残雪の燧岳 〜 GW後で貸切の絶景!
- GPS
- 17:26
- 距離
- 49.7km
- 登り
- 2,329m
- 下り
- 2,349m
コースタイム
天候 | 7日 晴れ 8日 晴れ (夜になって雨) 9日 晴れ 雲がやや多し。 下山後、昼頃から時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
19:40 赤城高原SA 車中泊 7日 04:30 赤城高原SA 発 05:40 大清水着 (帰路は寄り道一杯) |
コース状況/ 危険箇所等 |
林道から登山道に入った辺りから雪。一部で夏道が出ています。 三平峠手前からは完全な雪道。 尾瀬沼の周回ルートは雪解けが進んできているので状況をよく見てルート選択するように。 長英新道は朝のうちは良く締まった雪で歩きやすい。俎瑤猟詐緜床爾世渦篤察 柴安瑤悗竜淌个詫彙躇奸アイゼンは効くが滑落すると危険なのでピッケル必携。 見晴新道は昨年の雨の影響で通行を控えるようにと(下山後に確認)。少なくとも雪が溶けた後は通行困難と思われるので、ルートの状況を良く確認してから通行するように。 見晴から沼尻までのルートが(疲れもあって)予想以上にきつかった。 【その他】 ・大清水の駐車場は\500/日。ゲートなどはなし。下山後に3日分を大清水休憩所で支払。 ・大清水のトイレ(\100)、水場は使用可能。 ・一ノ瀬休憩所、尾瀬沼山荘はトイレ、水場とも使用不可。 |
その他周辺情報 | 花咲温泉のコインロッカーは有料です。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/50
000地形図
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
飲料
ロール
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
ダウン&フリース
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
シュラフ
ザックカバー
食器
水筒
時計
日焼け止め
非常食
アイゼン・ピッケル
|
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共同装備 |
テント
テントマット
コンロ
ガスカートリッジ
コッヘル(鍋)
医薬品
カメラ
車
|
感想
GWは勤務の関係で殆ど休みが無く、やっと3日の休みが巡ってきた。
3日あるとちょっと遠出したい感じだけれど、同行者はいないしアルプスは少しハードルが高い(小屋泊まりだとコストもね・・・)。
幾つか行きたい山の中で、テント泊でも行けそうな山ということでまだ未踏の燧ヶ岳とした。
無雪期ならば御池からの日帰りピストンで妥当なところだけれど、どうせなら登りと下りは別ルートにしたい拘り・・・ちょうど良いかもしれない。
【0日目】
6日は夜勤明けなので昼間に睡眠を貪り、夕方に出発。GW最終日のUターンラッシュも収束した頃の関越道下り線をエコドライブで流す。赤城高原SAはガラガラで缶ビール2本を空けて車中泊とした。
【1日目】
7日は4時起床、持参のおにぎりで朝食。SAで車中泊なら暖かいものを摂るというのが正解だったかも?
沼田ICまではすぐで、椎坂峠の昨年開通したトンネルを通ると戸倉までも訳ない距離だ。大清水の駐車場には4〜5台の車しかいない。連休を1日延ばして帰る人が殆どだろう。ちょうど1人だけ出発することろだった。
今日はテン場までなので慌てることはない、ゆっくり準備して6時頃に出発。初めは雪のない林道歩きが1時間余り。一ノ瀬の休憩所はトイレも水場も使用不可で、この辺りから雪が出てくる。登山道に入るところでスパッツを装着してストックを出す。登山道は殆ど雪、時々、木の階段が出てくる。アイゼン装着のタイミングを迷ったが、真新しい木の階段が気になり、行けるところまでストックだけで行く事にする。
岩清水の水場は水量が豊富で美味しい。ここで後続の単独行者に追いつかれる。アイゼン装着ですぐに抜かれることになったが、後で話をすると燧ヶ岳まで日帰りの予定らしい。それならばこれくらいのペースじゃないと大変だ。
三平峠に着いたが特に何も無く見晴らしもないのでそのまま下りに入る。雪が少し緩んできたのでアイゼン無しでも余り問題は無いが、燧が見えたところでL休憩を兼ねて日焼け止め,サングラス&アイゼン装着とした。
そこから三平下まではすぐで、あとは沼に沿ってほぼ平坦に進んでいく。沼に向かって流れ込んでくる水の流れが、ルートを幾筋にも横切っていく。所々、薄くなっている場所は慎重に通過するが、予想した通り、帰りには随分と状況が変わっている。尾瀬の春は足早にやってきているようだ。
尾瀬沼ヒュッテに寄ると、テン場の受付は13時からだとのこと。先に張っても良いか確認し、一番近いところに張ることにした。どうやらヤマレコの親子連れがGWに作ったテーブル跡だったらしい。まだ時間は早いが燧ヶ岳までとなると時間的にも体力的にも苦しいので、沼山峠の展望台に向かってみることにする。
緩んだ雪の上をざくざくと進み、峠まで登るがあまり展望は宜しくない。もうちょっと時間がありそうなので、近くの三角点がある大江山まで足を伸ばしてみた。地図上にルートはないが、疎林の間の雪道を散歩するような感じで緩やかに登っていく。無雪期だと国立公園内のルートを外れて歩くことは宜しくないが、雪の上ではダメージを与えずに無理なく進んでいける。結局、大した展望もなかったが初日の行程としては妥当なピークだった。
テン場に戻り小屋前のテーブルを借用して夕食&ビール。今日は小屋泊まりが1人、テン場は他に夫婦連れが1組。長蔵小屋の方は判らないが、いずれにしても殆ど人のいない静かな尾瀬だった。
【2日目】
8日も4時起床。天候はやや下り坂という情報もあったので、早めの登頂を目指す。5時頃山頂が少しだけ色づいて登頂意欲が増してくる。
昨日下見した分岐を左に進み、間もなく長英新道へと右に折れる。帰りに気づいたが見晴新道は通行を控えるようにとの表示が逆さまにぶら下がっていた。林間の緩い締まった雪の登りをアイゼンを効かせて気持ち良く進んでいく。1本目でフリースを脱ぐつもりだったが、その頃には風も出て来て着たままで丁度良いくらいになった。樹林が切れると会津駒や尾瀬沼が覗き、青い空に俎瑤聳えている。初めが緩い登りだったせいか近づいた分だけ標高差が大きくなった感じさえする。
ミノブチ岳の手前トラバースは何本かトレースがある。この雪の状態では雪崩のリスクは感じられなかったので直登は避けて緩やかに高度を上げて行く。俎手前で夏道が出て来たので岩場でアイゼンを外したが、その先の斜面で装着するかどうか一瞬迷った。キックは効くので慎重に足場を確認しつつ、最後のひと登りで俎山頂に着く。前にも後ろにも全く人がいない。完全貸切の山頂だけれど風が冷たい。
俎瑤了鯵囘世魯織奪舛靴燭里播賈粍碧椋嚢睚の柴安瑤妨かう。この先はちょっと厳しくなるのでストックを仕舞い、ピッケルを取り出す。夏道が出ているのでアイゼンは持ったまま下り始めたが、所々凍結しているので途中でアイゼンを装着した。石がゴロゴロしているので、装着してもしなくても歩きにくい・・・。
鞍部からの登り返しはレコで確認していたとおり短くても威圧感を感じる急傾斜。さすがにアイゼン&ストックで挑む気にはならない。そうは言ってもピッケルも使い慣れている訳では無いので、慎重の上にも慎重に、右のハイマツ上部へ回り込みながら斜度の緩いルート取りでゆっくり登る。雪は適度に緩んでいる。蹴り込めば入るし、さほど崩れない。こんな誰もいないところで万が一にも怪我をしたら命に関わるかも知れないと緊張しつつ、雪の壁を登り切った。出来ることならこれは下りたくないね。
柴安瑤了劃困發盍袷澗濱攵態。こんな絶好の天気(7日の方がさらに良かったかも知れないが)に山頂貸切なんて、途轍もない贅沢だ。山専ボトルのお湯でアルファ米を準備して展望をおかずにランチ。既にあの雪壁を下りる気は無く、時間的にも当初予定通り見晴新道でループコースとする。
アイゼンを装着したまま下り始めたが、雪のないところが多い。雪と岩あるいはガラの道がミックスの時は、どういう選択がベターなのか良く分からない。途中、右手へ灌木の下を潜るように入るところは、他のブログで注意ポイントとして上げてあったので、よくよく注意して見落とさず入ることが出来た。
ただその先からルートが分かりにくくなってくる。トレースと地図と、不安になったときにはGPSも参照してみたが、GPSのズレで却って間違いそうになったり、ちょっとバタバタしてしまった。この辺りは沢筋に入っていけば外れないはずで、雪崩の危険性は無さそうだったので(経験豊富な訳ではないので、状況は各自で判断して下さい)落石にだけ気をつけて下りていく。
時々シリセードの跡も見えたけれど、自信が持てずにヒップソリはザックの中にしまったままとなってしまった。
見晴の分岐手前から雪原をショートカットしてトラバースルートを取った。標高を下げすぎず、この判断は良かったがそれにしてもここから沼尻までが本当に長く感じた。運動不足による体力低下、行動食の不足によるハンガーノック?(空腹感は殆ど感じなかったが、力の出なさと補給量を考えればその可能性大)、帰路を甘く見ていたことなどが問題だ。緩いけれどアップダウンがあり、木道の上に斜めに雪が被ったトラバースが続き、ちょっと疲れ気味。
このルートでは途中で数人すれ違ったけれど、登山者というより尾瀬沼から尾瀬ヶ原の自然観察や写真撮影といった感じだった。
やっとの思いで沼尻に着き、今更ではあるが非常食のミックスナッツで気分的に改善。あとはほぼ平坦(緩いアップダウンはあるが)な道を1時間程度でテン場に戻れる。幸いにしてまだ天気は崩れる気配が無く、緩んでズルズルの雪道を何とか乗り切った。
かなり疲れていたのでテラスのテーブルにまで行く気がせず、テントで食事と焼酎の水割り・お湯割り。目的はちゃんと果たせたし、天気も大丈夫だった。明日は帰るだけだけれど、18時を回ったところで明るいうちにシュラフに潜り込んだ。
【3日目】
9日、明るくなってきたので4時15分頃に起きた。夜中に雨が降ったが朝には晴れていた。テントには氷と水が着いていて、天気が良いとは言っても撤収はそれなり。6時過ぎにテン場を出発。
沼の周回ルートは予想通りトレースの一部が水没しており、冬から春へ急速に変わりつつある。三平峠からの下りも同様。木道が出て来ているところが増えたが下りなのでアイゼンは付けたまま雪を選んで歩いてきた。最後の林道歩きはやはり堪えたけれど、流れていく雲から雨が落ち始める前に駐車場に戻ってきた。もう暫く大丈夫そうだったのでテントのアンダーシートやフライをアスファルトの上で乾かしつつ、尾瀬汁すいとん(\600)でLとした。
温泉は老神温泉に行くつもりだったが、大清水休憩所(駐車料金支払い)で町営の花咲温泉を薦められた(と感じた)ことや、以前にも行った事があって勝手が分かっているので、花咲温泉へと向かった。露天風呂に入っている内にポツポツと雨が降りだし、帰路も時折ザーッと雨が落ちてきたりして、山行中に雨の心配が無かったことが改めて幸運だったと思った。
花咲温泉では各種の山菜が比較的安価で販売されていて、お土産にいろいろ買い込んでしまった。
帰りの高速も(全く割引は無いが)空いていて運転がラクだし、これから暫くは平日の静かな山行が多くなりそうだ。
こんにちは、fireboltさん(^^)v
燧ヶ岳を歩かれたんですね
ワタシも毎年、今年こそは残雪の尾瀬!と思ってはいるものの(^-^;
残雪の時期は魅力的なエリアは多々あれど、やはり尾瀬は特にすばらしいですね!
今年はたくさんのヤマレコユーザーの方も歩かれているようですけど、
GW明け、しかも大清水からですと、とても静かな山歩きだったんじゃないですか?
しかし、山頂付近は岩場が多いから、この時期の燧ヶ岳やっぱり歩きづらそうですね
それでもこれだけの展望が待っていればですね
初・ピッケルの使用の方はいかがでしたでしょうか?
久々の山行ながら、天気にも恵まれ最高の尾瀬でしたね
お疲れ様でした(^^)v
至仏山は中学校の林間学校で登ったので、未踏の燧ヶ岳に以前から行きたいと思っておりました。
スキーヤー&ボーダーが多い鳩待峠側と違って、大清水側は連休中でもそれほど混まないと思いますが、本当に殆ど人に出会わない静かな尾瀬でした。
ピッケルは本当に有り難いです。登りもそうですが、下りで一瞬スリップしたときに自然とピックが刺さってそのまま停止してくれました。まあ、それほど急でなかったのかも知れませんが。SAカーブがあって良かったです 。
長さは皆さんの意見を聞き、いろいろ悩んで決めましたが、使った感じではもう少し長くてもOK,ザックに付けた状態ではこれくらいが丁度良かった感じです。
尾瀬沼キャンプ場でお会いしたmikiyujinです。
燧ケ岳からの眺め素晴らしいですね。
僕たちも同じ日に燧ケ岳に登る予定だったのですが、盛大に寝坊しまして
連泊の予定でいたのですが、やることもなく下山しました
ホントに天気が良くて最高の尾瀬でしたね。
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