記録ID: 4242425
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積雪期ピークハント/縦走
剱・立山
残雪の剱御前@百高山〜春に冬山の怖さを知りました
2022年05月01日(日) ~
2022年05月02日(月)
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 07:50
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,058m
- 下り
- 1,011m
コースタイム
1日目
- 山行
- 6:02
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 7:46
距離 10.3km
登り 1,064m
下り 1,011m
天候 | 晴れのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
東京駅八重洲口21:20→5:00富山(グランドリーム金沢1号,7550円) 電鉄富山5:23→6:14立山(富山地鉄,1230円) 立山7:20→8:30室堂(アルペンルートWEBきっぷ,往復6320円) ※早朝でも富山駅側のローソン,立山駅のレストラン,室堂の立ち食い蕎麦が営業していました。 【帰路】5/2(MON) 室堂15:20→16:00美女平16:40→16:47立山(アルペンルート) 立山16:49→17:54富山 (富山地鉄,1230円) 富山駅そばの居酒屋で食事→♨→ 富山23:39→6:56東京駅八重洲口(グランドリーム金沢2号,7150円) ※室堂で13:50に高原バスの列に並びましたが,乗車出来たのは1:30後の15:20発の便。当日昼は吹雪で何も見えず,さっさと下山する人が多く長蛇の列となっていました。室堂でバス乗車時に美女平からのケーブルカーの整理券が貰えますのでケーブルカーには並ばずに乗れます。ここでも40分待ちでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日午後にそれなりの量の積雪があり,5月なのに真っ白なパウダースノーが織り成す景色が楽しめました。一方,当日早朝の天気は良かったのですが,その後の立山の稜線は強い風とガスでトレースもすぐに消え,ホワイトアウトする状況でした。 以下,当日のコース状況です。 【雷鳥荘→剱御前小舎←→剱御前】雷鳥沢冬ルートは今でも雪深く,ピッケル及び重アイゼン必須です。アイゼンの効きは良好でした。剱御前へは手前の剱御前山までトレース(と言うより一人の足跡)がありましたが,その後は無く,今回はワカンの持参を省いていたため雪の浅そうなところを縫って歩きました。剱御前山から岩を下る所は少し注意。 【剱御前小屋→別山→真砂岳巻き道】別山までは岩と雪のミックスですが取り立てて難しい所は無かったように思います。その先の別山からの下りは雪も残る岩稜帯の下りです。ここから先は強風でトレースが殆ど消えており,吹きだまりの歩行に体力も必要でした。真砂岳に近づくとホワイトアウトし,コース取りの難度が更に増しました。 【真砂岳巻き道→エスケープルート→雷鳥沢キャンプ場】エスケープルート入口の指導標はあるのですが,その先のトレースは無く,行って良いものか迷いました。別山に戻る事も考えて一度戻りかけたのですが,戻るのも大変な状況で,更に気になる事もあり再びエスケープルートに戻り,あとはコンパスで方向を確かめて慎重に下山開始。標高を下げていくと視界も開け,風も弱くなってトレースが明瞭になり事なきを得ました。 |
その他周辺情報 | 【雷鳥荘】モンベル割500円引で一泊二食11450円。見た目は山小屋ですが,サービスや料理は旅館レベルで超快適。朝から夜までカフェは営業しており,食事やドリンクを楽しむ事が出来ます。暖炉のある談話室も暇を潰すのに充分なコミックや山書籍,そして無料WiFiも使えました。ドコモ電波も問題ありません。温泉も朝7:00〜11:00までの清掃時間以外は入浴可,シャンプー&ボディソープも使用可で備え付けあり,ドライヤーもありました。4年前は豪勢にホテル立山に泊まりましたが,室堂から徒歩30分程度掛かる以外はコスパ的にも何ら劣るところは無いと思いました。オススメ! 【満点の湯・富山店】富山駅からは地鉄で3駅の不二越駅すぐ側にあります。750円。会員(年会費不要,入会金300円のみ)になると650円で,さらに食事等も割引があるので,3人以上ならその場で会員になるとお得(誰か一人が会員になればなんとグループ全員が割引)。お風呂は内風呂,サウナ,露天とも充実しており規模が大きくて楽しめます。その他,貸しタオル,アメニティの販売,レストラン,休憩所と充実しており,深夜バスまでの3時間のんびりしました。富山駅までの地鉄は22:35で終わってしまうので,タクシーで戻りました(深夜増で1700円程度)。 |
ファイル |
【後日参考用】当日の天気予報
(更新時刻:2022/05/04 09:34) |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
半袖シャツ
アームカバー
長袖インナー
フリース(厚)
ハードシェル(上下)
タイツ
ズボン(厚)
靴下(2枚重)
グローブ(厚)
アウター手袋(防水)
予備手袋(厳冬期用)
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
夏帽子
冬靴
アイゼン(12本)
ピッケル
ストック
朝昼ご飯
行動食
非常食
飲料(ポカリ+水で1L)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
時計
サングラス
タオル
ツエルト
ロールペーパー
カメラ
スマホ
着替え(下着)
|
---|---|
共同装備 |
出発時10kg
|
備考 | 今回は人が多いエリアだからとワカンを省きましたが,剱御前までのルートはワカンがあればもっと楽だったかも。 |
感想
百高山に興味をもつ前に登ったアルプスの山々にポツンと残された無名の百高山。そんなひとつが立山・劔岳エリアにあるこの剱御前でした。今回は可能ならここを拾い,ついでに4年前のGWに周回した立山本峰まで歩いてみるかと計画しました。
前日にそれなりの積雪があり,残雪期とは思えない真っ白な景色。アイゼンの効きも良好で,プチラッセルに苦労しつつも剱御前を何とか取ることが出来ました。一方,その後は判断の甘さから,遭難の文字がちらつく事態に…
今回最大の目的の剱御前は取ったので,ガスっている立山本峰方面を見てさっさと切り上げて引き返せば良かったのに,強風だけど天気予報は晴れだし,と継続したのが失敗。どんどんガスが濃くなり強風で自分の歩いたトレースも直ぐに消される状態でのホワイトアウトの怖さを身を持って体験しました。念のため先人の真砂岳エスケープルートの足跡をダウンロードしていたのが正に救いでした。天気もその後は予報より更に荒れ,雷鳥沢でも吹雪く状況でしたので,あのまま継続していたらどうなっていたか…
高山は残雪期とは言え油断できませんね。今回の経験を今後に生かしたいと思います。
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コメント
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実際,別山に着いた際,ずっと真っ白なままの立山本峰を見て,面倒そうだから引き返そうと思ったのですが,その時はまだ視界のあった真砂岳付近を歩いている団体さんが見えたので,エスケープルートも調査済みだし大丈夫かなと思い突撃してしまいました。気づけば自分のトレースも消えて戻ることすら一筋縄には行かない状態に。話には聞いてましたが,なかなかシビれる体験をさせてもらいました
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