黍殻避難小屋泊で裏丹沢から西丹沢へ 焼山〜黍殼山〜蛭ヶ岳〜檜洞丸
- GPS
- 11:21
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,455m
- 下り
- 2,194m
コースタイム
- 山行
- 3:25
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 3:39
- 山行
- 6:46
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 7:41
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
先々週の酉谷山避難小屋に続いてまた避難小屋泊で縦走です。
避難小屋より営業小屋が充実している感の有る丹沢山地ですが、
少ない避難小屋の中でも黍殻避難小屋は綺麗と評判だったので今回はここに泊まってみます。
裏丹沢って表丹沢に比べて極端にアクセスが悪いです、
焼山登山口バス停に停まるバスは土曜日は朝と夕方の2便しか有りません。
しかも鉄道駅からではなく、三ケ木バスターミナルから朝7時発。
まずは7時までに三ケ木バスターミナルに着けるのか調べてみたら相模湖駅から6時31分発の三ケ木行のバスが有りました。
これでアクセスは何とかなりました。
ただし、焼山登山口に7時30分には着くので、
ゆっくり歩いても午前中には避難小屋に着いちゃいますね。
11時頃に小屋に着いても暇をもて余すのですが、
それより遅い時間のバスが無いので仕方ないですね。
そして当日、三ケ木バスターミナルからバスに乗ったらハイカーが沢山乗っていて意外でした。
全員座れない位乗客がいるならもう少し便を増やしても良さそうなものですが、
まあ色々と事情が有るんでしょう。
焼山登山口バス停で10人位降りました、
山と高原地図ではお手洗いのマークが有りますが、道路沿いではなくてバス停前の神社の裏手に有りました、さて準備して出発します。
今日は避難小屋まで、CT3時間ちょいの行程なので、明日に疲れを残さないようにゆっくり歩きます。
荷物もそれなりに重たいので、
どんどんと他のハイカーさんに抜かれます。
裏丹沢は春から秋までは山ビルが多く生息するエリアですが、さすがにこの時期になるといないようです。
やっぱり丹沢のベストシーズンは冬ですね。
アクセスが良くないのですが、登山道は念入りに整備されている印象です。
道の付け替えられている箇所は丁寧にロープが張られており、
道迷いに至るような箇所は無いと感じました。
標高700m位からちょっと急登です。
ロープなど張られています、まあ登りではロープのお世話になる事も無いでしょうが、
ここを降る場合でもロープに頼れば難しくは無いでしょう。
山頂に向かう道と山頂を巻く道の分岐に道標がありました、
今日はゆっくりのんびりの行程なのでもちろん山頂に向かいます。
山頂直下もそんなに険しいわけでは無いです。
しばらく登ると展望塔が見えてきました、
樹林に囲まれているので、展望塔に登らないと眺望はイマイチですが、
昭和40年代の初めの頃に建てられた展望塔なので老朽化の為でしょうか、
今はロープが張られて立ち入り禁止になっています。
塔の上からの景色を想像しながら一休みしました。
焼山を後にして縦走路を黍殻山へと向かいます、
塔ノ岳から丹沢山〜蛭ヶ岳を経て焼山へと至る稜線を丹沢主脈と言うそうです。
そして蛭ヶ岳から檜洞丸を経て大室山への稜線は丹沢主稜と称するそうで、
主って字が付く稜線が2つ有るって紛らわしいですが、
今回は主脈の途中から主稜の途中までの縦走って事になるんですね。
黍殻山の山頂は地形図では道が付いていませんが、
山と高原地図では実線で記載されています。
分岐には道標も有って難なく山頂に登れました。
山頂は開けていますが自動雨量計の施設がドンと建っており、
傍に控えめな山頂標識、樹林で眺望なしって感じです。
元の道へは南側の踏み跡を辿ると復帰しますが、
こちらには道標が見当たりませんでした。
姫次方面から黍殻山の山頂を目指す方は分岐が分かりにくいですね。
避難小屋まで直ぐなのですが、
せっかくなので水場を確認しておきます。
水場を示す立派な道標から少し降った沢の源頭でした。
少し細いですが水はしっかり出ていました。
今回は充分な量の水を担いできたので汲みませんでした。
少し進むと避難小屋を示す分岐の道標が有ったのでそちらへ進むと、
綺麗に開けた草地と、その草地と樹林の境目位に避難小屋が建っていました。
小屋では蛭ヶ岳まで行くと言うハイカーさんが2人、お昼の休憩をしていました。
まずはコーヒーを淹れてゆっくりとします。まだお昼前なので、
しばらくゆっくりしてからご飯を炊いてカレーライスを頂きました。
昼ご飯の後は掃除をして、持ってきた本など読んだり昼寝したり、
のんびりと過ごしました。
今夜は独り占めかと思いましたが静岡から来たという単独の男性がみえました。
やがて暗くなってきたので夕ご飯にします。
午後はほとんど動いていないのであんまりお腹が空いていませんが、
今夜はカットステーキとおでん、定番のメニューにしました。
肉を焼いてビールを飲んで、肉が終わったらおでんを温めます。
ビール2本飲んだ後は日本酒にしました。
ちょっと冷え込んできたので燗酒にしました、
やっぱり冷える夜は燗酒がいいですね。
翌朝は4時半に起きてラーメン作って食べました。
6時出発の予定でしたが準備が整ったので少し早いけど5時50分出発です。
東の空は明るくなってきましたが、登山道はまだ暗いのでヘッデンスタートです。
段々と明るくなる空を見ながら歩くのってなんだか好きなんですよね、
泊まりの山ならではの夜明けのショータイム。
やがて東の稜線から太陽が顔を出しました、今日もいい天気です。
昨日の夕方、家族からLINEが入っていまして、
2日目はそんなに遅くならないので夕食は家で食べるよって言ってあったのですが、
夕方6時半に外食の予約をしたそうです。
西丹沢ビジターセンターからのバスは14時40分発なので、
おそらく帰宅は夕方6時頃、出来ればシャワー浴びて汗くらい流したいなぁ。
歩きながら考えたのですが、
1本早いバスは10時55分発なので流石に間に合いそうに無い。
予定を変更して蛭ヶ岳から丹沢山〜塔ノ岳経由で大倉に降りれば
バスの本数が沢山あるし、バスの乗車時間も短いので余裕で間に合う。
う〜ん、しかし早目に帰宅してシャワー浴びるだけの為に
予定コースを変更するのはちょっと違うなとも思います。
なので、ペースを早めてもし乗れたら1本前のバスに乗るけど、
アクシデントなど無ければコースの変更はしないと決めました。
そんなこんなで少しハイペースで歩いて行きます。
姫次の分岐では西側が開けて眺望が見事でした。
朝日に染まった富士山の雄大な眺め、
その背後には白い雪を纏った南アルプスの峰々が並びます。
ゆるくアップダウンを繰り返していた縦走路も、
蛭ヶ岳が近づいてくると傾斜を増してきます。
北西の斜面が大きく崩落しています、横目に見ながら標高を上げていきます。
やがて小屋が見えてきました、やっと到着です。
ここまでCT2時間55分ですが1時間55分で到着、
これはもしかしたら1本早いバスにワンチャン有るって思い始めてきました。
なので、休憩もそこそこに檜洞丸への縦走路に歩を進めます。
檜洞丸までは登り降りが連続し、ハシゴやクサリ場もあるので、
体力と時間に余裕を持って計画してくださいと看板が出ていました。
今の心境と真逆な事を諭されますがお構いなしですw
しかし降り始めて1分で早くも暗雲が立ち込めます、
丹沢に多い木製の階段や木道ですが、霜が降りてメチャメチャ滑るんです。
もちろん慎重に進めばそんなに危なくは無いんですが、
これではペースなんか上がりませんね。
それでも何とかならないかと進みますが、
蛭ヶ岳からの降り、ザレた急傾斜も多く危なくてペースダウン、
やっぱり無理かなーと思いながら臼ヶ岳までCT1時間10分のところを50分。
その後も容赦無いアップダウンで気力と体力共に削られて、
金山谷乗越から檜洞丸まで登り返し300mで完全に諦めました。
いやー、なかなかキツイコースですね。
諦めたのですっかりペースダウン、
檜洞丸山頂直下の青ヶ岳山荘で大休止にしました。
小屋前のテーブルはで荷物を下ろし、
ホットコーヒーを頼んでお昼ご飯に持ってきたパンを食べました。
小屋の前からは蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳がよく見えます。
南の方には伊豆大島を始め、太平洋と伊豆島々がよく見えました。
しばらく休憩の後、檜洞丸山頂へひと登り。
ここにもテーブルなどいくつか有りましたが割とハイカーさんで埋まっていました。
西丹沢ビジターセンターから日帰りのハイカーさんが多かったのかな。
どうせ急いでもバスの待ち時間が長くなるだけなので、
ここからはゆっくりゆっくり進む事にしました。
裾野を広げた富士山を眺めながらゆっくり降りていきます。
石棚山稜方面への分岐を過ぎると急傾斜、
そんなに危なくは無いけどクサリ場なんかも有りました。
三ノ塔から塔ノ岳までの表尾根みたいな雰囲気ですね。
左右を谷に挟まれながら出合まで尾根伝いに降りていきます、
途中からはあまり眺望もなく、ひたすら尾根伝いに降りるだけ、
出合で急に河原に降り立ち、飛び石伝いに渡ります。
渡った後はアップダウンの少ないトラバースルート、
この辺りは紅葉が残っていて楓が綺麗でした。
どうも今朝からカメラ不調で綺麗な楓が撮れなかったのは残念。
トラバースを終えそうなところで地図にない分岐、
キャンプ場の敷地を通って西丹沢ビジターセンターへと書いてあります。
地形図はもちろん、山と高原地図にも記載が無いのでノーマルルートで降りました。
ゆっくりと時間調整しながら降りたので、
西丹沢ビジターセンターに到着が1時半頃、バスの発車時刻まで1時間10分です。
まあそれくらいなら余裕で待てますよw
バス停のベンチでお湯を沸かしてコーヒーを淹れて一休み、
荷物の整理などしてから本を読んでいたら後ろに人が並び始めました。
ところが発車時刻になってもバスが来ません、
大体始発のバスだとしばらく前に来てバス停で待機してるイメージなんだけどね。
結局、バスが来たのが20分程遅れた15時頃でした。
丹沢湖で開催されたマラソンの影響で渋滞しているとの事、
家族にLINEして6時半には間に合いそうにないから先に行ってと伝えます。
予約を7時に変更してくれたと返信が来たので、
それなら何とかなりそうと一安心。
谷峨駅で降りて御殿場線〜小田急線と乗り継いで帰宅、
幸い、シャワーを浴びるだけの時間があったので速攻で浴びて
夕食に繰り出しました。
ここから備忘録
クロージング
長袖ハーフジップシャツに薄手トレッキングパンツ
朝は寒かったので薄手のジャケット重ね着
檜洞丸からの降りもゆっくり歩いたのでジャケット着ていた。
朝方はマイナス2度くらいまで冷えた、
小屋の中は5度くらいまでしか下がらなかった。
シュラフはマイナス5度対応だったので充分に暖かかった。
水は2L担いだ、その他にビール500mlと350ml、日本酒1合、ワイン小ボトル
ワインは飲みきれなかった。
ザック重量は初日行動開始時で14kg、
酒と水が重たいんだなw
行動中の水分は相変わらず少ない、
通常よりちょっと小さいペットボトル435mlの緑茶を1本、
これで初日〜2日目まで賄った、ただし2日目のお昼に小屋でコーヒー1杯飲んだ
蛭ヶ岳までは歩きやすい道だったけど、
蛭ヶ岳から檜洞丸まではちょっと険しかった。
塔ノ岳から蛭ヶ岳の間はまだ未踏なので、機会を見つけて歩いてみたい。
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