熊倉山 今回の主役は檜岳 (檜尾根〜勝ちゃん新道)
- GPS
- 08:45
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,586m
- 下り
- 1,539m
コースタイム
13:13-13:40熊倉山13:55-14:16勝ちゃん新道分岐(1307P)-15:20大血川集落
−15:40太陽寺入口バス停-16:30三峰口駅
※大血川集落〜バス停は車に拾っていただきました。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●檜尾根は藪が多く、このエリアの他の尾根に比べ勾配がきついのですが、合流する支尾根も少なく高みを目指していけば道迷いの心配はありません。 ●勝ちゃん新道は、目印のテープがしっかりとあり、道迷いの心配はありませんが踏み跡は薄いです。聖尾根の分岐(赤の道標)からしばらくは尾根道を進みますが、途中で尾根を外れます。そこから先の道は今一わかりません。ルートも推測でしかありませんので、信用しないでください。 |
写真
感想
前回に続いてまた熊倉山です。
檜尾根は林道歩きが長いので、矢岳の帰りに取付きの確認はしていたものの、なかなか実行する事ができませんでした。
そんな時、勝ちゃん新道という道をネット上で見つけ、その道が女性の方が5年がかりで造ったということを知り、大変興味を覚えました。当初、檜尾根の下山ルートは宗屋敷尾根でという計画でしたが、下山を勝ちゃん新道に変えましょう。
聖尾根を登った時に、大血川を示す赤い道標も以前から気になっていた事だし。
武州日野駅を7時45分に出発し、約1時間半かけて檜尾根取付きに到着。白いペンマークの付いた杉の木が取付きなのですが、そのすぐ上に新しい林道が出来ており
どこから取付くか迷いました。
結局適当に入りましたが、すぐに道型を見つけました。しばらくすると立派な道になり、壊れている橋を2本わたり、右手に続くガケを乗り越えられる箇所を探しました。どうやらここを間違えたらしく、地形図上にないピークに出てしまいました。コンパスでルート修正しながら先に進みましたが、なんと途中でコンパスを落としてしまいました。少し探して見つからなかったら、下山しようと思いましたが、幸いなことに10分程で何とか発見しました。
やっと尾根にのりましたが、この檜尾根、藪が多く非常に歩きにくいうえかなり
急登です。ただ1050m地点で北からの尾根が合流するのみなので、下りに使っても迷う心配はありません。山頂直下で1452Pのコルへ行く道が左にあらわれますが、直登します。ここから山頂までの傾斜がかなりしんどかった。
迷ったせいもあり、約2時間半かけて檜岳山頂につきました。ここで、リュックに仕込んであった、檜岳の標識を木につけてカメラにおさめました。なんかすごく違和感があります。この山は標識も展望もなくひっそりとしているのがいいのかもしれませんね。人口物はない方がいいと思うので、出発時には撤去しシラカケ岩に向かいました。
シラカケ岩では約40分間まったりと過ごしましたが、いつも岩の傾斜を利用して寝転がっています。他人がが見たら、死体があると思ってしまうかも・・・
熊倉山に到着し、トラロープをこえ聖尾根方面に進みます。途中のロープのある大岩は下りでは要注意箇所です。巻道があるらしいですが、確認を怠りました。
大岩上からの展望はよかったです。
1307Pの赤い標識に到着しここで聖尾根と別れ、大血川方面に行きます。勝ちゃん新道のスタートです。尾根道を下りましたが、あまりの大量の落葉のために道型がわからず、たまに現れるテープを頼りに進みました。どういうルートで道をつくったのか情報を全く持っていなかったため、かなり神経を使いながら進みました。
このまま尾根道を下ると思いきや、再び赤い道標があらわれ尾根を外れます。このあたりから杉の植林帯になり、落葉があまりなく道が確認できるようになりました。よくこの道を女手一つで5年もかけて造ったものだと、感心しながらの下山でした。
熊倉山から、ゆっくり歩いて1時間20分で大血川集落に到着。勝ちゃん新道、熊倉山への最短ルートかもしれませんね。
大血川集落は二つに分かれていますが、観光釣場に近い、バス亭から遠い方の集落に下山しました。ここからバス停まで、約1時半の林道歩きか〜と思いながら歩いていると、車に乗った女性が拾ってくれました。
車中で今日のルートを話すと、思いもよらぬ言葉が返ってきました。
「その道、私がつくったの・・・」
カツミさんという名前の方でした。甲武信の徳ちゃんをもじって命名したそうです。かなり山慣れた方で(当然か)百名山は99座、残すはトムラウシだそうです。
バス停までの短い時間でしたが、楽しい会話をさせていただきました。
バス停でお別れしましたが、なんて偶然の出会いだったのだろう。これも、山がもたらせてくれたのかな〜・・・などと思いながら三峰口駅に向かって歩きました。
warutepoさん、こんばんは。
確かに私も聖尾根を歩いた時に見た、赤地の案内板は印象的でした。(正直言うと、不気味でもありましたが。 )それが勝ちゃん新道だったんですね。
しょうもない疑問ですが、カツミさんは地主さんなんでしょうか?
コンパス見つかって良かったですね。見つからなかったら下山するなんて、さすがwarutepoさんは本物です。 それに引き替え、ほぼ全面的にGPS頼りの私は偽物です。 (もちろん地形図コンパスは持ち、基本的な使い方も知識としては持ってはいるつもりですが。)
自分で山名標識を持っていくアイデア、いいですね。せっかく到着して写真を撮っても、何もないとどこだかわからないですからね。マイナーな山を目指す時は、私も用意して行こうと思いました。
それにしても今回は特に、自由奔放と言うか奇抜なルートですよね。ちょっと思い付きません。数Kmも林道を歩いてまで目的の尾根に拘るとは、私なら迷わず躊躇します。ただ拘りがない山行は薄味ですよね。そんな思いがカツミさんと引き合わせてくれたのかもしれませんね。
そうそう、シラカケ岩で寝転がっている時、長沢背稜の方から誰かの視線を感じませんでしたか?
kinoeさんこんばんは
シラカケ岩で大好きな音楽を聴きながら寝転がっていると、確かに誰かに見られている感じが・・・
イヤホンを外してあたりを見回しましたが、誰もいませんでした
長沢背稜?kinoeさん、もう前回のリベンジされたのですか
GPS、いいですね〜 自分もほしいです。遭難のリスク減りますし、今回のようなプチ道迷いの時も、どこで迷ったか家に帰って反省できますね。地形図とコンパスだけでは限界があります。
その反面、そんな便利なものを手に入れた時、どんどんマイナールートにのめり込んでいく自分が見えて、今のところ躊躇しています
車中から偶然同行させていただいたkipyonです。
今回は、カツミさん宅訪問と下山後のwarutepoさん
と同行させていただき、思い出深い山行となりました。
同じ山は、基本的にあまり行かないのですが、
熊倉山は、時々行きたくなりますね。
warutepoさんの熊倉山周辺の詳細の解説に、
感動しました ありがとうございました。
kipyonさん こんばんは
ヤマレコユーザーだったのですね
カツミさんが苦労して造った道、多くの登山者に利用してもらいたいですね。実はこの道、意外に利用価値があります
大血川観光釣場に車を止め、東谷コースで酉谷山。そこから熊倉山に行き、勝ちゃん新道を使って下山。コースタイム7〜8時間でしょうか?
勝ちゃん新道が、熊倉山〜酉谷山ルートをメジャーコースに昇格させてしまうかもしれませんね
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