記録ID: 44411
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
槍ヶ岳
2009年08月15日(土) [日帰り]


- GPS
- 11:04
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,137m
- 下り
- 2,130m
コースタイム
3:00新穂高駐車場-4:15白出沢出会(休憩8分)-5:30滝谷出会-6:16槍平小屋-(給水4分)-7:35千丈沢乗越分岐点-8:40槍ヶ岳山荘(休憩3分)-9:06槍ヶ岳山頂(休憩24分)
9:30下山開始―13:41白出沢出会(休憩4分)-14:04新穂高駐車場
9:30下山開始―13:41白出沢出会(休憩4分)-14:04新穂高駐車場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
お盆休みの山行計画は当初は、 8/12笠ヶ岳、8/13観光(悪天予想)、8/14 槍ヶ岳、8/15 奥穂高岳であったが、 実際は、8/12笠ヶ岳、8/13,14観光、8/15槍ヶ岳の消化不良の山行となってしまった。 12日の笠ヶ岳http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-44408.html に続き、2山目は槍ヶ岳。 登山予定日は本来14日であった。前日の予報では明け方までに天候は回復の予定であったが、深夜、新穂高温泉まで標高を上げるにしたがってフロントガラスに当たる雨は強くなっていった。午前1時には到着したが、深山荘前の登山者用無料駐車場はこの日も満車。(駐車料金をケチるため)右俣林道のゲート前で車中待機することにした。日帰りのタイムリミットと決めていた4時になっても一向に雨は上がらず、天気サイトでの回復予報も午後からに変わっていた。雨は良いとしても、折角の槍で見晴らしがなかったら悲しすぎるため、やむなく翌日延期を決定した。 ということで、登山は15日。 車中泊で寝坊して、新穂高への到着は昨日より1時間遅れのため、迷わず右俣林道入り口の有料駐車場に向かった。駐車場で自転車を組み立てて3時ジャストに出発した。 右俣林道は左俣林道に比べて傾斜もきつく、さらに路面が荒れている。太ももがパンパンになるほどペダルを漕いでも、白出沢出会までの半分以上は自転車を押して歩いた。押して歩くと普段より確実に疲れる。芥川龍之介の「トロッコ」を思い出しながら真っ暗な林道をひたすら押す。唯一の違いは、帰りは楽勝で大笑いだろうということだけを考えて。 白出沢出会から槍平小屋までは、右俣谷に沿っての緩やかな登山道になる。 白出沢を始め、途中のガレ沢には赤旗が多く設置されており、ルートを間違えることは無いが、これは初心者の多い夏山だけかもしれない。 槍ヶ岳は往復コースタイムが16:50(昭文社)ではあるが、そのうち林道歩きを含め、槍平小屋までの平坦部分が約半分の8:00であり、思った以上に楽な山である。 また、昭文社の地図では槍平小屋が山頂までの最後の水場の様にも見えるが、実際はそこからさらに上部まで水場は続き、2,300m手前が最後の水場になるので給水上も山行を容易にしてくれる。 槍の日帰りというと、何か困難なイメージだが、実際には笠ヶ岳の方が余程大変だった。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
白出沢出会の槍ヶ岳、奥穂高岳分岐点。槍は林道を直進するが、直ぐに終点となる。林道終点に駐輪して今一度身支度をする。まあここまで来る人に悪人はいないと思うが一応施錠はしておく。むしろ鍵を無くす方が怖いので、スペアは自転車に貼っておいた。だんだん明るくなり、ライトが必要だったのは歩き始めて10分程度だった。
槍平小屋前の南岳分岐点。キレット越しの穂高の写真を見たことがあるが、南岳は是非一度行ってみたい場所である。飛騨沢から登り、下山に南岳を経由するルートも考えたが、飛騨沢ピストンに比べてコースタイムで+2:45となり、明日の奥穂を考えるとどうしても余力を残しておきたかったので、今回はパスした。
最終水場。「LAST WATER 最終水場」の看板有り。LAST WATER POINTの表示は米国のハイキングコースでもよく見かけたが、その場合、私の経験では本当にその先での給水はできなかった。しかし、槍ヶ岳には山頂部に200円/Lで給水可能な営業小屋があるので、正確にはLAST“FREE”WATERだろう。
飛騨乗越。飛騨沢上部はザレたジグザグであった。私はザレの下りが一番苦手であるが、ベテランはそういう道でも、音も立てずに高速で下ることができる。下山中、大荷物を背負っても足捌きの良い人がいたので勇気を出して聞いてみたら、「こういう場所では足を突っ張らないでそっと歩け」とアドバイスを頂いた。そう簡単にはマネはできなかったが、下山中はそのことだけを考えていた。ちなみにその方は安そうな(失礼)ローカットを履いていた。
槍ヶ岳山頂。本日も視界360度。やはり1日延期して良かったと思う。
山頂に登った時間(9時頃)もあると思うが、穂先の登り下りに渋滞はなかった。だが、山頂には20名程がどっかりと休憩しており混雑していた。
山頂に登った時間(9時頃)もあると思うが、穂先の登り下りに渋滞はなかった。だが、山頂には20名程がどっかりと休憩しており混雑していた。
左から伸びるのは西鎌尾根。左の双六岳辺りは雲に隠れている。中央には薬師岳と北薬師岳が平坦に並んで見える。その右手前は鷲羽岳とワリモ岳が並び、三角形の山頂は水晶岳。その右の真砂岳の奥は立山。ここからでは剱は立山と重なって判別ができない。その右には後立山連峰の山影が見える。北鎌尾根独標の上には唐沢岳、餓鬼岳、燕岳と手前に伸びて、大天井岳の北側斜面で写真は切れている。その向こうにはうっすらと見えるのは、火打、妙高、黒姫と繋がる山影だろう。
上の続き。写真中央の大天井から稜線は二手に分かれて、手前側には喜作新道の赤岩岳、西岳が東鎌尾根に繋がり、奥側には東天井、横道岳からの稜線が常念乗越まで下がり、そこから常念岳に立ち上がる。ここから見る常念岳は貫禄十分である。先日登ったときはガスで非常に印象が薄かったが、やはり百名山である理由が理解できる。
穂高方面。大喰岳、中岳、南岳と続く稜線の向こうには、左から前穂、北穂、奥穂、少し下がって西穂の穂高が揃い踏みである。焼岳は雲の下に隠れてしまっている。
ここから見ると、槍ヶ岳山荘は巨大施設であることが良く判る。やはりここでもコーラを飲もうとするが、冷えた物は売り切れで、しょうがなくアミノバイタルで我慢した。
ここから見ると、槍ヶ岳山荘は巨大施設であることが良く判る。やはりここでもコーラを飲もうとするが、冷えた物は売り切れで、しょうがなくアミノバイタルで我慢した。
今回使った折り畳み自転車。林道下山の自転車は正に天国であった。路面は荒れているため、パンクを恐れてそれ程のスピードは出さなかったが、それでも登りで汗水垂らして1:15かかった林道を20分かからずに降りてきてしまった。ライトは以前の日記にも書いたが、ハンドルに2個(1個はザックの中で写真では取り付けベースのみ)、前輪に1個の計3灯であるが、今日は暗い時間は殆ど登りであったために、押して歩くには前輪の1灯だけでも十分であった。
感想
無事に下山後は、「たるまの湯」で入浴し、明日の穂高に備えて、前日と同じ杖石農林産物直売所に車中泊に向かった。
夕方7時頃から夕立になり、夜中も雨が降り続く。「またか」という思いで翌朝新穂高温泉で待機したが、「やはり」天候の回復は午後になる見込みで、午前4時時点で奥穂行きを断念し、帰路についた。
今回の5日間の遠征で登ったのは結局、笠と槍の2山だけ。今までにない効率の悪さで、雨天を避ける根性無しかもしれないが、展望の無い先週の常念岳でがっかりしてから、天候を選んでいるので仕方がない。
この時期2日間連続で晴れることを期待するのは難しいのだろう。
百名山も残り20山となったが、山座同定が私の楽しみであるので、これからも天候を選んで登ることになりそうである。
松本ICまでであれば、休日でなくても深夜割引2,200円でいつでも来ることが出来るので、金銭的にも撤退のハードルが低くなっていることも事実。これで高速が無料化されたら、意志の弱い私は、「今日は気分が乗らない」とか「面倒くさい」とかを撤退の理由にしそうで、少しは強制力があった方が良いのかもしれない。
奥穂は次回の楽しみとするが、新穂高ベースで残っている、鷲羽-水晶とのセットもきつそうなので、どうしようか悩んでいる。
コメント
この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [2日]
奥穂高岳/白出沢ルート/新穂高温泉起点白出沢穂高岳山荘経由
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
MATSUさん、こんにちは。
すごいですね。
槍ヶ岳を日帰り登山で歩くなんて・・ このコーススペックを調べてみたら、私なんかとてもとてもです。
それはさておき、いつもMATSUさんのレコを楽しく拝見、そして勉強させていただいております。
いつもMASTUさんの記録には、天気のことをコメント入れていただいて、私も最近では天気図に少しは興味?が出て、毎日天気のHPを見るようになってきました。
やっぱり
これからもMATSUさんのレコ見て勉強させていただきます。宜しくお願いいたします。
P.S.
ところで、自転車ってもちろんですが、担ぎ上げているんですよね?
それもまた、すごい!です。
(でも自転車で槍から降りるのって、チョー怖くないですか?)
w-koboriさんこんにちは。
私が自転車を使ったのは林道部分だけです。ですから担ぎ上げたりはしません 笑。
ましてや槍の山頂からの自転車ダイブなど..高所がダメな私には考えただけで恐怖です。
中には登山道を担ぎ上げて山行する方もいますが、私にはそういうアドベンチャーな体力はありません。
私も天気に関しては素人ですが、今は天気情報を基に自分の経験を積み重ねていくことが大事だと思って忘備録的に山行記録に入れています。物の本には「高所天気図を自分で作れ」と書いていますが、情報入手方法が限られていますので、今は通常の天気図と雨雲画像(ヤマレコだと表示ができない)だけをデータとして残しています。
ちなみに、私は決して健脚ではありません。むしろ膝痛を持病に持った所謂デブで、そのハンディを乗り切るためにどうやったら楽に登れるかを常に考えているだけです。(ダイエットやら、装備やら、サプリメントやら、行動食やら、体調管理やら、歩き方やら..)
w-koboriさんの日記コメントや山行記録もいつも楽しく読ませて頂いております。
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