秋深まる比良山系 - 神爾谷コース・武奈ヶ岳・コヤマノ岳・正面谷コース - (SkyWalkingでGPSロギング)
- GPS
- 11:24
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,398m
- 下り
- 1,395m
コースタイム
- 山行
- 8:23
- 休憩
- 3:01
- 合計
- 11:24
天候 | 晴れ・ほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:JR湖西線比良駅 |
写真
装備
MYアイテム |
deepkick
重量:-kg
|
---|---|
個人装備 |
ラジオペンチ
エマージェントシート
クマよけ鈴
携帯トイレキット
ゴミ袋
着替え用Tシャツ
プラティパス
Tシャツ
ソフトシェル
登山用アルパインパンツ
登山用ゴアテック製雨具(モンベル・ストームクルーザー上下)
カリマーリッジ30リットルザック
行動食
飲料
レジャーシート
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
保険証
タオル
ストック
登山靴
帽子
モバイルバッテリー
手袋
iPhone11
登山用ヘルメット
|
感想
紅葉の時期の比良を歩きたく、平日に予定を明けて行ってきました。
どのコースを歩こうか迷いましたが、今回は4年前に行ったことがある神爾谷ルートから北比良峠へ抜けて、イブルキのコバを経由して、武奈ヶ岳山頂へ向かう計画を立てました。
始発に乗り、日が昇る直前に比良駅に到着。平日ということもあってか、登山姿の人はほとんど見かけませんでした。私が開発している登山GPSアプリ、SkyWalking をいつものように起動し、GPSロギング開始。寝不足でしたが、頑張っていきます!
イン谷口から釈迦岳・神爾谷方面へ。山の麓周辺は紅葉がまだまだ残っていました。神爾谷ルートを歩くのは記録によると4年ぶり。前回神爾谷のドンツキから北比良峠への尾根に上がるポイントを間違えて、足元が崩れそうな急斜面のザレ場で冷や汗をかいた苦い記憶があり、今回は反省点を生かして正解のルートで安全に歩きたいと思っていたのでした。
神爾の滝の紅葉も美しく、見頃でした。しかし谷を上がるにつれ、次第に急峻なガレ場が続くようになり、何度もヤブを避けようとしているうちに正規のルートから外れた斜面を登ってきてしまったようで、見たことないようなヤブとゴツゴツした急峻な岩場を登っていることに気が付きました。SkyWalking で現在位置を確認すると、確かに本来通るはずのルートから30〜40mほどズレた場所を進んでいます。本来のルートに戻ろうとすると周りの様子が変なことに気が付きました。トラバースできそうもない見たことのない谷と尾根筋が本来のルートと現在位置の間にあるようなのです。SkyWalking であらかじめオフラインマップとして作成しておいた国土地理院地形図を見ましたが、等高線は10m間隔で引かれているので、その精度では見えにくい地形なのかもしれません。距離は大したことはないのですが、本来のルートは尾根をひとつ超えた先の谷沿いのようで、いずれにしても、本来いるはず斜面とは違う斜面にいることが分かりました。
「さあて、どうする?」地形図を見れば見るほど、このまま頑張って登り続ければどこかで復帰できるように見えます。しかし目の前に見えている地形はそうではありませんし、この上部もどのようになっているのかよく分かりません。もしこのまま登って行ったらもっと危険で、引き返そうとしたら降りるのにもっと危険な状態になるかもしれません。私が選択したのは、「いったん登ってきたルートを降りて確実に元のルートに復帰する」でした。今思えば安全面から言って当たり前の判断ですが、その瞬間は「このまま行けるのでは?」とけっこう迷いました。慎重に斜面を下り「レスキューポイント・シンジ3」に行き着きました。やれやれ、戻れてよかった。30分ぐらいロスしたか。。。
いつのまにか違う斜面に入ってしまうという痛恨のミスを犯しましたが、どうにか事なきを得てルートに復帰した私は、神爾谷最奥部まできました。ここから左手にある尾根を登りますが、前回( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1306524.html )ここで、私は失敗したのでした。手前に尾根に登れるルートがあるはずで、今回は見つけることができました。前回はまったく気が付かずに通り過ぎてしまい、崩れやすそうな急斜面のザレ場から登ってしまい、冷や汗をかいたのでした。初めて神爾谷ルートから北比良峠へ向かう方は、写真とGPSルートをよく見てぜひここを間違わないようにしてください。
尾根に上がれると、ロープ場や痩せ尾根がでてきますが、足場はわりとしっかりしていますし、しっかりと手でつかめる木や根もあり、それほど危険ではありません。ようやくダケ道に合流したとき、周りの景色を味わう余裕がありましたが、2回めの今回もヒヤヒヤしたので、あらためてこのルートの難しさと面白さを同時に実感しました。うん、きっとまた来よう。
それからは、いつものように穏やかな山歩きを楽しみました。イブルキのコバから広谷・細川越を通過して、武奈ヶ岳山頂に回り込むルートを選択しました。そのルートはあまり行かないので、記憶が定かではないのですが7年ぶりでした。秋の広谷沿いの沢は穏やかで美しく、行って正解でした。ただ細川越からの北稜ルートは、なんかしんどい。それでも武奈ヶ岳の山頂が見えてくるとテンションが上ります。どんどん周りの景色が良くなるからでしょうか。
1年ぶり、おそらく17回目の武奈ヶ岳の山頂。しばし休憩と昼食。予定通りでしたが、神爾谷で体力を消耗したのか、下山は西南稜とワサビ峠を経由せず、コヤマノ岳から金糞峠へ下りました。途中コヤマノクラウン(と呼ばれるブナの大木)に立ち寄り、1年ぶりの再会。体力がもっとあれば、堂満岳山頂も踏んでから下山したかったのですが、今回はパスしました。素直に金糞峠から青ガレ・正面谷コースを使って下山。堂満岳に立ち寄れなかったのは残念ですが、その代わりに正面谷の素晴らしい紅葉を堪能することができたのはラッキーでした。
今朝立ち寄ったイン谷口のレスキュー比良管理事務所前を過ぎ、楽しみにしていた比良とぴあで、久しぶりの温泉に浸り、クタクタでしたが充実した気持ちで家路につきました。神爾谷ルートを行かれる方は、十分にお気をつけて。
====== 今回のGPSログ取得データ ======
■ 使用したアプリとデバイス:SkyWalking ver 1.33 x iPhone 11
■ activity type:フィットネス
■ GPSの精度:高精度
■ 位置情報の取得間隔:10メートル
====== 登山用GPSロギングiOSアプリ・SkyWalking について ======
スマートフォンにどのような機能を持った登山用アプリをインストールすればよいのかという質問をよく受けます。登山用アプリの明確な定義はありませんが、オフラインでも地図が見れてGPSログが取得できる機能を備えたものが多いようで、Geographicaなどが有名ですね。
私が開発している弊アプリ「SkyWalking」は、iOS用(iPhone, iPadですね)アプリで、山岳地帯など、ネットに接続できない環境での道迷いを防止することを目的としているオフライン対応登山地図・GPSロギングアプリです。以前はファイル保存数やGPSログの外部エクスポート機能など、無料版には一部に制限がありましたが、現在はすべての機能を無料で使えるようにしました。登山以外にも測量やフィールド調査など、屋外で標高や位置情報などを取得したり、山岳地帯での現在位置確認やルート記録のGPSロギングなどにも使われています。
SkyWalkingが備えている登山に重宝する主な機能をご紹介します。
・ネットに接続できない山岳地帯でも使えるオフライン対応マップ作成(ただし国土地理院のタイル画像を使っているので日本国内のみ)
・日本国外の地域では、一度表示したOpenStreetMap, OpenCycleMap についてはキャッシュとして保存されるためでオフラインマップとして利用可
・標高確認
・ルートの高度グラフ表示機能
・GPSロギング機能
・GPXデータのインポート、エクスポート機能
アプリのダウンロードや使い方などの詳細は、下記SkyWalking オフィシャルサイトをご覧ください。
https://deepkick.com/skywalking/
SkyWalkingの主要な機能を約4分の動画で紹介しています。
ご利用になる場合は、「SkyWalkingの使い方」をよくお読みいただき、SkyWalkingでできること・できないことを理解した上でお使いください。
https://deepkick.com/skywalking/?page_id=18
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