剱岳 八ッ峰主稜 残雪期の縦走
- GPS
- 26:05
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 3,163m
- 下り
- 3,157m
コースタイム
5/2 TS4:00-長次郎谷1・2峰ルンゼ出合4:50-1・2峰間のコル7:04-3峰8:10-4峰8:45-
5峰9:23-5・6ノコル10:41
5/3 5・6ノコル4:10-6峰6:03-7峰7:24-八ッ峰ノ頭8:26-池ノ谷乗越9:10-剱岳10:50-
平蔵のコル11:20-平蔵谷出合12:20
5/4 TS3:50-剱御前小舎6:00-雷鳥沢キャンプ場7:00-室堂8:10-扇沢9:55
天候 | 5/1 曇り〜雨〜曇り 5/2 晴れ 5/3 晴れ〜曇り〜雨〜晴れ 5/4 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
このルート、高度感たっぷりなので、ビビッて腰が引けると余計に危ない。 しっかりとしたアイゼンワークが出来ないと、ワンミスで滑落必至。 懸垂下降も多いのでロープワークが慣れている事が、必須。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
今年の春合宿は、剱岳八ッ峰縦走。今期の集大成!
GW中でも平日だったので扇沢の無料駐車場は、ガラガラ。扇沢8:30の始発で室堂へ向う。
9:30に室堂に到着し、外に出てみるとガスと霙が・・・。準備し歩き始めると雪が
グサグサで歩きにくい。雷鳥沢をマーカー頼りに登り、2時間半で剣御前小舎に到着。
ガスと強風で小屋に逃げ込む。しっかり休憩し、ホワイトアウトの中GPSと読図で下り始める。
しばらくするとマーカーが出始めた。剣沢キャンプ場を通過し、剣沢を下る。
標高を下げていくとガスが切れ始め、平蔵谷出合いに到着。
雪崩の跡が多数あるので、右岸側の岩の影付近にテント設営し始めると雨が降り出してきた。
びしょ濡れになりながら設営完了し、テントに逃げ込む。水作りしながら衣類を乾かし、夕飯食べ就寝。
2日目 予定は、八つ峰〜平蔵谷の1日で周回だが、もしものビバーク準備もして4時に出発。
長次郎谷を登り、1・2峰間ルンゼを詰めていく。ノートレースを順番にラッセルしながら登り3時間で
1・2のコル到着。ここから八つ峰縦走が始まる。基本細い雪稜のアップダウン。
2峰の越えると残置支点から懸垂下降。3峰の下降点は、スノーボラードを作成。
かすかなトレースを追い雪稜を歩き、極細ナイフリッジを通過し4峰へ。
消えかけのスノーボラードを掘り起こし、三ノ窓谷側へ下降。5峰へは、快適に雪稜歩きで着き先が、
すっぱりと切れ落ちている。下降点は、長次郎谷側のピナクルの残置支点。
その支点までがしょっぱいナイフリッジ。慎重に懸垂セットし、ダブルロープでリッジまで下降。
2ピッチからも残置支点からダブルの懸垂下降で5・6のコルに到着。まだ11時前だが気温が高く、
6峰への雪壁が融雪雪崩が落ちまくり。先を行くか悩んでいると後続パーティが追い着いた。
先行トレースに感謝され、6峰へ進んでいった。しばらく眺めていたら状態は、やっぱり悪いらしく、
雪がグサグサで登りずらそう。進むたびに雪崩を誘発していたので、こっちもドキドキ。
まだ午前中だけど、仕方なくまさかのビバーク決定。しっかり掘り込んでツェルト設営。
ピーカンでまったり先行パーティを登攀ルートの確認し、対面の源次郎の雪崩を見ながら
夕方までダラダラ過ごす。水作りし、夕飯のラーメン食べて6時ごろ狭いツェルトに3人重なりあって
シュラフカバーのみで就寝。夜半かなり冷えて寒かったが、人肌感じながらなんとか寝れた。
3日目 2時に起床し、4時出発。6峰の雪壁を登る。まずは、ルンゼを詰め右上するが、ちょっと
嫌らしいのでロープを1ピッチ出す。前日のトレースを追いながらトラバースし6峰へ登っていくが、
途中の整地跡があり先行パーティは、幕営したらしい。6峰ピークに着くと先行者が見えた。
スノーボラードで懸垂下降し、もう一つのピークに登り、極細ナイフリッジの先の残置支点から下降する。
ここから長いナイフリッジを三ノ窓谷側を登っていく。7峰の下降点は、極細のナイフリッジの先。
三ノ窓谷側へスノーボラードで懸垂。トラバースして8峰を巻き、ルンゼを詰め八つ峰の頭に登ると
八つ峰縦走完了。ここからの下降で先行者は、池ノ谷側に下りたようだが、スノーボラードを作成し、
そのまま池ノ谷乗越へダブルロープで下りる事とした。ちょっと降り始めれば残置支点があった。
1、2人が降りるとスノーポラードにだいぶロープが食い込んできたらしく、竹ペグを残置し3人目が下降。
池ノ谷乗越に降りれば、核心部終了。池ノ谷の頭まで登り剱岳本峰を目指すが、ガスで山頂が
隠れてきた。長次郎のコルを過ぎ、みなれた雪稜を登れば、剱岳登頂!でもガスガスで何も見えず。
とりあえず、写真撮って別山尾根を下る。カニのヨコバイは、鎖が出ていて一安心。
ガスの中、平蔵のコルから平蔵谷を下り、グリセードをしながらBCに到着。
テントに入ったらちょうど雨が降り始める。残りの酒、つまみで宴会し、6時に就寝。
4日目 1時起床で、豪華な朝食を取って、4時前に出発。剣沢を登っていくと、50人くらいがぞろぞろと
すれ違う。ほとんどが源次郎尾根なのかな?だったら大渋滞必至!
なんて思いながら剣沢キャンプ場は、テント村になっていた。2時間でやっと剣御前に到着。
雷鳥沢を下って、2時間で室堂に到着。臨時便で待ち時間無しで順調に黒部ダムへ。
扇沢に10時前に到着。上原の湯に寄り、信濃大町駅前の昭和軒でかつ重大盛りを食べて帰りました。
リーダーのお陰で無事に縦走でき、感無量! 今度は、夏の八つ峰のリベンジへ。
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