剱岳(別山尾根)
- GPS
- 24:00
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,626m
- 下り
- 1,616m
コースタイム
10日 5:30剣山荘-7:50室堂
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:室堂からバス、電車で富山 |
コース状況/ 危険箇所等 |
劔御前小舎〜剣山荘 残雪有 鎖場は足場を確保し慎重に行きましょう。 |
予約できる山小屋 |
剣山荘
|
写真
感想
今年度最初の目標剱岳です。悪天候ならば山頂はあきらめようと思いましたが、素晴らしい快晴に恵まれました!
剱の前に地元の岩場で何度か練習してきましたが、実際には期待と不安が半々といった感じでした。
朝、ガスがかかる室堂を出発。最初は遊歩道です。雷鳥沢では多数のテントが張られていました。キャンプ場を過ぎ、まずは別山乗越を目指します。ガレ場の急な登りですが、この辺りからガスが去り、景色の眺めに励まされて快調に歩が進みます。剱御前小舎では、荷揚げ用のヘリがやって来る為小休止。その間に目指す剱岳が遂に姿を現しました。威圧感のある岩峰が、本当に美しい!
小舎を過ぎた頃から残雪の道が随所に出現します。山小屋のスタッフの方がスコップを持って道をつけてくれています。ありがたいです。おかげでアイゼンなどはいりませんが、早朝は滑るので慎重に歩きましょう。幾度か下りを繰り返すと、剣山荘が見えてきました。明日山頂を目指す予定でしたが、午前中に到着した為、山荘の宿泊手続きをしてから登ってしまうことにしました。(登山者の方の話だと、以前山荘で午後からガスが出るので危険だからと警察に登頂を止められたことがあるそうです。今日は大丈夫だったので時期によるのでしょうか)しかしやはり、多くの下山者とすれ違いましたが、この時間から別山尾根ルートで山頂を目指したのは私がほぼ最後だったようで、早月側から登頂した人以外は誰も後から登って来ませんでした。
一服剱から前剱まで、登りが続きますが危険個所は特にありません。(実際は前剱の方が本峰より見た目の印象は険しく思えました)前剱を過ぎると鎖場が至る所に出現します。危険個所には必ず鎖等が設置してありますので、慌てず足場を確保しながら進むことが大事だと思います。また、たてばい、よこばいのように登りと下りで通過する場所が異なる場合があるので注意が必要です。(早く登らねばと慌てたせいか、私は一箇所下りルートを登ってしまいそうになりました)
噂のカニのたてばいは、腕力を使いますがひたすら登るだけなので特に問題はないと感じました。たてばいを過ぎると山頂はすぐそこです。山頂に到着すると、何と先客は単独の男性のみで、剱岳頂上をほぼ独り占め状態でした! 2999mの山頂にあっても酷暑ですが、眺望の素晴らしさにそんなことは気になりません。感慨深いものがあります。景色に見とれていると、蝉が一匹飛んできました。この標高に蝉がいるのには驚きです。
名残惜しいですが30分程の後下ります。カニのよこばいには少々手こずりました。周囲には人っ子一人いないので、もし滑落でもすればここでお陀仏だな〜と不安になったことが原因かな〜。実際は滑りやすい岩質ではないので、しっかり足を置き三点保持を守れば怖がる必要はなかったようです。
前剱の下りは小石が滑るので、スピードを出さず慎重に。ようやくこの辺りで下山中の登山者数人に追いつき正直ほっとしました。まだまだ自分は修行が足りないですねw 一服剱を下り、剣山荘に到着。剣山荘は山小屋とは思えないくらいきれいで布団も快適です。シャワーを使えるということでしたが、順番などもあり面倒なので使いませんでした。
翌日はほとんどの方がこれから山頂を目指すようで、ヘルメットを準備されている方が多数いました。(私はヘルメットなしでしたが、周囲に人がいなかったせいもあり特に必要を感じませんでした)
剣山荘から剱御前小舎までは行きが下りだった為、帰りは登りとなります。小舎からは昨日来た道を下り、8時前に室堂に到着しました。
今年はシーズン初めの白山を除き、ほとんどが快晴の中での山行です。今回も文字通り写真以上の素晴らしい景観を眺めることができとても満足しました。ただ、技術的にどうこうというより精神的にちょっと焦ってしまった部分があり、そこが反省点です。次回の大キレットは気持ちにもっと余裕をもってのぞみたいです。
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