白木谷山〜寺山〜十三石山〜向山
- GPS
- 10:02
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 1,343m
- 下り
- 1,245m
コースタイム
- 山行
- 8:58
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 10:02
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■保津峡駅〜落合〜金鈴渓〜清滝 保津峡駅から保津川沿いの道を進み、落合トンネルを抜け、標識に従い、清滝川沿いの道へ。 清滝までの区間は金鈴渓(金鈴峡)と呼ばれ、景勝地にもなっています。 京都一周トレイルのルートとなっており、整備されている部分もありますが、岩っぽいままとなっている区間も長く、雨後などは岩が濡れて滑りやすいはずで、歩き慣れていない人は特に注意が必要でしょうか。 ■清滝〜錦雲渓〜高雄 写真11の分岐までは舗装路歩き。 堂尻川沿いの道を少し進み、再び木や滝川沿いの道となります。 こちらも錦雲渓と呼ばれ、景勝地にもなっています。 清滝までの区間に比べると、歩きやすいような? 清滝までの区間も同様ですが、大雨で増水すると危険になると思われ、注意しておきたいですね。 ■高雄〜杉阪口バス停〜持越峠 高雄からは舗装路歩きで、国道に合流後は狭い歩道を歩く事になり、注意が必要。 栂ノ尾バス停以降、歩道を示す白線がない区間が長く、杉の里トンネルの手前で旧道に入るまでは危険な状態で、恐怖感を覚えます。 東海自然歩道の区間のはずだけど、歩行には向いておらず、歩くのはお勧めしません。 仮に歩くのであれば、登りとなる左側の方が良さそうとの印象。 杉阪口バス停の少し先で右折して以降については、あまり問題はなさそうで、持越峠へ。 ■持越峠〜白木谷山〜寺山〜満樹峠 持越峠から林道を進み、やや強引に尾根に取り付いていますが、林道を辿るのが無難との印象。 この山行でも途中からは尾根を辿らず、林道を歩いています。 白木谷山山頂の手前に目印があり、そこから尾根に取り付き、山頂へ。 写真43の林道終点以降は山道となり、その後は私設の目印などもありつつ、あまり問題はなさそう。 北山分水嶺マップでは、写真50の分岐が満樹峠となっているようだけど、誤りでしょう。 この分岐を左折して下って行くと、満樹峠です。 ■満樹峠〜十三石山〜満樹峠〜小峠〜山幸橋 満樹峠からは倒木でやや荒れているものの、簡単に対処可能。 十三石山山頂からは市原方面が見えているよう。 満樹峠に戻り、展望台を経て、ザレガレの斜面を下って行くと、小峠に至ります。 ここからは京都一周トレイルのルートで、この時期は下草が繁茂していて、路面が確認しづらい区間が少しある程度で、特に問題ないでしょう。 ■山幸橋〜向谷山〜夜泣峠〜二の瀬バス停 京都一周トレイルのルートを引き続き辿ります。 標識も充実しており、特に問題なし。 今回はP439に寄り道した後、夜泣峠を経て、二の瀬バス停へ。 寄り道の区間以外は普通の山道だと思います。 この日はヤマビルを見かけなかったけれど、後半に歩いた辺りは生息域だと思われるので、出現しやすい時期や天候の山行では対策を忘れずに。 |
写真
感想
今回も初めての山へ赴くべく、色々と考えていたのだけど、好天が見込まれるのは日曜となり、帰宅が遅くなってしまう花脊方面の山は選外に。
決め手がないまま、京都北山のマイナーなエリアへ行く事に決定。
どこからアクセスするかが問題なのだけど、この夏に金鈴渓や錦雲渓を歩かれているレコを見て、久しぶりに通して歩いてみたく思い、涼しく歩く事ができそうでもあり、半ば無理矢理な感じでルートに組み込む事に。
この日は湿度が低く、北寄りの風が吹いてくれそうとの予報も念頭に入れて、予定を組みましたが、どうなりますか。
保津峡駅からスタートし、この日は愛宕山には向かわないので、いつものツツジ尾根ルートの登山口は横目に見るだけです。
トロッコ保津峡駅には寄らず、近くの展望所へ。
保津峡の様子は特に変わらずのようだけど、手前の気が徐々に成長して見通しにくくなっているように思われる。
清滝川沿いに進み、沈下橋を渡る。
まだ早朝でもあり、本来の色彩ではないのだろうけど、それでも素晴らしい谷の風景が広がっていて、気分良く歩いて行きます。
愛宕山へ来る頻度からすると、ここを歩く機会は多くなく、ちょっともったいないかなと思われ、今後はルート設定に工夫できれば良いなと思う。
気持ちの良い朝の散歩という感じで歩き終え、清滝に到着です。
舗装路歩きに転じ、咲き残りのイワタバコと思われる花を撮影してみるものの、ここは特に薄暗く、うまく写らないし、肉眼でもさっぱり確認できず。
イワタバコに関しては、また来年です。
写真11の分岐を経て、まずは堂尻川沿いの道で、すぐに再び清滝川沿いの道へ。
ここを始めて歩いたのは、寺社巡りをしていた頃で、まだ山歩きとは縁もなかった頃。
進み始めて間もない辺りで、まだ死んでから間もなさそうなウリ坊の亡骸が、まるで眠っているかのように横たわっているのを見たのを、今でも鮮明に覚えています。
写真15の滝も印象深く、こちらはあの時と変わらず魅惑的な風情を漂わせています。
引き続き気分良く歩き、高雄のエリアへ。
国道に合流し、ここからは走行中の車両に注意しつつの舗装路歩き。
まあ、栂ノ尾バス停までは観光エリアでもあり、あまり問題はなし。
でも、その後は注意が必要で、自分の注意だけではどうしようもない部分もあり、ここを歩くのは避けるのが賢明でしょうか。
身の危険を感じ、周山方面への車線を歩く事にします。
『山と高原地図』でもルートとして表示されているし、東海自然歩道の区間にもなっているはずなんだけど、歩道が確保されていないような所を歩くのは危険でしかなく、このままでは良くないと思う。
何とか無事にやり過ごし、旧道へ。
一時的に一般道と交差後、中川の集落を辿る道へ。
周山方面へのバスはこちらを通るので、どういう感じなのかは知っていたのだけど、歩く速度でゆっくりと辿ると、また違った味わいがあります。
写真29の建物は北山杉を象徴するような建物かと思われ、立ち止まって見てみると、京都北山を歩く身としては何らかの感慨がやはりあるように思う。
雑木に比べて、植林帯は単調で味気ないのだけど、国産の木材が果たして行くべき役割を考えると、すでに存在している物は有効に活用されて欲しいと思うし、より良い山の姿のあり方を考える意味でも、林業の推移を見守りたいと思うのです。
中川の朝の風景に接しつつ進み、杉阪口バス停に到着。
休憩適地となっており、ここでパンを食べつつの休憩にします。
国道から逸れて右折して橋を渡り、杉阪方面へ。
この橋を渡る区間は4年前の9月の山行で歩いており、微妙な懐かしさが何だか心地良い?
幼い子連れの地元の方がおられ、ご挨拶。
前回の三国岳への山行でもそうなのだけど、過疎地では、すれ違う際の挨拶は普通の事との印象で、日々の生活では何か大切な事を失ったままなのではと思わされる。
失った状態がある意味では楽でもあるのだけども。
地図の中にしか存在していなかった地を実際に歩いて行くと、そこにも人の営みやその痕跡が存在しているのを目の当たりにし、山歩きをしていなければ、そういう当たり前の事にも思いが至る機会はなかったのだろうと思う。
これはこの日に初めて感じたのではなく、これまでの山行で何度となく経験した感覚で、素晴らしい風景に巡り会うのと同じぐらい、山歩きを通じて知る事ができて良かったなと感じています。
などというのは後付けで書いていますが、先は長いなと思いつつ歩き続け、持越峠までもう少し。
不法投棄されたゴミを片付けている方がおられ、労いの言葉をかけさせていただき、やっとの事で持越峠に到着。
スタートから約4時間20分、ようやく登山口に。
まずは林道を進み、薄い踏み跡があるので、ここで尾根へ取り付き、何となくで辿って行くと、尾根ははっきりとし、先へ。
結局、尾根を辿り続けるのは面倒だろうとの結論に達し、林道を歩く事に。
目印を通り過ぎかけたものの、すぐに引き返し、そこから尾根に取り付き、最後は良い感じの尾根を辿ると、白木谷山山頂に到着です。
ここで昼食にします。
その後も林道歩きで味気ない。
北山分水嶺マップでは、分水嶺として尾根が破線のルートが記されているけど、歩く人が少なそうで、この時期は苦労しそう。
写真43の林道終点を経て、その先は山道に。
雰囲気は良くもなく、悪くもなし?
氷室方面には進まず、満樹峠方面へ。
寺山山頂を経て、ふと気が付くと、頭上には青空が広がっている。
予報に反して曇ったままかと思ったけど、何とか好天になってくれたよう。
ふわふわと舞うアサギマダラに心癒され、満樹峠に到着。
長い道程でした。
満樹峠の近辺は倒木が多く、荒れた雰囲気。
その後は部分的に荒れているものの、特に問題はなく、明瞭な道が続き、十三石山山頂に到着です。
山頂からは部分的に展望が得られ、市原方面が見えているよう。
来た道を引き返し、満樹峠へ。
満樹峠を発ち、分岐ではこちらだろうという方向へ。
途中の展望台からは好展望で、時間的に余裕があれば、ゆっくりと滞在したい感じ。
ザレガレの斜面を下ると、小峠に到着。
ここからは京都一周トレイルのルートで、倒木で少し荒れていたり、この時期はシダなどの繁茂で路面が確認しにくかったりするけど、普通に対処できる範囲かな。
意外と長いなと感じつつ歩き続け、山幸橋へ。
発電所があるようで、その施設の横を通り、山道へ。
その後はしんどい登りとなるのだけど、この日は風が吹いてくれる時間が多く、湿度が低かったはずで、ここも程々に苦しめられる程度。
写真67の展望所の辺りで久しぶりに登山者をお見かけし、挨拶を。
疲れた体を前へと進ませ、向山山頂に到着です。
すんなり下山すれば楽なのだけど、P439が近くにあるので、寄ってみる事に。
ルートから逸れて登って行き、杭がある場所に着いて、ここがP439かなと思い、辺りを見ても、何もない。
iPadで確認すると、標高点はもう少し先のようで、倒木等で荒れている尾根へ。
ごにょごにょと対処して行き、標高が最も高そうな所に着くと、ピークハンターさんのプレートを発見。
多分、これがこの日の最もうれしい瞬間だったかと。
一般ルートに戻り、夜泣峠へ。
ここからの下りは4年前の9月の山行以来で、あの時はスウェーデン人の男性と同行する事になり、いつもとは違う山歩きとなり、深く印象に残っているのです。
その2日後に、あの台風21号の来襲があったので、余計にね。
この日はヤマビルの姿を見かける事もなく、あの時と同じであろう迂回ルートを辿り、下山完了。
バスの乗車に適していそうな時間なので、叡電の二ノ瀬駅ではなく、京都バスの二の瀬バス停にてゴールとしました。
本来なら、別々の山行とすべきなのだろうけど、強引に一度の山行としたため、久しぶりに30km越えの山行となりました。
前半の長い舗装歩きが堪えたのか、軽度ながらも足に複数箇所の痛みが発生、無理をすると異常に直結するようになっているようで、やはり程々にするべきなよう。
分かっているのに、それを実行できない。
それはそれとして、この日は湿度が低く、それなりに風が吹いてくれ、季節が変わり始める予兆のような日となり、あまり暑さに苦しまずに済みました。
季節の変化を感じ取りながら、この時期ならではの光景に触れるべく、また次の山行を迎えられればと思います。
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