剱岳山頂滑走 大窓周回
- GPS
- 21:36
- 距離
- 43.9km
- 登り
- 4,436m
- 下り
- 4,407m
コースタイム
- 山行
- 13:57
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 14:31
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
前から計画していた大窓周回、
先週の奥大日岳に登ったときに山頂も行けるのでは、と計画に織り込み
そして今回、天気の良い週末が来て提出した計画が当った
馬場島から立山川をシール歩行、
さっそく橋を渡って左岸へ、堰堤を左岸から巻いていく
途中の水流が出ているところは右岸から通過、
デブリもあるが気温が高く、雪が柔らかいのでノーストレスで室堂乗越へ取り付く
上部は雪が硬くなるのでクトー
雪の様子を見ると5cmのクラスト雪の下に20-30cmのアラレが詰まっている、この雪は気温が上がってズブズブに、雪崩やすくもなった
剣御前小屋までは登りやすい尾根歩き、途中ちょっとした急坂はあるが短い
剣御前小屋に到着すると剣沢と剱岳南面の景色
何度見ても良い
剣沢の滑り、
雪は緩んでいて少し沈むが快適クルージングで平蔵谷入り口へ
ここでテント装備をデポして山頂を目指す
雪は緩んでいてデブリも多くない
サクサクとインディアンクーロワール入口到着、
雪が緩んでるのでシール歩行で源次郎尾根まで登り上げた
尾根に出てから30mほど急斜面なのでツボ足で歩いて再びシール歩行
山頂まで残り50mは体力的にキツかった、累積登り3000m越えた
剱岳山頂到着、360度絶景
もう昼も過ぎてるのでさっさと滑る
山頂から南面ヘ、雪が緩み過ぎてる
スキーカットして雪を落とすと大量のスラフが落ちていく
一度読み違えてスラフと衝突、なんとか耐えて踏みとどまった
スラフ処理しながら南面ダイレクトルンゼを滑り降りていく
喉の入り口の右手で一旦待機、
すると雪面がずれて結構な雪崩に、危なかった
喉は幅いっぱい使えば快適に滑ることができるが半分は雪崩れず残っていた
雪崩れる可能性が高いので雪崩の走路を横滑りで通過、抜けた時はホッとした
そして平蔵谷はあちこちから雪崩てデブリだらけになっていた
自分達が登っている時に雪崩れてきてたらと思うとゾッとする
先輩がダイレクトルンゼを抜けたら近くの斜面から音を立てて湿雪崩が
逃げるように滑って平蔵谷を抜ける
まさに大脱走、
荷物デポまで戻ったら一安心、
剣沢を滑り降り今日の宿泊地の近藤岩のある二股へ
途中、脇の谷に小さな滝があることに気づき水を汲む、最高に美味しかった
雪から作る水より沢水の方が格段に良い
二股に到着、
東側の尾根斜面から時折落雪、落石が来るのでなるべく安全な場所を選ぶ
まったりとお湯を沸かしてご飯と水分補給、
日陰で濡れ物は乾かなかったけど気温が高めなので大丈夫だった
2日目、
裏剣の景色を見たいので5:30と遅めの出発
三ノ窓を目の前にゆるゆる登る
途中、小さな滝があって水を汲めそうだった
平の池の西側でしばらく小窓の王を眺める
この景色を見たかった
小屋までトラバースして北面を滑る
尾根状の斜面は快適な滑りだったが沢地形に入るとモナカ気味の重い雪、さっさと大窓雪渓まで行く
大窓雪渓は広くてでかい
太陽光で熱かったり、風が吹けば寒かったり
大窓雪渓はコルに近づくにつれて斜度が増す
見た目で半分くらい来たかな?と思ったら1/3しか進んでいなかった
上部に近づくと右手から落雪、左手から落石と気が抜けない
最後の雪渓は左手から通過、
今回の登りはこれで終わり
まったりと滑走準備して中仙人谷へ滑り込む
なかなかいい雪でかっ飛ばす
途中でスキーヤーズレフトの沢地形に切り替えたがズブズブの重雪、
最後は喉になっていて今日もスラフが出て喉はスラフの行列、
しばらくスラフの通過待ちして一気に抜ける
お次は雪が茶色くなった落石地帯、
通過前にちょうど大きめの落石、
デブリもあって辛いが左岸側のデブリの薄い面を使って足速に抜ける
その先もデブリ地帯は何回もあるが溶けて慣らされていたり柔らかいので難なく通過、
976m手前のS字まで来ると川が出てきて右岸からスノーブリッジを渡って左岸へ
976mの堰堤に到着、ここで谷から解放される、思いの外、早く通過できた
堰堤は左から巻いて鉄骨の組まれた足場を通過、
雪のつき方がぎりぎりだったので今後は左岸側を高巻きする必要がありそう
その先は左岸にトレースがあったので迷ったが安全に板が外された橋を渡って右岸側を進む
橋の通過はなかなかスリリング、
右岸側は途中倒木はあったがもう一度橋を渡って再び左岸へ
左岸はぎりぎり雪が繋がっていたが数日で途切れそう
あとは緩い下りの道を滑って馬場島の除雪終了ポイントへ
試練と憧れの石碑で記念撮影、今回は雪の状態が試練過ぎた、新しい憧れも見つけることができた
馬場島からスタート地点まで戻って終了
ガッツリな剱岳山頂からの滑りと、ガッツリな周回ツアールートを楽しめて大満足
体力、登り、滑り、リスク管理、シーズン中に蓄積して挑戦できるルートだと感じました
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