越百山〜南駒ヶ岳〜空木岳 摺鉢窪避難小屋泊
- GPS
- 30:40
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 2,579m
- 下り
- 2,559m
コースタイム
05:30伊奈川ダム奥の駐車場→09:15越百小屋→10:15越百山(30分休憩)→
14:20南駒ヶ岳(15分休憩)→15:20摺鉢窪避難小屋
<7日>
05:35摺鉢窪避難小屋→06:25赤梛岳→07:20空木岳(20分休憩)→08:30木曽殿山荘
→10:15北沢→12:10駐車場
天候 | 6日:曇り 7日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年06月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポストあり ・仙涯嶺から南駒ヶ岳へのルートは東側斜面の道が3箇所ほど雪渓に埋まって おり、急斜面のトラバースはひやひやもの。(ピッケルを持っていて良かった) ・摺鉢窪カールは稜線から小屋まで雪がついており、早朝の雪が固くなって いる時間はアイゼンが必須の状態だった。 ・摺鉢窪では雪解け水が使えると思っていたのだが、砂礫に浸透してしまうようで 小屋周辺での流水はなかった。 ・摺鉢窪避難小屋の利用は一人1000円。 ・木曽殿山荘はまだオープンしていない。 ・2日間を通して義仲の力水の所で1名の登山者とすれ違ったのみ。 |
写真
感想
天気予報から中央アルプスが良いかな?と考え、以前から登りたいと思っていた
伊奈川ダムからの周回コースにトライしてみた。
万一のことを考えテントも持ったため、リュックは重いが、越百山への尾根道
はいいタイミングで水場もあり、気分良く高度を上げていくことができた。
土曜日は雨を覚悟していたこともあり、7合目の展望地から御嶽山が見えて感動!
仙涯嶺から南駒ヶ岳への稜線も見えてくる。
10時過ぎに越百山に到着し、早目の昼ごはん(おにぎり)を食べながらのんびり
展望を楽しむ。御嶽山、乗鞍岳は雲をまとってしまったが、南駒ヶ岳はまだ山頂
までしっかり見えている。
しかし、そろそろガスがかかってきそうということで、仙涯嶺に向けて出発する。
仙涯嶺から南駒ヶ岳の東側ルートは3箇所程急斜面の雪渓をトラバースする必要
があり、肝が冷えた。雪渓にピッケルをさし、キックステップでしっかり刻みながら
進んでいくが、いかんせん、落ちたらアウトの場所もあり気が抜けない。
南駒ヶ岳山頂に到着したときは、ほんとにホッとした。
南駒ヶ岳山頂から20分ほどで摺鉢窪避難小屋への分岐に到着するが、御碗状の
カールの淵なので、カールの上部はとっても急斜面の雪渓である。
しかし、ここは滑ってしまっても命に別状はないということで、そのまま降りて
いく。途中少し斜度がゆるくなったところで調子にのってスピードを出したら
こけました。お尻で結構な距離を滑ってしまい、手の感覚はなくなり、ズボンは
びしょぬれに。
摺鉢窪避難小屋はとても快適な小屋で二人には贅沢な空間を使い、のんびりする
ことができた。
ジャーナリスト本多勝一氏がこよなく愛した摺鉢窪避難小屋に泊まることが今回
の目的の一つだったこともあり、とても思い出深い夜となった。
天気予報通り夕方に結構な雨が降ったが、小屋泊で良かった〜、と幸せな気分に。
翌朝4時過ぎに起きて外へ出てみると、朝焼けの中で南アルプスのシルエットが
くっきりと目前に広がる。特に悪沢岳から聖岳にかけての稜線がカッコイイ!
摺鉢窪カールも朝日に輝いている。景色を楽しみながら、外で朝ごはんの
ラーメンを食べる。
5時30分頃出発。早朝で雪が固くなっているため、アイゼンを装着し雪渓を
登る。アイゼンが良く利き、小気味よい。
(この時間、アイゼンなしだと登れない状態でした)
空木岳まではゆるやかな稜線を行く絶景のルートで、足取りも軽い。
空木岳山頂からの景色はとてもすばらしい!空気も澄んでおり自分が分かるだけでも
100名山のうち25の山を山座同定できた。
北側に木曽駒〜北アルプス、東側に八ヶ岳〜南アルプス、西側に御嶽山〜乗鞍岳
と、日本アルプスの中の中央アルプスにいることを実感した。
空木岳から木曽殿山荘までは鎖もある楽しい岩の道をたどっていく。ハイマツ
が多いのに雷鳥が生息していないのは残念だが、ホシガラスが愛嬌のある姿を
見せていた。
義仲の力水のそばで今回の山行中初めて登山者とすれ違った。
(この後も駐車場まで誰とも会わなかった)
この時期、晴れの日を選べば山は空いていて花も咲いており、雪をまとった山の
景色も楽しめるという、とても充実した山行になることが多い。
今回も大満足でした。
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