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Yamareco

記録ID: 4186720
全員に公開
山滑走
白馬・鹿島槍・五竜

THE DAY@針ノ木岳(マヤクボ沢)

2022年04月17日(日) [日帰り]
 - 拍手
kimiyamabiko その他9人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:06
距離
12.0km
登り
1,899m
下り
1,883m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:27
休憩
1:39
合計
8:06
6:10
264
10:34
12:13
123
14:16
天候 晴れ・微風
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
市営無料駐車場満車(朝6時頃)のため、有料第1駐車場(1,000円/12時間)に駐車。
市営駐車場:https://goo.gl/maps/UXdtoRXKxDpxueJ69
第1駐車場:https://goo.gl/maps/ZNRaLGtBf68MGNt27
コース状況/
危険箇所等
【危険箇所⚠️】
・マヤクボのコル〜針ノ木岳山頂の夏道上にて、山頂直下のザレた斜面にて、中途半端に雪がついているので滑落の危険性あり。慎重に通過する必要があります。
・マヤクボカール南西斜面の直登に関しては、上部はかなりの斜度があります。カリカリのことろもあるので、滑落に注意が必要です。この日も、スキー滑走中に転んで滑落?している方がいました。

※その他ルート状況は、感想欄をご参照ください。
その他周辺情報 【薬師の湯】
https://o-yakushinoyu.com
入館料は750円ですが、JAF・モンベル🈹あり。JAFは1枚で5人までOK🙆‍♂️です。
1回目・2回目の滑走ライン。3回目はマヤクボのコルからドロップしました。1回目のルンゼ状のことろは結構な急斜面でした。
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1回目・2回目の滑走ライン。3回目はマヤクボのコルからドロップしました。1回目のルンゼ状のことろは結構な急斜面でした。
ジオグラフィカのGPSログの一部。マヤクボカールの中を行ったり来たり。仲間からは「元気だな〜」と呆れられました🤣
※ジオグラフィカでは、雪崩地形を着色する機能があり、その程度に応じてオレンジ色や赤色で可視化してくれます。
2022年04月18日 20:34撮影
4/18 20:34
ジオグラフィカのGPSログの一部。マヤクボカールの中を行ったり来たり。仲間からは「元気だな〜」と呆れられました🤣
※ジオグラフィカでは、雪崩地形を着色する機能があり、その程度に応じてオレンジ色や赤色で可視化してくれます。
黒部アルペンルートの扇沢駅からスタート。ここ数年で一番雪があるらしいです。登山口から50mくらいは除雪したヨゴレ雪が溜まっています。
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黒部アルペンルートの扇沢駅からスタート。ここ数年で一番雪があるらしいです。登山口から50mくらいは除雪したヨゴレ雪が溜まっています。
恐らく、シール歩行に切替えたあたり。楽に堰堤を超えられると判断しての装備チェンジでしたが、カリカリのトラバースとなっており苦戦するメンバーもいました。
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恐らく、シール歩行に切替えたあたり。楽に堰堤を超えられると判断しての装備チェンジでしたが、カリカリのトラバースとなっており苦戦するメンバーもいました。
左右にデブリが堆積しています。滑走痕がしっかりついていますが、朝はカリカリでした。微妙に凹凸があり、歩きにくいです。
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左右にデブリが堆積しています。滑走痕がしっかりついていますが、朝はカリカリでした。微妙に凹凸があり、歩きにくいです。
角度が急になっていきます。正面には爺ヶ岳が見えます。雲もほとんどなく、この時点で「THE DAY」を確信!
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角度が急になっていきます。正面には爺ヶ岳が見えます。雲もほとんどなく、この時点で「THE DAY」を確信!
マヤクボ沢出合です。針ノ木峠方面に登っている方もいました。すっごい急斜面。でも、滑ったら絶対に気持ちいいはず。ほとんどの方はマヤクボ沢を登っていました。
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マヤクボ沢出合です。針ノ木峠方面に登っている方もいました。すっごい急斜面。でも、滑ったら絶対に気持ちいいはず。ほとんどの方はマヤクボ沢を登っていました。
マヤクボ沢の途中から、針ノ木峠・蓮華岳方面。ものすごくきれいな斜面です。
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マヤクボ沢の途中から、針ノ木峠・蓮華岳方面。ものすごくきれいな斜面です。
真っ白なニホンライチョウを発見しました。オスかな?
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真っ白なニホンライチョウを発見しました。オスかな?
マヤクボカール南西斜面の登り。上部のハイマツ帯でシートラに装備チェンジしました。上部はかなりの急斜面なので滑落しないように確実に。左上には、針ノ木峠から山頂を目指すルートのトラバースのトレースが見えました。相当な急斜面にあの高度感…。
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マヤクボカール南西斜面の登り。上部のハイマツ帯でシートラに装備チェンジしました。上部はかなりの急斜面なので滑落しないように確実に。左上には、針ノ木峠から山頂を目指すルートのトラバースのトレースが見えました。相当な急斜面にあの高度感…。
稜線上、山頂直下の最後の登りです。ここはばっちりトレースがついているので問題ないですが、この角度…。そして初めて槍穂高方面の展望が開けます。
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稜線上、山頂直下の最後の登りです。ここはばっちりトレースがついているので問題ないですが、この角度…。そして初めて槍穂高方面の展望が開けます。
山頂は目前です。また、ここが1回目のドロップポイント。ここを右側に落としていきます。途中でガクンと斜度が急になるので下は見えません。登りでクラック等はなく、雪もつながっている事は確認しましたがそれでも(チョビット)緊張しました。
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山頂は目前です。また、ここが1回目のドロップポイント。ここを右側に落としていきます。途中でガクンと斜度が急になるので下は見えません。登りでクラック等はなく、雪もつながっている事は確認しましたがそれでも(チョビット)緊張しました。
針ノ木岳。前回は種池山荘からの周回でした。
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針ノ木岳。前回は種池山荘からの周回でした。
山頂にて、SNS等で拝見してずっと見たかった景色でした。黒部湖は、上流側は解けていましたが、まだ氷雪で追われているところが多かったです。
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山頂にて、SNS等で拝見してずっと見たかった景色でした。黒部湖は、上流側は解けていましたが、まだ氷雪で追われているところが多かったです。
記念撮影📸
仲間と合流し、今度はマヤクボのコル経由で針ノ木岳を目指します。山頂から50mほど下に、黒部側のトラバースがあります。雪付きも中途半端で滑落に注意が必要です。また、トレースが夏道外についているので、浮石に苦しんでいる方が沢山いました。
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仲間と合流し、今度はマヤクボのコル経由で針ノ木岳を目指します。山頂から50mほど下に、黒部側のトラバースがあります。雪付きも中途半端で滑落に注意が必要です。また、トレースが夏道外についているので、浮石に苦しんでいる方が沢山いました。
マヤクボのコルより、立山方面。山頂からの景色もよいですが、ここからの景色も最高です。両側崖になっているコルって、左右は圧迫感、前後は広大な景色になっていて不思議な感覚になります。(自分だけ?)
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マヤクボのコルより、立山方面。山頂からの景色もよいですが、ここからの景色も最高です。両側崖になっているコルって、左右は圧迫感、前後は広大な景色になっていて不思議な感覚になります。(自分だけ?)
マヤクボカールから針ノ木岳方面。どこを滑っても気持ちいい!
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マヤクボカールから針ノ木岳方面。どこを滑っても気持ちいい!
みんな気持ちよく滑っています。
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みんな気持ちよく滑っています。
帰路に、行きにはなかったデブリを発見!やはり雪山は怖いです…。
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帰路に、行きにはなかったデブリを発見!やはり雪山は怖いです…。
帰路、トレースを追いかけていたら登りで歩いたルートとは違うところに出てきてしまったのでスノーブリッジを探して渡渉しました。後から知ったのですが、下の方まで落としていくと、橋があるらしいです。(でも、雪が溶けるとドロドロらしいので雪がある時限定?)
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帰路、トレースを追いかけていたら登りで歩いたルートとは違うところに出てきてしまったのでスノーブリッジを探して渡渉しました。後から知ったのですが、下の方まで落としていくと、橋があるらしいです。(でも、雪が溶けるとドロドロらしいので雪がある時限定?)

装備

個人装備
雨具 防寒着(ダウンジャケット) アイゼン ピッケル 救急セット ツェルト クライミングスキン(POMOCA CLIMED 2.0) クトー(スキーアイゼン) ビーコン ゾンデ スコップ スキーバンド×2 スリング(120cm)&カラビナ×2 ゴーグル サングラス モバイルバッテリー 手袋(防寒レムレス&ニトリルグローブ) 雪崩エアバッグ

感想

山仲間にお誘いいただいて、残雪の針ノ木岳BCに行ってきました。山仲間曰く「ここ数年で1番雪が残っている」との事でした。最初はシートラで進んでいきました。
【標高1,620m付近】
シール歩行に切り替えました。が、堰堤超えが2つ残っていました。朝一はカリカリ斜面のトラバース(昼は緩んでいます)となるので、標高1,650m以上(最終堰堤を超えてから)でのシール歩行をお勧めします。他パーティで下からシール歩行している方もいらっしゃいましたが、苦戦しているorクトーを装着している感じでした…。
【標高1,700m付近】
本格的な雪渓歩きとなります。大きな谷、写真を撮っても人がちっぽけ…。自然のすごさを感じさせられます。またデブリが堆積していてかなりボコボコしています。今歩いている場所にも雪崩が来たのかと思うと、やっぱり沢地形は怖いです。
【標高1,850m付近】
からはだんだんと斜度がきつくなっていきます。斜面もカリカリで不慣れな私は歩きにくさを感じはじめましたが、まだまだ問題なく登っていけました。
【標高2,140m付近】
ここでクトーを装着しました。ある程度の斜度に加えて、カリカリな斜面でした。上手な方はシールのみで直登されていました。が、私はこのあたりからジグりながら登っていく事も多くなりました。針ノ木峠方面への展望も開けてきます。真っ白な斜面、青い空、普段のくすんだ心が洗われます。
【標高2,250m付近】
マヤクボ沢出合です。今回はマヤクボ沢を登っていきます。針ノ木峠経由のルートもありますが、残雪期は標高2,600〜2,700m付近に高度感のあるトラバースがあり、難易度が上がります。マヤクボ沢方面の斜面も気持ちよく滑れそうな斜面でした。
【標高2,540m付近】
ハイマツ帯を突破中、真っ白なニホンライチョウを発見しました。肉眼で見るのか今回が2回目でした。前回は11月の燕岳で見たのですが、遠目で薄暗い中だったので…。今回は超快晴の中、しかも1mほどの距離で見ることができて大興奮でした。
【標高2,590m付近】
ライチョウにも癒されて、マヤクボカールの南西斜面の急登を直登していきます。途中のハイマツ帯のことろでシートラ(&アイゼン・ピッケル)に装備チェンジしました。上部はかなりの斜度です。私が通過した時間帯はまだ雪が締まっていたので、一度滑ったら下まで落ちてしまいそうです。あぁ怖い怖い…。稜線にでて少し登れば針ノ木岳の山頂です。

【ドロップポイント1:山頂直下のルンゼ?】
山頂で一休みした後、仲間と合流するために一度下ることに。1回目のドロップポイントは山頂直下のルンゼっぽくなっていることろ。遠目にみてクラック等はなさそうですが、すごい傾斜です。間違いなく40度以上はあると思います。結構雪が落ちる斜面でした。湿雪点発生雪崩に注意が必要です。斜面の溝?に沿って雪が川のように落ちていきます。(超小規模な雪崩?)板を取られないよう気を付けながら慎重に、でも楽しく滑走しました。
【ドロップポイント2:マヤクボカール南西斜面】
仲間と合流して今度はマヤクボのコルに向けてハイクアップ。コルからは夏道を通って本日2度目の山頂へ!みんなで記念撮影をして、他のメンバーはコルへ、私はカール南西斜面を滑り再度コルへ向けてハイクアップする事に。
【ドロップポイント3:マヤクボカール西斜面】
マヤクボのコルからの中急斜面の滑走。時間的にも雪はすっかり緩んでおり、とても気持ちよく滑走できました。

【ジオグラフィカの解析結果】
平面距離:12km
沿面距離:12.9km
最低高度:1,420m
最高高度:2,825m
累計高度(+):1,940m
累計高度(-):1,935m
平均速度:1.6km/h
最高速度:49km/h

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山滑走 白馬・鹿島槍・五竜 [日帰り]
針ノ木岳(残雪期・マヤクボ沢経由)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

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