ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 441339
全員に公開
山滑走
剱・立山

雄山山頂から御前谷・タンボ平

2014年05月03日(土) ~ 2014年05月05日(月)
 - 拍手
ももちゃん🍄 その他7人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:34
距離
9.3km
登り
884m
下り
1,344m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

7:53雷鳥沢-10:20一ノ越11:30-13:10雄山山頂13:38(御前谷滑走)-14:34登り返し地点15:07(タンボ平滑走)-15:43黒部平
※御前谷からの滑走は2名です
天候 3日 : 午後から雨で停滞。夕方快晴。
4日 : 晴れのち曇り
5日 : 小雪、強風。
過去天気図(気象庁) 2014年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山駅よりバス(下りはバス+ケーブルカー)
黒部平からはロープウェイ+トロリーバス
コース状況/
危険箇所等
一ノ越〜雄山 : 岩と雪、軽アイゼンで親子連れが登ってくるなど、上から石や人が落ちてくるリスクもあり、ある意味運に委ねているかも。ピッケル+アイゼンで登攀。別の単独者が実際落石を起こしてる人もいました。

雄山〜御前谷〜タンボ平 : エキスパート以外の入山は極めて危険、またエキスパートでも単独は避けるべきコースです。雪の状況も慎重に見極めてください。
初日は雨で停滞が続いてましたが、夕方に一転して快晴。
2014年05月03日 17:27撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8
5/3 17:27
初日は雨で停滞が続いてましたが、夕方に一転して快晴。
奥大日が映えます。
2014年05月03日 17:35撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/3 17:35
奥大日が映えます。
そろそろ日没。
2014年05月03日 18:00撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11
5/3 18:00
そろそろ日没。
1本だけ近くの斜面を登ります。
2014年05月03日 18:01撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
5/3 18:01
1本だけ近くの斜面を登ります。
ここからの眺めもよし。
2014年05月03日 18:01撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
5/3 18:01
ここからの眺めもよし。
雪は時間とともにどんどん固くなります。
2014年05月03日 18:07撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
5/3 18:07
雪は時間とともにどんどん固くなります。
滑るころにはガリガリ斜面。
2014年05月03日 18:17撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/3 18:17
滑るころにはガリガリ斜面。
アーベントロート。
2014年05月03日 18:25撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10
5/3 18:25
アーベントロート。
翌朝はよく冷え込んで快晴。
2014年05月04日 06:48撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/4 6:48
翌朝はよく冷え込んで快晴。
ここでも虫ポーズ。
2014年05月04日 07:28撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
5/4 7:28
ここでも虫ポーズ。
一ノ越から雄山を目指します。
2014年05月04日 08:07撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/4 8:07
一ノ越から雄山を目指します。
まさに直前に残念ながら雄山から山スキーヤーが滑落死されました。残されたスキー板。
2014年05月04日 09:58撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 9:58
まさに直前に残念ながら雄山から山スキーヤーが滑落死されました。残されたスキー板。
ヘリで収容。
2014年05月04日 10:05撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 10:05
ヘリで収容。
一ノ越に到着。
2014年05月04日 11:00撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 11:00
一ノ越に到着。
雄山を目指します。スキーは担いでアイゼンとピッケル。
2014年05月04日 11:00撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 11:00
雄山を目指します。スキーは担いでアイゼンとピッケル。
ハードな登り。
軽装備の人も多く、注意が必要。軽アイゼンで登って、滑り落ちて他の人にぶつかり、滑落死させたらどうなるのか、想像できないのでしょう。
同日、別パーティーの1名が滑落死されました。
2014年05月04日 11:48撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
5/4 11:48
ハードな登り。
軽装備の人も多く、注意が必要。軽アイゼンで登って、滑り落ちて他の人にぶつかり、滑落死させたらどうなるのか、想像できないのでしょう。
同日、別パーティーの1名が滑落死されました。
先ほどの残されたスキーとストック。このトレースは当日ついたものではありません。
2014年05月04日 12:03撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 12:03
先ほどの残されたスキーとストック。このトレースは当日ついたものではありません。
もう少しで山頂。
2014年05月04日 12:32撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 12:32
もう少しで山頂。
山頂から雄山神社。
2014年05月04日 12:52撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/4 12:52
山頂から雄山神社。
一等三角点。
2014年05月04日 12:52撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/4 12:52
一等三角点。
賑わってます。ちなみに強風だったので、ここは早々に引き上げました。
2014年05月04日 13:06撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/4 13:06
賑わってます。ちなみに強風だったので、ここは早々に引き上げました。
御前谷へドロップイン。
2014年05月04日 13:29撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 13:29
御前谷へドロップイン。
滑った際にできる大量の氷の塊と一緒に滑ります。
2014年05月04日 13:31撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 13:31
滑った際にできる大量の氷の塊と一緒に滑ります。
途中からは快適な大斜面。
2014年05月04日 13:38撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/4 13:38
途中からは快適な大斜面。
リーダーが途中で板を落とし(運悪くリーシュコードも外れ)、幸い途中で止まったので回収して登り返します。
2014年05月04日 13:40撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 13:40
リーダーが途中で板を落とし(運悪くリーシュコードも外れ)、幸い途中で止まったので回収して登り返します。
ノーシュプールの御前谷に走る2本。
2014年05月04日 13:51撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 13:51
ノーシュプールの御前谷に走る2本。
デブリも多数。
2014年05月04日 14:03撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 14:03
デブリも多数。
滑っても滑っても続きます。
2014年05月04日 14:05撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/4 14:05
滑っても滑っても続きます。
トラバースポイントを目指して下ります。
2014年05月04日 14:14撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 14:14
トラバースポイントを目指して下ります。
長い長いトラバース。
2014年05月04日 14:19撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/4 14:19
長い長いトラバース。
最後は70°くらいの尾根を登り返し。ザックを下ろすこともできないくらい。
2014年05月04日 14:24撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/4 14:24
最後は70°くらいの尾根を登り返し。ザックを下ろすこともできないくらい。
最後の壁はリーダーに確保してもらって、片足を壁の上に上げて何とか突破。ビンディングは「開放しない」設定にしていたので安心でした。
2014年05月04日 14:52撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
5/4 14:52
最後の壁はリーダーに確保してもらって、片足を壁の上に上げて何とか突破。ビンディングは「開放しない」設定にしていたので安心でした。
核心の突破部。
2014年05月04日 14:52撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/4 14:52
核心の突破部。
タンボ平、ここまでくれば安心。
2014年05月04日 14:53撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 14:53
タンボ平、ここまでくれば安心。
ロープウェイの大観峰駅。
2014年05月04日 14:55撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 14:55
ロープウェイの大観峰駅。
ロープウェイの観光客に手を振りながら滑ります。
2014年05月04日 15:02撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/4 15:02
ロープウェイの観光客に手を振りながら滑ります。
黒部平駅には少し登り返し。
2014年05月04日 15:18撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 15:18
黒部平駅には少し登り返し。
こんなところから撮影してもいいですか〜
2014年05月04日 15:19撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 15:19
こんなところから撮影してもいいですか〜
幸いすぐに乗れました。ラッキー。
2014年05月04日 15:51撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 15:51
幸いすぐに乗れました。ラッキー。
室堂に帰ってきました。
2014年05月04日 16:39撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/4 16:39
室堂に帰ってきました。
雷鳥沢のテント場、賑わってます。
2014年05月04日 17:18撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
5/4 17:18
雷鳥沢のテント場、賑わってます。
撮影機器:

感想

山岳会の例会で雷鳥沢テント泊、雄山から御前谷に山スキーでドロップインしてきました。

もともとの計画では3日と5日にも登る予定でしたが、3日は雨、5日は雪と強風で中止。実質4日のみの行動となりました。

今回は6人のパーティー、山スキーが4名、歩行が2名です。4日から合流した2名は山スキーです。
合流した2名を除くと私が最年少(笑)、諸先輩方の豊かな経験に基づいた話を聞けることは大変有意義でした。

初日の3日は9:20に立山駅からの室堂行き直通バスを予約済みで、駅に到着してから1時間ほど準備しながら待っての乗車です。GWですからガンガン臨時便が出て行きます。
10kg以上の荷物と1m以上のスキーは別途300円が必要、わざわざ計量する必要もないくらいのザック。共同装備の食料を追加で詰め込んで30kg近くになっていたと思います。
室堂ターミナルは人・人・人。観光客も多いですが、登山者も多いです。山スキー比率もかなり高いです。登山届けを出すよう呼びかけをされてましたが、あまりの人の多さ、無届で入山された方も相当数あったのではないかと思われます。入山にはビーコンは必携なのですが、これも徹底できているわけではなく各自の管理に任されています。

天気は曇り。予報では午後から雨が降るかも?ということでした。重いザックを背負ってのスキーは拷問、ちょっとバランスを崩すとそのまま回避できずに転倒。起き上がるには再度ザックを下ろしスキーも外さないといけません。こんな重装備でスキーでの稜線歩きなど危険ですから、アタック時は日帰り装備とするのが普通です。
雷鳥沢の幕営地は結構賑わってますが、まだスペースはありました。5人用と3人用のテントを設営したところで雨が降り始めました。仕方がないので停滞して宴会です。
夕方になると雨も止んできましたが、ガスってて視界は余りありません。時々外をチェックしていると、視界が晴れだし、その後に何と一気に晴れ渡りました。雲海上の別天地です。
時刻は夕方5:30でしたが、これは一本滑らないとということで30分ほどシールで登ります。しかし時間とともに雪もカチカチになって、滑るころにはガリガリの残念な結果に。景色がよかったのでよしとしましょう。

今回の例会は、食事もお酒も豊富で、消費しきれずに少し持ち帰るくらいでした。何とも贅沢なことです。

夜も快晴でかなり冷え込み、テント内のヘルメットが凍るくらいでした。シュラフカバーをするのを忘れて寝たため、朝方は寒くて目が覚めました。

2日目は5/4は快晴。雪は前日の雨もあってカチカチです。午後から緩んでくれることに期待して、いきなりクトーを装着してのシール歩行でまずは一ノ越を目指します。

途中で、室堂からの登山ルートから誰かが叫んでいます。何があったのか把握できませんでした。少し進むと、固い斜面に大量の鮮血の跡があり、滑落事故があったことを示しています。血の跡はどうやら雄山山頂あたりからずっと続いており、遺留品もあるようなのでそのまま斜面を直登して調べることにしました。
まずは手袋のインナー、その上方にはアウターが。そして更に上にはスキーと思われるものが1本横たわっていました。遺留品の回収は警察の立会いが原則ですので、そのままにして証拠写真だけ撮影しておきます。実際には単独事故の場合は遺留品の回収は行われないことが多いようで、後日に遺族関係者が回収ということになるでしょう。
これ以上登ると斜度が強まり、こちらの滑落のリスクが高まるので途中までとし、予定通り一ノ越を目指します。

一ノ越でメンバーが揃うのを待ち、リーダーと私のみスキーを担ぎ、残りの方はスキーをデポしての雄山アタックです。風が強く、雪の状態が固いままなので山頂からの滑降は相当なスキルが必要と判断した結果です。
雄山へのルートは固い雪と岩、アイゼンとピッケルでの登攀です。時々、軽アイゼンと登山靴という装備の人も見かけ、上から人が落ちてこないかが一番の心配事です。有名どころの山ではどうしてもこういうことになるのでしょうけども・・・。
途中、メンバーが体調不良を訴えたため、軽めのザックの方と荷物を交換してもらい、休憩の後再アタックとなりました。酸素が少ないのでどうしても体力を要求されるところです。
強風の中無事に全員が雄山登頂を果たし、雄山神社にお神酒を捧げます。(私は強風で危険なので先に戻りましたが)

さて、予定の御前谷滑降をどうするか?滑落事故が起きるくらい固い斜面でしたが、午後になって僅かに表面が緩み出し、最初の斜度も50〜60°程度なので行ける自信はありましたが、リーダーの判断待ちとします。
リーダーの判断は「大丈夫だろう」ということで、行くことになりました。先にリーダーがドロップイン、ターンを切ると固い雪がバラバラと崩れ落ちていきます。その後に私がドロップイン、高速スキーヤー(単にターンが緩いだけ)なのでリーダーを追い越し、超急斜面をコントロールして滑る絶頂感で雄叫びを上げながらガンガン降りていきます。バラバラと落ちる固い雪とどちらが速い?と競争するような滑走です。
途中で休憩しようにも斜度が強すぎて待機すると危険なので、そのまま斜度が35°くらいに緩むまで一気に滑ります。

とにかく長い斜面、標高差にして750mは下らないといけません。途中、運悪くリーダーの板が外れて落ちていきました。最初は事態を把握できませんでしたが、よく見ると確かにリーダーの板が一本しかありません。斜面の下はデブリが堆積しているので、そこで止まっていることを期待して私が見に行くことにしました。
30mほど下ったところで板が横転して止まっており、シールを貼って板を担いで登り返します。上からもリーダーが下りてきて遭遇、事なきを得ました。

この御前谷はそのまま下っていくと滝が出てくるので、道具でも人でも落ちるともう終わりです。実際、スノーボーダーが板を外して登り返してたところを滑落して滝に転落するという死亡事故が過去にあったところです。
そういう意味では極めてリスクの高いルートなので、絶対に自信のある方でない限りは御前谷に入るべきではありません。

さて、2270m辺りでトラバースを開始し、タンボ平まで向かいます。GPSで小まめに場所を確認し、トラバースすることにします。雪もここまでくると完全にザラメになっており、特に問題はありません。
長い長いトラバースで、ロープウェイの電力線が見えてくるといよいよタンボ平が近いのですが、それにはある程度の登り返しが必要です。しかも斜度は70°くらいある斜面です。シールは使えませんし、下手に板を落とそうものなら拾いに行くこともできないくらい深い谷です。下りることも横に移動することも許されず、ただこの急斜面を登るしか手段はありません。
リーダーは板を外してツボ足とし、私は板を落とすのを警戒してカニ歩きで登ります。緊張と登りのために喉がカラカラになりますが、飲み物を飲むような余裕はありません。カニ歩きだとずっと右足に負担がかかるのですが、それを回避するには絶妙なバランスで立つ必要があり、逆に怖くて休息にもなりません。
30mほどの登り返しの最後は垂直の雪の壁です。ここはツボ足のリーダーが先行して突破。私のカニ歩きでは突破不能、リーダーに手を掴んでもらった状態で、スキーのまま左足を上げて壁の上に足を持って行き、そこから残った体を少しずつ上に移動してようやく突破できました。
この時にスキー板に力がかかるとビンディングが開放して板が転落する危険があります。山スキーの場合、核心部の通過では板が外れることが絶対に許されないため、そのようなときはビンディングを開放しないようにして(ツアーモードにロック)滑ります。幸い今回もそうしていたので、開放する心配はありませんでした。
このように、自らの足の骨折と板の滑落を天秤にかける場面があるのが山スキーです。それに不安があれば、そういう心配のないコースのみの計画を立ててもらって入山するようにしましょう。

さて核心部の突破が終わり、ロープウェイが見えてきました。もうここからはタンボ平に滑り込み、ロープウェイの黒部平駅まで行くだけです。入り口の斜度はかなりありますが、完全にザラメになった雪ですし、落ちてもタンボ平で安心です。唯一、雨が雪の上を流れてできる溝が深く、平地は結構滑りにくかったですが・・・。
ロープウェイからは丸見えなので、都度手を振ると乗客の方も相手してくれます。こちらは達成感満点ですし(笑)

黒部平まで少しの登り返しを経て、観光客が時間待ちをしている黒部平駅に異端児登場!という感じで現れ、大観峰行きのロープウェイに乗車します。幸い待ち時間もありませんでした。大観峰からはトロリーバス、こちらも待ち時間なし。逆方向は混雑していましたが。

ようやく室堂ターミナルに戻り、シール歩行の後雷鳥沢まで無事に帰還しました。(雷鳥荘で温泉に入りました◎)
夜はエクストリームスキーの話、滑落事故の話などをしながら夕食です。

最終日、朝4時半に起床しますが、小雪が降り出し登山は中止。朝食の後撤収して室堂に戻ります。
強風と霰というかなり厳しい条件、さらなる遭難事故がなければと願いつつ、美女平行きのバスに乗り込みました。

繰り返しになりますが、入山記録があるからと言って御前谷に入っても大丈夫というものではありません。雪の状態によって条件は大幅に変わり、場合によっては核心部の突破不能で下山不能になる可能性も十分にあります。
その場合は来た道を戻って急斜面を登り返し、夕暮れでビバーク、翌日帰還ということになります。それが可能な体力と装備は最低限持ち合わせておいてください。バックカントリーで大自然の中を滑走、という楽しみの裏には常に、決死のサバイバルに直面するリスクがあるということを覚えていただければと思います。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1425人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [日帰り]
予定
利用交通機関:
技術レベル
1/5
体力レベル
1/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら