赤木沢(落石で負傷し敗退)
- GPS
- 16:00
- 距離
- 29.7km
- 登り
- 1,775m
- 下り
- 1,755m
コースタイム
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 5:00
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 2:51
- 合計
- 10:52
天候 | 1日目:雨のち曇り時々晴れ 2日目:晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雨だと折立→太郎平の登山道は特に川・池・沼と化しやすいようです |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドライト
水
スマートフォン
昼食
行動食(非常食)
手袋
常備薬
日焼け止め
虫除け
地図
コンパス
笛
沢靴
沢用靴下
膝当て
ヘルメット
ハーネス
環付カラビナ(2枚以上)
ATC
スリング(2本以上)
軽アイゼンorチェーンスパイク
インナーシーツ
|
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共同装備 |
8mm x 30mロープ
カラビナ
スリング
|
感想
2日目、赤木沢出合の手前でへつりを回避する高巻きができないかと調べているときに、手をかけた岩が崩れて落石が発生して足に食らってしまった。50kgくらいはあっただろう。前日が雨だったこともあり、落石の可能性を考えなかったのはうかつだった。
落差は数十cmとは言え直撃したら重傷なのは間違いなかったが幸い急所は外れてくれた。それでも痛くて10分くらい立ち上がれなかった。右足に大きな擦り傷ができていた。
仲間にハイドロコロイドの被覆剤で応急処置をしてもらい、ロキソニンを飲む。冷たい沢を歩いてきたので動けなくなると寒い。エマージェンシーシートをかぶって休んでいるうちに何とか立ち上がって歩けるようにはなったが、痛いのでこれ以上の溯行は無理と判断して撤退を開始する。薬師沢小屋まで行きの2倍の時間がかかったが、何とか小屋まで自力で戻れた。太郎平小屋までものろのろと登り返し、小屋に着いたらロキソニンを追加投入。その先も時間はかかったが何とか折立まで下山。
翌日、病院で診てもらったところ軽微だが右足が骨折していることがわかった。装具等は不要とのことで日常生活への影響はあまり大きくなさそう。落石のサイズを考えるとかなり運がよかったようだ。現地ですばやく適切な対応をしてくれた仲間に感謝したい。
以下Tips
・ハイドロコロイドの被覆材(有名なのはキズパワーパッド、最近は100円ショップでも売ってる)は傷の初期治療に非常に有効。包帯はその上に巻く。ガーゼ類は不要。
・ハイドロコロイドが手元にない場合は、サランラップでもよい。傷口を水で洗ってラップで巻く。あせもができやすいので、なるべくまめに交換する。今回は傷口が大きく市販のハイドロコロイド製材では足りなかったので、帰宅後から病院に行くまでの間だけサランラップで処置した。
・すね毛があると被覆材を剥がすときに痛さが倍増する。普段から処理しておくと治療が楽になるし、見た目の印象もよくなる。
・整形外科を受診するときはMRIがを備えているクリニックがよい。骨挫傷や筋肉の損傷はレントゲンでは見えず、MRIでしかわからない。設置していない病院でもMRI検査機関を紹介してくれるが、二度手間になる。
参考 https://kawagoe-ichou-komon.jp/15757990954651
久しぶりの北アルプスでした!折立から登るのは初めて(というか今回の計画全コース初めて)で、どんな景色が見えるのか、黒部の山賊で読んだカペッケガ原はどんなとこなのかなと出発前からワクワク。
1日目は雨予報で増水が気になりつつも、2日目は回復する希望を持ってとりあえずせっせと出発。スタートから登山道は文字通り川&沼と化していて、一般登山道ではなく沢登りだったかな?という気持ちになりながら黙々と登りました。
雨予報を見てトレランシューズから防水アプローチシューズに変更してよかったとしみじみ。おろしたて一発目でチャレンジしすぎたかと心配してましたが、履き心地もフリクションもバッチリで、どこに足置いても滑る感覚が全くなくすごい安定感でした。トレランシューズだったら間違いなく浸水&すっ転んでたと思います。
悪天候なのに人がいっぱいでさすがメジャールートだなと思いながら、ガズガスの中に広がるニッコウキスゲやハクサンイチゲのお花畑の中を進み、雰囲気たっぷりのカペッケガ原を通過して、小屋にたどり着いたときは青空も見え始めました。陽が射してガラスみたいに透き通った水量たっぷりの黒部川が癒やしすぎて、天国だ〜〜!すでに満足〜!って気持ちになりました。
2日目は癒やしの黒部川を赤木沢出合まで遡行。水深によって色が少しずつ変わって見えるのも、どんなに深くても川底は明瞭に見えるもの神秘的で良かったです。
出合手前でメンバーが落石を受けて一瞬「救助要請」が頭を横切りましたが、手当して少し休んで自力で動けることを確認。ツイてる。ここで敗退決定し、皆で登山口まで無事戻ることができホッとしました。なるべく軽くしたい気持ちはありつつ、エマージェンシーセットは縮小せず持ってきてよかったのと、今回使ってるのをみて良さそうだった包帯も含め、定期的に内容と使い方を見直そうと思いました。
下りは青空が広がり昨日見えなかった山々をゆっくり堪能しながら歩くことができて楽しかったです。
赤木沢絶対良いでしょとモチベーションが高まったので、またリベンジしたいなと思います。
北ア最深部はアクセス問題でなかなか行く決心がつかず、このエリアは初。
初日は小雨が降る中我慢の山行。折立からの登りは終始緩やかで淡々と登っていったら太郎平まで着いた、という感じ。今回は試しで傘を使ってみたが、斜度がゆるい、風がないなどの条件下ではなかなかいい仕事をすると思った。
太郎平から先は人もバラけて最深部感が更に高まる。眺望はなかったが、雨に濡れた草花もまた良かった。
いつ以来か覚えてないレベルで久しぶりの小屋泊。薬師沢小屋はやまとけいこさんの本を読んでいたのもあって事前知識あったが、ロケーションや小屋やテラス含めた設備等最高の小屋だった。
今回は主食は生米の持っていって、夜に1合を炊いて食べ、翌日用にもう一合炊いた。
2日目、予定よりやや遅れて5時に遡行開始。美しい沢と深い緑、谷から望む空は青く、大自然を満喫しつつ赤木沢を目指す。
赤木沢出合い手前のゴルジュ帯を越えるのにoecが高巻きルートを探るが、厳しそうだなと思い渡渉ポイントを探している際に、後ろからゴロゴロっと大きな音がして振り返るとoecが倒れていた。
真後ろでの出来事だったのでその瞬間はみておらず、一瞬何が起こったかわからなかったが、意識は問題なく多少動ける程度ではあったのでいったんは落ち着いて対応することに。
その場で行った対応は以下
- 安全箇所への移動:本人が動けたので倒れていた場所から少し沢側へ
- 体を温めた:本人が濡れたウェアを脱いで乾いたものに着替えた、レインウェア、ダウンを着た、エマージェンシーシート2枚で包んだ
- 傷の応急処置:消毒シートで傷口を拭いてハイドロコロイド絆創膏を貼って、包帯を巻いた
幸い、少し休んだら自力でなんとか歩けるようだったので、ロープを何度か出しつつ小屋まで戻り、ここでまたゆっくり休みつつ着替えたりして、昨日来た道を引き返した。
昨日とは打って変わっての天気で、眺望楽しみながら太郎平へ登り返し、今回唯一のピークである太郎山をサクッと踏みに行って、富山側に広がる雲海を愛でつつ折立へと下った。
怪我は災難ではあったが、本人含めメンバー全員が冷静に行動できたことと、重症ではなかったこと、撤退しても間に合う時間、距離だったこと等、運にも恵まれ自力下山できて良かった。
ちなみに、、、小屋に戻った際にタオルをなくしたことに気がついて忘れ物がなかったか聞いてないとのことで諦めようと思ったところ、タオルを一枚譲っていただきました。本当にありがとうございました。
1日目の雨で死ぬほどテンション下がってましたが、
山小屋が快適すぎてぶち上がりました!
2日目ほんと救助隊‥て思いましたが、山を愛し、山に愛された人は違うなと思いました!
天気もよく、色んな山と風景が楽しめたので良かったです。
次回リベンジするときまでに本を黒部の山賊読んでおきたいww
oecさん、大事に至らずよかったですね。とはいっても、骨折とは大変。当日の適切な対応はさすがです。
吾輩も、先週に金精山の岩にすべって。やばいと思ったときは、腹ばいに受け身をとって運よく止まった時ゾッとしました。いつ災難が起きるかわからないので、今後気を付けたいですね。
薬師沢の雰囲気懐かしいです。雲の平もだいぶご無沙汰、また遊びに行きたくなりました。お疲れ様でした。
おっしゃるとおり、いつ事故は起きるかわからないですね。
これからもお互い気をつけましょう。
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