北岳
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- GPS
- 38:45
- 距離
- 24.8km
- 登り
- 3,074m
- 下り
- 3,227m
コースタイム
【1日目】11月8日(金)
広河原山荘7:40〜分岐8:00〜大樺沢二俣9:45/9:55〜白根御池小屋10:15/10:30〜大樺沢二俣10:55〜小太郎分岐13:20/13:30〜肩ノ小屋14:20 (冬期小屋泊)
【2日目】11月9日(土)
肩ノ小屋9:40〜両俣分岐点10:10/10:25〜北岳11:00/11:30〜吊尾根分岐点11:50/12:00〜トラバース道分岐点12:10〜八本歯のコル12:35/12:40〜池山吊尾根道標13:40〜池山御池小屋15:25〜水場16:00/16:05〜池山御池小屋16:45 (避難小屋泊)
【3日目】11月10日(日)
池山御池小屋5:05〜歩き沢橋7:35〜発電所吊橋8:05〜鷲ノ住山9:15〜慰霊碑9:30〜夜叉神峠西口10:00〜夜叉神駐車場10:25
天候 | ⚫11月8日(金) 晴れ ⚫11月9日(土) 晴れ ⚫11月10日(日) 曇りのち雨 −10〜9℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
夜叉神駐車場6:48〜広河原7:24 (バス820円+100円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
⚫アイゼン必要です。ピッケルもあった方がいいと思います。 ⚫池山御池小屋から水場まで完全な不明路。 ⚫池山御池小屋から歩き沢橋までも荒れています。 |
写真
感想
11月9日と言えば、南アルプス広河原行きバス乗り入れ最終日です。
小屋終いは4日なので、5日からの5日間は「小屋はやっていないがバスはある」という状態になります。
去年は最終日のバスに乗り、山を越えて夜叉神駐車場まで戻るという計画を立てたのですが、体調不良のため酷い目に合いました。
↑自業自得ですが(ーー;)
そして今年は、たまたま8日が代休、9日10日が土日なので、懲りずに最終バス後に夜叉神駐車場へ戻る計画を立ててしまいました。
(10日は日曜ですがバスはきっちり9日で終了です)
今年は、どうしてもこの時期に登らなくてはならない理由があります。
それは年越し山行のために食料をデポする事。山小屋が冬期小屋になった状態でないと食料をデポする事は出来ないからです。
だったら最終日のバスで戻ってくればいいって?
まあ、そりゃそうですけど(ーー;)
今回の山行は、当初2日間の予定を3日間に伸ばしたため、ずいぶん余裕のある計画になりました。
以前から課題だった「山でゆっくり過ごす」を実行出来るチャンスです。
(今までは距離を稼ぐためにキツキツのプランが多かった)
【1日目】⚫11月8日(金)
0時に夜叉神駐車場に到着。平日の始発は6時47分なのでそれまで寝ます。
日の出と共に起きて、定刻通りに到着したバスに乗り込みました。
バスの乗客は5人程度。
広河原に7時半に到着し、まずは広河原山荘に向かいます。ここに2日分の食料をデポ。
次に大樺沢コースを二俣まで登ります。二俣から白根御池小屋までのログも録って置きます。
二俣に戻り、今度は小太郎分岐を目指します。途中、草すべり分岐下から雪道になりました。
去年の同時期より、だいぶ雪が多い。南アルプスは、すっかり冬です。
今回の山行は、とても余裕のある計画なため、この機会に小太郎山まで行ってみようと思っていたのですが、突風が凄まじく、諦めました。
諦めて肩ノ小屋へ急ぐ。
肩ノ小屋まで後100m位の場所でトラバース道を渡れずアイゼンを装着しました。
肩ノ小屋の冬期小屋に潜り込み2日分の食料をデポして今回の目的は達成です。
そのまま、肩ノ小屋に一泊します。
【2日目】︎11月9日(土)
9時頃、小屋の脇を誰かが通って行った(のちにこの方がlifter175さんと判明)
私はというと、この時まだ冬期小屋の中でグダグダしていました。
ようやく準備を済ませ、9時半に肩ノ小屋を出発する時、始発バスに乗って来たという男性に会いました(のちにこの方がkaikaireiさんと判明)……ここまで3時間(ーー;)
ノロノロと山頂を目指し登って行くと、先ほど会ったkaikaireiさんがもう戻って来ました。本当は、間ノ岳まで行きたかったが八本歯方面にトレースがないので止めておいたとの事。何せ今日はバス乗り入れ最終日なのです。
その後、lifter175さんに会いました。昨日は白根御池小屋の冬期小屋に泊まったとの事。肩ノ小屋から先にトレースがなかったと興奮気味に話していました。
その後、私もlifter175さんとkaikaireiさんのトレースを頼りに、何とか登頂しました。
ちょうどその時、kaikaireiさんが「トレースなし」と言っていた八本歯方面から男性が上がって来た(のちにこの方がmind_gamesさんと判明)
mind_gamesさんは仙丈ヶ岳に登ろうと思っていたが北沢峠行きのバスがなく、こちらに上がって来たとの事。実は私も北沢峠方面のバスがない事を前日(夜叉神ゲート)まで知りませんでした。
mind_gamesさんの後からも何人かの方が、山頂に上がって来ました。
みんな最終バスに乗るため、ちょっぴり急ぎ足。
私は長〜い稜線を歩いて池山御池小屋へ向かいます。かつての北岳山頂メインルート。とってもいい感じです。気分良く池山御池小屋まで、たどり着きました。
小屋の中には、かなりのゴミが置き去りになっていました。その中に小説「マークスの山」が!!読んで見ると冒頭から池山御池小屋から歩き沢橋辺りが詳しく書かれている。ドラマ版を見た事がありますが、小説の方が良さそうです。帰ったら買ってみようかな。
【3日目】●11月10日(日)
「マークスの山」に池山御池小屋から歩き沢橋までは、かなりの難路だと書かれていました。積雪期しかほとんど歩く者がおらず、倒木だらけ。道を探すのが困難だと。
私も案の定、道迷い。ルートに戻るまで、かなり苦戦しました。ルートに戻ってからも道と呼べるような代物ではない。何とか県道に下りられた時には、正直、ホッとしました。
県道を30分ほど歩き、発電所の吊橋を渡り、再び山道に入ります。かなりの急登でした。鷲ノ住山を越えてスーパー林道に出れば、夜叉神駐車場まで後少しです。
帰りは白峰会館がやっていなかったので、天恵泉ヘルスピア白根で入浴して帰りました。
後、小作のほうとうも忘れてはいけません (^-^)/
【追記】
今回は、北岳山頂付近で3人ものヤマレコユーザーと出会うという、レアな山行になりました(ヤマレコユーザーだという事は、記録をアップして分かったのですが)
なんだか嬉しいですね!!
コメント
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TEALA様、はじめまして。
mind_games申します。
レポ拝見いたしまして、もしや、11/9(土)11:00頃に
北岳山頂で写真撮って頂いた方では無いかと思まして、
コメント致しました。(間違っていたら、ご容赦ください。)
写真、撮影頂きまして、有難うございました。
私は11/9に八本歯から北岳山頂に登ってきた者です。
山頂でお話した際、夜叉神峠まで歩かれると聞いて、驚きましたが、やはり歩かれたのですね。凄いです。
レポの冬季小屋内部の様子など、参考になります。
TELAさん、こんばんは
無事に計画を実行できたようですね
あるき沢〜夜叉神まではかなりの距離があったと思いますが野呂川〜鷲ノ住山のルートは明瞭なのでしょうか?
mind_gamesさんとは山頂で、kaikaireiさんとは肩ノ小屋でお会いしましたね。
しかも、お二人も広河原で会っていたようで何だが不思議な感じです。
kaikaireiさんと山頂下で再度会った時、八本歯方面はトレースなしとの事でしたが、その八本歯方面から上がって来たのがmind_gamesさんでした。
お二人とも、かなりの健脚ですね。
鷲ノ住山は、若干荒れていましたが、マーキングがしっかりあるので迷う事はありませんでした。
池山御池小屋から歩き沢橋までの方がキツかったです。
お二人とも、山が大好きなようですね。
また、どこかの山で会いましょう(^-^)/
TELAさん、こんばんは!
まずは・・・
早々に私のレコにご訪問&コメまでいただいていたにも拘わらず、
こちらへのご訪問、大幅に出遅れまして申し訳ありません〜
遅くなりましたが、じっくりと拝見させていただきましたよ!
まさか、あの日の肩の小屋に宿泊者が居られたとは・・・
ぜんぜん気が付きませんで、ましてや、あの先がノートレースで、
あの時間だったので、まさかここに宿泊されている方がいれば、
時間的に当然私より先に立たれているだろうと・・・
読ませていただいて判りましたが、厳冬期アタックの為の
事前段取りも兼ねた超余裕の行程だったのですね
(も〜カンベンして下さいよ・・・それで私が一番手なってしまったじゃないですかぁ・・・
ま、でも自身初のプチラッセル&ルーファイも体験出来て、
これはこれで良かったと思っています
それにしても、帰りは池吊だったんですね!
いゃ〜やっぱり北岳好きなら、あの長大な池山吊尾根から登るのが
最高の喜びですよね
(私の池吊レコにも拍手いただき、本当にありがとうございます
あの長大な尾根を登り切って、北岳山頂まで辿り着いたその達成感は
今までにない、最高のものだったことを今でも鮮明に覚えております
(何しろ、私が登った時もバス、山小屋一切無しの時期でしたから・・・
それにしても、昨年の年越し北岳も見させていただきましたよ
確かに敗退ではありましたが、大樺沢側から厳冬期の北岳を目指すなんて・・・
あそこは、厳冬期雪崩が凄いとのことでしたので、
レコみさせていただいた時は、ホントにビックリでしたよ
今年もその為の事前段取りは、今回の山行でバッチリですね
ちなみに、厳冬期の北岳メインルートは、それこそ池吊ではないのですか???
それと、私のバス開通前(6月初)に行った時、御池小屋の"水場"は、
事前の情報も全くなかった為に、全くアテにせず、
探しもしませんでしたが、今回は実際にあったのですか???
出来れば教えていただきたいです
・・・私も北岳大好き人間の一人として、いつかは北岳厳冬期単独登頂を
成功させたいと思っています
なので、TELAさんの今年の厳冬期北岳登頂、必ずや成功することを
心からお祈りしています。
それと、そのレコも楽しみに待っています
lifter175さんは池山吊尾根を登られたのですね。
私は下っただけですが結構しんどかったなぁ〜(笑)
いつか登りにもチャレンジしてみたいと思っています。
さて池山御池小屋の水場ですが、御池分岐道標からまっすぐ下った先にありました。道標にはしっかり「水場」と書いてありますが、それに至る道はありませんでした(ーー;)
倒木だらけなので道を辿るのが困難なのでしょう。
そのため皆が同じ場所を踏まないのでトレースが残らない、と言ったところでしょうか?
私は沢の音を頼りに下って行きました。
水場自体も沢なので取り付くのに危険を感じました。
もう少し勾配のない下の方まで下るべきだったのかも知れません。
水は豊富だったので、枯れる事はないと思います。
まあ、どうしても必要な場合以外、行かない方が良いかと思います。
さて私の年越し山行についてですが。
冬期の一般的な登山路は池山吊尾根で、そちらの方が雪崩の心配もなく、安全である事も知っています。
実際、私が失敗した去年の年越に池山吊尾根から登頂を果たした方がいたようです。
広河原からは私の他にもう1人、北岳を目指す方がいましたが、その方が登頂できたかは知るすべがありません。
ではなぜ私が広河原から登頂を目指すかというと、初めにそう決めてしまったからなのです。意地?
そうです、意地なのです ψ(`∇´)ψ
生きて帰ったらレコしますので、よろしくです(笑)
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