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Yamareco

記録ID: 454528
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
飯豊山

残雪の飯豊山を1泊で(弥平四郎〜切合小屋泊)

2014年05月24日(土) ~ 2014年05月25日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
23.3km
登り
2,017m
下り
2,020m

コースタイム

5/24(土)
8:40弥平四郎登山口
10:40上の越
12:00巻岩山
12:40疣岩山
13:25三国岳・三国小屋13:40
15:25切合小屋 

5:40切合小屋
7:08本山小屋7:30
7:40飯豊本山
8:00本山小屋8:10
9:30切合小屋10:15
11:45三国小屋
12:20疣岩山
13:15上の越
14:28弥平四郎登山口
天候 5/24晴れのち曇り
5/25曇り山頂付近強風
過去天気図(気象庁) 2014年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
都内=東北道・磐越道=西会津IC
西会津ICを降りて国道49号を新潟方面へ、途中県道384号に入って国道459号経由で弥平四郎登山口へ。
弥平四郎集落から祓川駐車場までの林道は通行可能。ただ倒木が多いです。

西会津インター近くにセブンイレブンがありますが、その先は食料などを調達できるお店はありませんでした。
コース状況/
危険箇所等
弥平四郎登山口〜上の越
 稜線直前までほぼ雪なく夏道通り。ただ一部雪が残っていて、登山道が不明瞭。テープ類などもないので、夏道が完全に出るまではルートファインディングが必要。稜線に合流する手前は尾根筋を登らず、疣岩山方面にトラバースしながら、稜線に合流する。尾根筋を登ると上部が崖になっていて登れない。この辺りから残雪が出てくるので、分かりずらい。
 また、気温が高いと羽虫やブヨが多いので、防虫ネットが大活躍しました。

上の越〜三国小屋
巻岩山までは夏道通り。巻岩山から三国山までは一部夏道が出ているものの、ほぼ残雪あり。疣岩山への登りは既に雪がついておらず、稜線伝いに登らずに、一旦北側にトラバースしてから山頂へ。雪庇はところどころ亀裂が入っており、いつ落ちるか分からない。

三国小屋〜切合小屋
全体の6割ほど残雪が残っているものの、雪の状態はあまりよくない。雪庇はところどころ亀裂が入っており、安易に登ると崩壊しそう。所々夏道が出ているので、忠実に辿った。
七森の岩場の梯子はまだ完全に露出しておらず、この部分の通過は少々難儀。アイゼンとピッケルで強引に登った。

切合小屋〜飯豊本山
 草履塚までは残雪が残っているものの、その先は完全に夏道。岩稜の鎖も露出している。
 通過した日は濃いガスで視界不良であったが、尾根に沿ってハイマツ帯が露出しているので、その脇を忠実に辿れば、草履塚まで到達できる。

もっとも雪の状態は日々変化していくので、この限りではありませんが。

下山後の日帰り温泉はふれあいランド高郷へ。距離的には近そうに見えましたが、かなりの山道で1時間くらいかかりました。
http://www.frtspa.co.jp/

切合小屋に宿泊したのはこの日は自分のみ。小屋の入り口はまだ雪で埋まっており、梯子を使って2階から入る。冬季用トイレは問題なく使用可能。寝具はなく、シュラフ、、マット、自炊用具、食料は持参。


 なお、喜多方市山都町からの川入からのルートは林道が昨年の大雨で流出して、未だ通行止とのこと。
 登山道の状況と弥平四郎までの林道の状況については西会津町商工観光課で確認した。
http://www.town.nishiaizu.fukushima.jp/2013/07/719.html

飯豊朝日連峰の登山情報
http://www.ic-net.or.jp/home/iide/

未舗装の林道を4キロ進んで登山口。
2014年05月24日 08:33撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/24 8:33
未舗装の林道を4キロ進んで登山口。
下界は気温25度くらい
2014年05月24日 08:33撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 8:33
下界は気温25度くらい
松平峠経由の沢筋の道は雪崩の可能性があるので、上の越経由で。
2014年05月24日 08:36撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 8:36
松平峠経由の沢筋の道は雪崩の可能性があるので、上の越経由で。
少し登ると稜線が見えますが、目的地はあの稜線のさらにずっと奥
2014年05月24日 08:56撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 8:56
少し登ると稜線が見えますが、目的地はあの稜線のさらにずっと奥
蒸し暑く、ひたすら急登。
2014年05月24日 09:07撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 9:07
蒸し暑く、ひたすら急登。
羽虫が多く難儀。防虫ネットが大活躍
2014年05月24日 09:07撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 9:07
羽虫が多く難儀。防虫ネットが大活躍
急登がひと段落すると残雪が残る平坦地。この辺り登山道が雪の覆われ、ルートファインディグに時間かかる
2014年05月24日 09:35撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 9:35
急登がひと段落すると残雪が残る平坦地。この辺り登山道が雪の覆われ、ルートファインディグに時間かかる
アカヤシオ?
2014年05月24日 09:45撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 9:45
アカヤシオ?
疣岩山で、まだ主稜線ではない。がっくし。
2014年05月24日 09:45撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 9:45
疣岩山で、まだ主稜線ではない。がっくし。
春ですね。
2014年05月24日 09:47撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 9:47
春ですね。
やっと上の越。雪多いです。
2014年05月24日 10:35撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 10:35
やっと上の越。雪多いです。
稜線にあがって、分岐を振り返って。正面の斜面を左にトラバースしますが、この部分のルート取りが不明瞭。
下山時に下降点を間違えないよう、入念に地形を確認。
2014年05月24日 10:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 10:43
稜線にあがって、分岐を振り返って。正面の斜面を左にトラバースしますが、この部分のルート取りが不明瞭。
下山時に下降点を間違えないよう、入念に地形を確認。
稜線は雪と夏道のミックス。
2014年05月24日 10:49撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 10:49
稜線は雪と夏道のミックス。
巻岩山でついに飯豊連峰の全貌が。
2014年05月24日 12:02撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 12:02
巻岩山でついに飯豊連峰の全貌が。
次に向かう疣岩山。
写真の黒い点は虫です。
2014年05月24日 12:07撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 12:07
次に向かう疣岩山。
写真の黒い点は虫です。
かなり雪庇がはみ出てます
2014年05月24日 12:15撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 12:15
かなり雪庇がはみ出てます
いつ崩れるか怖い
2014年05月24日 12:21撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 12:21
いつ崩れるか怖い
疣岩山から大日岳〜飯豊本山の稜線
2014年05月24日 12:40撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 12:40
疣岩山から大日岳〜飯豊本山の稜線
やっと見えてきた三国小屋
2014年05月24日 12:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 12:43
やっと見えてきた三国小屋
気温が高く遠くは霞んでいますが磐梯山。
2014年05月24日 12:49撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 12:49
気温が高く遠くは霞んでいますが磐梯山。
手前は飯森山で奥は吾妻連峰
2014年05月24日 12:55撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 12:55
手前は飯森山で奥は吾妻連峰
やはり雪庇がすごいです
2014年05月24日 13:04撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 13:04
やはり雪庇がすごいです
三国小屋に到着。意外と遠く時間がかかる
2014年05月24日 13:26撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 13:26
三国小屋に到着。意外と遠く時間がかかる
ここまで来るとついに朝日連峰の山々が。
2014年05月24日 13:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 13:43
ここまで来るとついに朝日連峰の山々が。
これから向かう稜線。楽しみ。
2014年05月24日 13:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 13:43
これから向かう稜線。楽しみ。
かなり登ってきたので暑くもなく寒くもなく快適。
2014年05月24日 13:44撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 13:44
かなり登ってきたので暑くもなく寒くもなく快適。
近づいても逃げません
2014年05月24日 13:47撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 13:47
近づいても逃げません
夏道は所々しか出ていないので、雪庇を踏み抜かないよう慎重に進む
2014年05月24日 13:51撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 13:51
夏道は所々しか出ていないので、雪庇を踏み抜かないよう慎重に進む
今日歩いてきた疣岩山方面の稜線。
2014年05月24日 14:44撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 14:44
今日歩いてきた疣岩山方面の稜線。
七森の鎖場は問題なし
2014年05月24日 14:45撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 14:45
七森の鎖場は問題なし
種蒔山から飯豊本山。稜線独り占め。
2014年05月24日 14:58撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 14:58
種蒔山から飯豊本山。稜線独り占め。
この日は切合小屋宿泊に。
2014年05月24日 15:33撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 15:33
この日は切合小屋宿泊に。
きれいな小屋でした。
2014年05月24日 15:33撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 15:33
きれいな小屋でした。
ご飯食べて一杯飲んですぐに就寝。一人だと特にやることありません。
2014年05月24日 16:11撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
5/24 16:11
ご飯食べて一杯飲んですぐに就寝。一人だと特にやることありません。
7時前。きれいな夕日。
2014年05月24日 18:11撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 18:11
7時前。きれいな夕日。
大日岳は存在感がありますね。
2014年05月24日 18:11撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 18:11
大日岳は存在感がありますね。
入り口は半分程度まだ雪に埋もれていて使用不可。
2014年05月24日 18:14撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 18:14
入り口は半分程度まだ雪に埋もれていて使用不可。
横にある梯子で二階から出入り。
2014年05月24日 18:14撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 18:14
横にある梯子で二階から出入り。
翌朝。雨は降っていないものの風が強く、ガスも濃い。視界30mくらい。
2014年05月25日 05:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 5:43
翌朝。雨は降っていないものの風が強く、ガスも濃い。視界30mくらい。
草履塚までは稜線のハイマツ帯沿いに進む。
2014年05月25日 06:07撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 6:07
草履塚までは稜線のハイマツ帯沿いに進む。
この辺りから夏道通りに。
2014年05月25日 06:07撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 6:07
この辺りから夏道通りに。
姥権現。
2014年05月25日 06:19撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 6:19
姥権現。
お地蔵さんに登山の無事と、奇跡的な晴れ間をお祈り。
2014年05月25日 06:19撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 6:19
お地蔵さんに登山の無事と、奇跡的な晴れ間をお祈り。
御前坂の岩稜帯
2014年05月25日 06:31撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 6:31
御前坂の岩稜帯
本山神社
2014年05月25日 07:28撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 7:28
本山神社
本山小屋で小休止。
2014年05月25日 07:28撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 7:28
本山小屋で小休止。
せっかくなので山頂に向かいます
2014年05月25日 07:44撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 7:44
せっかくなので山頂に向かいます
やはり景色ゼロ。またリベンジします
2014年05月25日 07:47撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/25 7:47
やはり景色ゼロ。またリベンジします
小屋に戻って、コーヒー休憩。
2014年05月25日 09:34撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/25 9:34
小屋に戻って、コーヒー休憩。
無人でした。
2014年05月25日 09:34撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 9:34
無人でした。
さて、濃いガスの中改めて出発。
2014年05月25日 10:10撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/25 10:10
さて、濃いガスの中改めて出発。
ひたすら歩いて七森の岩場手前
2014年05月25日 10:23撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 10:23
ひたすら歩いて七森の岩場手前
いまにも崩れそうです。
2014年05月25日 10:27撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 10:27
いまにも崩れそうです。
七森の梯子はほぼ埋まっており、この部分の通過が大変。尾根伝いは既に雪がなく通過できず、かといって東側に張り出した雪の上は怖くて歩けない。
2014年05月25日 10:42撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/25 10:42
七森の梯子はほぼ埋まっており、この部分の通過が大変。尾根伝いは既に雪がなく通過できず、かといって東側に張り出した雪の上は怖くて歩けない。
カタクリがきれいでした
2014年05月25日 10:42撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 10:42
カタクリがきれいでした
岩雪ミックスでルート取りが大変。
2014年05月25日 10:55撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 10:55
岩雪ミックスでルート取りが大変。
三国小屋まで帰還。
2014年05月25日 11:33撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/25 11:33
三国小屋まで帰還。
逆から見ると、疣岩山方面の南東に張り出した雪庇もなかなかです
2014年05月25日 11:47撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/25 11:47
逆から見ると、疣岩山方面の南東に張り出した雪庇もなかなかです
手前は見えますが、本山や大日岳はガスの中。
2014年05月25日 11:48撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 11:48
手前は見えますが、本山や大日岳はガスの中。
帰りになって、松平峠方面の分岐標を発見。しかし下降路は雪庇の下なので、通行はまだ無理でしょう。
2014年05月25日 12:24撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/25 12:24
帰りになって、松平峠方面の分岐標を発見。しかし下降路は雪庇の下なので、通行はまだ無理でしょう。
巻岩山から大日岳方面。飯豊ともお別れ。
2014年05月25日 12:38撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 12:38
巻岩山から大日岳方面。飯豊ともお別れ。
上の越
2014年05月25日 13:08撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 13:08
上の越
左にトラバースしながら下降
2014年05月25日 13:18撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/25 13:18
左にトラバースしながら下降
一気に登山口。帰りは気温が低いからか、羽虫は一気に減りました。
2014年05月25日 14:28撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/25 14:28
一気に登山口。帰りは気温が低いからか、羽虫は一気に減りました。

装備

個人装備
ヘッドランプ 予備電池 ガイド地図 コンパス 筆記具 ライター ナイフ 保険証 飲料 ティッシュ 三角巾 バンドエイド タオル 携帯電話 計画書 雨具 防寒着 スパッツ 手袋 ストック ビニール袋 替え衣類 入浴道具 シュラフ シュラフカバー ザックカバー クマよけ鈴 食器 水筒 時計 日焼け止め 非常食
共同装備
テントマット ツェルト コンロ ガスカートリッジ コッヘル(鍋) ファーストエイドキット 医薬品 カメラ ポリタンク

感想

 当初は朝日岳に行く予定でしたが、直前で同行者がキャンセルになり、年明けの燕岳以来の単独行に。
 独り登山で一番辛いのは往復の車の運転。朝日岳だと450kmくらいだけれど、同じ東北でも飯豊なら100kmほど近い。ならばなるべく車の運転が少ないほうということで、水曜日辺りで飯豊に変更にしました。

登山に際してone-hunterさんの記録を参考にさせていただきました。ありがとうございます。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-442719.html
 
 前日の金曜日は仕事終わりに会合をこなして、いつもより遅い深夜1時前に都内を出発。途中那須高原SAまで運転して仮眠した後、早朝登山口へ。事前に西会津町役場に確認して祓川駐車場まで車が入れることは確認済み。準備を済ませて8時半に出発。
 当初はこの日のうちに本山小屋まで行こうと計画していたものの、前日の予定が思った以上に遅くなってしまい、出発も遅くなったので、早々に今日の目的地を切合小屋に定める。

 上の越までは樹林帯の急登。暑さには慣れっこだけれど、とにかく羽虫が多い。今回初めて防虫ネットを使用しましたが、蒸し暑いのはご愛嬌ですが、絶大な威力を発揮しました。
 この時期の東北は虫が多いとは聞いていましたが、まさかこれほどとは。。。

 上の越から疣岩山を超えて三国山までは夏道と残雪のミックス。巻岩山までの急登が堪え、かなり時間を食ってしまいましたが、巻岩山で初めて見えた飯豊連峰の全容は、思わずみとれるほどでした。
 この日会ったのは上の越手前で一人すれ違ったのみ。この絶景を独占できるのは、なんだかもったいないほどです。

 三国小屋から切合小屋までの岩稜はところどころ雪が残っていて、ブリッジやクラックも多く、ちょっと気を抜けませんでした。七森の梯子も雪に埋まっているので、もちろんですがピッケルとアイゼンは必携でした。

 切合小屋に着いても、この日はほかに宿泊者は現れず、小屋も自分独りだけでした。着いてすぐにとりあえず雪を溶かして飲み水を確保した後は、もってきたビールと日本酒を飲みながらご飯を食べて、夕暮れの絶景を堪能して、早々と就寝。ただ、夕方頃から強くなり始めて強風に一抹の不安を覚える。
 ただラジオを忘れてしまい、携帯も圏外なので、天気予報を確認することもできず、入山前に最終確認した晴れ予報を信じて眠りに着いた。

 翌日、そんな期待も空しく天気は曇り。風が強く視界は30〜50mほど4時に起床し、少し待っても天気は変わらず。このまま下山しようかとも考えたがせっかくなので山頂を目指すことにする。

 草履塚までは広大な雪面をアイゼンを利かせて一気に登り、その後は夏道を忠実に辿る。本山小屋で休憩して山頂に行きましたが、結局絶景を拝むことはできず、本山小屋にとって返して、小休止した後は一気に切合小屋まで降り、荷物をまとめて、下界へと一直線でした。

  それにしても飯豊はとにかくスケールがでかい。今回はあいにく山頂では天気に恵まれませんでしたが、また来たいと思わせる、すばらしい山域ですね。
 また、登山口からの尾根と上の越の合流地点はルートが読みにくく、ルートファインディングが必要でした。また、三国小屋までの稜線も雪が解けかかり雪庇がいつ崩れるか分からず、こちらもコース取りに注意が必要でした。また、ガスの中の雪面歩きはホワイトアウト寸前のようで難しかったですが、どれも問題なくこなすことができ、これはよい経験になりました。

 山頂で晴れなかったのは残念でしたが、土曜日が晴れてくれたのがせめてもの救い。今回、飯豊連峰のすばらしさの一端を味わうことができたので、次こそは快晴の日に登って、山深くて雄大な飯豊を思う存分味わってみたいですね。

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コメント

wadachiさん、こんにちは!
飯豊、いいですねぇ
我々も大日岳までしか行ったことがないのですが飯豊本山から大日岳の稜線歩きは
本当に素晴らしかったです。
いつか江ぶり差岳の方まで北上してみたいですね。
それと朝日連峰もこれまた山深くっていいですよ
下山した後の温泉 もいいし、東北の山は北アルプスなどとまた違ったよさがあっていいですね。
レコを拝見して我々も雪のたくさん残っている時期に歩いてみたくなりました。
ありがとうございました
2014/5/27 16:20
Re: wadachiさん、こんにちは!
 この時期の東北の山自体が初めてでしたが、日本の山らしさが一番あるのが東北の山だなと実感しました。下山後の温泉もいいですし、あとお酒がおいしかったです
ぜひ残雪の飯豊、訪れてみてください!
2014/5/28 18:51
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ハイキング 飯豊山 [2日]
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技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
雪山ハイキング 飯豊山 [日帰り]
飯豊山の日帰りコース(有雪期)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

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