小渋川から赤石岳(クラシックルートを行く)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 2,512m
- 下り
- 2,509m
コースタイム
07:00湯折の駐車場発→09:30広河原避難小屋(停滞)
13日
04:15広河原避難小屋発→06:40舟窪(10分休憩)→07:35大聖寺平→08:40小赤石岳
→09:10赤石岳(40分休憩)10:25小赤石岳の肩(20分休憩)→11:05大聖寺平→
11:35舟窪(5分休憩)→12:40広河原小屋(昼ご飯と撤収)13:50発→14:40高山ノ滝
→15:50湯折の駐車場
天候 | 12日:曇り後雨 13日:曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・湯折の駐車場に登山ポストあり ・小渋川の渡渉は 12日:一番深いところで腿まで 13日:一番深いところで股下まで(前日の雨で少し増水したのだと思う) 危険を感じるところはありませんでした。 ・広河原避難小屋を出て10分くらいしてから尾根に取り付く場所が分かり難い。 リボンを拾いながら少し暗い平坦な道を10分ほど進み、右手の斜面に取り付くの ですが、木に金属のプレート(大聖寺平まで6キロの表示)が付いているので、 それが目印です。 ・大聖寺平までのルートは倒木など多く荒れ気味です。(倒木を迂回するときに道を 見失わないように注意) ・帰路立ち寄った赤石荘の日帰り入浴はお薦め。露天風呂のみとなるが、浴槽も 大きく、展望も良く(でも赤石岳が見えるわけではないです)、500円 |
写真
感想
長野側から一泊で赤石岳を検討すると、小渋川のルートしかない。川を渡り
ながら登って行く楽しさにも惹かれるものがあり、今回このクラシックルート
を計画した。
天気が良ければ、初日に赤石岳に登り、荒川小屋でテント泊。翌日に荒川岳
(前岳、中岳、悪沢岳)に登り、下山するという計画で考えていたのだが
土曜日は雨の予報である。
そのため、初日は雨が本降りになる前に広河原避難小屋まで登り停滞。翌日
荒川岳は諦めて赤石岳をピストンする計画に変更する。(もしかしての好天
や小屋の状況が分からないことを考慮してテントは持って行くけど)
深夜3時頃に湯折の駐車場に到着し、仮眠する。5時頃に外の様子を伺うと
弱い霧雨の状態のため、車中で少しぐだぐだする。で、7時に出発した。
(この時点で天気が奇跡的に回復しても初日に赤石岳へ登る計画は×)
20分程林道を歩き、七釜橋の手前で河原に下りる。水量は予想通り少なめで
20回以上と言われる渡渉はまったく問題ないと判断し、上流へと向かう。
水着&ぼろいスニーカーという出で立ちのため、あまり濡れることは気にせず
どんどん進む。
高山ノ滝(きれいな滝です)を過ぎたあたりから雨が降り出す。しかしTシャツ
&水着姿であり、川で転んだ時のことを想定して荷物はビニール袋などに入れて
パッキングしていたこともあり、濡れることは気にせずにそのまま歩く。
9時30分頃には広河原避難小屋へ到着し、雨が強くなってきたため初日は停滞と
決定。小屋は古く雨漏りする部分もあるため、寝袋などを広げる場所選びは
慎重に。(とはいっても充分快適な環境です 感謝!)
午後からは本降りとなり、雷も鳴って外は酷い状態に。。。避難小屋の中で
本を読みのんびり過ごす。(長男はずっと寝ていた)
夕方川の様子を見に行くが、雨が強い割には川の様子は変わっていない。かなり
上流なため、翌朝までに雨が止めば翌日午後に川を下っていくことは問題ない
と考えていたのだが、やはりちょっと不安。
20時に寝て、23時頃目を覚ましたので、外の様子を見てみると雨が上がっていた。
(ほんとに天気予報通り)
翌日3時に起きて外を見ると星が見える。あまり人が通らないルートのため
ヘッドライトでたどっていけるか若干不安に思ったが、4時15分頃小屋を出る。
案の定、出だしでのルート探索に苦労する。小屋から10分程の所にある尾根への
取り付き点が分かり難いので、要注意。(木に大聖寺平まで6キロの金属プレート
が付いているのだが、ヘッドライトだとなおさら探しにくい)
森林限界まで標高差1200メートル近くあり、ひたすら我慢の登りが続くのだが
舟窪を過ぎた辺りからダケカンバとハイマツが混合してきて稜線が近いことを
思わせる。木の間から荒川岳もチラチラと見え始める。
森林限界に出ると一気に景色が広がりいままでの我慢が消えていく。ほどなく
大聖寺平に到着するが、荒川三山が目の前に聳えており、苦労した登りの後
なので、感動も大きい。
稜線は冷たい風が強く吹いており、急いで合羽を着て、赤石岳を目指す。
小赤石岳の肩までくると、稜線の空中散歩状態となり、富士山や荒川岳の向こう
に南アルプス北部の山々が見える。また、かすかに伊豆半島から駿河湾も
見えている。
かるいアップダウンを繰り返し、赤石岳山頂に到着。いままでの景色の中に
聖岳から南アルプス深南部の景色も加わり、絶景!で達成感も大きい。
赤石岳の山頂部は広く、40分ほど休憩しながらあちこち移動してまわる。
風を避ける場所がなく、寒くなってきたこともあり、下山にかかる。
稜線を下りるのがなんとなく名残惜しく、小赤石岳の肩の風が避けられる場所
で少し休憩するが、あまり時間の余裕もないため、長居は出来ない。
大聖寺平まで目の前に広がる荒川岳に向かって下っていく。大聖寺平からは
左に折れ、小渋川の河原を覗きこむような高度感のあるガレ場を行く。
(ここは落石注意です)
長い樹林帯を抜け、昼過ぎに広河原避難小屋へ戻ってきた。昼ご飯、撤収の
用意と急いだつもりだが、1時間以上が経過していたため、小屋の出発は
14時近くになっていた。
前日とは違い、日差しが溢れる明るい河原を順調に下り、高山ノ滝へ到着。
日が差して、滝も景色もワンランクアップな感じ。川の水量は前日から
比べると少し増えているようだが、帰るだけなので気楽です。
最後に林道を足早にたどり、何とか16時前に駐車場に到着。
二日を通して大聖寺平から赤石岳の稜線以外では誰にも会うことがない静かな
山で、渡渉、停滞、赤石岳、荒川岳の姿と、帰路に立ち寄った赤石荘の温泉に
浸かりながらしみじみと思い返すことができる良い山行でした。
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