春の飯豊山 (過去の記録)
- GPS
- 79:00
- 距離
- 35.7km
- 登り
- 2,843m
- 下り
- 2,962m
コースタイム
4/21 8:00三国小屋-10:30切合小屋11:15-12:00草履塚-14:10本山小屋
4/22 6:00本山小屋-8:30御西小屋-13:35烏帽子岳-14:30梅花皮小屋(テント)
4/23 5:50梅花皮小屋-8:05門内岳-10:00頼母木山-12:25西俣ノ峰13:25-14:45川入
天候 | 4/20 晴れ後雪 4/21 風雪 4/22 曇り(視界不良) 4/23 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
自転車
復路:飯豊梅花皮荘〜小国駅(小国町バス)、小国駅〜徳沢駅(JR)、徳沢駅〜弥平四郎(自転車) |
写真
感想
2010年に飯豊の残雪期を歩いたのだが、ガズに覆われ殆ど視界が無かった。
晴れた景色を見たくて再度訪ねる事にした。
前回は西俣ノ峰から入って地蔵山から下りた。
今回は弥平四郎から入山してみる。
4/20
弥平四郎の集落までは除雪がされていて雪は無い。
しかし、そこから先はまだ厚い雪が残っていてスタッドレスでは進めなかった。
閉鎖された学校の庭に車を置いて七森峰を目指す。
ところが最初の川を渡る所に橋が無い。
渡渉も考えたが流れが速く、先が見えないので引き返す。
どうしようかと考えていると左手にいい感じの尾根が。
地図を確認すると鏡山に行けそうだ。
適当に取り付くと尾根には薄い踏跡が。
若干藪っぽいがまあ歩ける。
順調に高度を上げ、1168の稜線に出る。
目の前に真っ白なオンベ松尾根から大日岳が姿を現す。
岩巻山辺りで雪が降り出す。
初日は本山小屋か少なくとも切合小屋まで、などと計画していたのだが三国小屋がやっとだった。
小屋は快適、冬季トイレも中にあるのでありがたい。
外は風が強く吹雪いているが、よく眠る。
4/21
風雪は止まず、暫く待機する。
1日停滞しようかとも考えるが、その場合縦走は不可となる。
とりあえず切合小屋まで行ってみる事に。
視界も良くないのだが、地形は何とか分かる。
夜降った深雪のおかげでクラックが隠れていて何度か足を取られる。
小屋で一休み。
飯豊は所々こうした小屋があって本当にありがたい。
暖かい物を飲んでまた雪の中を進む。
ワカンで新雪をラッセルすると本山小屋が見えた。
4/22
雪は落ち着いたがガズで視界が無い。
飯豊山を過ぎてコンパスとわずかな視界を頼りに御西小屋を目指す。
風が強烈で飛ばされそうになる。
気が付くと首から下げたコンパスの枠だけが残っていて肝心な磁針は飛ばされてしまっていた。
確か予備を持っていたはずと袋を探るが見つからず焦る。
仕方が無いのでスマートホンの磁針を頼りに歩く。
厚い雪に囲われた御西小屋が突然見えてほっとする。
遅い朝食を取って歩き始める。
風が少し弱くなってきて一瞬視界が開ける。
天狗岳からの緩い下りの尾根に今自分が乗っていて、前方に右に上っていく光景が目に映る。
あ〜、飯豊に居るんだなぁ〜、と実感する。
烏帽子岳を稜線伝いに辿る。
梅花皮岳を越えると小屋が見える。
やれやれと思って梯子を上ってドアを開けようとすると数センチの隙間があって室内は雪の塊になっていてびくともしない。
1階のドアも全く動かない。
仕方が無いので一番風が弱そうなドア前を整地してテントを張る。
4/23
これまでの天候と違って快晴だ。
やった、この瞬間を待っていたのだ。
一気にテンションが上がる。
昨日は使わなかったカメラを出してバシバシ撮り始める。
大日岳に朝日が当たる。
石転び沢は滑降したら気持ち良さそうだ。
北股岳に向って徐々に高度を上げると御西岳に至る優しい稜線が。
北股岳からは昨日辿った本山からの尾根が姿を現す。
これから辿る門内岳、地神山の尾根、
北に見えるのはあれが二王子岳か。
なんて美しいのか。
本当に来て良かった。
今日はこれからとんでもない行程を残しているのだがそんな事はどうでも良かった。
積もったばかりの白い新雪をワカンでスタスタと進んだ。
初めて飯豊を訪ねていきなり真冬になって高度を下げてビバークした小さな尾根も見えた。
だれもいない稜線を1人歩いた。
頼母木山から主稜線に別れを告げ、西俣ノ峰を経て高度を下げ、民宿の前を通って梅花皮荘に着いた。
汗を流して、バスで小国の駅に行き、
米坂線に乗り、羽越線に乗り、磐越西線に乗って徳沢に着くと日はとっくに暮れ、夜の21時を過ぎていた。
荷物を駅にデポして自転車でひたすら夜道を走って車を回収、翌日は仕事なので高速を飛ばすと何度か幻想が見えた。
(2014/4/20記録)
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