赤岳 テント泊で越年登山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,519m
- 下り
- 1,521m
コースタイム
13:00 美濃戸口
14:00 赤岳山荘 南沢と北沢の分岐
16:40 行者小屋
01/01
07:30 行者小屋
07:56 赤岳文三郎尾根と阿弥陀岳の分岐
08:49 赤岳と阿弥陀岳 稜線上の分岐
09:22 赤岳山頂
11:06 地蔵の頭
12:30 行者小屋帰着
13:40 行者小屋出発
15:46 美濃戸口帰着
天候 | 12月31日=下界は晴れ 行者小屋はガスの中 01月01日=行者小屋から上は雪 下界は曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口駐車場利用 ¥500/1日で利用可能です |
コース状況/ 危険箇所等 |
人気のある山だけあり、ルートは明瞭です。 赤岳登頂後地蔵の頭から行者小屋へ下る際に、風雪により踏み跡が全く消えてしまい下り口が分からなかった事が唯一の不安点でした。 |
写真
感想
大晦日の午後、美濃戸口に到着、余裕をかまして八ヶ岳山荘でおでんとビールの昼食をゆっくり食べていた、この先の登山道の道のりも知らずに。
パンパンに膨らんだ70リットルのザックを背負って歩きはじめるも、重荷に耐えかねて歩みは亀のごとし。
泣きべそかきながら行者小屋に到着したのは午後4時40分、すでにうす暗くなり始める中、半泣きでテントを張る。
重いザックに疲れてしまい、シュラフを引きずり出して寝てしまった。
午後7時過ぎに目覚め、レトルトの「さとうのご飯」と、やはりレトルトの「S&Bカレー」をコッヘルで温めかきこむ。
楽しみに持ってきた麦焼酎をお湯割りにして頂く、疲れた体にアルコールの酔いが心地よい。
300cc持ってきた半分を飲み、残りは明日のために残しておく。
出発前から分かっていた元日の荒天。
昨夜は不思議なほど星空が綺麗だったんだが、元日の夜明け前に目覚めると、やはり雪が降っている。
レトルトの親子丼の朝ごはんを食べ、赤岳展望荘に宿泊した友人と連絡を取ると「下山できるか心配」との返事。
登頂を諦め、連泊も諦め、シュラフ等の装備を仕舞いパッキングを済ませた。
しかし、やはり登頂出来ないのが心残りだ。
行者小屋の受付で天気図を見せて貰うとやはり最悪の気圧配置だ、諦めるしかない。
小屋の外で、赤岳から下りて来たばかりの登山者が居て、状況はそれほど悪くないと言っていた。
他の登山者も同じように言っている。
ただ、行者小屋から登っていき、暴風に晒された登山者は稜線手前で撤退したためか、「最悪だ」と言っている。
アイゼンとピッケルのみを装着し、「行ける所まで・・」と文三郎尾根を上がってみる。
風は強いが歩けない程の事もないが、ガスが濃くて視界は悪い。
コツコツ歩いていたら知らぬ間に赤岳に登頂してしまった。
風向きから考えると文三郎尾根を引き返すより、地蔵尾根を下った方が有利だった。
一旦文三郎尾根方面に下りてしまったが、引き返して2度目の赤岳山頂を踏んでから肩の小屋を左手にやり過ごし、赤岳展望荘を目指した。
相変わらず風は強く氷の粒となった雪が襲ってくる。
ゴーグルは曇ってしまい使い物に成らなくなって居たから、アルパインジャケットの風貌の風上側を片手で押えながら、なんとかしのぐ。
地蔵の頭まで来たのは良いが、尾根に有るはずの登山道が分からない。
吹雪によって踏み跡は掻き消されてしまい、全く道が見えない、etrex30をポケットから引き出しコンパスで確認するが、ピンポイントでは登山道を探せない。
うろうろする事30分程か?
行者小屋からの登山者が上がってきてくれたお陰で、やっと道が見えた。
10人を超える登山者がこの人のお陰で助かった、我々はこの時ほとんど遭難していたも同然だった。
地蔵の頭から行者小屋は直ぐだ、ホイホイと駆け下ってペコペコになったおなかに、今度はレトルトの牛丼を掻きこむ。
午後0時30分「どうしよう」
このままもう一泊してから下山するか、それともこのまま帰るか。
シュラフなんかはすでにパッキング済みだし。天気はこのまま明日まで回復しない様だし。
「よし!帰ろう」
テントをたたみ、最後にザックに片付けたら午後1時30分だった、昨日のペースで下ると、駐車場には午後4時半かぁ・・遠いな。
下山中に2回も滑って転び、泣きべそをかきながら駐車場に帰ったのは午後3時46分だった。
天気は残念だったけど、久しぶりに山に浸かった気がした、楽しかった。
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