始発が無いなら歩けばいいじゃない〜龍王岳薬師岳〜立山駅In折立Out
- GPS
- 55:32
- 距離
- 52.7km
- 登り
- 4,623m
- 下り
- 3,738m
コースタイム
- 山行
- 9:39
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 10:32
- 山行
- 9:36
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 10:05
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 8:15
天候 | 小雨〜晴れ 台風影響ほぽ無し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
装備
個人装備 |
水
食糧
行動食
バックパック
使い捨てカイロ
アンダーシャツ
サポートタイツ
シャツ
パンツ
ダウンジャケット
靴下
レインパンツ
レインジャケット
帽子
ピンチ缶
ヘッデン
予備電池
メガネ
GPS
笛
コンパス
ナイフ
非常食
登山靴
ゲイター
ストック
グローブ
無線機
チェストバッグ
マット
燃料ガス
テント
シュラフカバー
シュラフ
クッカー
着替え上下
ガスストーブ
インナーシュラフ
モバイルバッテリー
|
---|
感想
重ね重ね言うが、金が無いわけではない。
また、今回の感想文は長文の上にヤマと関係ない内容が多く、更にセンシティブな内容も含まれているので、余程の物好きの方以外はスルー推奨。
読んでイラっと来てもワタシゃ知りません。
さて、夏休み後半戦のスタートだ。
七倉から直線距離約30キロの立山駅まで7時間も車を走らせてきた。
乗り物に乗るのは飽きたので歩こう。
材木坂の事前情報は「結構急登だけど整備されてる。」ぐらいしか得られなかったが、まぁ早目に出ればダイジョブでしょと。
実際、竹村新道よりは全然楽々で美女平まで到達。
美女平近辺は散策コースとして相当な整備がされており、立山山麓の真の姿に触れる事が出来る良コースだった。
また、天狗平付近も整備がしっかりしてあり快適だった。
一方、弘法から天狗平の間はあまり歩かれないエリアだろうか酷い状態で、人に勧めれるモンじゃない。
徒歩で室堂までは不人気だろうと思っていたが途中で3名の登山者と出会った。
きっと彼らも 金が無かったんだ…イヤ、立山山麓の真の姿に触れたかったんだろうな。
夏休み前半戦悪くした腹の調子に悩まされ、予想通りCT1.0程度で室堂エリア到達、そこで目にした立山三山の姿はバスで登った時とは違って見えた。
雷鳥沢野営場で寝床作って水を汲みに受付小屋に行ったら、東南アジア系の若者が「レンタルテントありませんか?」と聞いている。
んなもん、有るわけ無かろうがと呆れたが、どうやら同行者が居るが幕の収容人数が足りていない様子。
さて、彼らは今夜狭いテントで男同士の熱い夜を過ごすのだろうか🤔
どうでもよい事だが。
この休暇はメンタル、フィジカル共に悪く無いがバイタルが良くない。
いつものスピードが出ないので早出を余儀なくされる。
2日目も1時間早出とするため就寝を早めよう。
とはいえ、盆休みの雷鳥沢テント場を甘く見ていた。
里のオートキャンプ場と変わらない賑やかさだ。
2つ隣のテントでは5〜6歳位のお子さんが大はしゃぎだ。
嫌な予感がするがダイジョブだろうか…。
逆隣のテントでは私と同年代のご夫婦がテン場のトイレは洋式和式どちらが綺麗かと議論をしている。
「和式は前者の痕跡が残ってる事が多いよね。」とか丸聞こえなのだが、こちとらカレーメシ食ってて、なんならさっきこぼしたカレーメシをトレペで拭いたところで傍らに置いてある。
テン場でキジネタはダメだっての。
夕食のカレー率高いんだから!
さて、読んでるアナタが今カレー食べてないことを祈るが、もしかしたらごめんなさい。
昨年の夏も雷鳥沢に泊まったがコロナの渦中で閑散としたテン場だった。
そのイメージがあったので、この騒々しさは面食らったが、それでも20時には静かになったのでヤレヤレと眠りにつく。
…一眠りの後に異音に目が覚める。
2つ隣のテントからだ。
件の坊やが夜泣きしだした。
子育て経験者ならおわかりだろう。
あれ位の年頃の子供は大興奮した夜は夜泣きがセットだ。
まさか3000mクラスのテン場で子供の夜泣きに悩まされるとは…😅
実に参った。
夜半に雨が降ったが、出発時には止んでいた。
風が強くなりそうだったが、かえって涼しくて良かろう。
トイレに寄って、出発しようとしたら後ろから「あのスイマセン」と。
なんやら?と振り向いたら昨日の東南アジアの若者。
「雄山行きたいのだけど、どちら方向ですか?」と尋ねてきた。
見れば手元には駅で配布しているイラストマップ。
絵に描いたようなヤバい外国人登山者。
「この道行きたいのです。」とカール内の道を指でさす。
それダメだって。
分岐右で一の越だけど間違って直進すると真砂岳に突っ込むヤツで、夜明け前の暗い中に不慣れな人が行ったらアカン。
駅まで登ってから、真っ直ぐ一の越を目指せとアドバイス。
しかし、イマイチわかってなさそう。
仕方ないので、自分は駅経由で浄土山から龍王岳取り付く予定だから着いてこいと。
こうして何故か多国籍隊列でスタートする事になった。
彼らの素性を尋ねたら富山で働く外国人実習生。
ベトナムからだそうだ。
昨日は二人組と思っていたが実は三人組。
昨夜はどのように過ごしたか気になったが、あえて尋ねることは控えた。
まあ、若いって素晴らしいって事で。
駅に着いた所で思いつき、某登山アプリをインストールさせる。
アチラのアプリの方が初心者には向いているとの判断からだ。
「いいか、青丸が自分だ。赤い線上を進め。」
三人組は大喜びしてくれた。
こちとら早起きしたのに既に予定から30分も遅れてるんだが…😅
まあ、善いことすれば、いつか自分に還って来るだろうと。
彼らと別れ龍王岳へ。
台風はどこへやら?と思える爽やかな景色に大満足。
意気揚々と縦走スタートだ。
しかし、浮かれ気分は長く続かなかった。
下腹の不穏分子が活動を始める。
折角の夏山日和なのに早くも自分との戦いが始まった。
小屋毎にトイレに寄る始末で、手持ちの百円硬貨がどんどん減っていく。
ペースは全然上がらずCT1.0程度か。
2日目のテン場はスゴ乗越だが、収容数が少なく、遅くなると幕営困難になる。
折立からの上山者がどれ程居るのか?気持ちは焦るがペースは上がらない。
とてつもなく長く感じた行程だったが、歩けばいつかは辿り着くの一心で無事にスゴ乗越小屋到達。
幸いな事に雨に降られず幕設営完了。
スマホで雨雲レーダー確認すると雨降り始めの直前だ。
どうやら小一時間降るらしいので水汲み前に一眠り。
目を覚ますと予報通り雨はあがっていた。
水を汲んでから早目に食事。
今夜もシーフードカレーメシ。
一袋のジップロックに複数食分を纏めるので毎晩同じ味になってしまう。
明日はいよいよ最終日だ。
下山後にはバスで車まで帰還予定で、バス時刻に遅れる事は許されない。
定時のリミットある山行は初めてでプレッシャーを感じる。
今日も亀ペースだったから明日も早起きしよう。
MWFによると2時過ぎには雨止むらしいので1時起床の3時発だ。
翌朝起きると腹の具合は小康状態。
天気も回復傾向で全てがよい方向だ。
少々寒い位の気温で上り基調の行程前半を後押ししてくれる。
夜から朝に代わり行く光の変化に北アルプスど真ん中の光景が照らされて、この日の日の出までが今回のハイライトだった。
素晴らしい景色に度々脚が止まり、折角の早出を食い潰してしまい途中で焦りかけたが、太郎小屋時点でバス時刻までに1時間のリード。
後は下りのみなので遅れる事は無いから一安心。
下るにつれ上昇する気温に嫌気を感じるが、同時に山旅が終わりに近付く実感でもあり、徐々に達成感も高まってくる。
程無くして遂にバス停留所に到着。
二泊三日を中一日で2連チャンのべ6日間の夏山旅の終了となった。
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