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Yamareco

記録ID: 464429
全員に公開
ハイキング
大峰山脈

想像以上に体を酷使するアドベンチャーコース!大普賢岳を周回

2014年06月15日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:57
距離
11.7km
登り
1,409m
下り
1,376m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム


6:20 和佐又ヒュッテ登山口出発
7:00 笙ノ窟
8:35 大普賢岳(20分休憩)
10:50 七曜岳
12:00 無双洞(15分休憩)
14:15 和佐又オートキャンプ場
※ルートでは、和佐又山、日本岳(文殊山)、小普賢岳、国見岳に行ったことになっていますが、これらのピークはコースから外れていたので、全てスルーしました
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
和佐又ヒュッテのオートキャンプ場を利用
1泊1000円、大人1名650円です

テントサイトもありますが、こちらも同料金です
コース状況/
危険箇所等

【登山ポスト】
和佐又ヒュッテ前の登山道入り口に登山ポストがあります
用紙は和佐又ヒュッテにあり、受付のお姉さんが色々と教えてくださいます

【和佐又ヒュッテ〜和佐又コル〜笙ノ窟〜無双洞分岐】
整備されていて高低差も少なく歩きやすい登山道
「窟」と呼ばれる場所がいくつかあり、大峰の修行のお札もあって雰囲気を味わえます

【無双洞分岐〜石ノ鼻〜大普賢岳山頂】
分岐点から稜線上へと急坂を登り上げると日本岳(文殊岳)への分岐
そこからは鉄梯子や鎖、鉄の橋が連続する急坂コース
石ノ鼻は名前の通り大きな石の上から大きく視界が広がる眺望のよいポイント
小普賢岳の手前ではピークへの分岐があります
ここから激下り+激登り返しがありますが、体力があるあいだはそんなに苦労しません
鎖や橋等の整備が十分にされているので、足元には問題ありません
大普賢岳手前で大峰奥駈道に合流、一登りして大普賢岳の山頂に到着
大普賢岳のピークも眺望があり、東の大台、北の山上ヶ岳、西の稲村ヶ岳と大日山、南の行者還岳からさらに遠くの弥山方面までぐるーっと見渡せます
ただし、この時期は既にハエが多く、ゆっくり眺望を眺めるのは大変です(笑)

【大普賢岳山頂〜大峰奥駈道〜七曜岳】
大普賢岳山頂からの下りは急坂ですが、それほど問題なく歩けます
この時期は、白い花(山ツツジ?キキョウ?)が終盤で、咲いている花もきれいですが、落ちた花弁で白くなったコースもよかったです
このあたりのコースは稜線上のコースで、藪に覆われた比較的アップダウンの少ないコースです
途中、水太覗のような眺望のよい箇所や、国見岳山頂への登り等のバリエーションもあります
国見岳あたりを過ぎると様相が一変し、崖で細い道や鎖が必要な急斜面等のアドベンチャーコースになります
薩摩転げと呼ばれるあたりは、岩場の激下りのため、慎重さが必要です
稚児泊は尾根筋の鞍部で少し広い場所で、休憩には最高の場所です
七ツ池から最後の急な岩場も鎖とステップを使って登ると七曜岳山頂に着きます
10人ぐらいの休憩できる岩場のスペースがあり眺望もありますが、標高が200mほど下がったため、景色は大普賢岳には及びません

【七曜岳〜無双洞】
直線距離2kmの区間で500mほど標高が下がる激下りコースです
大峰奥駈道から外れ、大普賢岳へのメインルートでもないため、コース整備が十分でないのかも?という感じです
道中は岩場は少ないものの足元は滑りやすく、樹林帯の中のコース表示が少ないので非常に迷いやすいコース設定です
踏み跡も途中不明瞭となる場合もあるので、木々のテープ(特に赤色)を見失わないようにしましょう
地図も必ず持ったほうがよいです
川の流れる音が聞こえますが、そこからも激下りが続くので、惑わされます
あまりにも下りが激しいので、このあたりで脚力を使い果たすことが多いようです
無双洞はイマイチわかりませんでしたが、水廉滝付近の川の涼しさに癒されます

【無双洞〜和佐又のコル〜和佐又ヒュッテ】
個人的には、最大の難コースに感じました
全体的には、和佐又のコルまでの登り返しで、ブナの樹林帯の中を静かに歩くコースです
が、途中に難所が数箇所あります
まずは、大雨後は川になると思われる川石地帯を歩きます
こちらは赤ペンキがあるので、それに従って歩いていけば何とかなります
次は、高低差数十mはありそうな巨岩を回避するためにほぼ直登するコースです
岩場と砂地、ステップと鎖の組み合わせで、疲れた体には絶望的なダメージを与えます
途中、斜度がきついところでは、崖側に体が持っていかれないように岩にしがみつくので精一杯でした
(体力がないのが問題との話もありますが・・・)
最後は、表示板の問題です
途中、歩いても歩いても和佐又ヒュッテまでの時間が減りません
目標の?和佐又山が見えてきたところで数字が急に減った表示になり、思わず「おんぼろなカーナビか!」と突っ込みたくなりました

【総括】
全体的にアップダウンが激しく、体力を消耗するコースです
体力(普段から運動している等)、技術(岩場・鎖の経験、読図等)が必要なコースなので、まったくの初心者にはお勧めできません
また、途中読図やテープ確認も必要なので、パーティーには引っ張るリーダーも必要です
頑張ってあるくぞ!という強い意志をもっていった方がよいと思います
また、皆さん反時計周りに周回していますが、経験上時計回りはおすすめしません
無双洞から七曜岳への激登り、無双洞への激下りと大普賢岳からの連続梯子下りは大変だからです

【トイレ】
和佐又ヒュッテのキャンプ場併設の有料トイレ(100円)のみです
コース上にはトイレがないので、トイレが近い方はそれなりの対処が必要です
キャンプ場から出発です。登山届も出しました。
2014年06月15日 06:16撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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6/15 6:16
キャンプ場から出発です。登山届も出しました。
スキー場を登っていきます。
2014年06月15日 06:31撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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スキー場を登っていきます。
早朝のすがすがしい中、進んでいきます。
2014年06月15日 06:49撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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早朝のすがすがしい中、進んでいきます。
大普賢岳までの道にはたくさんの瑤あります。
2014年06月15日 07:12撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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大普賢岳までの道にはたくさんの瑤あります。
ところどころにはまだツツジも残っていました。
2014年06月15日 07:14撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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ところどころにはまだツツジも残っていました。
はしご登場。
2014年06月15日 07:15撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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はしご登場。
ひとつひとつの瑤砲鰐樵阿あるのですが、忘れました。
2014年06月15日 07:20撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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ひとつひとつの瑤砲鰐樵阿あるのですが、忘れました。
大きいですねー。
2014年06月15日 07:25撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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大きいですねー。
そして鎖登場。
2014年06月15日 07:31撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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そして鎖登場。
スケスケの橋。涼しいです。
2014年06月15日 07:45撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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スケスケの橋。涼しいです。
2014年06月15日 07:46撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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はしごも続きます。
はしごも続きます。
絶壁。山深いですなぁ。
2014年06月15日 07:48撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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絶壁。山深いですなぁ。
こんなのや、
2014年06月15日 07:50撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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こんなのや、
こんなのとか、
まだまだ続きます。
2014年06月15日 08:09撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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まだまだ続きます。
看板からぐいっと登れば頂上です。
2014年06月15日 08:43撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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看板からぐいっと登れば頂上です。
周りは山だらけ。
2014年06月15日 08:52撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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周りは山だらけ。
激下りです。白い花はとてもきれいでした。
2014年06月15日 08:54撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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激下りです。白い花はとてもきれいでした。
見事に虫が入りました。水太のぞきだったはず。
2014年06月15日 09:06撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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見事に虫が入りました。水太のぞきだったはず。
ゆるゆるとした登り下りが続きます。
2014年06月15日 09:13撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6/15 9:13
ゆるゆるとした登り下りが続きます。
花のじゅうたんでした。きれい。
2014年06月15日 09:23撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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花のじゅうたんでした。きれい。
ちょこちょこ鎖も登場します。
2014年06月15日 09:47撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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ちょこちょこ鎖も登場します。
2014年06月15日 09:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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ピークがいろいろありますが、すべて無視で進みます。
2014年06月15日 09:58撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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ピークがいろいろありますが、すべて無視で進みます。
2014年06月15日 10:06撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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道が笹だったり、木の根だったり、道がいろいろと変化します。
2014年06月15日 10:37撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6/15 10:37
道が笹だったり、木の根だったり、道がいろいろと変化します。
七曜岳。ここは通り道なので。暑いです。
2014年06月15日 10:42撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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6/15 10:42
七曜岳。ここは通り道なので。暑いです。
またもや激下り。かなり足を消耗しました。
2014年06月15日 10:55撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6/15 10:55
またもや激下り。かなり足を消耗しました。
そして川まで下ります。この下りが途中から道がわかりにくい上に延々と続くので、足にきます。
2014年06月15日 11:58撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6/15 11:58
そして川まで下ります。この下りが途中から道がわかりにくい上に延々と続くので、足にきます。
涼しげです。
2014年06月15日 12:19撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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6/15 12:19
涼しげです。
川で休憩の後、まさかの激登りが待っています。
2014年06月15日 12:25撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6/15 12:25
川で休憩の後、まさかの激登りが待っています。
まだ、このあたりは余力はあったのですが。
2014年06月15日 12:36撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6/15 12:36
まだ、このあたりは余力はあったのですが。
もうくたくた。
2014年06月15日 12:51撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6/15 12:51
もうくたくた。
鬼のような激登り。あまりのしんどさにカメラのピントもずれずれです。
2014年06月15日 12:54撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6/15 12:54
鬼のような激登り。あまりのしんどさにカメラのピントもずれずれです。
残念ながら、看板の時間はあまりアテになりません。
2014年06月15日 14:03撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6/15 14:03
残念ながら、看板の時間はあまりアテになりません。
帰ってきましたー。お疲れ様でした。
2014年06月15日 14:31撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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6/15 14:31
帰ってきましたー。お疲れ様でした。
撮影機器:

感想

お久しぶりの山です。
仕事だったり、体調不良だったり、雨だったりで遠のいていました。
が、ストレスはたまる一方!
優雅にテント泊をし、大普賢岳に登ってきました。

この季節、虫が多いのは仕方ありませんが、涼しく、テントは快適でした。

登山は、とにかく周回はしんどいです。
距離よりも登って下りての繰り返しで、疲れたところで激登りも待っているため、リハビリ状態では来るところではありませんでした。

合流地点へ戻ったときの安堵感。また、同じルートをたどった人との分かち合い。
もっと体力をつけていけば、楽しめるルートでした。

 やっぱり体は動かさないとダメですね。


梅雨の合間、関西地方は多少雲があるものの何とか持ちそうなので、テント泊の練習を兼ねて大普賢岳周回に行きました
テント泊は、オートキャンプ場なので、歩荷練習することもなく、気楽に過ごすことができました

問題なのは、大普賢岳の周回ハイキングです
簡単に距離と標高差だけは確認したのですが、これほどタフなコースとは想像していませんでした
移動距離は12km弱しかありませんが、SRTM標高での累積標高の登りだけで1200m強あります
これまでは、20kmを越すと累積標高1200mぐらいになりますが、半分ぐらいでそれだけの高低差・・・
やっぱり数字から見ても、あまりにも険しいコースであるかがよくわかります

そんなことも理解せず、病み上がりのリハビリに選んだコースとしては最悪でした(笑)
その上、この日は雲が多いものの風はほとんどなく、ただし湿度と気温が高めのサウナ状態のため、発汗量がハンパない状態で、脚も痙攣がおきかけとなってしまい、色々と迷惑をかけてしまいました
夏場は発汗量が多いので、水分を補給しながらアミノ酸やミネラルを補給しないとダメですね

色々と文句や失敗を書いてしまいましたが、コース自体は非常に楽しめるコースです
和佐又ヒュッテの静かな環境、コース全体を覆うブナ林、巨岩と窟、尾根の岩場にかかる鎖のコース、尾根筋や頂上から見える大峰山脈の雄大さ、修行の山の雰囲気、色とりどりの植物・・・どれもすばらしいものでした

もう少し修行して、険しい山を登るための練習として次はチャレンジしたいですね

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