モジキ谷〜稲村ヶ岳〜バリゴヤノ頭
- GPS
- 08:52
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,821m
- 下り
- 1,817m
コースタイム
天候 | 曇時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
雨予報の週末だが、身体を動かしたかったので、まだ行ったことのない川迫川(こうせがわ)水系のモジキ谷へ行くことにする。
みたらい渓谷に入ると、国道309号が通行止めとの看板が出てきて焦るが、モジキ谷出合は崩落地点の数km前なのでセーフ。
天気予報を見ると昼前から雷雨になっているが、現地に着くと降っていなかったので、予定通り出発することにする。
巡視路を使って堰堤をパスして入渓。ナメ床が広がっており、中々良い渓相。天気が良いと大峰ブルーを楽しめるのだろう。
特に難しいところはないが、ナメと小滝が程よく連続して退屈することはない。釣り師が入るとのことで、悪場もトラロープ完備。
出発から1時間半ほどで二俣に到着。左に進むとモジキ谷、右に進むとバリゴヤ谷。今回は左へ進む。ちなみにバリゴヤ谷は名前の割に面白いところはないらしい。
少し進むと側壁が立ってきて大滝18mが現れる。左壁が登れそうな感じではあるが、上部が分からないので左岸巻きに入る。ガレ場はシカの足跡が歩きやすくて助かるが、シカに上部から落石の攻撃を受ける。
その後はミズナラの老木を過ぎて、3段12m滝へ。下部は容易だが、上部は念のためザイルを出して登る。
後は詰めるだけだが、テントやらザックやら遭難者の残置物と思しきギア類が点在しているのに出くわす。数年前に冬季登山で遭難した方のものらしい。ご本人は無事だったら良いのだが…。
最後は稜線に出て少し北に歩き、12時頃に稲村ヶ岳山頂へ。山頂には鉄骨製展望台があり、木々の上から展望を楽しめる様になっている。この時間帯は土砂降りを覚悟していたが、運よく天気も持ってくれ、ガスの切れ間から谷間の展望も楽しめた。
稲村ヶ岳は今回初めてだったが、女性修験者のための行場として女人大峯とも呼ばれているらしい。隣の大日山は、鋭い岩峰が特徴的。
ここからの下山は通常、法力峠から洞川温泉となるが、今回は大峰の秘峰と噂のバリゴヤノ頭へ向かう。バリエーションルートであり、一応踏み跡はあるが、アップダウンが激しい複雑な地形で道迷い注意。
この稜線は、東に位置する七曜岳から見るとノコギリの歯の様になっているらしい。2ヶ月前に大峯奥駈道をやった時は午前4時ぐらいの通過だったので、山容はぼんやりとしか見えなかったが、気になる存在になっていた。
藪の中で虫に集られ、沢の巻きの様な泥壁登りを繰り返して、2時間程度で「バリゴヤノ頭」に到着。大峰マニアに人気の秘峰とのことで楽しみにしていたが、視界のない普通のピークで、小さな看板があるだけだった…。
まあこういうのは全体的な行程を楽しむものなので、一つのピークの印象に捉われてはいけない。
その先の「強力の頭」からようやく下りになるが、この付近は大きなクマが生息しているらしい。実際に大きな熊の糞も見かけた。
ルートはピンクテープが明瞭だが、標高1470m付近で目的のルートでない方向にピンクテープが延びていて惑わされる。しぶしぶ標高差50mを登り返して復帰するが、こちらは一つ南の尾根から下るルートだった模様。
後は急坂を黙々と下って17時前に駐車地点に到着。遡行4時間に対して、下り5時間ということで、下りの方が大変だったが、気になるエリアをトレースできて充実した一日だった。
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