雨乞岳〜イブネ・クラシ・チョウシ〜御在所岳 (武平峠から周回)
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- GPS
- 07:46
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,326m
- 下り
- 1,305m
コースタイム
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 7:46
天候 | 晴れときどき曇り。 標高1000Mより上は,積雪。 深いところ,東雨乞岳から雨乞岳あたりで3〜4センチでした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山後は,鈴鹿スカイライン沿いの希望荘で,日帰り入浴(大人500円) www.kibousoh.or.jp/ (178K) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■武平峠入り口から雨乞岳を経て杉峠までは, 危険箇所もなく,道もしっかりしています。 ■杉峠からイブネ・クラシ方面は,踏み跡はあります。 でも,雪が積もっていると踏み跡が見えず, 頼りは赤や黄色などのテープですが,ときどき見失ってウロウロ。 とくに,イブネ北端からの尾根の下りはかなりの激下りで, 落ち葉に足を滑らせながら,テープを探しながらで疲れました。 ■御在所岳の北西尾根は,ひたすら尾根筋を登っていきます。 バリエーションルートですが,はっきりした尾根なので, 迷うこともなくただただ上へ上へ。 |
写真
感想
イブネ・クラシというカタカナの山名を目にしたのは,この1年のことです。
かつて高校生時代,鈴鹿にちょくちょく山登りに行っていたころには,
ボクはその名前を知りませんでした。
このヤマレコで記録を読ませてもらって,
雨乞岳の北にあるその山に興味をそそられました。
雨乞岳は,高校3年生のゴールデンウィークに,
登山部の山行で行ったことがありました。
湯の山温泉から裏道を登って,国見峠から上水晶谷を下り,
コクイ谷の出合で幕営。
次の日に杉峠から雨乞岳に登り,
武平峠を経由して湯の山温泉へ戻るという行程でした。
たしか,あまりお天気がよくなくて,
雨乞岳あたりもガスの中だったという記憶があります。
そこで今回,武平峠まで車で行き,雨乞岳に登って,
そこからイブネ・クラシへ行ってみようという計画を立てました。
さらに,イブネ・クラシから武平峠への帰り道,
これまたヤマレコの記録で見つけた
「御在所岳の北西尾根」というバリエーションルートを登るおまけつきです。
12月8日の日曜日,天気予報では「三重県北部の降水確率0%」
ということだったので,勇んで出かけました。
でも,鈴鹿山脈にはけっこう雲がかかっています。
東名阪自動車道では,
「鈴鹿インターから亀山ジャンクションの間で雨が降っています」とのアナウンス。
それにけっこう冷え込んできて,
「山の上は雪かもしれない」とちょっと不安になりました。
それでも,鈴鹿スカイラインの武平トンネルの滋賀県側,
雨乞岳への登山口には7時20分に無事到着。
7時30分に登山口を出発。
樹林の中をトラバース気味に,いくつかの涸れ沢を横切りながら歩いていきます。
広葉樹はすっかり葉を落として,林の中が明るいです。
下生えのササの葉に,うっすら雪が乗っています。
山の上はどのくらい積もっているのでしょう。
沢谷峠はいつの間にやら通過して,クラ谷分岐に8時20分に到着。
さらにクラ谷を登っていくと,雪化粧の東雨乞岳がみえました。
まわりにも雪が増えていきます。
七人山と東雨乞岳の鞍部に着くと,あたりはもう一面の雪です。
東雨乞岳の登りは,雪の中の登り。
とはいえ,ほんの2〜3センチほどの積雪で,歩くのに支障はありません。
先行者の足跡が雪面に残っています。3人ぐらいいるようです。
そういえば,今日はまだ人に会っていないなぁ。
木々には樹氷がついて,きれいでした。
東雨乞岳山頂は吹きさらしで,風が強く寒かったですが,
東方面には御在所岳や鎌ヶ岳。北方面にはイブネ・クラシがみえています。
でも,雨乞岳付近の上空には雲が低くかかって,ときどき視界が悪くなります。
雨乞岳山頂には10時に到着。
たぶんあの足跡の先行者の方2人が,
コンロでなにか飲み物をつくっておられましたが,
ボクは写真を撮っただけで,すぐに杉峠への下り道へ。
足元がみえないほどのササの中を下っていきます。
途中でふり返ると,東雨乞岳から雨乞岳の北斜面が
一面の樹氷でとってもきれいでした。
杉峠からはイブネ・クラシをめざします。
まずは杉峠ノ頭へのゆるやかな登り。
ここを通るのは,今日はボクが最初のようです。
杉峠ノ頭付近は樹林の中で,地面は雪におおわれて,
目印の赤や黄色のテープを探しながら歩きます。
この先のイブネ・クラシもそうだったけど,
こんな平坦な地形で踏みあとも見えず,
もしガスにまかれたら,地図とコンパスだけが頼りでしょう。
今日は視界はいいので,目印を見失っても適当に歩いていきます。
杉峠ノ頭から佐目峠にゆるく下り,イブネへの登り。
登り切ると,そこはヤマレコの記録の写真で見たとおりの,
なだらかな山頂部が広がっていました。
まるで,ところどころに植え込みのある,
芝生の上に雪が積もった公園のようです。
周囲の山々の眺望は抜群です。
鈴鹿山脈の主稜線が北から南まですべて見渡せます。樹氷もきれいです。
イブネからクラシ,そしてチョウシまで歩いて,
チョウシ山頂の南斜面で,イブネ・クラシの樹氷を見ながら,
ガスコンロでココアをつくってゆっくりしました。
誰もいません。今日は,この風景をボク一人で独占です。
さて,のんびりしたあとは,イブネ北端からの尾根の下りです。
今回の山行では,ここが一番イヤだったな。
バリエーションルートで,ところどころに目印テープはあるとはいうものの,
ときどき見失い,はっきりした尾根だからルートに迷うことはないけれど,
途中の落ち葉の積もった激下りは,何度も足を滑らせてヒヤッとしました。
小峠からは,左の小さな沢の中を神崎川へ下りました。
ここもあまり足場がよくなかったなぁ。
神崎川を渡渉し,上水晶谷左岸の平坦地を歩き,
千草街道を左へ折れて,上水晶谷へ出たところから,
右手の急な尾根に取りつきました。これが御在所岳の北西尾根でしょう。
ここもバリエーションルートですが,
尾根筋ははっきりしているし,下生えもなく,それなりに歩きやすいです。
ただし,かなりの急登で,生えている木につかまりながら,グイグイ登る感じ。
どんどん標高をかせいで,1066Mピークを越え,1155Mピークまで登ると,
西方面の視界が開けて,雨乞岳がみえました。
そして,14時30分,御在所岳山頂に到着。
望湖台まで足を伸ばすと,
今日歩いた雨乞岳からイブネ・クラシの稜線がきれいに見えていました。
あとは武平峠へ下るだけ。
正面に鎌ヶ岳を見ながら,花崗岩の砂礫の道を下って,
武平峠の駐車場に戻りました。
今日もこれといったトラブルもなく,
予定どおりのルートを歩くことができました。
イブネ・クラシは写真で見ていたとおり,
のんびりとしたくなるようなステキな場所でした。
それに,今日は樹氷がとってもきれいだった。
今度は,新緑のころにまた行ってみたいと思いました。
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