残雪の飯豊山を1泊で(弥平四郎〜切合小屋泊)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 2,017m
- 下り
- 2,020m
コースタイム
8:40弥平四郎登山口
10:40上の越
12:00巻岩山
12:40疣岩山
13:25三国岳・三国小屋13:40
15:25切合小屋
5:40切合小屋
7:08本山小屋7:30
7:40飯豊本山
8:00本山小屋8:10
9:30切合小屋10:15
11:45三国小屋
12:20疣岩山
13:15上の越
14:28弥平四郎登山口
天候 | 5/24晴れのち曇り 5/25曇り山頂付近強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
西会津ICを降りて国道49号を新潟方面へ、途中県道384号に入って国道459号経由で弥平四郎登山口へ。 弥平四郎集落から祓川駐車場までの林道は通行可能。ただ倒木が多いです。 西会津インター近くにセブンイレブンがありますが、その先は食料などを調達できるお店はありませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
弥平四郎登山口〜上の越 稜線直前までほぼ雪なく夏道通り。ただ一部雪が残っていて、登山道が不明瞭。テープ類などもないので、夏道が完全に出るまではルートファインディングが必要。稜線に合流する手前は尾根筋を登らず、疣岩山方面にトラバースしながら、稜線に合流する。尾根筋を登ると上部が崖になっていて登れない。この辺りから残雪が出てくるので、分かりずらい。 また、気温が高いと羽虫やブヨが多いので、防虫ネットが大活躍しました。 上の越〜三国小屋 巻岩山までは夏道通り。巻岩山から三国山までは一部夏道が出ているものの、ほぼ残雪あり。疣岩山への登りは既に雪がついておらず、稜線伝いに登らずに、一旦北側にトラバースしてから山頂へ。雪庇はところどころ亀裂が入っており、いつ落ちるか分からない。 三国小屋〜切合小屋 全体の6割ほど残雪が残っているものの、雪の状態はあまりよくない。雪庇はところどころ亀裂が入っており、安易に登ると崩壊しそう。所々夏道が出ているので、忠実に辿った。 七森の岩場の梯子はまだ完全に露出しておらず、この部分の通過は少々難儀。アイゼンとピッケルで強引に登った。 切合小屋〜飯豊本山 草履塚までは残雪が残っているものの、その先は完全に夏道。岩稜の鎖も露出している。 通過した日は濃いガスで視界不良であったが、尾根に沿ってハイマツ帯が露出しているので、その脇を忠実に辿れば、草履塚まで到達できる。 もっとも雪の状態は日々変化していくので、この限りではありませんが。 下山後の日帰り温泉はふれあいランド高郷へ。距離的には近そうに見えましたが、かなりの山道で1時間くらいかかりました。 http://www.frtspa.co.jp/ 切合小屋に宿泊したのはこの日は自分のみ。小屋の入り口はまだ雪で埋まっており、梯子を使って2階から入る。冬季用トイレは問題なく使用可能。寝具はなく、シュラフ、、マット、自炊用具、食料は持参。 なお、喜多方市山都町からの川入からのルートは林道が昨年の大雨で流出して、未だ通行止とのこと。 登山道の状況と弥平四郎までの林道の状況については西会津町商工観光課で確認した。 http://www.town.nishiaizu.fukushima.jp/2013/07/719.html 飯豊朝日連峰の登山情報 http://www.ic-net.or.jp/home/iide/ |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
入浴道具
シュラフ
シュラフカバー
ザックカバー
クマよけ鈴
食器
水筒
時計
日焼け止め
非常食
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共同装備 |
テントマット
ツェルト
コンロ
ガスカートリッジ
コッヘル(鍋)
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
ポリタンク
車
|
感想
当初は朝日岳に行く予定でしたが、直前で同行者がキャンセルになり、年明けの燕岳以来の単独行に。
独り登山で一番辛いのは往復の車の運転。朝日岳だと450kmくらいだけれど、同じ東北でも飯豊なら100kmほど近い。ならばなるべく車の運転が少ないほうということで、水曜日辺りで飯豊に変更にしました。
登山に際してone-hunterさんの記録を参考にさせていただきました。ありがとうございます。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-442719.html
前日の金曜日は仕事終わりに会合をこなして、いつもより遅い深夜1時前に都内を出発。途中那須高原SAまで運転して仮眠した後、早朝登山口へ。事前に西会津町役場に確認して祓川駐車場まで車が入れることは確認済み。準備を済ませて8時半に出発。
当初はこの日のうちに本山小屋まで行こうと計画していたものの、前日の予定が思った以上に遅くなってしまい、出発も遅くなったので、早々に今日の目的地を切合小屋に定める。
上の越までは樹林帯の急登。暑さには慣れっこだけれど、とにかく羽虫が多い。今回初めて防虫ネットを使用しましたが、蒸し暑いのはご愛嬌ですが、絶大な威力を発揮しました。
この時期の東北は虫が多いとは聞いていましたが、まさかこれほどとは。。。
上の越から疣岩山を超えて三国山までは夏道と残雪のミックス。巻岩山までの急登が堪え、かなり時間を食ってしまいましたが、巻岩山で初めて見えた飯豊連峰の全容は、思わずみとれるほどでした。
この日会ったのは上の越手前で一人すれ違ったのみ。この絶景を独占できるのは、なんだかもったいないほどです。
三国小屋から切合小屋までの岩稜はところどころ雪が残っていて、ブリッジやクラックも多く、ちょっと気を抜けませんでした。七森の梯子も雪に埋まっているので、もちろんですがピッケルとアイゼンは必携でした。
切合小屋に着いても、この日はほかに宿泊者は現れず、小屋も自分独りだけでした。着いてすぐにとりあえず雪を溶かして飲み水を確保した後は、もってきたビールと日本酒を飲みながらご飯を食べて、夕暮れの絶景を堪能して、早々と就寝。ただ、夕方頃から強くなり始めて強風に一抹の不安を覚える。
ただラジオを忘れてしまい、携帯も圏外なので、天気予報を確認することもできず、入山前に最終確認した晴れ予報を信じて眠りに着いた。
翌日、そんな期待も空しく天気は曇り。風が強く視界は30〜50mほど4時に起床し、少し待っても天気は変わらず。このまま下山しようかとも考えたがせっかくなので山頂を目指すことにする。
草履塚までは広大な雪面をアイゼンを利かせて一気に登り、その後は夏道を忠実に辿る。本山小屋で休憩して山頂に行きましたが、結局絶景を拝むことはできず、本山小屋にとって返して、小休止した後は一気に切合小屋まで降り、荷物をまとめて、下界へと一直線でした。
それにしても飯豊はとにかくスケールがでかい。今回はあいにく山頂では天気に恵まれませんでしたが、また来たいと思わせる、すばらしい山域ですね。
また、登山口からの尾根と上の越の合流地点はルートが読みにくく、ルートファインディングが必要でした。また、三国小屋までの稜線も雪が解けかかり雪庇がいつ崩れるか分からず、こちらもコース取りに注意が必要でした。また、ガスの中の雪面歩きはホワイトアウト寸前のようで難しかったですが、どれも問題なくこなすことができ、これはよい経験になりました。
山頂で晴れなかったのは残念でしたが、土曜日が晴れてくれたのがせめてもの救い。今回、飯豊連峰のすばらしさの一端を味わうことができたので、次こそは快晴の日に登って、山深くて雄大な飯豊を思う存分味わってみたいですね。
飯豊、いいですねぇ
我々も大日岳までしか行ったことがないのですが飯豊本山から大日岳の稜線歩きは
本当に素晴らしかったです。
いつか江ぶり差岳の方まで北上してみたいですね。
それと朝日連峰もこれまた山深くっていいですよ
下山した後の温泉 もいいし、東北の山は北アルプスなどとまた違ったよさがあっていいですね。
レコを拝見して我々も雪のたくさん残っている時期に歩いてみたくなりました。
ありがとうございました
この時期の東北の山自体が初めてでしたが、日本の山らしさが一番あるのが東北の山だなと実感しました。下山後の温泉もいいですし、あとお酒がおいしかったです
ぜひ残雪の飯豊、訪れてみてください!
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