横岳・硫黄岳(美濃戸口〜南沢ルート〜地蔵尾根経由〜横岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉〜美濃戸口)
- GPS
- 22:15
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 1,472m
- 下り
- 1,472m
コースタイム
2日目: 7:05赤岳鉱泉-08:30美濃戸口
天候 | 1日目: 晴れ(前半:風はほとんどなし、後半:少し強い風) 2日目: 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:行きの逆。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口〜美濃戸:一部凍結箇所ありますが、平らな場所なのでアイゼンなしでも問題ありませんでした。 美濃戸〜行者小屋(南沢経由):しっかりしたトレースもあり、ルートもわかりやすいので歩きやすいです。途中少し滑るところがあったので、アイゼンを装着しました。 行者小屋〜地蔵の頭(地蔵尾根経由):凍結箇所はそれほど多くなく、一部の急なところには手すりがあります。ですがアイゼン・ピッケルはフルで使いました。 地蔵の頭〜横岳:トレースもありました。一部の雪が緩んでいて、ピッケルを差しても不安定な状態になるところもあります。 横岳〜硫黄岳:視界が良好であれば、目印になるものがたくさんあったので道迷いは少ないかと。横岳の下りのはしごは滑落しないよう慎重に行きました。 硫黄岳〜赤岳鉱泉:本来の道とは違ったトレースがついているのか、若干、急登になっています。下りは楽でしたが、登りは結構大変そうです。 |
写真
感想
3月上旬に実行しようとしてあえなく敗退した横岳プラン、2週間を経た今週、J先生と共に再挑戦してきました!お天気に恵まれ結果は何とか達成です。そして雪山の魅力を充分の思い知った山旅となりました。詳細をレポートします。
今回の計画ですが、もとは土曜日に美濃戸から入り、日曜日に横岳に向かう予定でしたが、予報では日曜日の天気がちょっとまずい、、、という事で、J先生の判断のもと、急きょ土曜日に横岳を回る事に。ただ、土曜日に回るこの計画、問題は時間。JRのスーパーあずさとバスを使って始発に乗っても、登山口到着が10時13分。横岳・硫黄岳を回るとなると、美濃戸口からのコースタイムが7時間45分。休憩せず行っても赤岳鉱泉の到着時間が18時。テント道具を持っていくとなると、それだけ重みが増して時間もかかってしまいそうなので、安全策をとり、小屋泊に予定変更!荷物を最小限のものだけにし、軽量化して行く事にしました。
前回プランとは逆コースで進むため、地蔵尾根から登ります。そのため美濃戸からは南沢ルートを選択。北沢ルートより少し時間がかかったものの、途中から視界がしっかり開けてきて、眼前には南八ヶ岳の山々が一つずつ見え始めるので、歩いていて気持ちが上がります!静かだし、自然そのままの姿が残されている所が結構あるので、個人的には南沢ルートの方が好きかも。充分ハイキング気分も満喫したところで行者小屋到着。充分に休憩をとって準備をし、いざ出発。
ここからちょっと緊張の場面が続きました。まずは地蔵尾根。急登なので、登り始めてすぐに息が切れます。そして視界良好過ぎて切れ落ちた斜面を横目に進む恐怖心。前回年末の赤岳登山でここから下った時には視界ゼロの強風で、とにかく目の前の一歩一歩が必死だったので、それほど高度感とか分からなかったけど、今回は登る毎にどんどん高くなって気が付けば平地は遥か下にあるのがしっかりと分かります。たくさんの人ともすれ違い、道をあけてもらったり、自分が横にどいたり、がちょいちょい。何気に忙しいしキツイ。でもそんな辛い登りでも、目的地を見ながら歩くのは楽しくて、モチベーションも上がりました。とは言いつつ、実はこの時、あまり景色を楽しむ余裕なく、何とか登り切った時には超バテバテ(^_^;) 疲れたー!!!ふくらはぎパンパンでした。。地蔵の頭まで到達すると、お地蔵さんが迎えてくれました。ここが赤岳と横岳の分岐点です。私たちは左の横岳方面へ。そびえたつ赤岳、かかって来いと言わんばかりの出で立ちの阿弥陀岳を背に歩き始めます。
ある程度の標高まで登ってきたので、ここからの登りはそれほど多くない。「さっきはさんざん待たせてしまったけど今度こそは同じペースでついて行こう!!」と思うのもつかの間、平らになってもJ先生の歩くスピードに着いていけず、度々待ってもらってました。ごめん、、、雪山で人を待つのって体冷えるし、結構大変だよねっ(汗)、、、
そして横岳までの道のりですが、切れ落ちてる場所があったり、ピッケルを差そうとしても凍ってて刺さらない所があったり、逆に雪がユルユルでピッケル刺さるけど体重が支えられるか微妙なところも若干ありました。ただ、幸いにもこの日は天候に恵まれ、快晴でほぼ無風状態だったので、ある程度時間をかけられ、何とか横岳まで到着する事が出来ました!!やったー(#^.^#) そして歩いてきた道のりを見るとちょっとドキドキでした。疲れた体を充分休ませてから今度は次なる山、硫黄岳に向かいます。
達成感に満たされたすぐあと、下りだしたら急に現実に引き戻されました。横岳からの下りの積雪期用のハシゴ、めちゃくちゃ怖くて震えあがりました!!この日一番のビビリポイントっ。みんながお尻をついて行くのか、結構凍っていて、「このまま滑ってつるんと落ちて滑り台のごとくスライドして崖下に落ちるのでは?!」とか否定的な考えがよぎります。下が良く見える分、恐怖心が強まりますね。「ヤバイね、ここ!」とか大声で騒いでたらJ先生が戻ってきてピッケルを支えに足場を作ってくれました。サンキューベリーマッチです<(_ _)> その後もちょっとした危険そうな所でロープを準備してもらったり片付けてもらったりしながら、下りも辛うじてクリア。めちゃくちゃ手間かけさせてしまいました。。。申し訳ないのと自己嫌悪でちょっと凹みます。
後は硫黄岳への登り返し。だんだん風が強まってきますが、特に危険個所っぽいところは見当たらないので、一歩ずつ最後の登りを進みました。ぐっと安定感が増したところで歩くと、さっきの緊張が少しずつほぐれていくのが分かります。そしてひと頑張りの後に硫黄岳到着〜。バンザイ!!今シーズン3度目の硫黄岳!爆裂火口もしっかり見えました。風よけのところで腰を下ろして休憩をします。この時間って何とも言えない癒し時間です。そして日が暮れる前に赤岳鉱泉に急ぎます。途中、尻セード含めたので30分で赤岳鉱泉到着。この日の夕食はステーキとか!!なんていうご褒美!ですが夕食の時間が待ちきれませんでした。。。夕食前に部屋で缶ビールとおつまみを食べてしまったおかげで、悲しい事に夕食の牛ステーキを全部食べきれずでした(涙)。その後、ご飯時のテーブルが同じだった新潟から来られた3名の方達とも山話で盛り上がりました!疲れた後の団欒の時間、ついつい話が弾んで、消灯時間ぎりぎりまでお話。笑いっぱなしの楽しい時間でした。そして、大変恐縮な事にビールまでごちそうになってしまいました。本当にありがとうございます<(_ _)>(ヤマレコの事、言うの忘れてしまっていたので見てないと思いますが・・・)
そしてこの日の寝場所。私達はなぜか廊下の一角の少し高台の部分。さすがに踏まれるような場所じゃないけど、一晩中トイレに行く人たちが通り、そのたびにドアのガラガラ音が鳴り響いてました(^_^;)ですが、一人一枚の布団スペースがあったので(多分)眠れていたと思います!
翌朝、私たちは帰るだけなのでゆっくりと朝食をとり、のんびりと準備をして下山し、茅野駅周辺を探検し、今回の山旅終了です。今回もちょっと大変だったところが多かったけど、目の前には横岳や硫黄岳が、振り返ると赤岳・中岳・阿弥陀岳などがあり、たびたび見とれながら歩けたので、すごく充実感あふれる登山になり、雪山の美しさ再確認できました。ここのところ、見渡す限り真っ白で視界ゼロの状態の雪山っていうのばかりだったので、なおのこと、ありがたみが倍増でした!
そして、最初から最後までずっと重たいロープを持ち歩いてくれてサポートもしてくれたJ先生、本当にありがとう!一人だったらちょっと無理だったかな。というか行こうとも思わなかっただろうな、横岳。行けてすごい良かったです!
おしまい。
補足)今回の忘れ物
カメラのSDカード。快晴だからと気合を入れて少し重い方のカメラをフル充電して持って行ったのに、SDカードが無いとは。単なるおもりと化した私のカメラは単なるトレーニングツールの一つになったのでした(^_^;) 写真はスマホカメラとJさんカメラからです。はぁ。あんなに快晴になった日に限って。。。次の持ち物リストにカメラ+SDカードって書かないとだめだぁ。
こんにちわ。
景色がとってもいい!
青空に雪山の白と黒が良い感じで…
テンション上がりますね!!!
横岳に行ってみたいと思っていたので参考にさせてもらいます^^
nachumikanさん(名前かわいいですね^^)、
あの青空を満喫したくてサングラスずっと外してたら、雪目になったみたいで夜中に痛くなって焦りました・・・(後日談)。せっかく持ってったのにorz...
横岳からの赤岳の眺めは最高でした。景色楽しんできてください〜。
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