双六岳・三俣蓮華岳(雨ガス)
- GPS
- 33:51
- 距離
- 38.8km
- 登り
- 2,668m
- 下り
- 2,664m
コースタイム
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 6:53
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 2:35
- 合計
- 10:21
4:58鍋平駐車場-5:33新穂高センター-6:47わさび平小屋-7:50秩父沢-8:50シシウドが原-9:45鏡池-10:40弓折乗越-11:45双六池テント場
8月11日(木)
4:06双六池テント場-4:58双六岳-5:57三俣蓮華岳-7:35双六小屋
<休憩とテント撤収>
8:45双六池テント場-10:26鏡池-11:09シシウドが原-11:55秩父沢-12:49わさび平小屋-13:53新穂高センター14:39鍋平駐車場
天候 | 8月10日(水):曇り、9時頃から30分ほど雨。無風・微風。 8月11日(木):雨後曇り後晴れ。無風・微風。 両日とも双六池テント場は風あり。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所などは特に見当たらず。小池新道は登山者多く道幅が狭いためすれ違い待ちが多い。 |
写真
感想
お盆の休みを利用して北アルプスをテント泊で周遊する計画を立て実行したが、天候不良によりわずか2日で下山となった。天気には勝てない。以下その記録。
8月10日(水)
鍋平の駐車場には4:27に到着。気温20℃ほどと下界と比べればだいぶ涼しい。途中新穂高センターに近い無料駐車場も見て来たが安定の満杯でここに回ってきた。毎度のことなので気落ちしない。食事と準備の後4:58に出発。4.5日分の食料とテント泊装備で重量は16kg程度。アスファルト道路を少し歩くと遊歩道になり、その後本格的な登山道を下る。下り切ると新穂高センターに5:33に到着。既に汗だく。登山届けを出しトイレを済ませて左俣林道を進む。相変わらず長くて変わり映えがしない。ザックが重くてペースが上がらず続々ハイカーに先行される。今日は双六小屋までだしペースを上げすぎると途中で痙攣を起こすので意識的にゆっくり歩く。途中のわさび平小屋で給水して先に進む。林道終点に至り本格的な登りが始まる。天候は曇りで今にも雨が落ちてきそう。無風なので雲を飛ばしてくれることもなさそう。レインの装備が必要な空模様。8:50シシウドが原で休憩中に雨が落ち出す。レイン上下を着て歩き出すも雨脚が強まる。時折樹木の下で待つが雨が弱まる気配がないのでそのまま進む。雨は30分ほど降り続いて止む。レインはを脱ぎザックに仕舞うも、ザックとレインが濡れたことで少し重みが増した感じがした。この日は幸いにもレインを来たのはこの30分の雨のみ。後で稜線は風が冷たくて寒くて来たが。9:45に鏡池、10:40弓折乗越にそれぞれ到着。どちらもガスで何も見えず。雨が降らないだけマシと思い進む。稜線に至るとガスで展望はないものの花は各所で咲いていた。今日は見るものと写真を撮るものがこれしかない。天気が悪い時はこんなもの。11:45に双六池のテント場に到着。受付して設営を済ませるが、ここはいつも風が強くて難儀する。この日もそうだった。ザックから取り出すものを飛ばされないようにして設営。風はあったものの雨がないのは幸いだったこの日はこの後テント場に沈殿。久々の重荷登山でヘトヘトに疲れた。テント場は、昼前の到着時点では20張り程度だったがその後カオスのようになった。
8月11日(木)
3時起床。実際はその少し前にフライシートを叩く雨音で目が覚めていた。耳栓をして寝ていたので気付かなかっただけかもしれないが、就寝中も何度か通り雨があったのかもしれない。この日はテントをデポのまま4時発で黒部五郎岳を目指す予定だったが、雨なのでさすがにテントの外に出るのが億劫。意識的にゆっくり支度をしていると3:30頃雨音が聞こえなくなる。雨が止んだと思い今度は急いで支度をし、4:06に行動開始。途中小屋に寄りトイレと今後の天気を確認。テント場は携帯圏外だが、小屋前は感度良し。雨雲は通り過ぎたようだが、今後も雲が迫ってきそう。寒いのでレインは上着だけ着て出発。サブザックのみなので身軽。分岐をいくつか過ぎて双六岳山頂への登りにかかる。途中遠くに赤みがかかる空が見えるが相変わらずのガス。雨にならないことを祈る。山頂への途中で雷鳥が登山道付近を歩いていた。天気が悪い時に見掛けるのは本当らしい。4:58双六岳山頂到着。ガスで何も見えない。給水だけして先に進む。三俣蓮華岳へのコースに入ると雨が落ちてきた。ジャケットだけでやり過ごせるかと思ったが甘く、結局下も着ることに。ガスで何も見えないがこの辺りも花は色々咲いていた。チングルマは悉く果穂になっていたが、もう少し早い時期ならきれいだろう。雨の中三俣蓮華岳を目指す。ガスのため、登山道は見えるが景色は全く見えない。5:57に雨の三俣蓮華岳に到着。無人。お腹が空いたので座ってアルファ米を食べる。そしてこの先の予定を考え直す。予定では黒部五郎岳まで行くつもりだったが、スマホで雨雲レーダーなどを見ても続々雨雲が迫っている。今日行けたとしても全身濡れ鼠になりそう。特にブーツは濡らしたくなかった。雨の中進むのは気が進まず、取りあえずテント場まで戻ることに。逃げ足は速い、と言いたいところだが、稜線は雨が強くて視界もなくて、良いペースで進みようがなかった。帰りは双六岳の山頂は通らず中道を利用する。ここも花は様々咲いていた。雨の中8:35に双六小屋に到着。ここで今日のこれ以降の天気と明日以降の天気を調べる。今日は天候持ち直しそうだが、明日が雨。明後日が台風の影響を受けるらしい。黒部五郎は諦めざるを得ないが、明日予定していた笠ヶ岳も難しい。雨の中進めば行けるだろうが、行っても何も見えないだろう。五郎も笠も天気の良い時に行ってこそ、と思い今日で下山することに決定する。何とも冴えないし地団駄を踏む思いだったが、雨の中テント泊したり、レイン着て行動しても楽しくない。そうと決まれば行動は早いほうがいい。善は急げ。テントに戻り撤収の準備を始める。3時間ほどテントを留守にしていたので、天気が良ければじゅうぶん乾いたはずだが、今日に限っては更に雨で濡れていただけだった。フライを剥がして水分を飛ばし、テントも畳んでしまう。どちらも水分を吸って重くなる。幸いだったのは、テント撤収とパッキングの際雨がなかったことだ。雨中の撤収は辛い。全ての準備が終わり8:45にテント場発。この時間には青空も見えていたが、明日以降の荒天を考えると下山する考えに迷いはなかった。歩き始めるとガスも退いて槍ヶ岳なども見えるように。さすがに心が揺れたが、雨は嫌いなので初志貫徹して下山する。昨日はガスだった景色が帰りに見えただけで良しと思う。昨日とは逆方向に歩くと続々と登りのハイカーとすれ違う。もの凄い数。山の日で、飛び石連休を利用しての山行だろうか。自分もその内の一人だったが、天気を読み切れず下山することに。鏡平は10:26到着。生憎槍の頂上はガスがかかっていたが、昨日よりは展望があった。そしてこれ以降は暑さが増してくる。テント場を出たのが遅いので暑さは覚悟の上だったが、無風なのが更に厳しかった。出発時は寒さと雨を警戒してレインを上下着ていたが、雨はないし暑いのであっと言う間にどちらも脱ぐことになった。11:09シシウドが原、11:55に秩父沢を通過。暑いので都度休んで水を飲み休憩した。12:49わさび平小屋着。ここは日陰にベンチがあったのでありがたく利用させてもらう。そしてここからは長い林道歩き。今回は3泊のつもりできたので食料は多かったがほぼ食べずに持ち帰ったし、ブーツも岩稜用のソールの硬いものを選んだが、林道歩きには不向きなので足があちこち痛い。特に足裏にマメができてしまい、それが痛かった。暑い、痛い、重い。三重苦での下山だった。でも雨に当たるよりは良い。13:53に新穂高センター着。ここでもベンチに座って休憩。さすがにこの時間なのでこれから出発の人はあまり見掛けなかった。そしてここから鍋平駐車場までの登りがきつかった。この登り返しは何度か経験しているので大変なのはよく分かっていたが、8月お盆の時期に14時頃に歩くのだから楽なはずはなかった。暑い上に無風。大汗をかきながら登り返しアスファルト道路に至ると緩い下りになる。無事歩き切って14:39駐車場到着。混雑を予想したが、想像以上に空いていた。ガラガラと言ってもいいくらいなので、空いてる場所を利用して干し物をすることに。シュラフは濡らさなかったが、テントとフライはびしょ濡れ。でも下界の強い日差しと高い気温であっと言う間に乾いた。乾燥中、人間も帰り支度を進める。1時間ほどでパリッと乾いたので出発。今回は本当に天気に振り回された印象ばかりが残った。予報が微妙な時は家で寛いでいるほうが自分の性格には合っている。
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