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Yamareco

記録ID: 7811549
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

椹島より厳冬の赤石岳

2025年02月14日(金) ~ 2025年02月16日(日)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 静岡県
38拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
28:23
距離
49.4km
登り
3,937m
下り
3,939m
MarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarkerMarker
30 km
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:16
休憩
0:34
合計
9:50
距離 21.6km 登り 2,302m 下り 704m
5:38
4
スタート地点
5:52
5:53
6
5:59
2
6:01
13
6:14
26
6:53
3
6:56
6
7:10
4
9:36
9:41
42
10:23
305
15:28
2日目
山行
12:20
休憩
1:06
合計
13:26
距離 6.7km 登り 892m 下り 897m
5:04
81
6:25
6:39
342
12:21
12:29
12
13:01
13:10
12
13:50
14:16
211
17:47
43
18:30
3日目
山行
4:24
休憩
0:28
合計
4:52
距離 21.1km 登り 743m 下り 2,339m
9:47
99
11:26
36
12:02
66
13:39
2
13:41
13:42
3
13:45
3
13:48
4
14:10
9
14:19
2
14:21
7
14:28
9
14:39
ゴール地点
天候 入山する2日前に70cm程度の積雪あり。
・1日目:冬型緩む。-5~0℃,ほぼ無風
・2日目:移動性高気圧。-10~0℃,稜線では10m/s位
・3日目:南岸低気圧が接近し前線通過。明け方から0900まで雪,-5℃。麓は0℃。
過去天気図(気象庁) 2025年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
沼尻ゲート手前の広場に駐車,先客なし。
コース状況/
危険箇所等
全区間でノートレース,誰にも遭わず。

①椹島登山口まで:
昨年より舗装が進んでいる。ゲートも厳重化。路面に積雪は無いがあちこちで沢水が凍結。前ブレーキ厳禁。(転けるよ)

②2900m付近まで:
積雪1m程度。薄いクラストの下は,発泡ビーズのようなまとまらない雪。随所で足ズボ,斜面で立込むと流れ出す。専らスノーシューで行った。

③稜線まで:
積雪1.5~2m程度。薄いクラストの下は粉雪。南東斜面は日光で湿雪となり,アイゼンにまとわりつく。随所で足ズボ,斜面で立込むと流れ出すのは変わらず。

④稜線
積雪50cm程度,固く締まってアイゼンがよく効く。このお蔭で赤石岳まで足を伸ばすことを決意した。

畑薙湖。月がきれいだな。
2025年02月14日 05:44撮影 by  Pixel 6a, Google
2/14 5:44
畑薙湖。月がきれいだな。
登山口までワープ。自転車が1台デポしてあって驚いたが,昨年秋からで遭難届も出ていないらしい。
2025年02月14日 07:12撮影 by  Pixel 6a, Google
1
2/14 7:12
登山口までワープ。自転車が1台デポしてあって驚いたが,昨年秋からで遭難届も出ていないらしい。
出だしはこんな感じ。簡易アイゼンで。
2025年02月14日 09:00撮影 by  Pixel 6a, Google
2/14 9:00
出だしはこんな感じ。簡易アイゼンで。
程なく足ズボ,スノーシューに。
2025年02月14日 10:07撮影 by  Pixel 6a, Google
2/14 10:07
程なく足ズボ,スノーシューに。
この厳しさが赤石岳の魅力。先が思いやられるわい。
2025年02月14日 11:38撮影 by  Pixel 6a, Google
1
2/14 11:38
この厳しさが赤石岳の魅力。先が思いやられるわい。
いよいよ歩荷返し。昨年の苦しい記憶がフラッシュバック。
2025年02月14日 12:58撮影 by  Pixel 6a, Google
2/14 12:58
いよいよ歩荷返し。昨年の苦しい記憶がフラッシュバック。
はいよ。
2025年02月14日 13:09撮影 by  Pixel 6a, Google
2/14 13:09
はいよ。
スノーシューで岩も登るしどこでも行くよ。
2025年02月14日 13:35撮影 by  Pixel 6a, Google
2/14 13:35
スノーシューで岩も登るしどこでも行くよ。
フハッ!
2025年02月14日 14:00撮影 by  Pixel 6a, Google
1
2/14 14:00
フハッ!
1歩の中にも登り下りがある。
実際には稼いだ標高の2倍は登っている。
2025年02月14日 14:05撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/14 14:05
1歩の中にも登り下りがある。
実際には稼いだ標高の2倍は登っている。
クラストの下には,まとまらない発泡ビーズ雪がたんまりと。こいつがベアリングのように振舞うのだ。
2025年02月14日 14:19撮影 by  Pixel 6a, Google
1
2/14 14:19
クラストの下には,まとまらない発泡ビーズ雪がたんまりと。こいつがベアリングのように振舞うのだ。
このトラバースを抜けたら,,,
2025年02月14日 15:26撮影 by  Pixel 6a, Google
2/14 15:26
このトラバースを抜けたら,,,
出ました!相変わらず輝いて見えます。予定より2時間多くかかりました。
2025年02月14日 15:28撮影 by  Pixel 6a, Google
2
2/14 15:28
出ました!相変わらず輝いて見えます。予定より2時間多くかかりました。
2階にある入口に腰掛けて,
2025年02月14日 16:13撮影 by  Pixel 6a, Google
2/14 16:13
2階にある入口に腰掛けて,
昨年はなかった御座とちゃぶ台が。
2025年02月14日 16:44撮影 by  Pixel 6a, Google
2
2/14 16:44
昨年はなかった御座とちゃぶ台が。
水作って,アルファ米食って。1900,横になる。
2025年02月14日 17:37撮影 by  Pixel 6a, Google
2/14 17:37
水作って,アルファ米食って。1900,横になる。
0330起床。6時間くらい寝たかな。050頃出発。
2025年02月15日 05:53撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 5:53
0330起床。6時間くらい寝たかな。050頃出発。
富士見平へ。朝焼けに背中を押される。
2025年02月15日 05:59撮影 by  Pixel 6a, Google
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富士見平へ。朝焼けに背中を押される。
おお!
2025年02月15日 06:03撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 6:03
おお!
富士見平で朝日を拝めるかなあ,,
2025年02月15日 06:11撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 6:11
富士見平で朝日を拝めるかなあ,,
富士から日の出に。
2025年02月15日 06:33撮影 by  Pixel 6a, Google
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富士から日の出に。
赤石に月の入り。完璧すぎて震える。
2025年02月15日 06:35撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 6:35
赤石に月の入り。完璧すぎて震える。
富士見平を下って,登ったところから振り返り。
2025年02月15日 06:46撮影 by  Pixel 6a, Google
2/15 6:46
富士見平を下って,登ったところから振り返り。
相変わらずの藪漕ぎ & ラッセルラッセル!
2025年02月15日 07:20撮影 by  Pixel 6a, Google
2/15 7:20
相変わらずの藪漕ぎ & ラッセルラッセル!
核心部まで3つ位ピークがあるのだが,この雪質ではとても巻ける気がしない。
2025年02月15日 07:49撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 7:49
核心部まで3つ位ピークがあるのだが,この雪質ではとても巻ける気がしない。
登って下って振返り。
2025年02月15日 08:05撮影 by  Pixel 6a, Google
2/15 8:05
登って下って振返り。
ここを降りるのが最初の洗礼。ナイフリッジ,立込むと肝心なところで動く雪,怖かった。
2025年02月15日 08:34撮影 by  Pixel 6a, Google
2
2/15 8:34
ここを降りるのが最初の洗礼。ナイフリッジ,立込むと肝心なところで動く雪,怖かった。
核心部の始まり。登れるけど降りられるか?不安を抱きつつ。
2025年02月15日 08:52撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 8:52
核心部の始まり。登れるけど降りられるか?不安を抱きつつ。
45°?
2025年02月15日 09:32撮影 by  Pixel 6a, Google
5
2/15 9:32
45°?
平均してこれ位の斜度。
2025年02月15日 09:32撮影 by  Pixel 6a, Google
2/15 9:32
平均してこれ位の斜度。
富士見平から,ずっと稜線を伝ってきた。
2025年02月15日 09:32撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 9:32
富士見平から,ずっと稜線を伝ってきた。
ペースは上がらず,目的地は遥か彼方。
2025年02月15日 09:54撮影 by  Pixel 6a, Google
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ペースは上がらず,目的地は遥か彼方。
スノーシューはこのちょっと前にデポした。
2025年02月15日 09:54撮影 by  Pixel 6a, Google
2/15 9:54
スノーシューはこのちょっと前にデポした。
ラクダの背が見えた。正直ダメかもと思った。
2025年02月15日 10:15撮影 by  Pixel 6a, Google
4
2/15 10:15
ラクダの背が見えた。正直ダメかもと思った。
不気味な雪庇が睨みを聞かせている。まるで銭婆の手下「オイ」のようだ。
2025年02月15日 10:19撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 10:19
不気味な雪庇が睨みを聞かせている。まるで銭婆の手下「オイ」のようだ。
賽は投げられた。
2025年02月15日 11:09撮影 by  Pixel 6a, Google
1
2/15 11:09
賽は投げられた。
気温が上がり,湿雪となって,アイゼンがロンドンブーツ化する。
2025年02月15日 11:37撮影 by  Pixel 6a, Google
2
2/15 11:37
気温が上がり,湿雪となって,アイゼンがロンドンブーツ化する。
小赤石は遥か遠く。どこで引返すか?をずっと考えてた。
2025年02月15日 11:39撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 11:39
小赤石は遥か遠く。どこで引返すか?をずっと考えてた。
いきなり(と思えた)小赤石の山頂に飛び出し,驚く。
2025年02月15日 12:22撮影 by  Pixel 6a, Google
2
2/15 12:22
いきなり(と思えた)小赤石の山頂に飛び出し,驚く。
タイムリミットは1200に設定していたのだが,稜線は凄く歩きやすい雪質。どうする?
2025年02月15日 12:30撮影 by  Pixel 6a, Google
2
2/15 12:30
タイムリミットは1200に設定していたのだが,稜線は凄く歩きやすい雪質。どうする?
結局行った。行かないと後悔する確信があり。
2025年02月15日 12:44撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 12:44
結局行った。行かないと後悔する確信があり。
あれが山頂
2025年02月15日 12:59撮影 by  Pixel 6a, Google
2/15 12:59
あれが山頂
着きました。ありがとう。
2025年02月15日 13:01撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 13:01
着きました。ありがとう。
1等三角点に愛を込めて
2025年02月15日 13:01撮影 by  Pixel 6a, Google
2
2/15 13:01
1等三角点に愛を込めて
あれが登ってきた大倉尾根。
ちなみに大倉って大倉財閥の事でした。
名前の由来となったエピソードを知り,明治時代の経営者の豪気に感動しました。
2025年02月15日 13:07撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 13:07
あれが登ってきた大倉尾根。
ちなみに大倉って大倉財閥の事でした。
名前の由来となったエピソードを知り,明治時代の経営者の豪気に感動しました。
日本の3アルプスが揃い踏みとは
2025年02月15日 13:08撮影 by  Pixel 6a, Google
4
2/15 13:08
日本の3アルプスが揃い踏みとは
では戻ります。タイムリミットを1時間超。
2025年02月15日 13:10撮影 by  Pixel 6a, Google
2/15 13:10
では戻ります。タイムリミットを1時間超。
核心部の下りに飛び込む。怖いが行くしかない。一か八かの短気を起こさず慎重に。
2025年02月15日 13:49撮影 by  Pixel 6a, Google
1
2/15 13:49
核心部の下りに飛び込む。怖いが行くしかない。一か八かの短気を起こさず慎重に。
両側は1000mの滑り台。しかし,足跡を辿る分には立込んでも雪が動かず安心感あり。
2025年02月15日 14:19撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 14:19
両側は1000mの滑り台。しかし,足跡を辿る分には立込んでも雪が動かず安心感あり。
見えていないところは,急斜面のところ。
2025年02月15日 14:24撮影 by  Pixel 6a, Google
1
2/15 14:24
見えていないところは,急斜面のところ。
怖いでしょう?
2025年02月15日 14:28撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/15 14:28
怖いでしょう?
見えてない所は,クライムダウン。己が残した足跡に導かれながら。暗くなったら本当に終わりですね。ヘッデンで照らせる気がしない。
2025年02月15日 14:34撮影 by  Pixel 6a, Google
2/15 14:34
見えてない所は,クライムダウン。己が残した足跡に導かれながら。暗くなったら本当に終わりですね。ヘッデンで照らせる気がしない。
大分降りてはきたが,まだ1/4位か?
2025年02月15日 14:34撮影 by  Pixel 6a, Google
2/15 14:34
大分降りてはきたが,まだ1/4位か?
ラクダの背の終盤は,岩場が露出して足跡が見えない。行けなくもないが,折角なのでロープを出した。
20mロープでギリギリ,ストッパノットまで使い切り。
2025年02月15日 15:11撮影 by  Pixel 6a, Google
3
2/15 15:11
ラクダの背の終盤は,岩場が露出して足跡が見えない。行けなくもないが,折角なのでロープを出した。
20mロープでギリギリ,ストッパノットまで使い切り。
やっと半分か。
2025年02月15日 15:32撮影 by  Pixel 6a, Google
2/15 15:32
やっと半分か。
何と,我がトレースに十字路が出来ている!
短時間で遥か下から登ってきて,また下に降りている。俺の苦労は何なのか?
まさに,ここに住まう選ばれし者よ。(ウサギかな?)
2025年02月15日 15:34撮影 by  Pixel 6a, Google
4
2/15 15:34
何と,我がトレースに十字路が出来ている!
短時間で遥か下から登ってきて,また下に降りている。俺の苦労は何なのか?
まさに,ここに住まう選ばれし者よ。(ウサギかな?)
陽が落ちて,ガスってきて
2025年02月15日 15:47撮影 by  Pixel 6a, Google
2/15 15:47
陽が落ちて,ガスってきて
ラスボス-3番目が登場。あれを登れと。3歩毎に肩で息をする。
2025年02月15日 16:10撮影 by  Pixel 6a, Google
3
2/15 16:10
ラスボス-3番目が登場。あれを登れと。3歩毎に肩で息をする。
あれはラスボス-2番目。疲労困憊,胃腸が痙攣して,何も食えない。
2025年02月15日 17:20撮影 by  Pixel 6a, Google
2/15 17:20
あれはラスボス-2番目。疲労困憊,胃腸が痙攣して,何も食えない。
何とか日没までに富士見平まで押っ付けた。
2025年02月15日 17:46撮影 by  Pixel 6a, Google
2
2/15 17:46
何とか日没までに富士見平まで押っ付けた。
再び避難小屋に転がり込む。本日の下山はナシ。
2025年02月15日 18:30撮影 by  Pixel 6a, Google
2
2/15 18:30
再び避難小屋に転がり込む。本日の下山はナシ。
水作って,アルファ米を1食,2100頃横になる。
天気は下り坂,雨戸が絶えずガタガタ鳴っている。
相変わらず胃腸が痛む。しかし-10度の吹雪のなか用足し出来る気がせず。どっちつかずの状況が続く。
その後何とか回復し,5時間くらい寝て,0650起床。
2025年02月16日 07:24撮影 by  Pixel 6a, Google
1
2/16 7:24
水作って,アルファ米を1食,2100頃横になる。
天気は下り坂,雨戸が絶えずガタガタ鳴っている。
相変わらず胃腸が痛む。しかし-10度の吹雪のなか用足し出来る気がせず。どっちつかずの状況が続く。
その後何とか回復し,5時間くらい寝て,0650起床。
天気が回復するのを待って,0940下山開始。大変お世話になりました。
2025年02月16日 09:41撮影 by  Pixel 6a, Google
2/16 9:41
天気が回復するのを待って,0940下山開始。大変お世話になりました。
2日前の我がトレースはすっかり消え去っている。
2025年02月16日 09:47撮影 by  Pixel 6a, Google
2/16 9:47
2日前の我がトレースはすっかり消え去っている。
スキー履いて登山をしていたら,激下りを躊躇なくスノーシューで突っ込めるようになっていた。
2025年02月16日 10:35撮影 by  Pixel 6a, Google
2/16 10:35
スキー履いて登山をしていたら,激下りを躊躇なくスノーシューで突っ込めるようになっていた。
ようやく我がチャリを発見。素直にうれしい。
2025年02月16日 13:07撮影 by  Pixel 6a, Google
2/16 13:07
ようやく我がチャリを発見。素直にうれしい。
わが青春の桑原MTBが今回の相棒。荷台にアイゼン/スノーシュー/ストックなどの重量物をくくり付け,体の負担を減らした。
2025年02月16日 14:53撮影 by  Pixel 6a, Google
4
2/16 14:53
わが青春の桑原MTBが今回の相棒。荷台にアイゼン/スノーシュー/ストックなどの重量物をくくり付け,体の負担を減らした。
清水SAで大盛そば
2025年02月16日 17:37撮影 by  Pixel 6a, Google
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2/16 17:37
清水SAで大盛そば
撮影機器:

感想

昨年は,半ば予想通りの敗退をした赤石岳。
今回は本気で登りたいんだ。

この1年,この日のために色々と準備をしてきた。
だが往々にして,自然の振れ幅の前にそんなものは一蹴されてしまう。

実際,そうなった。
そして何度か諦めかけたその先,最後のひと伸びで山頂に届いた。

中道を歩めとお釈迦様は言われたが,その点では正直思うところはある。

今回,課題と考えたのは以下2点。
 ①長時間のラッセル
 ②核心部の通過(特に下降時)

自分なりの対策は,
①:スノーシュー。筋力の温存。(心拍数を上げない。ラッセルで無闇にあがかない,BCAAの補給。)

①②:軽量化。
赤石小屋の冬季避難小屋は確実に使える(雪でも扉が開く)ことが昨年分かったので,テントは持たない。
背負う荷物は最大で16.5kg,アタック時は13kg。

②:ダブルアックス,下降用ロープを持つ。
往路ではクライムダウンを意識して足場を刻む。
復路は明るいうちに核心部を通過できるよう,引返すタイムリミットの設定。

実際は,
・雪質は異なるものの,昨年に匹敵するラッセルを強いられた。軽量化が効いて思いの外粘れたが,予定時刻からどんどん外れていき,ラクダの背辺りでは再度の敗退を覚悟した。下降時は消耗して胃腸が不調になり,補給食も喉を通らなくなってしまった。結果,避難小屋にもう一泊。

・薄いクラストの下は発泡ビーズのようなまとまらない雪質のため,アイゼンを蹴込んで立込むとズルっと滑り気味で不安だった。短気を起こさず,納得いくまで足場を探すのみ。

・雪が多かったため,下降時も自分のトレースがはっきりわかってクライムダウンがやりやすかった。往路のクライムダウンやナイフリッジは不安感が強かったが,復路では一度踏み固めた雪はそれなりに安心感があった。

・逆に,雪ばかりで下降用ロープの支点は殆ど見出せず。

総じて言えば,核心部は西穂の3倍くらい困難だった。
自分の力を出し切った感があり,素晴らしく充実した時間だった。

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コメント

TipTop123さん、おはようございます。

この冬赤石登ってる人なんているのかな?ってふとレコ検索したのですが…1件だけヒットしました!
厳冬期赤石岳登頂、おめでとうございます🎊
この時期にラクダの背を登下降とは凄い…!
素晴らしいチャレンジに敬意を表します👏👏

近々聖岳でも行こうかなと思ってたのですが、雪質など参考になりました☃️
大変お疲れ様でした♪
2025/2/20 7:58
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Kgcmさん

冬の赤石岳,そもそもKgcmさんの参考記録に触発されたものですので。
ご本人からコメント頂き光栄です。

この山域,もっと歩き回ってみたいのですが,車も含め,アプローチだけでへとへと...
(往復のどちらかが徹夜に近くなる)
それがこの静かな山域を形作っているのでしょうが。

聖岳,行ったことが無いのですが,椹島への途中に登山口がありますね。
ちょっと興味があります。
楽しんできて下さい❣
2025/2/20 12:24
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こんにちは!
朝の6時ぐらいに林道途中で抜かされて行った者デス。
こちら荒川岳周回ルートで山行しており下山時に赤石小屋から先のトレースに大変助けられました🙇‍♂️🙇‍♂️

アプローチの悪さからか厳冬期は本当に人が入らないんだな……って感じさせるラッセル地獄でしたね💦
2025/4/7 12:38
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suirinさん
そーです。そのMTBニキです。覚えてますよ。てっきり笊ヶ岳方面へ行かれたかと思ってました。

YAMAP見ました。重い荷物背負って、壮絶な山行でしたね。良くぞご無事で…


2025/4/7 20:06
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TipTop123さん
その後に出会わずならば笊ヶ岳方面と思いますよね。まさかの悪沢岳方面という(/ω\)
3日目の吹雪には本当にしてやられたって感じで新雪の恐ろしさを痛感させられたと言いますか💦

そして紛失したアックスの在処に心当たりがあるので実は来週回収しに行こうと思っておりまして赤石岳の記録をヤマレコで検索しておりTipTop123さんの記録に辿り着いた訳でございます(笑)
2025/4/10 11:06
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suirinさん
3日目に天候が崩れるのは分かっていたので,私は予定を1日早めました。
私は,冬は天気が崩れる時は登るな,と山の師匠に口酸っぱく言われてますので...

あの中を稜線で行動して,しかもラクダの背を降りて来るとはバケモノですね!
でも,あまりリスクを取りすぎると,当たりを引く確率が上がるので...
お気を付け下さい。

最近なんでも値上がりして,アイスアックスも4万とかですからね。
その後の雪で埋まってないと良いですが。
是非,ロープ出して下さい。
2025/4/10 22:16
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