遭難寸前😅毛猛山
- GPS
- 15:53
- 距離
- 24.8km
- 登り
- 1,926m
- 下り
- 1,926m
コースタイム
天候 | 快晴のち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
写真
感想
今春こそマイナー山の毛猛山に登ってみたいと思っていた。しかし新潟の魚沼は遠く行くだけで一日掛りだ。都合と天気を睨みながらいつ行こうかと悩んでいた。すると今週末が良さそうと分かった。だが土曜に用事がある。困ったどうしよう?今週は近場で済ませ、来週に…と思ったが、天気が悪い。暖かい雨が降れば一気に雪解けでアタックチャンスを逃してしまう。これだから春山は難しい。
最悪来年か?来年行ける保証はない。ここは少々無理しても行こうとなった。6日に早朝出発で大白川の登山口まで行き、翌7日にアタックし、8日一日かけて帰ることにした。だが出発日に天気をチェックすると日中は晴、夕方から一時雨と変わってきた。ここまで来たら予定は変更できない。
毛猛山は雪の状態にもよるがCTは17時間とのレコもある。そこまではかからないにしても15時間は覚悟しておかなければならない。どちらにしても日帰りなら下山は日没になってしまう。普通は1泊か2泊が多い。雪山泊の装備がないので、泊りの山行はできない。早朝出発の日没下山の日帰りしかない。そこで自転車を持ち込んでの時間短縮を図ることにした。
だが新潟に入ると予想以上の大雪で未だに田んぼ一面に雪が残り、あっちこっちに雪の山が築かれていた。自転車は持ってきたけど除雪されているのか😥1日かけて大白川のゲートに着くと雪は多いが除雪はしてあった。とにかくホッとした。
〇大白川ゲート~取付き
出発時は予報通り曇り。凹みがちな気持ちを奮い立たせ、チャリで出発。多少上り坂だが、まだ元気がいいので快調に漕いで行った。しかしゲートから2.5劼遼沢発電所付近で除雪中の重機に行く手を阻まれた。よく見ると除雪はここまで。ぇ〜(゜Д゜)ノ聞いてないよう。不安的中!
少し戻ってシェードの下の除雪作業の邪魔にならない所にデポして、あと1kmほどを歩くことにした。しばらくはキャタピラ跡があったが、橋から先はそれもない。今年は誰も入っていない?
取付き手前で線路に降りるのも2m位の残雪で降りる地点を探さなければいけない状態だ。鉄橋は鉄の網で深い沢が丸見え。ビビッて下を見ないようにして渡った。ようやく取付きに到着したのは出発から1時間後だった。全く時間短縮になってない。まずい!暗雲が漂っていた。
〇取付き~足沢山
線路から這い上がると1週間くらい前のワカンの足跡を発見した。これは嬉しかったし、心強かった。雪割れやら木の穴を避けながら20分ほどで鉄塔に辿り着いた。以降も雪だったので山頂まで雪かと思ったがとんでもなかった。すぐに藪が露出し始めた。所々に雪回廊があるが足沢手前まで藪。足沢山の登りから雪が繋がった。天気は快晴となり絶景が広がった。
〇足沢山~太郎助山
心強かったトレースは足沢山過ぎでなくなった。さすがにガックリ_| ̄|○山頂を下るとすぐにまた藪。倒れている雑木なので滑るし、潜ったりで体力を消耗した。おまけに快晴無風となり暑くて参った。水を多めに持っていたが危機感を感じた。所々雪回廊を利用できた。雪割れでおっかない所も多数あった。h1,200mから雪が繋がりだした。h1,250mの急登に壁があり、ここだけはピッケルが必要だった。藪を巻いたりしながら山頂到着。見晴らし抜群だが、時間が押しているので早々に出発
〇太郎助山~毛猛山
一応毛猛山のタイムリミットを13時と設定していたが、このペースならぎりぎりか?稜線は雪割れ、隠れたクレバスがあり、慎重に歩く必要があった。トレースがあれば結構安心して歩けるが、ノートレースなので慎重に歩くため時間がかかった。忘れたころに踏み抜きもありだ。
百字が岳、中岳とピークを2つ超えると毛猛山だ。毛猛山への登りは結構な急登でピッケルを使った。あと少しの所に笹薮があり、10m位を突っ切ったら山頂に出た。
ようやく念願の山頂に立つことがでた。遮るもののない360°の大展望であった。守門岳と浅草岳は判ったが、南の山々はよくわからなかった。
タイムリミットを10分程オーバーしたが、仕方ない。ゆっくりしたいところだが、腹ごしらえをしてすぐ出発した。水は残り少ないが節約すれば何とかなりそうだ。天気は快晴、これで雨が降るんだろうか?この時ばかりは予報が外れることを願った。
〇毛猛山~太郎助山
標高差がないアップダウンなので、帰路と言っても大した時間短縮にはならなかった。雪も緩んで滑りやすくなっていた。
〇太郎助山~足沢山
ここは下りなので時間を稼げると目論んでいたのに雨が降り出した。雲一つなかったのにいつの間にか北西の空が黒くなっていた。おまけに稲光と雷鳴!だんだんと近づき光と音の間隔が狭くなり、真上になってきた。さすがにヤバイと思い、木の下で避雷休憩した。身の回りにはストック、アイゼン、ピッケルと雷が落ちそうなものだらけ。落ちたら一瞬であの世往きか(T_T)
ゆっくり避雷してもいられないので出発したが、雪で倒れた木が雨に濡れて滑る滑る。結局大した時間短縮はできずであった。
〇足沢山~取付き
晴れていれば薄暮の時間も長いが、残念ながら小雨で18時を過ぎたらさすがにヘッデンなしでは歩けなくなった。藪もだが雪回廊も雨でよく滑り、転ぶとびしょびしょだ。気温が下がり靄ってきて見通しがきかないし、暗くて視界も狭い。
その上疲れが溜まってきての、注意力散漫。藪でも雪でも転びまくり。あと少し、あと少しと励ますも、下山ペースは上がらず。こういう時は何かを食べて腹ごしらえするといいんだが、水が切れて食べらない。
この時になると完全にGPS頼りになってしまい、なければどっちへ行っていいかわからない状態になってしまった。実際迷って急斜面を下っていて転んでおかしいことに気付き、方向修正した。
するといつの間にか尾根末端の鉄塔が見える所まで来ていた。だがここからが問題で線路に降りないととんでもないことになる。GPSを確認しながら雪の迷路を薄い記憶と勘を頼りに下って行った。もうそろそろ線路のはずだがとGPSを確認すると沢に向かって下っていた。右上を見ると鉄橋が見え、間一髪で遭難を免れた。そのまま進んで沢に落ちてたらと思うと…。見通しがきけばこんなことにはならなかった。夜は怖い!
〇取付き~ゲート
一応一安心はしたが、まだ先は長い。道に出てひたすら歩いた。除雪が進み橋から数百mの所まで来ていたが、真っ暗で先が見通せない。やっとの思いでチャリに辿り着き、颯爽とと行きたいが体が冷え切って早く車に辿り着きたい一心だ。所々に置かれた重機にぶつかりそうになりながら無心で漕いだ。ゲートを見たときには、疲れたとしか言えなかった。
※感想
またまた欲張って甘く見すぎていた。とにかく遭難せず、かつ大したけがもなく戻って来れてよかった。今の力で日帰りは無謀だったと大反省。いくつになっても反省の日々だが…。
もう一度行くとしたら、最低1泊2日だな。テン泊適地はやはり足沢山山頂付近しかない。しかしもう2度と行かない!
無理が祟って2日たっても全身が筋肉痛だ。もう無理が利かないお年頃なのに…。
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