薬師岳、黒部五郎岳 誰もいない黒部源流域へ
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- GPS
- 80:00
- 距離
- 46.7km
- 登り
- 3,435m
- 下り
- 3,416m
コースタイム
08:00 打保
08:25 林道合流(一旦引き返す)
08:40 打保 08:50(再出発)
10:10 神岡新道取付き
12:30 水の平
14:50 寺地山(巻き)
16:00 北ノ俣避難小屋
4/12(土)
06:00 北ノ俣避難小屋
08:10 稜線(北ノ俣岳付近)
09:10 太郎平小屋 10:30
12:10 薬師岳山荘
13:20 薬師岳山頂 13:40
14:15 薬師岳山荘
15:10 太郎平小屋(小屋陰でビヴァーク)
4/13(日)
05:55 太郎平小屋
07:45 北ノ俣岳山頂(デポ)
08:10 中俣乗越
10:10 黒部五郎岳山頂 10:30
11:35 中俣乗越
13:00 北ノ俣岳山頂(デポ回収)
13:35 北ノ俣避難小屋
4/14(月)
04:50 北ノ俣避難小屋
05:30 寺地山
06:35 水の平
07:40 神岡新道取付き(林道合流点)
08:25 打保
天候 | 4/11 快晴 4/12 晴 4/13 曇 4/14 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・打保〜神岡新道取付き:林道は除雪されてあるため、シール歩行できない ・神岡新道〜水の平:谷筋は水が出ており、雪も少ない。スノーブリッジを使ってなんとか渡れる ・水の平〜寺地山:明瞭な稜線 ・寺地山〜北ノ俣避難小屋:南に雪庇あり。歩きにくい ・北ノ俣避難小屋〜北ノ俣岳:広い稜線。風強し ・北ノ俣岳〜太郎平小屋:所々谷が口を開けているので、注意 ・太郎平小屋〜薬師岳山荘:特に危険個所はない ・薬師岳山荘〜薬師岳:急な登りあり。アイゼン、ピッケル要 ・北ノ俣岳〜中俣乗越:稜線雪庇あり ・中俣乗越〜黒部五郎岳:最後は急で開けた登り。部分的にクラスト。アイゼン、ピッケル要 |
写真
感想
4月11日 快晴
天気の良い週末をまたいで、北アルプス最深部へ四日間のスキー旅に出た。初日は、打保集落から神岡新道を通って、三角屋根の北ノ俣避難小屋にお邪魔する。神岡新道は、傾斜が急で沢に水が出ており、あまりスキー向きではない。通過にかなり時間を要し、予定よりも三時間遅い16時に小屋に着いた。入山祝いのお酒を酌み交わし、夕陽が沈むのとすぐに就寝した。
4月12日 晴
辺りが明るくなると同時に出発。斜面を登っていると北ノ俣岳の向こう側から日が登る。神岡新道では強風に晒されたが、稜線ではほとんど風がない。稜線からは、雲ノ平や黒部源流域の山々がよく見渡せた。シールを剥がし、太郎山あたりまで滑走する。薬師岳山荘までは、スキーでハイクアップ、以降は傾斜が増すため、アイゼンとピッケルで薬師岳の頂上に達した。雪は適度に締まり、南東側に雪庇ができていた。
元々の計画は、ここから雲ノ平に至り、翌日水晶岳、鷲羽岳を目指すものだったが、初日の時間のかかり方、疲れ方を見て、ピークハントの対象を黒部五郎岳のみに絞り、この日は、太郎平小屋陰のビヴァークとした。
4月13日 曇
この日も風は弱い。前夜ビバークした太郎平小屋付近を出発する。北ノ俣岳山頂にデポをし、中俣乗越までスキーで下る。そこからピークをひとつ越え、黒部五郎岳への急登を前にスキーをデポし、再びアイゼンを履き、ピッケルを握る。急な斜面は所々クラストしており、緊張を強いられたが、10時過ぎに黒部五郎岳の山頂に至った。
笠ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山がキレイに並び、槍穂高、遠くに白山、眼前に雲ノ平とその奥に水晶岳と鷲羽岳が見えた。下山は、スキーデポを回収し、稜線の下をトラバースしながら高度を上げ、北ノ俣岳へ戻る。稜線には、雪庇が発達しており、崩壊しないかとハラハラしながら足早に抜けた。この日のうちに下山することもできたが、時間もあるので北ノ俣避難小屋でもう一泊する。戸を開けておくと、西日が差し込み、夕方まで温かかった。
4月14日 快晴
風はあるが、空は少し霞んでいるがよく晴れている。寺地山までの稜線を下ったり、登ったりしながらスキーで進む。鏡池のあたりから滑走を始め、水の平まで下ると小休止。最後は、神岡新道の谷をスキーで下ったが、雪解けが進み、水が出ている箇所が多く、スノーブリッジを渡ったり、急斜面をトラバースしたり、と最後まで気が抜けなかった。入山から下山までの四日間、結局一人の登山者にも出会わなかったが、充実した山旅であった。
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