寺谷〜皆子山〜皆子谷源頭部〜西尾根〜西南尾根〜陸地谷南尾根〜滝谷山
- GPS
- 09:14
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,228m
- 下り
- 925m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 9:14
陸地谷出合から滝谷山までの区間では倒木の片付けをしつつ歩いているので、通常よりも時間がかかっています。
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 出町柳駅前〜平 840円 京都バス - 花背峠〜烏丸北大路 560円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■平バス停〜寺谷〜皆子山山頂 安曇川源流沿いの林道を上流方向へしばらく進むと橋があり、その先が寺谷との出合で、標識があります。 迂回路へと促す標識もありますが、そちらは危険箇所があるようでもあり、注意を要しそう。 以前は安曇川源流に丸太橋が架かっていたようだけど、もう存在しておらず、渡渉するしかなく、今回は濡れても良い靴に履き替えて対岸へ渡っています。 大雨後など、水量の多い日には流されてしまう危険がありそうで、避けておく方が良さそう。 寺谷は荒れているとの文章を見たりしたけど、個人的にはそれ程でもないとの印象。 ある程度の経験値があり、ルートファインディングを普通にできれば、そんなに問題はないと思う。 踏み跡は思っていたよりもしっかりと存在しているけど、所々で見失ったり、消失しているという感じでしょうか。 最後に谷を離れる箇所は急斜面でロープも設置されていて、登りだと問題はなさそうだけど、下りだと滑落しないように注意しておきたい。 軽くジグザグしながら登って行くと東尾根ルートと合流し、すぐに皆子山山頂へ至ります。 今回は近くの展望所に寄り道しています。 ■皆子山山頂〜西尾根〜西南尾根〜西南尾根登山口 山頂から西に延びる尾根を進んで行きますが、地形図を見て分かるように支尾根が多いので、進行方向に注意が必要。 踏み跡は薄めの所もあり、目印の有無は経時変化するので、現在地を把握できる手段を整えておきたいですね。 皆子谷の支谷を含め、今回はいくつかの源頭部を歩いています。 尾根分岐から南へ延びる尾根、西南尾根へ進みます。 多少のアップダウンはあるものの、進行方向に迷うような支尾根はあまりないはず。 P819の辺りはなだらかな地形が広がっており、きちんと進路を確認します。 方向転換する辺りで右側は植林帯となり、最後はジグザグ道へ進むか、急斜面の尾根をそのまま下るか、お好きな方を。 修道院村の敷地内へ突っ込んでしまうという事例があるようなので、注意が必要か? ■西南尾根登山口〜ヒノコ〜陸地谷出合 舗装路歩きです。 ■陸地谷出合〜滝谷山〜花背峠バス停 百井川と陸地谷の沢の出合には橋が架かっており、それを渡った地点が陸地谷南尾根への取り付きとなります。 最初はやせ尾根の急斜面となっており、滑落しないように気を付けて登ると、その後はやや傾斜が緩み、イワウチワの群生地もあります。 その先は尾根芯が藪となるので、適当に迂回したりして進みます。 緩斜面となると、歩きにくさは軽減します。 地形図を見ても分かるように、支尾根が方々に延びており、進行方向には注意が必要。 踏み跡ははっきりしていないし、所々に倒木があり、やや荒れた印象。 目印は散見されるけど、それを頼りにするのは良くなさそう。 一旦、どこにいるかが分からなくなると、現在地を把握するための目印となる要素が少なそうなだけに、読図だけだと不安になりそう? GPS機能のある機器を持っていると心強いかと。 滝谷山山頂から下って行くと林道に合流し、そのまま道なりに進むと花背峠バス停に至ります。 一般のルート以外も歩いているので、一定の注意が必要でしょう。 |
写真
感想
京都府最高峰の皆子山。
標高1000mに満たない山だけど、山頂の西域を中心に京都府最高峰にふさわしい魅力を有しており、とても好きな山なのです。
なのに、今年は未訪のままで焦っていました。
何とか紅葉の時期に滑り込む形で行く事にし、今回は初めて谷ルートでの登頂を試みたく、以前は主要なルートだったらしい寺谷から。
谷ルートへの苦手意識もあり、避けていたような気がするのだけど、それなりに経験を積んだはずだし、直前のsayup18さんとkumakumoさんのペアによるレコに勇気をもらい、挑戦して来ました。
平バス停からスタートし、安曇川源流沿いの林道へ。
植えられたと思われるカエデがそれぞれの色合いに染まっていて、良い感じ。
しばし歩いて橋を渡ると、すぐに寺谷との出合に到着。
ほぼ想定していた通りの水量なので、準備しておいた靴に履き替える事にします。
深さがそれなりにありそうで、これも想定内なのだけど、トレッキングパンツが濡れてしまわないように脱いでしまいます。
早い話、下半身はパンツ一丁に靴だけというスタイルで、見られると非常に恥ずかしいのだけど、人の少ない山域で、この日も辺りには誰もおらず、安心です?
川に入ってみると、やはり水は冷たいのだけど、滑ってしまわないように注意していると、あまり気にならない。
何とか無事に渡り終え、終わりかけの花があるので、恥ずかしいスタイルのまま撮影。
冷たい水に入った反動か、何だか暖かく感じるので、このまま歩いても良さそうかなと思ったりするけど、理性的な対応が求められ、通常の装備に戻ります。
ここからは寺谷の沢沿いを登って行きます。
やや荒れているとの事で、心配していたのだけど、特に問題はなさそうかなと思いつつ歩を進めて行きます。
踏み跡ははっきりしないかなという感じなので、沢に近い辺りを歩き、進みにくそうな所では少しだけ巻いて行きます。
前方に滝が見えるので、そちらへ。
写真11がそれで、見終えた後にどう進もうかと思い、右岸の斜面から高巻こうとしたけど、足元はもろくて、滑落してしまうかも知れず、諦めます。
少し引き返し、左岸の急な斜面を強引に登り、踏み跡に合流。
この後は踏み跡が明瞭な区間が多くなり、無理せずに辿るようにします。
まあ、所々で逸れてしまうのだけども。
写真13の看板を過ぎた辺りでトレイルラン姿の人達が下って来る。
この辺りはどこを歩いても良さそうな感じなので、すぐ横ではなく、離れた位置ですれ違う形となる。
その後も順調に歩き、写真18の地点で谷を離れると、その後は斜面をひたすらに登るのみとなり、東尾根ルートに合流。
山頂はすぐそこなのだけど、その前に近くの好展望の小ピークに寄っておきます。
一息入れた後、ゆったりと登って行くと、皆子山山頂に到着です。
風雨に晒されたせいか、ピークハンターさんのプレートはじわりと汚れつつあるよう。
いつものように西尾根へ歩を進め、すぐに皆子谷の源頭部へ。
ゆったりとした地形となっていて、じんわりと幸福感に包まれるような気分になる。
シダの草原はすでに枯れて秋色となっており、木々は淡いコントラストで色付いている。
緑に包まれている頃に訪れられなかったのは残念だけど、また来年としたい。
谷ルートを登っての登頂を終えた後なので、今回は早めに引き返し、先へ。
これまでに歩いた事のない支谷を少し歩いた後、皆子谷の左俣と言っても良いであろう支谷の源頭部へ。
規模的には、ここが最も大きいと思われ、素晴らしい風景が広がっている。
紅葉が良い感じの辺りまで進み、こちらでも早めに引き返します。
その後、これまで無視していた踏み跡を少し辿ると、谷全体を見渡す事の出来る場所があるので、ここで昼食にします。
食後、源頭部をゆったりと登って行き、尾根分岐へ。
ここからは西南尾根へ進み、ヒノコ方面へ。
倒木がまた増えたかなとの印象で、このままだと積雪期には苦労させられそう?
写真映えするような感じではないながらも、木々は色付いていて目を楽しませてくれ、気分良く進みます。
P889を経て、P819へ。
どっしりとした尾根を下って行き、方向転換後は地味な道となる。
最後はジグザグ道に進まずに藪っぽい急斜面を下って行き、修道院村の横の登山口に到着。
ここからは舗装路歩きでの移動。
陸地谷出合に到着し、昨年の11月の山行と同様に陸地谷南尾根へ。
序盤の急斜面のやせ尾根も3度目なので、もう恐れるほどではない。
まあ、でも、下りでは使いたくないけれど。
イワウチワの密生地を過ぎると、尾根芯はシャクナゲが多く見られるようになり、進みにくくなるので、適当に回避しつつ。
傾斜が緩むと、しばらくは地味な尾根歩き。
写真70の辺りまで来ると、落葉樹が主体となり、良い感じに色付いている木もある。
でも、ほぼ曇り空となっていて、ちょっと残念。
倒木などの状況は前回とあまり変わっていなさそう。
時間に余裕がありそうなので、途中からは軽く倒木の片付けをこなしつつ。
今回はP780には向かわず、良さそうな雰囲気の谷の源頭部を少しだけ歩いてみる。
滝谷山に到着、ピークハンターさんのプレートは無事でした。
下山の途に就き、林道に合流。
この時点で、花背峠バス停のバスの発車時刻まで1時間45分ぐらい。
いつもなら、早めに到着した時は先の方まで歩いて行くのだけど、今回は歩くつもりはなく、時間を持て余しそう。
林道をしばし歩き、P841、琵琶湖展望所にそれぞれ寄り道。
それでもまだ時間は余っており、花脊の鉄塔跡地に行く事にする。
跡地に着くと、鉄塔のあった場所は更地となっていて、痕跡は少しだけ。
なくなって行く姿を見るのは悲しいものがあったけど、もう心の整理はできているのか、感傷的な気分にはならず。
淡く染まった夕焼けを眺めて、夜景を見られる場所へ移動。
ここで時間をつぶす事にする。
まだ明るさの残る中、近くの斜面を動物が移動する音が聞こえる。
次第に暗くなり、街の灯りが浮かび上がって来る。
吹き抜ける風が体を冷やし、何かが落ちる物音に対して無意識に警戒感が高まる。
陽の光の下では、山にも自分の居場所があるように感じられるけど、やはり束の間の来訪者に過ぎないのかなと思わせられる。
それなりに我慢を要したけど、25分ほど滞在し、バス停へ向かう。
花背峠バス停に到着し、今回も無事にゴールです。
バスの到着まで、まだ25分以上あるので、反省会との名目で何かを飲みつつ待つ事にします。
京都府最高峰の皆子山。
僕の最も好きな京都府の山でもあると思うのだけど、今年は何だかんだで訪れないままとなってしまい、11月になっての初訪問となりました。
今回が記念すべき10回目の皆子山で、それに合わせてという訳ではないけど、初めての谷ルートでの登頂となりました。
それなりに荒れているとの情報に接していたので、なかなか挑戦できなかったのだけど、結果としては特に問題はなかったように思う。
序盤に踏み跡を気にせずに歩いている際、やや強引に進もうとしたのが反省点だけど、その時でも無理をすべきでないとの判断はできていたはずで、経験値として加えられたのかな、と。
機会を見て、次は皆子谷に挑んでみたい。
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