記録ID: 4073893
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日高山脈
北日高単独春メイン(十勝幌尻岳〜1967峰)
2022年03月06日(日) ~
2022年03月11日(金)
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- GPS
- 128:00
- 距離
- 53.3km
- 登り
- 3,228m
- 下り
- 3,228m
コースタイム
1日目
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:20
9:10
80分
最終人家
10:30
300分
尾根末端
15:30
・1472
2日目
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:15
6:40
0分
・1472
5:45
375分
カチポロ
12:00
120分
・1710
14:00
・1602西
3日目
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:30
6:20
130分
・1602西
8:30
140分
札内
10:50
・1816
4日目
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:00
6:30
60分
・1816
7:30
50分
分岐
8:20
280分
エサオマン
13:00
210分
神威
16:30
・1764
5日目
- 山行
- 13:50
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 13:50
6:10
125分
・1764
8:15
75分
トッタベツ
9:30
60分
北トッタ
10:30
60分
1920
11:30
45分
1967峰
12:15
135分
1920
14:30
330分
尾根末端
20:00
ヒュッテ
6日目
- 山行
- 1:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:00
6:45
60分
ヒュッテ
7:45
最終人家
北海道を離れる前にやはり最後にメインがやりたいと思い、歩いたことがないかつ一人でも行けそうかつエスケープが容易な所ということでここを選んだ。今流行り?のテント持たないスタイル。これはこだわりというより単独行では合理的な判断だと思う。
1日目(3/6):最終人家(9:10)尾根末端(10:30)・1472(15:30)=Ω1
快晴 除雪は最終人家まで。家の方に挨拶をして入山。林道はラッセル脛。昨晩降る前なら車で入れたらしいが、林道歩きもメインの重要な構成要素と言い聞かせ歩く。まあ長くは無い。オピリネップ川林道から尾根に取り付く。うっすらとトレースらしきものがある。ラッセルが楽になる訳ではないが気持ち的には大分楽。久しぶりの重さに喘ぎながらただ登る。ラッセル脛~膝。・1472に着くと良い時間なので今日はここまで。雪洞を掘る。すごい久しぶりだが30分で完成。1人分だとこんなものか。朝一の急登ラッセルが一番嫌いなので1570までトレースを付けに行った。
2日目(3/7):Ω1(6:40)カチポロ(8:45)・1710(12:00)・1602西(14:00)=Ω2
晴れ 慣れていないせいか、一人だからか少しもたついて出発。残念ながら昨日のトレースは風でほぼ消えていた。中々固くならないし木々が鬱陶しい尾根は本当にピーク直下だけ快調だった。下りも絶妙にだるく、ラッセル膝。そんな感じの稜線が続きペースが上がらない。・1602周辺は少し細くてさらに面倒。これを越えて行動終了。1人でずっとラッセルしていると1日の適切な行動時間は6時間くらいだと感じた。今日も雪洞を掘ろうと思い掘ってみたが、ピシピシと音がする。寝ている間に崩壊して生き埋めになりたくないのでイグルーを作ることにする。とはいえそんな雪なのでまともなブロックが切り出せない。そこで木を使ってイグルーもどきを作った。なんか楽しい。
3日目(3/8):Ω2(6:20)札内(8:30)・1816(10:50)=Ω3
雪 視界は無いが風は穏やかなので進む。テンバ近くは昨日までと比べて快調。札内の登りも途中までは良かった。急になってからは蹴り込めば蹴り込むだけ足場が掘れていくザラメ。悪態つきながらピークへ。視界無し。下りも固くなく登りだったら大変だろうなと思いつつラッセル。何で一人でこんなことしているんだろうと寂しくなったり。・1733あたりで一回雪庇を落とした。もちろん上に乗っていなかったし気を付けていたが、轟音と共に谷底へ消えていくのを見るとゾッとした。・1816で先の視界も時間も体力もないのでここで泊まることにする。広めの雪洞を作り、AIR-Gを聴いて寂しさを紛らわせつつゆっくり休む。
4日目(3/9):Ω3(6:30)分岐(7:30)エサオマン(8:20)神威(13:00)・1764(16:30)=Ω4
快晴→晴れ 分岐まではちょっとだるいところあるが分岐までスノーシュー。下りは途中でアイゼンつける。エサオマンまでサクサク。本山行で一番。肩からの下りは急だったのでピッケルに持ち替える。緩くなったところでスノーシュー。またまただるいし雪庇もまあまあ。ずーっと左に傾きながら進む。天気が良いのが唯一の救い。神威で下りたい気持ちを抑えて、明日のためにテンバを進める。この辺もサクサクという感じではなかった。岩が出てきてアイゼンにしたりすぐにスノーシューにしたり小まめに替える。面倒だが重要。・1764北で泊まる。イグルーにしようと思ったら上手く積めずツェルト被せた。良く動いた一日だった。
5日目(3/10):Ω4(6:10)トッタベツ(8:15)北トッタ(9:30)1920(10:30)1967峰(11:30)1920(12:15)尾根末端(14:30)トッタベツヒュッテ(20:00)=C5
快晴 外へ出ると美しいカールと山々。やる気が出る。昨日のような面倒なところは無くサクサク。急になったところでEP。意外と固くない所もあるがとにかく急。太陽に背中を押されてせっせと登る。トッタの形は日高の中でもかなりカッコイイと思う。下りも快調。中間の岩は西側BS。こんなんだったっけ?と思うが、あの時の記憶が無い。冬だったし、とも思ったがやはりイグルーの思い出が強烈すぎる。北トッタからはそのイグルーが見えた、気がした。ここまでもこの先もEストックでサクサク。1920にザックデポしてEPで1967At。やっぱり手前の岩がいかつい。靴ひもを結びなおし登る。クライミングチックで久しぶりに特有の喉の渇き。ワンポイント下りが怖いなとか、全装だったらキツいなと思いつつ最後のピークへ。歩いてきた所が全て見える。パシャパシャと写真を撮り、気を引き締め直して下る。やはり怖い。あとは下りたら何を食べたいかとか考えながら下るのみ。尾根は・1574付近がぐじゅい。飯田の記録を勝手に参考にさせてもらったもののおススメという感じではない。途中木が少ない所があったし、実際に雪面がぱっくり割れていた。末端からは渡渉しながら林道を目指す。SB出来ているが3回くらいシビアな奴があった。8の沢から林道ついているかと思っていたがそうでもなく、7の沢からそれっぽいのを見つける。ただラッセル深いし木が邪魔だし、なんか斜めだし大変。ダムでマシなるかと思いきやそんなこともなかった。神威北東尾根末端からトレースがあり。あとはひたすら歩くのみ。18時頃左岸に移ったら爆発音?がしたのでラテルネつけて歩く。最後に撃たれたくないので。翌朝音の正体が分かり杞憂であった。除雪がされている所をしばらく歩いてから、これスノーシュー脱いだ方が楽じゃねと気づいた。思考力が…。途中で泊まれば良かったなーとか思い、ヘロヘロクタクタになりながらヒュッテへ。安心できて暖かい場所。暑すぎるくらいにして就寝。
6日目(3/11):ヒュッテ(6:45)最終人家(7:45)
快晴 仕事に向かう工事の方に怪訝な顔をされながら車へ。昨晩の音の正体は恐らくデカいトレーラーだった。最終人家の方に挨拶をして、わんこに吠えられ山行終了。貫徹。温泉入って、はげ天で大満足。クランベリーのスイートポテト買って帰札。
1日目(3/6):最終人家(9:10)尾根末端(10:30)・1472(15:30)=Ω1
快晴 除雪は最終人家まで。家の方に挨拶をして入山。林道はラッセル脛。昨晩降る前なら車で入れたらしいが、林道歩きもメインの重要な構成要素と言い聞かせ歩く。まあ長くは無い。オピリネップ川林道から尾根に取り付く。うっすらとトレースらしきものがある。ラッセルが楽になる訳ではないが気持ち的には大分楽。久しぶりの重さに喘ぎながらただ登る。ラッセル脛~膝。・1472に着くと良い時間なので今日はここまで。雪洞を掘る。すごい久しぶりだが30分で完成。1人分だとこんなものか。朝一の急登ラッセルが一番嫌いなので1570までトレースを付けに行った。
2日目(3/7):Ω1(6:40)カチポロ(8:45)・1710(12:00)・1602西(14:00)=Ω2
晴れ 慣れていないせいか、一人だからか少しもたついて出発。残念ながら昨日のトレースは風でほぼ消えていた。中々固くならないし木々が鬱陶しい尾根は本当にピーク直下だけ快調だった。下りも絶妙にだるく、ラッセル膝。そんな感じの稜線が続きペースが上がらない。・1602周辺は少し細くてさらに面倒。これを越えて行動終了。1人でずっとラッセルしていると1日の適切な行動時間は6時間くらいだと感じた。今日も雪洞を掘ろうと思い掘ってみたが、ピシピシと音がする。寝ている間に崩壊して生き埋めになりたくないのでイグルーを作ることにする。とはいえそんな雪なのでまともなブロックが切り出せない。そこで木を使ってイグルーもどきを作った。なんか楽しい。
3日目(3/8):Ω2(6:20)札内(8:30)・1816(10:50)=Ω3
雪 視界は無いが風は穏やかなので進む。テンバ近くは昨日までと比べて快調。札内の登りも途中までは良かった。急になってからは蹴り込めば蹴り込むだけ足場が掘れていくザラメ。悪態つきながらピークへ。視界無し。下りも固くなく登りだったら大変だろうなと思いつつラッセル。何で一人でこんなことしているんだろうと寂しくなったり。・1733あたりで一回雪庇を落とした。もちろん上に乗っていなかったし気を付けていたが、轟音と共に谷底へ消えていくのを見るとゾッとした。・1816で先の視界も時間も体力もないのでここで泊まることにする。広めの雪洞を作り、AIR-Gを聴いて寂しさを紛らわせつつゆっくり休む。
4日目(3/9):Ω3(6:30)分岐(7:30)エサオマン(8:20)神威(13:00)・1764(16:30)=Ω4
快晴→晴れ 分岐まではちょっとだるいところあるが分岐までスノーシュー。下りは途中でアイゼンつける。エサオマンまでサクサク。本山行で一番。肩からの下りは急だったのでピッケルに持ち替える。緩くなったところでスノーシュー。またまただるいし雪庇もまあまあ。ずーっと左に傾きながら進む。天気が良いのが唯一の救い。神威で下りたい気持ちを抑えて、明日のためにテンバを進める。この辺もサクサクという感じではなかった。岩が出てきてアイゼンにしたりすぐにスノーシューにしたり小まめに替える。面倒だが重要。・1764北で泊まる。イグルーにしようと思ったら上手く積めずツェルト被せた。良く動いた一日だった。
5日目(3/10):Ω4(6:10)トッタベツ(8:15)北トッタ(9:30)1920(10:30)1967峰(11:30)1920(12:15)尾根末端(14:30)トッタベツヒュッテ(20:00)=C5
快晴 外へ出ると美しいカールと山々。やる気が出る。昨日のような面倒なところは無くサクサク。急になったところでEP。意外と固くない所もあるがとにかく急。太陽に背中を押されてせっせと登る。トッタの形は日高の中でもかなりカッコイイと思う。下りも快調。中間の岩は西側BS。こんなんだったっけ?と思うが、あの時の記憶が無い。冬だったし、とも思ったがやはりイグルーの思い出が強烈すぎる。北トッタからはそのイグルーが見えた、気がした。ここまでもこの先もEストックでサクサク。1920にザックデポしてEPで1967At。やっぱり手前の岩がいかつい。靴ひもを結びなおし登る。クライミングチックで久しぶりに特有の喉の渇き。ワンポイント下りが怖いなとか、全装だったらキツいなと思いつつ最後のピークへ。歩いてきた所が全て見える。パシャパシャと写真を撮り、気を引き締め直して下る。やはり怖い。あとは下りたら何を食べたいかとか考えながら下るのみ。尾根は・1574付近がぐじゅい。飯田の記録を勝手に参考にさせてもらったもののおススメという感じではない。途中木が少ない所があったし、実際に雪面がぱっくり割れていた。末端からは渡渉しながら林道を目指す。SB出来ているが3回くらいシビアな奴があった。8の沢から林道ついているかと思っていたがそうでもなく、7の沢からそれっぽいのを見つける。ただラッセル深いし木が邪魔だし、なんか斜めだし大変。ダムでマシなるかと思いきやそんなこともなかった。神威北東尾根末端からトレースがあり。あとはひたすら歩くのみ。18時頃左岸に移ったら爆発音?がしたのでラテルネつけて歩く。最後に撃たれたくないので。翌朝音の正体が分かり杞憂であった。除雪がされている所をしばらく歩いてから、これスノーシュー脱いだ方が楽じゃねと気づいた。思考力が…。途中で泊まれば良かったなーとか思い、ヘロヘロクタクタになりながらヒュッテへ。安心できて暖かい場所。暑すぎるくらいにして就寝。
6日目(3/11):ヒュッテ(6:45)最終人家(7:45)
快晴 仕事に向かう工事の方に怪訝な顔をされながら車へ。昨晩の音の正体は恐らくデカいトレーラーだった。最終人家の方に挨拶をして、わんこに吠えられ山行終了。貫徹。温泉入って、はげ天で大満足。クランベリーのスイートポテト買って帰札。
天候 | 基本好天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
工事が無い日は最終人家まで? |
その他周辺情報 | やよい乃湯(10:00~) はげ天! |
写真
装備
備考 | 朝:棒ラーメン80g+フルグラ5口程度 ネーベン:薄皮パン5,山パンドーナツ1,チョコ3 4,5日目は1.5倍 夜:米1.2合,わかめ,切り干し,高野豆腐1個,ルーひとかけ 行動水:1L 茶セット:茶葉,クリープ,砂糖,みそ汁2,コーンスープ1 その他:魚肉ソーセージ4,ドーナツ6,柿ピー3,アミノバイタル的なやつ12 燃料:一日200mlほど ウィスパーライトに赤ガス使用,すすが出るが問題ない |
---|
感想
最後に春メインらしい山行ができて良かった。
さらば日高。さらば北海道。
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