン。
間伐作業のチェンソーウィーンウィーン。
ハイカーさんは少ないけどちょいと賑やかな道のり。
棒ノ折山の山頂は風が強く寒かったので、炒め物にする予定だったアスパラと舞茸をスープにして温まりました。
棒ノ折山は低山だけれど下界を見下ろせて気持ちが良い
岩茸石からの下り道は落ちた杉の枝で踏み跡が判りづらかった。
沢に掛けてある木橋なんかも腐りかけていたし、独りで下りるのはちょっと怖いかも。
今年は台風が多くやってくるから荒れているのですかね?
独りで歩きたかったルートだけれど、帰りのバスの運転手さんがしていたお話を聞くと考えさせらますね。
しかし、御嶽駅周辺も名栗方面も紅葉を楽しむにはまだ早いですけどお気に入りのコースになりそうです。
次のお山も晴れるといいね(*´∀`)ノ
青梅線、かなり秘境チックで良さげな
路線なんですね。かって、乗り鉄が趣味だった
僕にとって憧れの路線です。電車利用の登山は
車で、暗い中をいきなり登山口に着いちゃうより
旅愁を感じます。
山の旬、僕は紅葉時期は、紅葉情報優先です。
花の時期は、ヤマレコが助かります。
出来るなら、山の季節ごとのきれいな姿を
見たいですが、相手は大自然。
こちらの思ったようには
表情を変えてくれませんものね。
今回のように、楽しむお気持ちが第一ですよね。
滑落のお話、山の標高には無関係ですよね。
「常に自分も」と思うようにしてます。
おはようございます
青梅線は御嶽より先に行くと確かに渓谷沿いの秘境チックな路線ですね。
幼いころから乗っているのであんまり新鮮味はないんですが、乗るには楽しい電車だと思います。
こじんまりした“秘境”ですけどもね
旬の情報はうちもヤマレコ頼りです。
ただ、ヤマレコで「今盛り!」のレコを見ても、出かけるのは1週間後。
そのときには盛りを過ぎているという次第で
「間もなく盛り!」をうまく見つけないといけないですね〜。
まぁ、なんだかんだ言っていつ登っても山は楽しいものですが
身近に遭難の話を聞くと、やはり怖いものです。
教訓としてわが身の事故とならないようにすることが、せめてもの手向けかも知れませんね。
こんばんはです(*・ω・)ノ
これからの紅葉シーズンに山を歩きたいというご婦人との山行の下見で行く予定の山を下見がてら歩こうと毎週計画を立てては天候不良で流れてました。
台風後の様子などみれて良かったです。
低山ですが、いや低山だからと気軽に入って事故や遭難者が多い奥多摩です。
標高関係なく無事に下山して楽しかった思い出を振り返りたいものです。
青梅駅から奥多摩駅の駅は駅舎も駅名も味わいが好きです。
青梅線のボタンを押してドアを開け閉めするのも好きです。
あと八高線も味わいありますよ(*・ω・)ノ
棒の折→軍畑へ抜けたことはあるので、今度は紅葉を楽しみつつ慈恩寺詣でをしに御嶽へ抜けようかな〜
帽子をかぶっていないMococoさん珍しいな〜と思いつつ、シカの角っぽいただの枝をお気に召されたMococoさんかわいいな〜と思いました
「棒の折」で「折れた棒」を振りかざしているお写真は、あやうくスルーしてしまいそうなボケでしたね
バナナを忘れた苦し紛れのショットなのかな〜
自撮りしたカーブミラーにまで黒パグ処理を施すMizさんの仕事の細かさがボクは大好きです
御嶽駅に下ってしまうと紅葉の真っ赤な高水山常福院に行かないのは勿体ないのではないですか。
帽子は寒いと思ってニット帽をかぶっていったのですが暑くて
棒ノ折の棒を判ってもらえて良かった(*´▽`*)
いろいろと考えさせられるレコですね…
たとえ低山だとしても一度気が緩むと、滑落や遭難、大怪我に
繋がります。
特にソロの場合は…
お互い気を付けましょうね!
遭難された方が一日も早く発見されご家族の元へ帰れること、
お祈りしたいと思います。
紅葉間近の棒ノ嶺、お疲れさまでした
こんばんはです(*・ω・)ノ
お気楽な独り歩きもいざという時は怖いですよね。
気をつけていても何があるか解らないですし。
棒ノ折では何故かMasabowwさんの話題で盛り上がりました。
なんでクシャミが多いのかなぁと思ったです
お二人で「まーた、あのオッサン…」とか言ってたワケですね…
老人はいたわって下さいね
Mocoさん、サムネが9689ちゃんでカワイくなりましたね
これからも4649ですぅ(*´∀`)
とんでもない!老人なんて…
まだまだお兄さんではないですか
また素敵なお兄さんとご一緒したいですよ〜
前も9689ちゃんだったけど暗い怖いイメージだったから可愛らしいのをとりあえず。
そのうち山っぽい感じのに換えるです。
こんばんは〜
また亀レスになってしまいました・・・・・・
黒パグを貼り付けることにかけては日本でも5本の指に入ると自負しております。
ゆくゆくは自動顔認識+自動黒パグ化する画像加工ソフトでも作りますかね〜
こんばんは〜
寝込んでたりしたのでかなり亀さんですが・・・・・・
おっさん臭さでは私のほうが断然上だと思います。
Masabowwさんはまだお兄さんと呼ばれる余地がありますが、私はおっさん以外の肩書きが付きません。
棒ノ折では、どの辺りでMasabowwさんがあんなことやこんなことをしていたのか想像しながら歩いていたのですよ(  ̄ー ̄)ニヤリ
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