19951103-05中央アルプス南部縦走:越百山→安平路山→摺古木岳
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 1,941m
- 下り
- 1,977m
コースタイム
- 山行
- 6:21
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 7:00
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 2:32
- 合計
- 10:04
- 山行
- 3:23
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 5:11
天候 | 11/3:曇、夜は雪 11/4:快晴 11/5:快晴 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
感想
1995年11月3日(金)−5日(日)
10年前=1985年に中ア北部(千畳敷−木曽駒−越百山)を縦走して以来、行くチャンスをうかがっていた中ア南部の縦走、1995年の文化の日の三連休に実行に移すことができました。
11/3の朝、予約していたタクシーで飯島駅から与田切川沿いに登っていき、与田切橋を渡った所のゲートで下車。前夜、山では雪が降ったとのことで上部は白く、先が思いやられる。しばらく林道を歩き、登山口着、この辺りでもわずかに雪が積もっている。沢沿いの道は所々凍結していて歩きにくく、時間がかかる。乙女の滝・相生ノ滝を慎重に渡り、木の梯子から第二の高巻きに入り飛竜ノ滝展望台を過ぎ、あとは小さな高巻きが続く。標高2100mを過ぎた辺りで道を間違い南にのびる支沢に入り込んでしまい、かなりタイムロス。2200−2300m辺りから霧氷が出てきて気分は冬山である。南アルプスの山々は良く見えていたが、中アの主稜線は雪雲の中。最終水場の少し下で二人パーティが追いついてくる。最終水場は凍てついており水は流れていなかった(;。;)。 そこから道は少しトラバースし旧越百避難小屋跡に到着。さっきの二人組は今日中に摺鉢窪まで行くとのこと(゜.゜)。私はここで力尽きテントを設営した。その後、単独行×2、6人組が登ってきて、越百小屋まで行くという単独行者以外の三つのテントが並ぶこととなった。この夜は気温が下がり、雪がちらついていた。
11/4朝は霧も晴れ、霧氷が朝日に赤く染まりとても美しかった。でも気温は低く、手持ちの液晶目覚まし時計兼温度計では−10.4度でアラームが鳴らなかった。稜線までは霧氷の中の急登、稜線に出ると樹氷がびっしり付いており、まさに冬山!越百山・仙涯嶺が白く美しい。10年前来た時にはガスの中で展望皆無だった越百山頂は今は大快晴\(^_^)/、 南駒ヶ岳が迫力満点だ。伊那谷の向こうには南ア連山が全て見渡せた。山頂には越百小屋からの3パーティがいた。
分岐に戻り、南越百山まではわずかの登り。360度のパノラマを十分満喫し、記念写真をパチパチ撮った後、いよいよ笹薮の尾根に突入する。よく見ると道は付いているが所々不明瞭となる。しかし、昨日の6人組のトレースがあるので随分助かった(^_^;)2454mP南方の尾根の分岐で左折し、急降下するが油断してると直進しやすい。この急降下を降りきるとガレ沿いの草原に出る。展望が開け気持ちの良いところだが、この時は風が冷たく長居できない。腰位の高さの笹が被る道を進むと奥念丈岳の少し手前で木曽側がガレのピークに出る。そこからわずかで奥念丈岳、念丈岳方面が望めるがその方面の道は笹に覆われテープで行けないようにしてある。
ここから笹がやや深くなり道も不明瞭な部分が増えてくる。奥念丈岳の南西方の尾根の分岐で又、左折して急降下する。袴越山手前で対向の3人組と単独行者とすれ違う。袴越山で左折し、南方の尾根分岐から右方に松川乗越方向に急降下する。この辺り、踏み跡も幾つかついているようであった。松川乗越からは避難小屋が見えるが確かにそこへの道は笹に埋もれてしまっていた。松川乗越からは急登が始まる。溝状の道はしっかりついているが、笹はこのコース中最も深く背丈以上で、この辺は非常に時間がかかってしまった。何とか浦川岳に着くと以後は笹も少し背が低くなり道もやや明瞭となる。小茂吉沢ノ頭を過ぎ、しばらくで安平路山の北側のトラバースとなる。トラバース終了地点からは北方が開ける。ここからわずかの登りでやっとこさ樹林に囲まれた安平路山頂上\(^_^)/。 この頃には笹に積もった雪が溶けて靴の中はビチャビチャ状態(;。;)記念写真を撮り、下降開始。下りきったところが安平路のコルで水場はすぐそこ。沢はほとんど凍結していたが水は補給可能だった。2138m鞍部まで緩く下り、すこし登ると確かにログハウス風の安平路小屋に到着。
昨日も一緒だった6人組と、大平宿方面から安平路山を往復してきたという茨城県からの単独行者がこの夜の同宿者だった。8人だと1階は程良く一杯という感じだった。
5日は朝から快晴、小屋から南アルプス南部と穂高・乗鞍・御岳がよく見える。両側に腰の高さ位の笹が茂る道を白ビソ山に緩く登って行く。白ビソ山を越えて更に笹の道を登り下りしていくと北ア・中ア方面の景色が良い摺古木山に到着。御岳の左側には白山もはっきり見える。林道への近道を左に分け、2135mPへ直進する。2135mP手前のピークからは中ア主稜がズラッと見渡せ日本庭園みたいな所で気持ちが良いピークだった。2135mPからは進行方向に恵那山が立派である。沢筋を下り巻き道に入り、凍結した沢を渡りしばらく行くと直登道分岐。更に両側に笹が茂る道を下るとポコッと摺古木自然園休憩舎のある林道終点に飛び出る。身繕いをして紅葉が綺麗な林道を下って行くと、約1310m付近で昨夜の茨城県からの単独行者の車に拾われ、飯田市のバスターミナル近くまで送ってもらうことができた(^^)。
3日は冬型が強く稜線に近い所はガスの中で夜は雪がちらついていたが、全体的には天気に恵まれ、笹薮の尾根の縦走を何とか完遂することができました。このコースの縦走は夏の暑い時よりかはやはりこの時期ぐらいの方が快適のような気がしました。
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