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Yamareco

記録ID: 381427
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
大山・蒜山

【伯耆大山】上宝珠沢(左俣)〜小滑り〜ユートピア小屋【強風注意報発令中】

2013年12月11日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
07:58
距離
8.1km
登り
821m
下り
817m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:08
休憩
1:29
合計
7:37
7:32
15
南光河原駐車場
7:47
7:47
26
8:13
8:13
53
元谷口
9:06
9:06
81
上宝珠沢口
10:27
10:36
14
10:50
10:50
56
小滑り口
11:46
11:49
5
11:54
13:08
22
13:30
13:31
74
14:45
14:47
22
15:09
南光河原駐車場
南光河原駐車場(7:32)〜元谷(8:13)〜上宝珠沢(9:06)〜左俣へ(9:26)〜宝珠尾根出合い(10:02)〜上宝珠越え(10:32)〜小滑り(10:50)〜稜線にでる〜ユートピア避難小屋(12:00〜13:05)〜上宝珠越え(13:31)〜大神山神社奥宮(14:44)〜南光河原駐車場(15:09)、所要時間7時間38分

(tolchop 加筆)
合計時間: 7時間38分
合計距離: 8.08km
累積標高(上り): 813m
累積標高(下り): 815m
天候 曇り、のち降雪。総じて強風。

(tolchop 加筆)
標高1,500mより上はガス
風速15〜20m/s
稜線上は20〜最大30m/s(体感)

駐車場気温1℃(7時30分時点:車載気温計)
ユートピア避難小屋気温−5℃(13時時点)
過去天気図(気象庁) 2013年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
南光河原駐車場に駐車。
(この時期は無料)

桝水から南光河原駐車場までは積雪、
スタッドレス等の装備必要。
その他の周辺状況はコチラ↓を参照
「大山ドライブNavi」
http://daisen-drive.tottori.net/
コース状況/
危険箇所等
(sappan)
 上宝珠沢はいくつか分岐がありますが、入って最初の分岐を左に進んでいきます。ここから積雪量、傾斜ともに増すのでワカン、アイゼン等の準備が必要です。尾根にでても積雪期はあまりトレースがないので、ルートファインディングが不可欠。本日は勝間ケルンを過ぎたころ、縦走路に延びている小滑り(ルンゼ)を登りました。後半は雪面が硬くなり、アイゼンとピッケルでの登はん的登りになりました。
 稜線にでると、突如としておそらくは風速30メートルの猛風をあび、立っていることすらできませんでした。ユートピア小屋までの道はまずまずはっきりしていますが、細尾根もあるので注意。この日は硬く細かい飛雪が風にのって飛んでくるので、顔面まで完全防備する必要がありました。

(tolchop)
以下の記述は積雪期登山経験者、適切な装備、
コース、天候事前確認、ルートファインディング、
地図、コンパス携行必須前提です。
条件外の方がもし行かれたならば
遭難、あるいは死亡事故の危険性が高くなります。

‐緤珠沢 左俣〜宝珠尾根
雪質が安定していれば問題ないが、
常に雪崩の危険性があり、要注意。
この日は嵌り込みこそ深いものの、
大きく崩れる事は無かった。

∧珠尾根出合〜上宝珠〜勝間ケルン
上宝珠の崩落個所、
急傾斜で上宝珠沢側に切れ落ちており、
転滑落に注意。

また細尾根の個所もあり、
風に煽られて転滑落の危険性もあり。
この日はヤブが顔を出しており、
非常に歩きづらかった。

小滑り〜稜線出合
取り付き個所から直後は嵌り込みが深いが、
ルンゼ上部に行くに従ってクラストしてくる。
この日はアイゼン、ピッケルの効きも良かった。
ここも雪崩の危険があり、要雪質チェック、
状況判断必要。
転滑落に最大限の注意。

の農出合〜ユートピア避難小屋
細尾根が続く。
縦走路などと比較すればまだ幅は広いが
ホワイトアウト、又はそれに近い視界不良の状況の場合、
尾根間違いに注意が必要。
またこの日は風速20〜30m/s(体感)程度の
強風が吹いており、耐風姿勢を取る必要があった。

㊟冬季でも登山者の多い夏山道と違い、
ユートピアへ至るコースは積雪期、登山者少なく
特にノントレースの場合格段に難易度が上がります。

上宝珠越から剣谷等を含めたトラバース個所、
アイゼン(10本爪以上推奨)必携。
単独登山者の三人衆「さぱぐれとる」が4ヶ月ぶりくらいに再集結。強風注意報がでているのに荒れているであろう稜線を目指します(一人は剣が峰にいくって言ってます)。
3
単独登山者の三人衆「さぱぐれとる」が4ヶ月ぶりくらいに再集結。強風注意報がでているのに荒れているであろう稜線を目指します(一人は剣が峰にいくって言ってます)。
出発の時点では
三鈷峰が観えていた
(tol)
2013年12月11日 07:29撮影 by  DSC-TF1, SONY
1
12/11 7:29
出発の時点では
三鈷峰が観えていた
(tol)
(g)
2013年12月12日 23:16撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:16
(g)
北壁を鑑賞。左側にある上宝珠沢を目指します。この時点でけっこうな強風でした。
1
北壁を鑑賞。左側にある上宝珠沢を目指します。この時点でけっこうな強風でした。
ケルンに到着(g)
2013年12月12日 23:17撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:17
ケルンに到着(g)
記念撮影(g)
2013年12月12日 23:17撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
1
12/12 23:17
記念撮影(g)
北壁を観る
(tol)
2013年12月11日 08:10撮影 by  DSC-TF1, SONY
12/11 8:10
北壁を観る
(tol)
大屏風岩に圧倒される
(tol)
2013年12月11日 08:33撮影 by  DSC-TF1, SONY
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12/11 8:33
大屏風岩に圧倒される
(tol)
sappan先生ご指導を受ける。こんな感じでしょうか(g)
2013年12月12日 23:15撮影
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12/12 23:15
sappan先生ご指導を受ける。こんな感じでしょうか(g)
嵌り込みが深くなってくる
(tol)
2013年12月11日 09:03撮影 by  DSC-TF1, SONY
12/11 9:03
嵌り込みが深くなってくる
(tol)
穴が開いていた。
思いの外深い。
(tol)
2013年12月11日 09:04撮影 by  DSC-TF1, SONY
1
12/11 9:04
穴が開いていた。
思いの外深い。
(tol)
(g)
2013年12月12日 23:18撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:18
(g)
不敵に笑うglaybe2さん
(tol)
2013年12月12日 02:58撮影 by  DSC-TF1, SONY
2
12/12 2:58
不敵に笑うglaybe2さん
(tol)
大量のアラレ。
これが行く手を阻む。
(tol)
2013年12月11日 09:17撮影 by  DSC-TF1, SONY
2
12/11 9:17
大量のアラレ。
これが行く手を阻む。
(tol)
上宝珠沢付近からあられ雪(っていうの?)。さらさら砂のような雪質で滑ってなかなか前進できません。
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上宝珠沢付近からあられ雪(っていうの?)。さらさら砂のような雪質で滑ってなかなか前進できません。
薄い表層、アラレ、薄い層、アラレ。上の層が積もると雪崩れそうです。(g)
2013年12月12日 23:18撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
1
12/12 23:18
薄い表層、アラレ、薄い層、アラレ。上の層が積もると雪崩れそうです。(g)
上宝珠沢の分岐、正面の二股ではなく左の斜面へ。(g)
2013年12月12日 23:19撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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12/12 23:19
上宝珠沢の分岐、正面の二股ではなく左の斜面へ。(g)
左俣へ(g)
2013年12月12日 23:19撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:19
左俣へ(g)
左俣へ。斜度が一気にあがる。途中で僕(S)だけワカンにチェンジ。
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左俣へ。斜度が一気にあがる。途中で僕(S)だけワカンにチェンジ。
(g)
2013年12月12日 23:19撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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12/12 23:19
(g)
黙々と登る
(tol)
2013年12月11日 09:23撮影 by  DSC-TF1, SONY
12/11 9:23
黙々と登る
(tol)
(g)
2013年12月12日 23:20撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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12/12 23:20
(g)
潅木をうまくすり抜けながら登る。ザックにいろいろ取り付けていたので、ひっかかることも何度か。
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潅木をうまくすり抜けながら登る。ザックにいろいろ取り付けていたので、ひっかかることも何度か。
後ろを振り向くと巨大な大屏風が迫ってきます。(g)
2013年12月12日 23:20撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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12/12 23:20
後ろを振り向くと巨大な大屏風が迫ってきます。(g)
なんとか宝珠尾根にでました。
2013年12月11日 20:14撮影
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12/11 20:14
なんとか宝珠尾根にでました。
まずは上宝珠越を目指します。
まずは上宝珠越を目指します。
積雪の下はクラストしていて、アイゼンを履いていないと緊張します。(g)
2013年12月12日 23:21撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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12/12 23:21
積雪の下はクラストしていて、アイゼンを履いていないと緊張します。(g)
振り返って。まだ誰も今日ここには来ていないらしい(おそらくこない)。
振り返って。まだ誰も今日ここには来ていないらしい(おそらくこない)。
ワカンははかずともなんとか。
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ワカンははかずともなんとか。
上宝珠越え。砂滑りへの道は潅木で下りにくそう。
2013年12月11日 20:14撮影
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12/11 20:14
上宝珠越え。砂滑りへの道は潅木で下りにくそう。
勝間ケルンのちょっと先にある小滑りを目指す。
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勝間ケルンのちょっと先にある小滑りを目指す。
上宝珠越からは、トラバースなので道がわかりにくい。(g)
2013年12月12日 23:21撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:21
上宝珠越からは、トラバースなので道がわかりにくい。(g)
勝間ケルンに到着(g)
2013年12月12日 23:22撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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12/12 23:22
勝間ケルンに到着(g)
(g)
2013年12月12日 23:22撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:22
(g)
小滑り出合い。斜度がありますが、とりあえずアイゼンはまだつけず様子見。
2013年12月11日 20:16撮影 by  T007, KDDI-TS
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12/11 20:16
小滑り出合い。斜度がありますが、とりあえずアイゼンはまだつけず様子見。
ルンゼへの取り付き
(tol)
2013年12月11日 11:05撮影 by  DSC-TF1, SONY
12/11 11:05
ルンゼへの取り付き
(tol)
後半斜度が厳しくなり、かつ凍結していたのでアイゼン、ピッケルで登はん。G君、Tさんも恐怖心より楽しさの方が上回っていたようす。装備の切り替えの間も強風が吹くので体温低下が懸念されました。
2013年12月11日 20:16撮影 by  T007, KDDI-TS
12/11 20:16
後半斜度が厳しくなり、かつ凍結していたのでアイゼン、ピッケルで登はん。G君、Tさんも恐怖心より楽しさの方が上回っていたようす。装備の切り替えの間も強風が吹くので体温低下が懸念されました。
(g)
2013年12月12日 23:25撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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12/12 23:25
(g)
クラストしているが
まだ容易にアイゼンが刺さる。
沢の下から強風が吹きつける。
(tol)
2013年12月11日 11:34撮影 by  DSC-TF1, SONY
12/11 11:34
クラストしているが
まだ容易にアイゼンが刺さる。
沢の下から強風が吹きつける。
(tol)
稜線へ到着しほっと一息…かと思いきや、ものすごい暴風に見舞われます。思わず斜面に戻りたくなりますが、撮るのに必死でした(笑)(g)
2013年12月12日 23:25撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:25
稜線へ到着しほっと一息…かと思いきや、ものすごい暴風に見舞われます。思わず斜面に戻りたくなりますが、撮るのに必死でした(笑)(g)
氷つぶてがすさまじい攻撃力(g)
2013年12月12日 23:25撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
1
12/12 23:25
氷つぶてがすさまじい攻撃力(g)
天狗はおろか1636ピークに行くのも難しいと、前進は断念し、ユートピア小屋を目指します。(g)
2013年12月12日 23:26撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:26
天狗はおろか1636ピークに行くのも難しいと、前進は断念し、ユートピア小屋を目指します。(g)
稜線歩き(g)
2013年12月12日 23:26撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:26
稜線歩き(g)
(g)
2013年12月12日 23:26撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:26
(g)
象ヶ鼻上部にて
ユートピアが観え、
ほっとする。
(tol)
2013年12月11日 11:46撮影 by  DSC-TF1, SONY
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12/11 11:46
象ヶ鼻上部にて
ユートピアが観え、
ほっとする。
(tol)
象ヶ鼻を下る。(g)
2013年12月12日 23:29撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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12/12 23:29
象ヶ鼻を下る。(g)
稜線にでると、最大風速30メートル(同行者談)の猛風に遭い、1636はあきらめてユートピアへと下っていきました。
2013年12月11日 20:16撮影 by  T007, KDDI-TS
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12/11 20:16
稜線にでると、最大風速30メートル(同行者談)の猛風に遭い、1636はあきらめてユートピアへと下っていきました。
小屋の中で山ラーメン、山カフェオレ。そのほかお昼ごはんむしゃむしゃ。フリースにダウンを重ねて防寒。アルパイングローブを放置していたら凍りついていました。
2013年12月11日 20:16撮影 by  T007, KDDI-TS
2
12/11 20:16
小屋の中で山ラーメン、山カフェオレ。そのほかお昼ごはんむしゃむしゃ。フリースにダウンを重ねて防寒。アルパイングローブを放置していたら凍りついていました。
避難小屋温度計は
−4〜5℃
それほど寒くない。
(tol)
2013年12月11日 13:03撮影 by  DSC-TF1, SONY
12/11 13:03
避難小屋温度計は
−4〜5℃
それほど寒くない。
(tol)
一時間たっぷり休憩し、出発。
2013年12月11日 20:15撮影 by  T007, KDDI-TS
2
12/11 20:15
一時間たっぷり休憩し、出発。
ユートピア分岐(g)
2013年12月12日 23:29撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:29
ユートピア分岐(g)
相変わらずの強風。加えて降雪もあり。
2013年12月11日 20:15撮影 by  T007, KDDI-TS
2
12/11 20:15
相変わらずの強風。加えて降雪もあり。
(g)
2013年12月12日 23:29撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:29
(g)
往路の足跡は既に消えていました。(g)
2013年12月12日 23:29撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:29
往路の足跡は既に消えていました。(g)
宝珠尾根ってこんなに細かったんだね。(g)
2013年12月12日 23:30撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
1
12/12 23:30
宝珠尾根ってこんなに細かったんだね。(g)
上宝珠直下の
崩落個所。
左に落ちればタダでは済まない。
(tol)
2013年12月11日 13:36撮影 by  DSC-TF1, SONY
2
12/11 13:36
上宝珠直下の
崩落個所。
左に落ちればタダでは済まない。
(tol)
(g)
2013年12月12日 23:30撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:30
(g)
(g)
2013年12月12日 23:30撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:30
(g)
(g)
2013年12月12日 23:30撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:30
(g)
ここが下りでの核心部でした。バックステップで慎重に下ります。
2013年12月11日 20:15撮影 by  T007, KDDI-TS
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12/11 20:15
ここが下りでの核心部でした。バックステップで慎重に下ります。
バックステップで下るsappanさん
(tol)
2013年12月11日 13:39撮影 by  DSC-TF1, SONY
12/11 13:39
バックステップで下るsappanさん
(tol)
バックステップで下るtolchopさん(g)
2013年12月12日 23:30撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
12/12 23:30
バックステップで下るtolchopさん(g)
上宝珠沢(左俣)はシリセードですーいすい
2013年12月11日 20:15撮影 by  T007, KDDI-TS
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12/11 20:15
上宝珠沢(左俣)はシリセードですーいすい
白煙巻き上がる元谷。
2013年12月11日 20:15撮影 by  T007, KDDI-TS
1
12/11 20:15
白煙巻き上がる元谷。
Tさんにとってははじめての上宝珠沢(砂滑り)。はじめてがこんな悪天候って。G君にとっても充実の山行だったようです。
2013年12月11日 20:15撮影 by  T007, KDDI-TS
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12/11 20:15
Tさんにとってははじめての上宝珠沢(砂滑り)。はじめてがこんな悪天候って。G君にとっても充実の山行だったようです。
大神山神社に到着
(tol)
2013年12月11日 14:43撮影 by  DSC-TF1, SONY
12/11 14:43
大神山神社に到着
(tol)
無事に下山出来た。
(tol)
2013年12月11日 14:48撮影 by  DSC-TF1, SONY
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12/11 14:48
無事に下山出来た。
(tol)

感想

3人の単独行が夏ぶりに集結しました。それぞれ得意分野が違うので3人揃えばひとりじゃあできないことができます。
元谷でははまりこみも少なくあっけなく今日の目玉である上宝珠沢の取り付きにたどり着いてしまいました。3人が揃ったにしては今回の山行は大したことはないんじゃないか・・・とそう口について出てしまったのが、山の神さんに伝わったようです。上宝珠沢に取り付いた瞬間、雪質が変化してひざ上まではまるようになりました。そういえば、昨シーズンも同じようなことがありました。今日は楽しい山行になりそうで、思わず笑みがこぼれてしまいました。
そして、今回の核心部が小滑りからの稜線歩きでしょう。
小滑りは途中から雪面がクラストしてピッケルとアイゼンが大活躍しました。表面がまだそこまで硬くなかったので、刃がよく刺さり登りやすかったです。下から吹き上げる風に助けられたところもありますが、稜線に出た瞬間それは牙を向きました。風が強くて動けないというのを初めて体験しました。とにかく風から身を守れるところへと、前進は諦めて避難小屋を目指しました。小屋では長めの休憩をとり、下山は上宝珠沢へ。シリセードで一気にくだりました。
当初の予定よりも縮小したコースとなりましたが、結果として持っていったギアもフル活用できたし、充実した山行になりました。次はどこ行きましょうかね??

 同世代の三人が揃っての大山山行。ただの曇りだと思っていた天気予報が次第に崩れ、当日は雷、強風注意報の荒れた天候となりました。ただ、雨は降りませんでした。ワカン、アイゼン、ピッケル、ヘルメット、ハードシェル。持ち物はたくさん。厳冬期並みの装備で挑みましたが、愛しの剣が峰には到達できず、ユートピア小屋で半ば山忘年会と相成りました。
 上宝珠沢での「あられ雪」は新鮮でした。こういう雪もあるんだなあと。ただ、雪崩の要因となる雪質なようで、この日は層ができてなかったからよかったですが、積雪があるとこわいです。
 小滑りでのショート登はん、稜線にでてからの歓迎の猛風、石つぶてを浴びているような飛雪の嵐。冬の大山の変化の多様性を感じ、とても充実感をもって帰還することができました。

当初の予定では、
上宝珠沢〜小滑り〜剣ヶ峰〜剣谷と周回予定でしたが、
出発前の予報、コンディションを鑑みるに
予定変更は止む無しだろうと考えていました。
行けて1636ピークまでかと。
しかしそれすら大変甘い考えでした。

小滑りを登り切った稜線出合で凄まじい暴風雪に見舞われ、
即時撤退を決定。
動くに動けず、風が弱くなる瞬間を待って歩くしかありませんでした。

しかし悪天候ならではの素晴らしい体験をする事が出来、
大きく予定の変更はあったものの、充実した山行となりました。

同行のお二人に感謝!

下山後、南光河原駐車場には我々の他に3台。
こんな日に登る大馬鹿者(敬意)も居られたようです。


備忘録:本日のレイヤリングシステム
●トップ
アウター Д僖織乾縫/M10ジャケット
アウター◆Д僖織乾縫/ダウンセーター(休憩中)
アンダー Д侫.ぅ鵐肇薀奪/フラッドラッシュスキンメッシュ
アンダー◆Д僖織乾縫/メリノ2 ライトウェイトジップネック

●ボトム
アウター:パタゴニア/ナイフブレードパンツ
アンダー Д供Ε痢璽后Ε侫Дぅ/フライウエイトトランクス
アンダー:モンベル/ジオライン L.W.

●グローブ
アウター:マウンテンハードウェア/タイフォングローブ
インナー:ファイントラック/フラッドラッシュEXPグローブ

●シューズ&ソックス、ゲイター
スカルパ/モンブランGTX
モンベル/ネオプレン プレーンソックス(沢タビ)
ラブ/ネオストレッチゲイター

前回の反省を踏まえ、アンダーをより薄手のものに変更。
今回のコンディションでは汗もかかず、快適に歩けた。
(ただし休止状態が長いと寒さを感じた。あくまで行動中前提)

ラッセルあり山行だったので今回はゲイターを着用。
このゲイターはネオシェル製。
確かにゴアテックスのものよりも動きやすく、
ムレ感も格段に少なかった。
また結露も然程では無かった(結露したのはした)。

■課題
曇らないサングラスは無いものだろうか?

㊟備忘録に関しては全くの私見です。

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コメント

お疲れ様でした
ついて行きたい気持ちもありますが、基礎体力を相当アップせねば到底皆さんについていけませんね(^^;

強風注意報発令中、天気は確実に悪くな予報の中、
無事で下山、なによりです。
2013/12/11 23:16
ありがとうございます。
>satoshi_sさん
2度の擦れ違いを経てようやくお会い出来ましたね。

返信が遅くなり済みません。
我々も何とか無事に下山出来ました。
ありがとうございます。

またお会いしましょう。
2013/12/12 2:49
凄い!
あの強風でよく上がられましたね !!凄い!!写真を見てても私たちがやった時との違いがわかります。積雪もあるようで、ラッセル大変だった事でしょう。いや〜すばらしい〜。ところで宝珠尾根に付くまでの左俣のルートが若干私の時と違うように見えました。途中までは一緒なんですが6分あたりから違うんですよね?終盤左側の尾根に着かれましたか?いやはや御無事で何よりでした。お疲れ様です。
2013/12/12 11:19
ルート
>TAKAさん
ありがとうございます。
仰られる通り、我々は最後の二俣を左に取りました。
灌木帯だらけで尾根出合直下の草付に難儀しました。

稜線上の風には恐怖を感じました。
こういう日にはあまり行かない方が良いですね^^;
2013/12/12 11:45
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