【伯耆大山】上宝珠沢(左俣)〜小滑り〜ユートピア小屋【強風注意報発令中】
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- GPS
- 07:58
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 821m
- 下り
- 817m
コースタイム
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 7:37
(tolchop 加筆)
合計時間: 7時間38分
合計距離: 8.08km
累積標高(上り): 813m
累積標高(下り): 815m
天候 | 曇り、のち降雪。総じて強風。 (tolchop 加筆) 標高1,500mより上はガス 風速15〜20m/s 稜線上は20〜最大30m/s(体感) 駐車場気温1℃(7時30分時点:車載気温計) ユートピア避難小屋気温−5℃(13時時点) |
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過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(この時期は無料) 桝水から南光河原駐車場までは積雪、 スタッドレス等の装備必要。 その他の周辺状況はコチラ↓を参照 「大山ドライブNavi」 http://daisen-drive.tottori.net/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
(sappan) 上宝珠沢はいくつか分岐がありますが、入って最初の分岐を左に進んでいきます。ここから積雪量、傾斜ともに増すのでワカン、アイゼン等の準備が必要です。尾根にでても積雪期はあまりトレースがないので、ルートファインディングが不可欠。本日は勝間ケルンを過ぎたころ、縦走路に延びている小滑り(ルンゼ)を登りました。後半は雪面が硬くなり、アイゼンとピッケルでの登はん的登りになりました。 稜線にでると、突如としておそらくは風速30メートルの猛風をあび、立っていることすらできませんでした。ユートピア小屋までの道はまずまずはっきりしていますが、細尾根もあるので注意。この日は硬く細かい飛雪が風にのって飛んでくるので、顔面まで完全防備する必要がありました。 (tolchop) 以下の記述は積雪期登山経験者、適切な装備、 コース、天候事前確認、ルートファインディング、 地図、コンパス携行必須前提です。 条件外の方がもし行かれたならば 遭難、あるいは死亡事故の危険性が高くなります。 ‐緤珠沢 左俣〜宝珠尾根 雪質が安定していれば問題ないが、 常に雪崩の危険性があり、要注意。 この日は嵌り込みこそ深いものの、 大きく崩れる事は無かった。 ∧珠尾根出合〜上宝珠〜勝間ケルン 上宝珠の崩落個所、 急傾斜で上宝珠沢側に切れ落ちており、 転滑落に注意。 また細尾根の個所もあり、 風に煽られて転滑落の危険性もあり。 この日はヤブが顔を出しており、 非常に歩きづらかった。 小滑り〜稜線出合 取り付き個所から直後は嵌り込みが深いが、 ルンゼ上部に行くに従ってクラストしてくる。 この日はアイゼン、ピッケルの効きも良かった。 ここも雪崩の危険があり、要雪質チェック、 状況判断必要。 転滑落に最大限の注意。 の農出合〜ユートピア避難小屋 細尾根が続く。 縦走路などと比較すればまだ幅は広いが ホワイトアウト、又はそれに近い視界不良の状況の場合、 尾根間違いに注意が必要。 またこの日は風速20〜30m/s(体感)程度の 強風が吹いており、耐風姿勢を取る必要があった。 ㊟冬季でも登山者の多い夏山道と違い、 ユートピアへ至るコースは積雪期、登山者少なく 特にノントレースの場合格段に難易度が上がります。 上宝珠越から剣谷等を含めたトラバース個所、 アイゼン(10本爪以上推奨)必携。 |
写真
感想
3人の単独行が夏ぶりに集結しました。それぞれ得意分野が違うので3人揃えばひとりじゃあできないことができます。
元谷でははまりこみも少なくあっけなく今日の目玉である上宝珠沢の取り付きにたどり着いてしまいました。3人が揃ったにしては今回の山行は大したことはないんじゃないか・・・とそう口について出てしまったのが、山の神さんに伝わったようです。上宝珠沢に取り付いた瞬間、雪質が変化してひざ上まではまるようになりました。そういえば、昨シーズンも同じようなことがありました。今日は楽しい山行になりそうで、思わず笑みがこぼれてしまいました。
そして、今回の核心部が小滑りからの稜線歩きでしょう。
小滑りは途中から雪面がクラストしてピッケルとアイゼンが大活躍しました。表面がまだそこまで硬くなかったので、刃がよく刺さり登りやすかったです。下から吹き上げる風に助けられたところもありますが、稜線に出た瞬間それは牙を向きました。風が強くて動けないというのを初めて体験しました。とにかく風から身を守れるところへと、前進は諦めて避難小屋を目指しました。小屋では長めの休憩をとり、下山は上宝珠沢へ。シリセードで一気にくだりました。
当初の予定よりも縮小したコースとなりましたが、結果として持っていったギアもフル活用できたし、充実した山行になりました。次はどこ行きましょうかね??
同世代の三人が揃っての大山山行。ただの曇りだと思っていた天気予報が次第に崩れ、当日は雷、強風注意報の荒れた天候となりました。ただ、雨は降りませんでした。ワカン、アイゼン、ピッケル、ヘルメット、ハードシェル。持ち物はたくさん。厳冬期並みの装備で挑みましたが、愛しの剣が峰には到達できず、ユートピア小屋で半ば山忘年会と相成りました。
上宝珠沢での「あられ雪」は新鮮でした。こういう雪もあるんだなあと。ただ、雪崩の要因となる雪質なようで、この日は層ができてなかったからよかったですが、積雪があるとこわいです。
小滑りでのショート登はん、稜線にでてからの歓迎の猛風、石つぶてを浴びているような飛雪の嵐。冬の大山の変化の多様性を感じ、とても充実感をもって帰還することができました。
当初の予定では、
上宝珠沢〜小滑り〜剣ヶ峰〜剣谷と周回予定でしたが、
出発前の予報、コンディションを鑑みるに
予定変更は止む無しだろうと考えていました。
行けて1636ピークまでかと。
しかしそれすら大変甘い考えでした。
小滑りを登り切った稜線出合で凄まじい暴風雪に見舞われ、
即時撤退を決定。
動くに動けず、風が弱くなる瞬間を待って歩くしかありませんでした。
しかし悪天候ならではの素晴らしい体験をする事が出来、
大きく予定の変更はあったものの、充実した山行となりました。
同行のお二人に感謝!
下山後、南光河原駐車場には我々の他に3台。
こんな日に登る大馬鹿者(敬意)も居られたようです。
備忘録:本日のレイヤリングシステム
●トップ
アウター Д僖織乾縫/M10ジャケット
アウター◆Д僖織乾縫/ダウンセーター(休憩中)
アンダー Д侫.ぅ鵐肇薀奪/フラッドラッシュスキンメッシュ
アンダー◆Д僖織乾縫/メリノ2 ライトウェイトジップネック
●ボトム
アウター:パタゴニア/ナイフブレードパンツ
アンダー Д供Ε痢璽后Ε侫Дぅ/フライウエイトトランクス
アンダー:モンベル/ジオライン L.W.
●グローブ
アウター:マウンテンハードウェア/タイフォングローブ
インナー:ファイントラック/フラッドラッシュEXPグローブ
●シューズ&ソックス、ゲイター
スカルパ/モンブランGTX
モンベル/ネオプレン プレーンソックス(沢タビ)
ラブ/ネオストレッチゲイター
前回の反省を踏まえ、アンダーをより薄手のものに変更。
今回のコンディションでは汗もかかず、快適に歩けた。
(ただし休止状態が長いと寒さを感じた。あくまで行動中前提)
ラッセルあり山行だったので今回はゲイターを着用。
このゲイターはネオシェル製。
確かにゴアテックスのものよりも動きやすく、
ムレ感も格段に少なかった。
また結露も然程では無かった(結露したのはした)。
■課題
曇らないサングラスは無いものだろうか?
㊟備忘録に関しては全くの私見です。
ついて行きたい気持ちもありますが、基礎体力を相当アップせねば到底皆さんについていけませんね(^^;
強風注意報発令中、天気は確実に悪くな予報の中、
無事で下山、なによりです。
>satoshi_sさん
2度の擦れ違いを経てようやくお会い出来ましたね。
返信が遅くなり済みません。
我々も何とか無事に下山出来ました。
ありがとうございます。
またお会いしましょう。
あの強風でよく上がられましたね
>TAKAさん
ありがとうございます。
仰られる通り、我々は最後の二俣を左に取りました。
灌木帯だらけで尾根出合直下の草付に難儀しました。
稜線上の風には恐怖を感じました。
こういう日にはあまり行かない方が良いですね^^;
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