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Yamareco

記録ID: 41793
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無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

苗場山(祓川コース/日帰り・ピストン)

2009年06月27日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:26
距離
15.0km
登り
1,297m
下り
1,293m

コースタイム

駐車場13:11−13:30和田小屋13:37−14:11六合目14:18−14:45下ノ芝14:56−15:39中ノ芝15:45−16:05小松原分岐16:14−16:35雷清水16:39−17:34苗場山17:42−18:10雷清水18:16−18:40小松原分岐18:40−19:20下ノ芝19:20−20:05和田小屋20:05−20:28駐車場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年06月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
梅雨の合間の晴れの予報で、前夜発一路新潟方面へ向かっておりましたが、到着時刻の問題やら何やらで、現地で目的地を変更するという結構なムチャぶりからの苗場山でした。
そんなことで、実は地図も持たずの山行なのでした。
唯一持っていた百名山のガイド本に紹介されていたのは小赤沢コースだったもので、東側(湯沢町側)の地図も持たずの山行という、非難ゴウゴウあっても反論できません状態での登山でした。

苗場山といえば、苗場スキー場のイメージと、山頂の湿原写真のイメージで、のんびりハイキング気分なのだという先入観を持っていましたが、どうしてなかなか素晴らしい山でした。

【祓川コース登山口へのアクセス】
国道17号八木沢トンネルから200〜300m湯沢市街方面のところに苗場山林道の入り口があります。
入り口には「苗場山登山口」との大きな看板があり、見落とすことはないと思います。
林道も、分岐という分岐に苗場山登山道を示す看板が矢印付きで設置してあり、この標識に従ってぐんぐん入っていきます。
途中、有人のゲートがあります。
登山届出書の記載と引き換えにゲートを手で持ち上げてもらい進入します。
どうも山菜採りに来る方が多く、こうした方を警戒するために、地元の組合が運営しているゲートのようです。
全線ほぼ舗装で、若干荒れている部分はあるものの、通行には支障はありません。
駐車場はとても広く、数十台が駐車可能ですが、登山道に到着した13時頃には、駐車場から車があふれ、林道沿いに数百mの路上駐車が連なっておりました。
たまたま、早くに入山した方でしょうか、下山を終えた方が車を出したもので、駐車場でも登山口の正面一番近いところに駐車できました。
駐車場には水洗トイレも設置してありました。

【登山口〜和田小屋】
和田小屋まではさらに車道が続いているのですが、登山道は駐車場の前から、この車道を少しショートカットするように樹林の中につけられています。
樹林帯の登りは、わずか5分ほどで車道に合流し、舗装道路を和田小屋まで登っていきます。

【和田小屋〜小松原分岐】
和田小屋から目の前のゲレンデを斜めに突っ切り、樹林帯に入ります。
雪解け水で濡れ気味の道ですが、ゴロゴロと岩が転がりやや歩きずらいです。
ただ、主だったところには木道や階段がつけられていて、危険なところはありません。
残雪も、若干残るものの、歩行には全く支障ありません。
下ノ芝・中ノ芝・上ノ芝と休憩ポイントもたくさんあります。
ただし、中ノ芝あたりの明るい稜線歩きでは、虫に大変悩まされます。
もともと湿原で水気が多いこともあり、立ち止まると虫が大挙して体にまとわりついてきて、知らず知らずのうちにあちこちが刺されます。
刺されてもその時に痛いということはありませんが、後で赤くぷっくり腫れて、とても痒くなります。
帰宅後にひどいことになっています。
虫対策は絶対にしていってください。
長袖・長ズボンのみならず、頭からすっぽりかぶるネット式の防虫帽子のようなものを使用している方も多かったです。

【小松原分岐〜山頂】
小松原分岐からは、神楽ヶ峰まで一登りです。
ここでもまだ苗場山は見えません。
手元のGPSでは標高は山頂まで100m余りということで、今回地図を持参しなかった自分としては、あとはなだらかな道(山頂の湿原をイメージしてました)と思っていたら、ここからどんどんと登山道は下って行きます。
下りの途中で苗場山が見えると、その大きさと意外な遠さに愕然とします(^^;)
この時点で16時を大きく回っていた状況からすると、小屋泊まりするか真剣に悩みました。
とりあえず山頂まで行ってから考えようと、さらにずんずんと下ります。
最低鞍部手前には雷清水という水場があります。
とても冷たくきれいな水で、さらに最後の250mほどの登りの直前ということで、質・ロケーションとも最高の水場です。
が、相変わらず虫たちには悩まされることになります。
最低鞍部からは、ほぼ直登ですが、比較的快調に登って行けます。
鞍部から40分ほどで山頂の台地に到着です。
湿原に木道がつけられていて、時間がたっぷりあれば散策もとても楽しいはずです。
山頂の三角点は、休業中の遊仙閣の裏手にあります。
遊仙閣の左手からまわります。
湿原の中にありながら、この山頂部のみ樹木に囲まれ、眺望はありません。
広く平らなので、腰をおろして休むにも十分なのですが、他の場所でのんびりしたほうがよさそうです。
といっても、すでに17:30、下山を決めた自分は、記念写真だけ撮ってそそくさと退散しました。

【下山】
往路を戻ります。
ルートもはっきりしていますし、薄暮の中ですが、駆け降りるように下山しました。
唯一覚悟が必要な、苗場山山頂直下の鞍部からの神楽ヶ峰の登り返しですが、往路にも助けられた雷清水の水場での冷たい水が絶妙な力水になります。
中ノ芝を越えたあたりから樹林に入り、下ノ芝付近から樹林も深くなるので、いくら一年で最も日が長い時期といえど真っ暗になりました。
ヘッドランプで降りましたが、そうそう危険を感じるほどではありませんでした。
和田小屋からは舗装路になります。
駐車場前からのショートカット道は使わず(やや粘土質で滑りそうだったため)、車道を駐車場まで戻りました。
ちなみに、入山時の有人ゲートはすでに無人でしたが、ゲートは開けっ放しになっておりました。

【帰路の温泉】
国道17号線を三国峠方面に向かい、苗場スキー場を過ぎると間もなく左手に、日帰り温泉「雪ささの湯」という看板が目に入りました。
時間も時間、予備調査もしてこなかったので、こちらに飛び込みました。
営業は22時までとのことでしたが、「22:30頃まではいいですよ」というフロントの方の対応もおおらかで、気持ちよく利用させていただきました。
苗場温泉唯一の濁り湯とのことで、茶色というかオレンジ色というか、独特の色です。
かけ流しの源泉は透明で、空気に触れることで色が変わるという不思議なお湯です。
大人800円/人です(事後談ですが、WEBサイトにクーポンが掲載されていて200円引きになるようです)。
設備もよく、湯加減も最高(内湯はやや熱め、露天はややぬるめ)で、また利用したい温泉です。

祓川コース登山口まで林道を登ります。
全線舗装路で、写真のあたりが最も荒れた路面ですが、乗用車でもまったく問題ありません。
2009年06月27日 12:47撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 12:47
祓川コース登山口まで林道を登ります。
全線舗装路で、写真のあたりが最も荒れた路面ですが、乗用車でもまったく問題ありません。
登山口の駐車場はとても広いですが、この時期駐車場下数百mまで路上駐車が伸びていました。
2009年06月27日 12:51撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 12:51
登山口の駐車場はとても広いですが、この時期駐車場下数百mまで路上駐車が伸びていました。
祓川コース登山口。
2009年06月27日 12:52撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 12:52
祓川コース登山口。
登山口記載のコースタイム。地図なしで行ってしまった私的に大変助けられました。
2009年06月27日 12:52撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 12:52
登山口記載のコースタイム。地図なしで行ってしまった私的に大変助けられました。
駐車場前から5分ほど車道をショートカットしますが、すぐ車道に合流し和田小屋を目指します。
2009年06月29日 02:07撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/29 2:07
駐車場前から5分ほど車道をショートカットしますが、すぐ車道に合流し和田小屋を目指します。
和田小屋下のリフト下り場が見えてきました。
2009年06月27日 13:27撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 13:27
和田小屋下のリフト下り場が見えてきました。
リフト下り場の裏が和田小屋(五合目の表示あり)です。
2009年06月27日 13:27撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 13:27
リフト下り場の裏が和田小屋(五合目の表示あり)です。
和田小屋からスキー場のゲレンデを斜めに横切り樹林帯に入っていきます。
2009年06月27日 13:35撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 13:35
和田小屋からスキー場のゲレンデを斜めに横切り樹林帯に入っていきます。
樹林帯を登ります。
2009年06月29日 02:07撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/29 2:07
樹林帯を登ります。
ほんとに花が多い山でした。
2009年06月27日 13:59撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 13:59
ほんとに花が多い山でした。
六合目の標識
2009年06月27日 14:19撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 14:19
六合目の標識
結構荒れた登山道です。
2009年06月29日 02:07撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/29 2:07
結構荒れた登山道です。
サラサドウダンの花が満開です。
2009年06月27日 14:31撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 14:31
サラサドウダンの花が満開です。
イワカガミもあちこちに咲き乱れていて、こんなにたくさん咲いている山はなかなかありません。
2009年06月29日 02:07撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/29 2:07
イワカガミもあちこちに咲き乱れていて、こんなにたくさん咲いている山はなかなかありません。
下ノ芝から小松原分岐付近を望む。
右手の稜線が小松原コースと思います。
2009年06月27日 14:42撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 14:42
下ノ芝から小松原分岐付近を望む。
右手の稜線が小松原コースと思います。
下ノ芝直下には樹林が開け、休憩に好適な場所があります。
2009年06月27日 14:43撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 14:43
下ノ芝直下には樹林が開け、休憩に好適な場所があります。
チングルマの花も最盛期です。
2009年06月27日 14:44撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 14:44
チングルマの花も最盛期です。
下ノ芝にて。
2009年06月29日 02:07撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/29 2:07
下ノ芝にて。
下ノ芝にて。
2009年06月29日 02:07撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/29 2:07
下ノ芝にて。
ところどころに残雪が残り、冬の雪深さを感じます。
2009年06月27日 15:12撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 15:12
ところどころに残雪が残り、冬の雪深さを感じます。
中ノ芝下部あたりから明るい稜線歩きです。
この辺りからほんと虫に悩まされました。
2009年06月27日 15:35撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 15:35
中ノ芝下部あたりから明るい稜線歩きです。
この辺りからほんと虫に悩まされました。
中ノ芝にて。
2009年06月29日 02:07撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/29 2:07
中ノ芝にて。
中ノ芝あたりの登山道
2009年06月27日 15:45撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 15:45
中ノ芝あたりの登山道
上ノ芝には立派な顕彰碑が設置されています。
2009年06月29日 02:07撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/29 2:07
上ノ芝には立派な顕彰碑が設置されています。
木の階段を一登りで小松原分岐です。
2009年06月27日 16:02撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 16:02
木の階段を一登りで小松原分岐です。
小松原分岐にて。
2009年06月27日 16:03撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 16:03
小松原分岐にて。
神楽ヶ峰方面を望む。
2009年06月27日 16:13撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 16:13
神楽ヶ峰方面を望む。
唯一雪を踏んだところ。
2〜3mでした。
2009年06月27日 16:17撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 16:17
唯一雪を踏んだところ。
2〜3mでした。
神楽ヶ峰を過ぎ、いくらか下ったところで初めて苗場山の全容が望めます。
思いのほか大きくて遠くて苦笑い。
2009年06月27日 16:23撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 16:23
神楽ヶ峰を過ぎ、いくらか下ったところで初めて苗場山の全容が望めます。
思いのほか大きくて遠くて苦笑い。
雷清水付近から苗場山
2009年06月29日 02:07撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/29 2:07
雷清水付近から苗場山
神楽ヶ峰から苗場山への最低鞍部付近はお花畑になっていて、たくさんの花々が咲き誇っていました。
これはモミジカラマツ。
2009年06月29日 02:08撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/29 2:08
神楽ヶ峰から苗場山への最低鞍部付近はお花畑になっていて、たくさんの花々が咲き誇っていました。
これはモミジカラマツ。
苗場山への最後の登りの中腹から神楽ヶ峰方面を振り返ります。
結構距離を歩いた感じです。
2009年06月27日 17:12撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 17:12
苗場山への最後の登りの中腹から神楽ヶ峰方面を振り返ります。
結構距離を歩いた感じです。
もうじき山頂台地。
2009年06月27日 17:12撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 17:12
もうじき山頂台地。
さらに高度をあげて神楽ヶ峰を振り返ります。
帰りの登り返しが思いやられます。
2009年06月27日 17:12撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 17:12
さらに高度をあげて神楽ヶ峰を振り返ります。
帰りの登り返しが思いやられます。
山頂の湿原は木道が続く明るい台地です。
2009年06月27日 17:27撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 17:27
山頂の湿原は木道が続く明るい台地です。
とても広く、池塘が点在しています。
2009年06月27日 17:27撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 17:27
とても広く、池塘が点在しています。
目指す苗場山。湿原にややこんもり盛りあがった樹林の中が山頂です。
2009年06月27日 17:29撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 17:29
目指す苗場山。湿原にややこんもり盛りあがった樹林の中が山頂です。
苗場山頂にて
2009年06月29日 02:08撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/29 2:08
苗場山頂にて
苗場山頂の三角点
2009年06月27日 17:33撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 17:33
苗場山頂の三角点
苗場山頂にて
2009年06月29日 02:08撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/29 2:08
苗場山頂にて
苗場山頂は広くて平らですが眺望はありません。
2009年06月27日 17:35撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 17:35
苗場山頂は広くて平らですが眺望はありません。
チングルマの群落。
2009年06月27日 17:43撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 17:43
チングルマの群落。
下山にかかります。
ヤセ尾根を鞍部に下っていきます。
2009年06月27日 17:48撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 17:48
下山にかかります。
ヤセ尾根を鞍部に下っていきます。
ハクサンチドリ
2009年06月29日 02:08撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/29 2:08
ハクサンチドリ
ツマトリソウ
2009年06月27日 17:49撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 17:49
ツマトリソウ
シラネアオイはもう終わりでした・・・。
2009年06月27日 18:00撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 18:00
シラネアオイはもう終わりでした・・・。
登りも下りも助けられた雷清水
2009年06月27日 18:10撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/27 18:10
登りも下りも助けられた雷清水
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体力レベル
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