忘れ物を回収に、再びの檜洞丸(犬越路〜檜洞丸〜ツツジ新道)
- GPS
- 06:46
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,586m
- 下り
- 1,572m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新松田駅から富士急湘南バス 松62系統で終点 西丹沢自然教室まで(1150円) 新松田駅北口左手にある富士急湘南バスの窓口で割引往復乗車券(フリーパスではない)を販売している(2070円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
※GPSの電池が途中で切れていたため、ゴーラ沢出合から先は手入力です。 登山ポストは西丹沢自然教室に有 トイレは山頂から蛭ヶ岳方面に少し下ったところにある青ヶ岳山荘に有(チップ制100円) 水場はないため、事前に準備が必要 <〜犬越路> 危険箇所は特になし。涸れ沢を渡る辺りで看板が見づらく、ルートが解りにくい箇所があるが、沢を渡る所には看板があるので、それまでは対岸に行かないようにすれば迷う事はないと思う <〜檜洞丸> 熊笹に囲まれた狭い登山道ややせ尾根、鎖場などがある。両側が切れ落ちている箇所も多く、慎重な通行が必要。既に日当たりの悪い箇所は昼過ぎでも霜が溶けずに残っていたので、冬場は凍結、積雪に注意が必要 <ツツジ新道> 危険箇所はしっかり整備されています。下りの場合は迷いそうな箇所もありません |
写真
感想
前回の登山で山小屋に忘れた装備を回収に、わずか1週間後にもう一度檜洞丸へ行くことになった。
せっかく行くのだから先週とは違うルートで登ろうと思い、前回下りで使うには不向きと言われて断念した犬越路から檜洞丸へと登ることにした。
急遽決まった事もあり、今回の登山につきあってくれる仲間はおらず、久しぶりの単独登山となった。そのため、前回とは違い公共交通機関を利用してのアプローチをおこなった。
早朝に地元を出発し、7時前に小田急線新松田駅に到着。バスの往復切符を購入、駅前のOdakyuMARTで食料、水を調達した。普段2リットルの水を購入しハイドレーションに入れて行くのだが、最近半分近く余る事が多くなっていた、さらに今回は魔法瓶に暖かいお茶を持参していた事もあり、今回は1リットルしか購入しなかった。この選択が失敗であった。
準備を整えバスを待つ。既に長蛇の列が出来ていた事もあり、始発7:20の前に7:10初の臨時便が出る事になり、運良くそれに乗る事が出来た。
新松田を出発してすぐに、車窓から富士山が見えた。思えば登山を再び始めてから、富士の見える所に行っても、いつもまともに見る事が出来なかった。今回は麓の時点できれいに見えていたので、山行が俄然楽しみになった。
1時間強で終点の西丹沢自然教室に到着。準備を整え、登山届けを提出して出発。多くの登山者がツツジ新道を登って行くのに対してそのまま林道を進み、用木沢出合から犬越路への登山道に入る。臨時便が出るほど居た登山者も、犬越路へ登る人は5、6人しかおらず、自分も単独行のため思いの外寂しい登山となった。
犬越路へは沢沿いの登山道を登っていく。何度も沢を渡りながら、緩やかに登っていくが、後半は傾斜がきつくなる。途中落ち葉などもあり登山道が判りづらく、前を進んでいたソロの女性登山者と一緒にルートを探した。幸い少し登ったところに看板があり、迷わずにすんだ。
迷いそうになった箇所から暫く登ると犬越路に着く。先ほどの女性登山者は大室山に向かうとの事で、ここでお別れ。その他数人犬越路で休憩していたが、檜洞へ向かう人は居なかった。
犬越路からの稜線ははじめは熊笹に囲まれた狭い登山道。笹で判りにくいが尾根は狭いので注意が必要。その後東沢ノ丸の辺りから、段々と道が険しくなる。鎖場やハシゴでいくつかのピークを超えて行く。尾根はやせており切れ落ちている。日当たりの悪い斜面には昼近くになっても霜が残っているが、日の当たる場所は霜が溶けてぬかるんでいる。この日は天気も良く、風も無く楽に登れたが、コンディションが厳しい時は注意が必要だろう。先週山小屋で下りには向かないといわれたのも納得。
その分、景色はとても良く、富士山や奥多摩の山はもちろん、遠く八ヶ岳や南アルプスの山も見えた。
熊笹ノ峰を超えると山頂まではもう少し。檜洞直下からは階段と木道に整備された急登となる。疲れた体には堪える。この辺りで、水を持ってくる量をケチったことが仇となる。道中水が少なめなため、どうしても給水が控えめになっていたのだが、この日は晴れで最近の登山に比べると汗の量が多くなっていたためか、いつもよりバテる。シャリバテかと思い昼食をとったが回復せず、フラフラになりながら山頂に着いた。
山頂で一休みと行きたいが、今回の目的は山荘に忘れた装備の回収のため、もうチョット進んで青ヶ岳山荘へ向かう。管理人さんはちょうど登山道の補修中だったため、終わるのを待ちながら休憩。先週は雨が降っていたため何も見えなかったが、山荘前からの丹沢主脈の眺めは素晴らしい。まだ、主脈縦走は未経験なので、挑戦したい気持ちがより強くなった。
無事作業が終わった管理人さんから、忘れ物を受け取り下山開始。帰りは先週登りで使用したツツジ新道で下山。先週通った道だが、天気が良い事もありそれなりに楽しめた。前日の雨で増水が懸念されたゴーラ沢の渡渉箇所も問題は無く渡れた。
さらに降っていくと、登りの時には気付かなかった分岐と看板を発見。先週駐車場を借りたウェルキャンプ西丹沢の私有地を抜けるバリエーションルートのようで、自然教室に降りられるようなので、せっかくだからそちらから降る事にした。
このルート、あまり人が通っていないのか、道が判りにくい。幸い危険箇所は特にないが、河原で2度ほどルートをロストした。とくに写真で紹介した分岐は登山道でない方にリボンが付いていて(このリボンはおそらく私有地の境界を示すもの)、リボンをたどると崖の上に行ってしまう。すぐに登山道では無いと気付いて引き返して事なきを得た。
本来の登山道に復帰し、沢沿いを案内板を頼りに降っていくと、先週借りた駐車場に出る。結果的にみると時間、距離ともに遠回りとなってしまったが、沢沿いの紅葉はなかなかきれいだったので、この時期ならば通って見る価値はあるかもしれない。
自然教室で一休みしていると、臨時バスが出るとのことでそれに乗り新松田へ。なんと犬越路で別れた女性登山者と再会。大室山もいい山だったと教えてもらった。いつか登ってみようと思う。
装備を忘れるという凡ミスにより予定外の登山をおこなったが、天気が良かった事もあり、非常に満足度の高い登山となった。ただ、水をケチった事は反省しなくてはならない。丹沢の水はシカなどが増えた事もあり、水質検査の行われている水場以外の水を飲む事はあまりよろしくない事なのだが、最終的にすべて飲みきってしまい、沢の水を飲む事になってしまった。やはり、水、食料は荷物が重くなっても余分に持って行くべきだと思い知らされた登山でもあった。
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