蛭ヶ岳周回
- GPS
- 13:15
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 2,335m
- 下り
- 2,335m
コースタイム
07:50 犬越路
10:10 熊笹ノ峰
10:50 檜洞山
13:00 臼ヶ岳
14:40 蛭ヶ岳
16:00 姫次
16:20 袖平山
17:50 風巻ノ頭
19:00 東海自然歩道入口
19:30 神ノ川ヒュッテ
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※ヘリポートに使う予定で将来的には駐車場がなくなるらしいです 林道ゲート前の路駐は6台くらい、でも6時では既に空きなし |
コース状況/ 危険箇所等 |
・神ノ川ヒュッテー犬越路 路が崩落している箇所あり、路迷いに要注意 ・袖平山−風巻ノ頭 途中、崩落あり、路迷いの心配はないけど、足元がグズグズの赤土で転倒危険あり |
写真
感想
先週は寝坊で出足を挫かれて断念した丹沢行きを、今度は早起きして出発する。
中央高速を相模原ICで降りて、また、ぐるぐる暗くて狭い村道を迷い時間を浪費したので、神ノ川ヒュッテに
到着したのは6時ころ、既に林道入口ゲート前の路駐の空きはなく、神ノ川ヒュッテの駐車場に置いた。
(でも、ここの駐車場代金は一日300円なので、この選択に躊躇するような理由はない)
犬越路の避難小屋までは、誰とすれ違うでもなく、目の底が焼きつきそうにまぶしい若葉の新緑を見ながら、
日焼け止めを上に着いたらしなくっちゃ、などと考える。
犬越路の休憩所で反対側から登ってきて、大室山に登るという人に、いまはツツジが満開ですよ、と教えられて
全然予定していなかったツツジ鑑賞ができることを知る。
ツツジとシロヤシオの花のトンネルに目を奪われて、写真に撮るのに時間をとられて、なかなか行程が進まない。
ツツジもシロヤシオも日影の潅木なので、その花を写真に撮ろうとすると、どうしても影になりコントラストが
うまくない。こんな山の中にレフ版を持ってくる人もいないだろうけど、簡易でレフ版が作れると良いのにと思う。
保温用のアルミシートでも有ればよいけど。
檜洞山から蛭ヶ岳への途中で腹具合がおかしくなる。もう8時間歩き通しなので休めばいいのに、休む場所が
なかなか見つからない。今日は檜洞山までということで、引き返そうかと考えた。ここから神ノ川へ抜ける路は
余りにも難所が多すぎる、行ったこともない危険箇所をエスケープルートには使えない。
その時点で檜洞山への距離より蛭ヶ岳への距離が近い(と思っていた、疲労と暑さで意識が混濁していたのか、
臼ヶ岳を通過したと思い込んでいた、そもそも、距離は近くても、蛭ヶ岳に登るこっち側は滑落事故が起こる
くらいに危険なクサリ場がある難所であるが、判断力がもうどうにかしている)
もしかしたらば、このまま「丹沢の風」になっちゃくかもしれないじゃん、などと、おかしくなった頭で考えて
ノロノロを蛭ノ岳へ向かう狭い尾根路を歩く、ときどき、ツツジの咲き乱れるピンクの模様が幻覚に見えてきて
足元がよろけそうになる、踏み外せば赤土の斜面を滑り落ちてしまう。
なんとか蛭ノ岳の山頂に到着、休憩場のテーブルに大の字で倒れこむ、横になると血流が頭に戻ってきて少しは
まともに考えが巡らせることができた。
というか、次は日没まえまでに、姫次から風巻の峰を越え、昼なお暗い雑木林の斜面を神ノ川河川敷近くまで
降りて、林道までたどり着かなければならないことを思い出した。
それですぐに出発、でも休憩が足りないのか、少し歩いては、横になりたくなる。しかし所々にある休憩場は
何処も満員で停まれない。袖平山でようやく休める場所発見、また大の字で寝転がる。
そこを5人くらいのグループが2つ、テーブルで転がっているバカ横目に足早に通り過ぎていく、そういや、
自分も急がなきゃいけないのだ、と思い出して、グループを追う。
先行するグループは機動隊か自衛隊みたいな体格で、足元が悪い斜面をどんどん進んで行き、全然追いつけない。
もうダメだ、ここは足を痛めないことだけを考えて進もうと、無我の境地で一段一段すすむ、膝はもう笑っている。
神ノ川の河川敷へ降る斜面は、腐葉土のような土くれでずるずると滑り落ちそうになる。そこに瓦礫のような岩が
混じっているものだから、歩みを速めることができない、しかし、刻々と足元を照らす日の光は弱くなる。
東海自然歩道の入口となる神ノ川に架かる頑強なコンクリの橋にたどり着いた安堵は、九死に一生を得たような感じ。
林道にでると、そこままだ足元は見えるくらいには明るい。
それでも大した距離は歩いていないはずなのに、当初の予定は達成したことに満足して、暗くなった道を帰りました。
花を観賞することと、周回行程のトライアルとの、二兎を追うようなことはしないほうがよいようです。
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