日本オートルート(新穂高〜雲ノ平〜高天原〜赤牛〜薬師見平〜五色ヶ原〜立山)
- GPS
- 104:15
- 距離
- 79.9km
- 登り
- 8,532m
- 下り
- 8,197m
コースタイム
- 山行
- 9:03
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 10:20
- 山行
- 10:27
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 12:17
- 山行
- 14:19
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 15:33
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 8:03
今回は私はログを撮らず、動画撮影多め。
天候 | 2022/04/17(日) 曇ったり晴れたりな1日 夕方からは霧 2022/04/18(月) 朝は晴れていたけど 次第に雪と雨 2022/04/19(火) 朝から快晴 稜線は風あり 2022/04/20(水) 文句なしの快晴 The Day! 2022/04/21(木) 高曇り夕方から雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
入山前にそれぞれの車に、下山した後の温泉セット載せて、新穂高と、扇沢に入山。 下山後は、友人の車に乗って、合流し車を交換した。 新穂高の登山者無料駐車場と、扇沢の登山者用無料駐車場に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
新穂高に登山届提出場所あり。 高天原温泉周辺のルートファインディング、越中沢岳の急斜面、獅子岳あたりは結構時間を使ったように思う。 |
その他周辺情報 | 大町市コミュニティセンター 上原の湯 9:00〜20:00(受付終了19:30) 休館日 第2・4火曜日 500円 薬師の湯は750円なので少し安い |
写真
感想
詳しい記録はブログにあげてます→
その http://mountainwithyou.info/2022/04/22/japanhauteroute1/
その http://mountainwithyou.info/2022/04/22/japanhauteroute2/
その http://mountainwithyou.info/2022/04/22/japanhauteroute3/
4月15日のアルペンルートの開通に合わせて、立山にベースを張って、4.5日間、色々滑るかーと言ってた当初。
紆余曲折あり、オートルートに行こう!と。
私が山スキーをやり始めて、いつかは行きたいと思っていたオートルート。
新穂高→双六谷→黒部五郎→五郎谷→雲ノ平→高天原→赤牛岳→口元ノタル沢→薬師見平→黒部川→廊下沢→五色ケ原→鬼岳裏面→雄山→山崎カールという滑り多めのアレンジ3泊4日(+α雷鳥沢で1泊して立山満喫)で行ってきました。
ルートは「山スキー百山」のオートルートの新ルートを参考にさせていただきました。
0日目
仕事終わりにyosuke氏と合流して、松本へ。
takuma君(入山日と下山日が被っていて、オートルートを南下する予定)と合流し、それぞれの車に下山後のお風呂セットを乗せ、お互いの無事を祈り解散。
1日目
4時起床。だらだら準備して、新穂高温泉出発。
日曜日なのに人少なめ。4/15に立山開通したからみんなそっちに行ってるのかな。
最初はブーツも担いで、サンダルで歩いていたけれど、林道にデブリが来ていて、
地味なトラバースが出て来たりしたので、ブーツ履いてシートラでわさび平まで。
わさび平を通過。ある程度デブリを超えてからシールで進む。冬期は鏡平山荘経由でなく、大ノマ乗越に直登がセオリー?
このまま稜線沿いに双六まで進むか?という案も出たけれど、
「今日ここ滑らないと滑走ないですよ?!」となり、双六谷方面へ落とすことへ。
大ノマ乗越からの滑走は雪は緩んでいて滑りやすい。
2180mの双六谷下部まで落としてシールに履き替え、双六小屋目指す。
小屋周辺は、思ってたよりだいぶ雪少ない。
その後、三俣蓮華岳方面に進んで行くが途中で黒部五郎が見えて、いい斜面だなーとなった。
五郎のカールを滑るなら緩み待ちしなきゃいけないし、丸山手前のコルで早めに1日目行動終了。雪洞掘って
快適。20時?21時くらい就寝
2日目
2人とも1:30くらいに目が覚めて、寒いからお湯を沸かして私はココアを飲んだ。
3時半頃出発。17日が満月だったので、ヘッデン要らず
滑走できそうな場所でスキーを履いて五郎小舎に向けて滑走。
まだ6時前なのでカリカリ。笑
五郎小舎到着→黒部五郎山頂目指して登り始める。バーンかためなので、シートラで。
8時半ごろ黒部五郎岳登頂
時間的にはよかったが、なんせ天気が悪いので雪が全く緩んでいない。
山頂より少し東の2671mピークあたりから9:00頃ドロップ。
祖父沢は概ね埋まっており快適に、雲ノ平方面まで登り返すことができた。
しかしながら私のシールがこの辺りから全くつかなくなって来て、板とシールの間に雪が詰まるように。
途中からシートラで永遠のぼる。
12時半ごろ、雲ノ平山荘(2550m)着
祖父沢詰めているときに、一瞬雪がやんで暑いタイミングがあってジャケットを脱いでいたのですが、雲ノ平山荘に着く頃には、結構冷たい雨になっていて、ジャケットを着るタイミングを逃してしまっており、かなり体が冷えてしまっていました。
休憩するときはちゃんとインサレーション着る、雨が降ってきたりしたら、ジャケット着る、は面倒くさがらずにちゃんとやるの大切。
高天原目指して13:40頃再出発。
岩苔小谷に合流し、あとはひたすら高天原山荘方面を目指して進む。
15時ごろ、高天原山荘到着
なかなかルート取りに時間がかかっってしまいましたがなんとか温泉沢へ。
温泉は水深5cmくらいで掘れるような砂地でもなかったので、
この日温泉に入って英気を養う案は粉々に砕け散りました….。
残念。夏にリベンジですね。
16:00頃ビバークできそうな樹林帯を見つけてチャチャッと設営。
この日はありとあらゆるものが濡れていたので、ツエルト内部の結露が半端なかった。
ずーーーーーっと幕を手ぬぐいでぬぐい続けていました。笑
この日は疲れていた&明日も早くに出発する予定だったので早めに19:30就寝。
3日目
23:30頃寒いしさっさと歩くかーとなった。1:55 シートラで出発。尾根の下部は結構急斜面&トラバース斜面で結構緊張する感じ。 でも、斜面は程よく硬く、ピッケルアイゼンバチ効きなのでありがたい。
5:51 赤牛〜水晶の主稜線へでる。朝日が気持ちよくて綺麗。幸せなのでずっと一人で綺麗〜とか最高〜とかブツブツ言ってた。笑
6時半過ぎに赤牛岳。2年前くらいに読売新道を夏に縦走したぶり。
ちょっと進んだところから口元ノタル沢落とす。見た目ほどスティープラインではなく、私でも落とせる。バーンも大きくて気持ちい。2050mまで滑って、2465mピークの横のコルを目指して登り返す。
2465mピークの西側をまいて、薬師見平方面へ滑走できるポイントを探す。
12時前 薬師見平に向けて滑走開始。稜線上はバーンも広くて滑りやすい。そして薬師見平へ。 すごい!!!!めっちゃ景色が綺麗!!!!広い!!!!!
薬師見平はゲキ藪漕ぎのイメージだったので、スキーでアクセスするとこんなに楽に来れるなんて!次はここで泊まりたいな。
その後、中ノタル沢横の尾根を降りて黒部川へ。黒部横断の時よりも川幅が狭いし、対岸が見えてるという精神的安定感すごい。水深も多分膝ちょい上ぐらいですみそう。
無事渡渉して、廊下沢下部の雪崩走路を避けて幕営準備。
昨日で結構濡れてしまった諸々を干したりして、水場もあるし快適なテント場。
次の日も早いので17:30頃就寝
4日目
1時前に出発。廊下沢下部はシールで、上部はシートラで進む。
04:02 2350mコルに到着。風が強い&暗いので明るくなるまでツエルト張ってしばし休憩。
5:42 英気を養って再出発。結構大きくて手強い越中沢岳。
その後順調に、鳶山→五色ヶ原→ザラ峠→獅子岳と通過。
この辺りはほとんど登りはシートラが多かったかもです。アップダウン多め。
獅子岳を超えると立山はすぐそこ。久しぶりひ人ともすれ違い、嬉しい。
鬼岳手前の谷で落とすことにして、12:50滑走開始。
御山谷に合流して一の越目指して登り返し、14:04 一の越山荘到着。
ほとんど夏道の雄山登って、山崎カール落としてその日のキャンプ地雷鳥沢キャンプ場に到着。山崎カール気持ちよかったなぁ。
雷鳥沢は4G入るし、トイレ付近はwifiあるし、文明を感じました….. 。
5日目
この日は午後から天気が崩れる予定なので、早めに一本滑って下山したいので、サクッと滑れそうな剱沢の方へ。5:40 雷鳥沢キャンプ場出発。 7:16 剱御前小舎到着。
ちょっとだけ剱御前方面への尾根を歩いて、8時ごろ、ドロップ。
バーンは広いがちょっと短い?1本だけ滑って登り返し、8:30には再び剱御前小舎について、雷鳥沢方面に下降開始。 雷鳥沢は上部は固め、下部は緩んでて山崎カールに次ぐ気持ち良さだった!
キャンプ場まで戻って、残置荷物を回収したり、トイレ行ったり、行動食食べたりして 9:35一ノ越目指して再び出発。11:12 一ノ越到着。
素直に、東一ノ越経由で下山することに。東一ノ越からは大きいバーンで気持ちよく滑って下山。
13:00ごろ黒部平駅通過し、その後湖畔到着し、シートラに切り替えて、舗装路歩き。
13:40黒部ダム到着で14:05発の関電バスに乗って旅終了。
●感想&反省など
ひょんなことから、タイミングが合い、行くことができたオートルート。
雪がある時期に行けるとは思っていなかった北アルプスの奥地に足を踏み入れることができたのはとても嬉しかったし、楽しい日々でした。
天気に恵まれたことも大きく、ほとんど予定通り、むしろ、早めに抜けることができたのはよかった。
しかし、雪山は本当に天気の要素が大きいので、運が良かったことをかみしめつつ、もっと悪天やイレギュラーが発生する山行を重ねていかねば、という思いを強くしました。
にしても、大きな山々に抱かれつつ日々を過ごせるのは本当に幸せだったので、またルートを変えて、オーソドックスなタイプのオートルートもやってみてもいいな、と思ったりした。
時期を選べばソロでもチャレンジしてみたい。
(ソロがいいと言ったり、誰かと行きたいと言ったり…笑)
・日焼け止め入りのリップ必須、こまめに塗りなおすこと。
・アルコールフリーの日焼け止め必須。いいのあれば教えてください。
・今回ファイントラックのツエルトだったけど、いつも私が使ってるアライのやつよりちょっとせまめ。軽いけど誤差みたいなもんだし、アライでもいいなーと思った。一人ならファイントラックの良さそう。
・行動食バリエーション持たせてみた。グラノーラは手軽だけどかさばる。
・今回のようなルート取りでは「この斜面落とす?どうする?」みたいな意思決定のタイミングが多々あったのですが、私個人としては、また来れるかわかんないし、できる限り、気になるところは落としたほうがいいと思いました!気候的にも、体力的にも、その他要因でも、またこれるとは限らない。
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