朝日連峰未踏区間をゆく〜袖朝日岳周回〜
- GPS
- 32:00
- 距離
- 32.5km
- 登り
- 2,383m
- 下り
- 2,371m
コースタイム
- 山行
- 12:17
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 13:43
天候 | 晴れ、ほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◇駐車地点〜針生平 林道の除雪は終わっているが車では入れない。自転車は可。 ◇針生平尾根取り付き〜針生山付近 ここからアイゼン歩行。下部は雪が豊富で問題なし。雪がない部分(半分位)も刈払いされている感じがありで、藪はうるさくはない。P814から針生山方面への尾根は急だがこちらも刈り払いの痕跡がある。一部雪の斜面では滑落注意 ◇針生山付近〜桧岩屋山 細尾根あり滑落注意。クラック多数。急な斜面のトラバース区間や急斜面あり。途中から藪がうるさくなってくるが、なるべく雪をつないで歩きそこそこのトラバースとなる。密藪という程ではない。 ◇桧岩屋山〜袖朝日岳 尾根は広くなるがクラックあり注意。ルート選びは慎重に。P1377や小脇峰はトラバースした。 ◇袖朝日岳〜西朝日岳 稜線沿いに歩く。クラック注意。 ◇西朝日岳〜大朝日岳 主稜線歩きとなる。まだ夏道は出ていないが雪は風に飛ばされ積雪は少ない。クラックはまだない。 ◇大朝日岳〜平岩山 ツボ足歩行。夏道と雪・一部アイスのミックス。急斜面では滑らないように慎重に歩く。 ◇平岩山〜吊り橋 細尾根やクラックがあり一部迂回を強いられる。急斜面では滑落注意。 ◇1つ目の吊り橋 雪が豊富に積もっており吊り橋まで下りられない。薄いスノーブリッジ見つけ慎重に渡った。 ◇2つ目の吊り橋 雪が豊富に積もっており吊り橋まで下りられない。雪の上部から吊橋の足場迄3mはある。別ルートを探すも困難で、ピッケルをアンカーにロープで確保しステップを作り、吊り橋のワイヤーに足をかけ何とか降りた。足場の幅も15cm程しかない。吊り橋を渡ってからも夏道通りには雪で上がれなく、少しトラバースして上部に上がった。滑落すればドボン。 ◇3つ目の吊り橋 吊り橋に乗るのは容易。足場の歩み板は以前よりかなり傾いており、アイゼンの爪をひっかけて渡った。出口部分は2mの雪壁となっており、スコップで削ったがらちがあかなく、右側の斜面に取り付いて上部に這い上がった。 ◇4つ目の吊り橋 降りるところはこれまでの吊り橋を経験しているため難しさは感じなかったが、これが1つ目であれば難しかっただろう。出口部分も雪が豊富で夏道通りに急斜面をトラバースした。 |
その他周辺情報 | 松風館 入浴料300円(20時まで入浴可) |
写真
感想
朝日連峰には朝日と名のつく山は4つあり、唯一登山道がない山は袖朝日岳。そこの未踏区間を狙っていた。ほとんどここを歩いた記録がない中で、chicken_man氏の記録を参考にさせてもらった。他には西川山岳会さん。
幸いに今年は雪が多く、藪にそれほど悩まされることは少ないだろうと歩き出したが、針生山付近まではマタギ道がしっかりあり、いつでも歩けそうな道がついている。その先の尾根は細くなり藪も出始め、トラバース区間もあり厳しくなりはじめる。しかし、最高の天気に恵まれ祝瓶山を横目に気持ちよく進めた。前日に降った雪でクラックが隠れていることを心配していたが、思ったほど降ってはいなく、快適なアイゼン歩行となる。途中、大朝日岳が姿を現したときは、2人で声を上げてしまう程の絶景。徐々に体力は奪われていくが、初めて間近で見る袖朝日岳の山容はとても素晴らしく、また来てみたいと思わせる十分な威厳があった。西朝日岳に着くころにはヘロヘロになり、休み休み進み大朝日岳避難小屋に到着。素晴らしい夕日も見れ、夕食を食べた後は一瞬で眠りについてしまった。
2日目は何と言っても心配していた吊り橋が待っている。どのように心配していたかというと、今年の大雪で吊り橋が落ちていて通れなかったらまた、登り返さなければならなくなるということ。1つ目の吊り橋を見つけたときは安心したが、近づくと愕然とする。雪が多すぎて降りられない。川幅も広くはなかったためスノーブリッジを探し渡る。2つ目に向かう最中も不安は消えなく、案の定同じ状況。別ルートを探すも無理で、意を決し何とかかんとかワイヤーに降り立った。3つ目は出口が雪壁で上がれなく、崖を這い上がり突破。4つ目も普段は厳しい状況だが、これまで乗り越えてきた吊り橋と比べると楽勝。何とか無事に林道に戻ることができた。
今回一番ビックリしたのは、同行した登山歴2年目のまっしゅちゃん。この山行に誘ったわけではなかったが興味を持ってくれ行くとの事。その時点ではこのコースのことはまるで分っていなかったと思う。しかし、歩き切ったことで体力的にも技術的にも格段にレベルアップしたと思う。1回プチ滑落はしたが(^-^;
反省点として、下見をすべきだった。3年前の同じ時期に4つ目の吊り橋を渡っていたため、今回の大雪の状況は想像できなかった。
まあ、何はともあれ十二分に楽しめた思い出深い山行でした。次回は、小朝日岳も含めて全朝日縦走でもしてみるか。吊り橋は渡らないので誰か一緒に行きませんか?!(^^)!
コメント
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私の時とは時期も積雪量も違いまるで別なコースを見ているようでした。
核心部分も全く違ったようで山は生きてるなとつくづく思います。かなりの苦労の末の貴重なレコありがとうございます。そして長い行程お疲れ様でした。
完全に一緒のコースを辿ったけど、鶏さんの時より時期も早く、雪も多かったので薮には悩まされませんでした。が、代わりに吊り橋が😅
次回は、小朝日も入れて朝日4山縦走行きましょう😁
袖朝日へは、やはり上って到達しなければですね。なんて雄々しいお姿なんでしょう。
私が行くなら悲しいかなピストンでしょうか…それすら行ける自信がありません。この達成は技術と体力、そして情熱の賜物ですね(^^)
吊り橋を渡る時に、昨年cheeさんが歩いたレコを思い出しながら渡りました😁
袖朝日岳は本当にカッコいい山なので、是非下から登って下さい。楽しみにしています。
ずっとニヤニヤしながら見させて頂きました😁
感動しました。素晴らしいです👏👏👏
ヤバいとこ好きなmooさんは、上からではなくこのコースで行くべきです。
吊り橋のワイヤーが突然跳ね上がった時は、マジビビりました😆
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