記録ID: 371791
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無雪期ピークハント/縦走
奥秩父
【"初冬一番"埼玉の水源地】 仁田小屋尾根 〜 和名倉山
2013年11月17日(日) [日帰り]
埼玉県
- GPS
- 11:11
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,628m
- 下り
- 1,631m
コースタイム
◎[往路] 鮫沢橋(4:36) → 荒沢橋(5:40) → 仁田小屋尾根登山口(6:00=6:10) → 作業小屋(6:25)
→ 仁田小屋(6:45=6:50) → 曲がりブナ(7:34) → 指導標(7:46) → 仁田小屋の頭(8:10=8:26)
→ 松葉沢の頭(9:14) → ワイヤー残骸広場(9:40) → ナシ尾根分岐(10:24)
→ 和名倉山(10:47) −−− 6時間11分 −−−
◎[復路] 和名倉山(11:20) → ナシ尾根分岐(11:40) → ワイヤー残骸広場(12:03)
→ 松葉沢の頭(12:20) → 仁田小屋の頭(13:00) → 曲がりブナ(13:17) → 仁田小屋(13:45)
→ 作業小屋(14:02) → 仁田小屋尾根登山口(14:13=14:18) → 荒沢橋(14:39) → 鮫沢橋(15:47)
-- ☆★ 所要時間11時間11分 ★☆ --
→ 仁田小屋(6:45=6:50) → 曲がりブナ(7:34) → 指導標(7:46) → 仁田小屋の頭(8:10=8:26)
→ 松葉沢の頭(9:14) → ワイヤー残骸広場(9:40) → ナシ尾根分岐(10:24)
→ 和名倉山(10:47) −−− 6時間11分 −−−
◎[復路] 和名倉山(11:20) → ナシ尾根分岐(11:40) → ワイヤー残骸広場(12:03)
→ 松葉沢の頭(12:20) → 仁田小屋の頭(13:00) → 曲がりブナ(13:17) → 仁田小屋(13:45)
→ 作業小屋(14:02) → 仁田小屋尾根登山口(14:13=14:18) → 荒沢橋(14:39) → 鮫沢橋(15:47)
-- ☆★ 所要時間11時間11分 ★☆ --
天候 | 晴れ ・最低/最高気温 (熊谷:4.6/16.8 ℃) (秩父:0.0/16.7 ℃) ・昼間の時間:10:13 (日出:6:21 日入:16:34) ・当日の気象[全国] : 気象人 http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary_detail.php?date=2013-11-17 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
氷柱で有名な「三十槌(みそつち)」を過ぎて 上流に進むと、二瀬ダムサイトに 到着します。 1955年以来 58年に亘って利用されてきた「二瀬トンネル・140号国道」は、 付け替えにより廃止。 8/1からは、県道278号分岐がすぐ南側のT字信号路からとなり、ダム堤体上部を通って 三峯神社へと通じます。 途中の 大きなUヘアピンから県道と別れ、「大洞林道」を上流へ進みます。 「鮫沢橋」に"全面通行止"のゲートがあり、ここに駐車します。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
−− ☆★ ルート全般 ★☆ −− ・ルート全体を通してみると、要所要所に「指導標」と、"マーキングがしっかり"して おります。 唯一「登山口」では 指導標が無くて 取付が不明瞭なことと、「松葉沢の頭」&「ワイヤー残骸広場」前後で 獣道等の不明瞭な箇所がありますが、これとて "赤いマーキング"のお陰で、ルートを大きく逸脱することはありません。 ・最初は杉林ですが、途中から杉が姿を消し、替わって明るいカラマツ、ブナ、ナラなどに取って変わります。 ・奥秩父特有の薄暗さがなくて、途中 明るい平坦部も多く、開放的な"和名倉山ルート"です。 ・熊笹は、場所によっては背丈をゆうに超える所がありますが、ルートはしっかりしており、 泳ぎ&掻き分けて進む、かっての "熊笹" では ありません。 ですから、まず迷うことはないと思います。 ・危険箇所は何と最初の「仁田小屋」までです。道形が良くなく、傾斜がきついです。 ・かっては「和名倉山」への"最短ルート"と言われた「仁田小屋尾根ルート」も、「大洞林道」が 災害等による崩落により荒廃 全くの手つかず状態であり、したがって、「鮫沢橋」からの スタートを余儀なくされ、"最短"とは言えなくなりました。 ですから 林道とはいえ、大変歩くのに危険な状態の箇所が随所にあります。 −− ☆★ 鮫沢橋 〜 大洞橋 〜 仁田小屋尾根登山口まで ★☆ −− ・満点の星空&西に傾いたほぼ満月のもと、4:36 ランプを点けて出発。 ・かっては、「大洞橋」ゲートまで 車が入れたのですが、現在は「大洞橋」までの 約5kmの「大洞林道」を テクテクと歩かなければなりません。 ・「大洞橋」からは 林道の状態がさらに悪くなり、常に右・山側の切り立った崖からの 岩石崩落に注意しながら歩かなければなりません。 ・「ふれあいの森」看板が右側にあり、ここから 5分ほどで「仁田小屋尾根登山口」となります。 ・・・・・(指導標無し) −− ☆★ 仁田小屋尾根登山口 〜 仁田小屋まで ★☆ −− ・いきなりの急登それもルートはっきりせずです。 ですが、迷うということはありません。そのうち道形がはっきりとしてきます。 ・仁田小屋沢から徐々に離れ、小尾根を捲くように高度を上げていきます。 ・仁田小屋が近くになると、"鹿除けネット"を通過しなければなりません。 ・仁田小屋は、一般登山者利用の山小屋ではありません。 あくまで、林業のための"造林小屋"です。 しかし、小屋の中を覘くと あまり利用されているとは思えませんでした。 アクセスが悪く、どうやってここまで登って来るのか?。 結構大変です。!?。 −− ☆★ 仁田小屋 〜 仁田小屋の頭 〜 松葉沢の頭まで ★☆ −− ・小屋から30分も歩くと、杉林とお別れ。 ブナ、唐松、シラカバなどの明るい&歩きやすいルートとなります。 ・指導標あり マーキング有りで、迷うということはありません。 ・熊笹が生い茂ってきますが、ルートを隠すことなく、また時々背丈以上にもなってきますが、ルート迷いにはなりません。 ・平坦で広い&明るい尾根道は、ここが「和名倉山」へのルートという ことを忘れるほど 爽やかで軽快です。 −− ☆★ 松葉沢の頭 〜 和名倉山まで ★☆ −− ・時々"熊笹"が生い茂っているのですが、明るくて、継続性はありません。 ・振り返ると、雲取山、白岩山、飛龍山、大常木山、酉谷山、武甲山などが、梢の間から見えます。 ・「ワイヤー残骸広場」、これは戴けません。実に酷い光景です。 せっかくここからの南側の山の展望がいいのに、台無しです。 ・「ナシ尾根分岐」に向けては、ややロープを頼りに登りがきつくなりますが、ルート自体が 明るい分 あまり苦になりません。 ・「ナシ尾根分岐」には、「仁田小屋登山口」を示す"指導標"があります。 分岐からは 着雪も出てきて、山頂付近の奥秩父らしい幽玄なルートとなり、登りつめると 暗い閉鎖的な「和名倉山頂」に出ます。 ・山頂はご存じ 展望が望めないので、少し南へ行くと、富士山や南アルプスが望める展望地になります。 |
写真
撮影機器:
感想
◎ "初冬"の素晴らしい快晴に恵まれ、素晴らしいコースでした。
過去に ・二瀬道(二瀬尾根)・川又道(ヒルメシ尾根) ・三の瀬道と
歩いてきましたが、埼玉県側からのルートとしては、「和名倉山」
らしくない?明るい道でした。
・熊笹を掻き分けるように喘いで登った「和名倉山」は、もう過去の話。
背丈以上にある"熊笹"も、どなたかが時々束ねてくれていてあり、
指導標も適切に配置され、天候に恵まれ 且つ適当な体力さえあれば、
迷うことなく登れるコースです。
・ただ やはり2,000mの"秘境"ですから、侮ってはいけません。
しっかりとした地図と、コンパスは必携です。
◎ 鮫沢橋〜大洞橋間の"林道歩き"は、堪えます。
・「大洞橋」手前の「荒沢橋」までは、一応舗装されてはいますが、路面は
舗装なんてもんじゃありませんぜ。
その先「大洞橋」〜「仁田小屋尾根登山口」は、瓦礫の山の上を歩きますぜ。
・これを未明に、"懐中電灯"で歩くんですから、容易じゃありませんよ。
◎ ここ「和名倉山」は、各ルートともいやっという程、林業の残骸があります。
・埼玉県に数ある山の中でも、これほどまでに醜い"残骸"は他にありません。
それも、夥しい"箇所と量"です。
・"清流"の源である 荒川源流域の 神聖なる"奥秩父最大の山塊"が、この有様。
実に情けないですね。何で放置していいのでしょうか?。
「ワイヤー広場」なんて 名称で一部で言われているものだから、
「ワイヤー残骸広場」としました。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
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fuya0123さん、こんばんは(^^)
前日に二瀬尾根経由で和名倉山に登りました
山と高原地図によると破線ルートでもない仁田小屋尾根、山頂に辿り着いた時に驚いたのがその登山口の道標の存在でした。
fuya0123さんのレコを拝見しますと、こちらのルートもマーカーや道標も思ったよりしっかりされているのですね。
山頂までのルートはいろいろなバリエーションがあるのですね、とても興味深く思いお邪魔させて頂きました
ワタシが歩いたルートでも造林小屋の辺りの荒れ具合は酷かったですね
埼玉県にある数少ない○名山の一つですが、とても残念に思いました。
kamasenninさん、こんばんは!! 初めまして。
素晴らしい天候のもと、素晴らしい周回コースで最高でしたね。(凄い!! )
実は、17日未明に 車で「埼大山寮」脇を通過した時と、帰りに通過したときに、
同じ車が止まっていたのを"目撃"しておりました。
私たちは結構「和名倉山」に"ご執心"でして、常に飲んでは"紙上研究"を
しておりました。()
山頂での「仁田小屋登山口」"指導標"。
ほんとうは、安易に表示すべきでは無いと思いますね。
だって、立派過ぎる"指導標"ですから、うっかり安易に下ってしまう登山者が
いるかも知れませんよね。
ましてや"ナシ尾根"に行ってしまったら、大変です。
やはり「和名倉山」は、決してポピュラーでは無いのですから。
ちゃんと解って、登って欲しい山ですよね。
てな訳で、ご夫婦で素晴らしい登山、改めて羨ましく思いました。
それにしても、「和名倉山」の素晴らしさ&幽玄さとは裏腹に、林業残骸が
多すぎるのが気になります。
今回で 5回目の「和名倉山」ですが、益々その"意"を濃くしました。( )
fuya0123さん、こんばんは。
一味違う山行、いつも興味深く拝見しています。
このルートは、好天のせいかもしれませんが、奥武蔵にしては(もう奥秩父?)湿っぽいと言うか鬱蒼とした感じが無く、快適に歩けそうですね。
和名倉山は、日帰り周回族にとっては意外に悩まされる山で、私はまだ歩いていません。
これからも、意表を突くような山行に期待しています。
お疲れ様でした。
酉谷山 − 大血川・・・ですか。
また 凄いところを歩きますね。
このところの"冬晴れ"で、初冬の奥武蔵・奥秩父はいいですね。!!
仁田小屋尾根ルート。
ちょっとアクセスが悪いですが、意外にも明るくて、しっかりとしたルートでした。
ただ、これから 大洞林道が凍結するでしょうね。
最近は、「和名倉山」に行く登山者がやや増えましたが、冬は厳しいですね。
またいい"レコ"を見せてください。
こんばんは。
お疲れ様でした。
「和名倉山」まだ登ったことはありませんが、登って見たい山の一つです。
それにしても写真で見る限り、とても山頂とは思えない味気ない山頂ですね。
林道歩きも含めて長〜いこのルートで日帰り、さすが健脚ですねぇ〜〜。
感心しました。
単身赴任!! ご苦労さまです。
もうすっかり冬になりましたね。
こっちは毎日晴天ですが、越後は雨&雪模様。
これからは、毎日鬱陶しいですね。
越後の山に精力的に登ってますね。
11/2の「八海山」などは かなりのハードで、私などはチョッとダメかな
「和名倉山」。ご存じ"独立峰"で、いい山ですよ
しかし どのルートも、アプローチが長いですね。
70歳までは、まだ頑張れるかな?。
越後のレコ、また見せて下さい。
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