毛勝三山(毛勝山・釜谷山・猫又山)縦走
- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.5km
- 登り
- 2,325m
- 下り
- 2,325m
コースタイム
5月4日 4:50片貝山荘-6:30板菱-7:20出合-8:10二又-9:30毛勝山のコル-9:50-10:10毛勝山-11:15-20釜谷山-12:25-30猫又山-13:00猫又谷下降点-15:50洞杉-16:30片貝第4発電所
天候 | 5月3日 曇り 5月4日 快晴のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
南又谷:北又との出合から1Km南に駐車場あり、車はそこまで。自転車だとそこからまた1Km先の洞杉遊歩道分岐のあたりまで入れた。 北又谷:車は片貝第4発電所まで。(一昨年は7Km手前のキャンプ場までだったので相当得した感じはある) |
写真
感想
前回のレコから半年以上レコが書けなかった。よもやこいつは死んでいるのいるのではと思われたかもしれない。実際は山ではなく、会社の仕事によって遭難しそうにになっていた。ジョギングで体を鍛える余裕もなく体力は落ちる一方である。
こんな状況でもGWの毛勝山だけは必ず登ると決めていた。2年前の敗退の時からずっと再挑戦の機会を伺っていた。
前回の反省から1)片貝山荘に前泊し、体力と時間を温存する。2)MTBで機動力を高める。3)雪の多い年は避ける。ことを念頭に置いていた。昨年は4月末に雪が降って表層雪崩が怖いので避けていた。今年は雪はそんな多くなさそうである。もし片貝山荘を4時代に出られるならば、釜谷山、猫又山を縦走して降りてこられるのではないかという考えが浮かんだ。通常は山の上でテント泊の行程であるが、単独で雪山テント泊は寒いし心細いし、テントを担ぐと登りがきつい。テントや炊事道具を持たずに軽量化し、猫又谷の林道のいけるところまで事前にMTBを置いておくことで、時間的には行けると判断した。
さて、GW初日の5月3日朝。例によって夜間直行運転により寝不足で富山に着いた。まずはウォーミングアップで負釣山に登る。ギフチョウの乱舞を期待していたのだが生憎曇ってきて風が吹きだしたのでほとんど見られなかったのが残念。山から下りて温泉で一汗流し、片貝川に向かう。今年は案の定雪が少なく、キャンプ施設での車停めはなく先に進めた。南又谷もかなり南下できたので、下見がてら分岐から3Km程度のところにMTBをデポ。車止めのある第4発電所から片貝山荘に向かう。片貝山荘までは1時間弱の行程。山荘には予約を入れておいた。ここの山荘は電気がつくのがうれしい。当日は私のほかに5名ほど宿泊者がいたようだが、部屋数が多く私は一部屋と炬燵1式を占有させていただいた。炬燵のおかげで寒さを感じることなく熟睡できた。翌朝4時20分起床。既に3人組みは1時間以上前に出発していた模様。
急いで支度をして小屋を出たのが4時50分。もうヘッデン不要の明るさであった。
毛勝山までの道のりは一昨年に歩いているので、迷うことはない。同じ雪渓をあるいているのに、今年はデブリの量が少なく、ずいぶん沢はすっきりした印象である。朝早い時間は雪も固く、アイゼンもよく刺さる。
標高1500mの二俣まで登ってきた。おととしはここで右雪渓に入ってドン詰まりで雪庇の壁に退けられた。今年は正規ルートである左の沢を選択する。ここからの傾斜は半端でなく、息が上がる。ただ先行者の足跡などもあり、ピッケルを出す必要もなく、一昨年に比べて緊張感は少ない。勢いよく登っているうちに先行者Gpをとうとう追い越し、ボーサマのコルに出た。青空のもと、白馬連峰、鹿島槍、剣岳といった北アルプス北辺の名峰がずらりと並んだこの景色をどれほど見たかったことか。その豪華さは蝶ヶ岳や常念岳から槍・穂高連峰を眺めるのに勝るとも劣らない。
コルからはほんの10分程度で毛勝山登頂。ただしこの頂上は標識も何も雪に埋もれてただの雪の広場である。
毛勝山から毛勝山南峰、釜谷山、猫又山と稜線散歩。ただし、釜谷山から猫又山にかけての下り斜面はかなり急で、ここで初めてピッケルを取り出すことになった。釜谷山ではテント設営跡を発見。猫又山では2人連れの登山者や山スキーを担いで登ってくる人などと会った。猫又沢の開豁な雪渓は1度は訪れたいと思っていた場所だ。はるかかなたまでまっすぐな谷。遠くの人の姿は点にしか見えない。
13:00から猫又谷を降り始めるが、距離が長いのなんの。2時間歩き続けてもまだ林道に着けない。林道に着いてもほとんど雪に覆われており、MTBデポ地点までのほとんどの道路が雪で覆われていた。MTBを上げておいて本当によかった。駐車場に着いたのが16:40頃、ほぼ12時間でぐるっと回ってこられた。
なお、昼は曇っていたので、ゴーグル、日焼け止めなどしていなかった結果、酷い日焼けと雪目になり、目が開けられなくなって大変な目にあった。猫又谷のカールでも紫外線が案外きつかったのだろう。明け方漸く目が開けられるようになり、渋滞に巻き込まれないように5日の午前中に帰宅の途に就いた。
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