飯豊山 (↑ダイグラ尾根↓丸森尾根)

2022年09月11日(日) ~ 2022年09月12日(月)

• GPS: 34:34
• 距離: 36.0km
• 登り: 3,219m
• 下り: 3,221m

コースタイム

1日目

• 山行: 10:16
• 休憩: 1:47
• 合計: 12:03

3:47 飯豊山荘上駐車場
4:02 4:03 温身平
4:31 4:36 桧山沢吊橋
6:21 6:27 休場ノ峰
7:06 7:09 千本峰
8:54 9:05 宝珠山
10:52 11:14 飯豊山
11:27 11:32 本山小屋
11:50 11:50 飯豊山
12:04 12:04 駒形山
12:13 12:14 玄山道分岐
12:27 12:27 草月平
12:41 12:42 御西岳
12:47 12:48 御西岳避難小屋
12:53 12:59 御西避難小屋水場
13:02 13:26 御西岳避難小屋
13:48 13:48 文平ノ池上
14:24 14:44 大日岳
15:22 15:23 文平ノ池上
15:50 御西岳避難小屋

2日目

• 山行: 7:32
• 休憩: 0:28
• 合計: 8:00

5:48 御西岳避難小屋
7:00 7:00 御手洗ノ池
7:57 7:58 烏帽子岳
8:20 8:20 梅花皮岳
8:38 8:46 梅花皮小屋
9:10 9:13 北股岳
9:58 10:07 門内岳
10:11 10:12 門内小屋
10:32 10:33 扇ノ地神
10:57 10:58 地神山
11:14 11:15 地神北峰
11:43 11:44 丸森峰
13:45 13:47 天狗平ロッジ
13:48 飯豊山荘上駐車場

手動補正なし

天候

ほぼ晴れ。日陰・風の当たるとこは涼しい。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

駐車場広い

コース状況／危険箇所等

・ダイグラ尾根
暗い中、林道終点から吊り橋まで川沿いの道が見えづらく湿ってて厄介。
谷側に斜める細いトラバース多い。
手を使って上り下りするとこあり。
急な坂は落石注意。
・丸森尾根
下り700mあたりからの岩場が急できつくて特に危険。
落石注意。熱中症注意。

その他周辺情報

・飯豊山荘 日帰り温泉(500円)
温泉上がった後、食堂で冷たい水もいただけました。

・伝説のすた丼屋
ガリバタ丼 830円

写真

9/11 4:03

突発的にやってきたので林道すら危うい。
とにかくまっすぐ気味に進む。

9/11 4:28

沢の脇は暗い中初見で歩くのには向いてない。
道分かりづらいし草露あるし凹凸あるし。

9/11 4:31

吊り橋上の先行者のヘッデンの明かりが見えたので不安は結構解消されたが、ソロで初見の人は明るくなってからのほうがいいのではないかと思う。

9/11 5:06

初の45Lザック・これまでにない重さ、睡眠ゼロ。何も考えないでいつものように登ってたらすぐグロッキーになるだろう。膝が死ぬか脚攣って動けなくなったらもっとやばい。
ゆっくり、ゆっくり…と自分に言い聞かせて歩幅を小さくして息が上がらない程度の負荷で進む。

9/11 5:23

明るくなってきた。
登山届には御西小屋に16時着と書いて出した。
最悪暗くなる前に着けばいい。時間はたっぷりある。焦る必要はない。

9/11 5:35

水場への激下りのロープ。気になったので降りてみる。

9/11 5:39

ピンボケしてるが水場の写真。パイプはなかったっけ。
せっかくなんで500mlのペットボトルの茶を飲みきって空にして汲もうと、残ってた分を一気に飲んだら非常にむせて死ぬかと思った。
(^_^;)
ここを往復して思ったのはこの水場はロープがないと降りることも登ることもできないな、ってこと。

9/11 6:21

進む先。休場の峰かな。Docomo電波届く。
いい天気なのだが、出発前後にバナナ食いすぎたのか左の脇っぱらがシクシク痛い。(食ってすぐ運動するとなるやつ。)
この痛みは飯豊山につくまで続いて、たまに休んでも治まらなかった。

9/11 7:15

降りた岩場かな？
手も使わないと行き来できなそうなとこ何か所かあり。

9/11 8:23

ここいらは道広めだが、崖沿いの狭いトラバース多い。崖側に斜めってるとこもあり。山側の草木を結構つかんだと思う。

9/11 8:38

〇〇の方の標識。上の方読めず。
ゆっくり進んでるためか脚の調子は悪くない。
ペースってすごい大事！
脇っぱらの痛みさえ治まれば…。

9/11 8:51

宝珠山山頂でパン食って休憩。まだ先も凹凸あり。
こっから2kmだっけか。飯豊山山頂まではもうすぐだろう。
泊まりならピークハントのため飯豊山からここまで来て引き返すのもありかも。

9/11 8:54

歩いてきたほう。たしかに壁みたいな激下りもあったが、そこは木の根っこの作る階段的な足がかり・手掛かりががちゃんとあった。
他の山にもある危なっかしい箇所がちと多いのとこまかいアップダウン、累積標高差がダイグラの名を畏れ多くさせてはいるが、ヤブヤブの登山道なんかより全然歩きやすい。雨で濡れてたりしたらまた違うとは思うけど。

9/11 9:30

このあたりだったか、予想通りでもないけどやっぱり脚が攣りかけて、そっから確変モードに入ってしまった。両足、膝をある程度まで曲げたままの状態で数秒おくと攣る。
(曲げても素早くまっすぐに戻せば攣らないようだが。)
足を攣ったことによりかなりペースダウンする。

9/11 9:59

脇っぱらの痛いのと脚が攣るので、いい眺めも全力で満喫できぬ…。
攣るのに効くという漢方も常備すべきか。

9/11 10:28

だいぶ山頂近く。この辺から足のつるのはだんだん治まってきた。
本日初使用のモンベルのザックも結構体形に合うのか、持ち上げて背負うまでは重いけど背負ってしまえば重さをそんなに感じない。

9/11 10:39

奥が飯豊山山頂。脇っぱらの痛いのだけは山頂まで続いた。
これがなければもう少し早く着けたと思う。運動前に食いすぎるのは良くないね。寝てない方が原因としては大きいか。

9/11 10:54

着いたー！
今年もいい天気のときに来れました！
登りのダイグラを終えればあとは登山コースに不安はない。
なにせ一泊するのだから時間はある。
天気も明日までは悪くないはずだ。
座っておにぎり食って休んでたら腹痛も治まって助かった。

9/11 10:54

登ってきたダイグラ尾根。
これまで(と言ってもそんなに登ってないけど)眺めるだけだったとこをついに通ったぞー。

9/11 11:09

大日岳のほう

9/11 11:25

せっかくなので本山小屋ぐらいまで行ってみる。ちょっと脇から見たダイグラ。

9/11 11:28

本山小屋脇の展望台から。そこまで澄んではいないかもだけどとーくもよくみえる。

9/11 11:33

400円のコーラうめぇ…！
管理人さんによると昨日は神社の建物にまで人を入れたそうだが今日の泊まりは無しと言っていた。
でも尾西小屋の状況からするにその後何人かは来て泊まったと思う。

9/11 11:42

南の一段降りたとこ、たいらっぽくなってるのね。

9/11 12:04

駒形山から。
実に快適な稜線歩き。

9/11 12:16

雪渓とコバイケイソウの花の終わったあと。
4年に一度咲くとか下山後の温泉の飯豊山荘のおじいさんが言ってた。
また花の時期に訪れたくなってきたな…

9/11 12:23

大日から左の稜線。

9/11 12:27

風も涼しい。
現地ではダイグラも飯豊もしばらくはいかなくていいなと思っていたが写真を見てこれを書いてるとまた登りたくなってくる。
のど元を過ぎればなんとやらだ。

9/11 12:45

初の小屋泊の場、御西小屋が見えた。
そーいや前日に混雑状況を知るためにウェブサイトから登録(予約ではない)しておいたのだが、登録してる人あまりいなそう(当てにならなそう)。

9/11 12:52

小屋行く前に水場に行ってみた。結構遠いがパイプからしっかり出てる湧き水だ。冷たくてうまい。

9/11 13:39

小屋で一応マットと寝ぶくろを広げ場所を確保したりしたあと、本日の最終目的地、大日岳へ。ザックに残るは水1Lと財布などでだいぶ軽い。
前に日帰りで来て御西小屋にザックをデポして手で500mlのペットボトル水分片手に向かった時は持ちづらいわ足りないわで苦労したが、その経験を教訓にできました(^^)

9/11 13:57

この左手の櫛ヶ峰のギザギザのウネウネがかっこいい。
しっかし、前にも思ったけど案外遠いぞ大日岳。

9/11 14:25

到着！
誰かが野○したのか、登山道にティッシュが落ちててハエ沢山いるとこあった。
急な便意はあると思うが、もう少し登山道から離れた藪の中でするとかしてもらいたい。

9/11 14:26

西大日岳のほう。
手前少し紅葉してるが、もっと素晴らしくなるのか…。

9/11 14:28

櫛ヶ峰から右。

9/11 14:28

櫛ヶ峰から左。三国小屋ってあの辺かな…
ここからだとなんだか本山から遠いようには見えない。

9/11 14:41

北股岳とか、明日進む方面。

9/11 14:41

飯豊本山方面。

9/11 14:51

御西小屋おりはじめたとこから本山方面。
途中、文平の池の辺りに寄ろうかとも思ったけど、もう今回はいいだろう…

9/11 16:33

小屋に戻ってきた。このあと着てるもん全て持ってきてた着替えに着替えた。その際湿らせたタオルで多少体を拭いた。
トイレはアンモニア臭がすごくて、火気があると爆発するんじゃないかと思った(笑)
紙は切れてた。

9/11 17:32

みんな見てる夕日。
自分も目に悪いとは思ったけど結構ずっと見てた。

9/11 17:57

日没。空はさほど赤くはならなかったようだが、五葉山でみた朝日と同じような空の色だ。

9/11 18:07

運動したあとだからか寒けがして、持ってきたフリースとカッパを着て外をうろうろしていたのだが、小屋に戻ったらみなさんもう寝てらっしゃる( ゜д゜ )
こりゃ静かにしないと…。晩飯のパンもまだ食べてなかったので寒い中外で食って戻って、更に薬飲むの忘れてたのでまた外に出て飲んだ。

9/12 5:26

翌朝の大日岳。
★初小屋泊の教訓
�〇�ってきた空気吹込み式マットが動くたびカサカサ煩くて寝返りもうてず。みんな持ってるウレタンぽい折りたたみのやつが必要だ。あっちのほうが重さもおそらく軽い。
��運動後の寒けの延長だと思うが、10℃までオッケー表示の寝袋なのに寒くて参った。フリース着てなかったら凍死するとこだった(^^;)
��なによりイビキが超爆音な人がいてそもそもそれで眠れなかった。こればかりは運だな…耳栓しても聞こえそうな。
同じく全く寝れないと言って3時頃早出してった人もいた。
自分もかかないとは言えないが、いびきかくひとは多分他人のいびきも気にせず寝れるんだと思う。

9/12 5:54

2日続けてちゃんと眠ったとは言えない状態だが、まあ数時間は意識飛んでたし、寝ないよりはマシか。
テン泊は気兼ねもいらないしいいよな…ちょっと気になりだした。

9/12 6:09

昨日通ったダイグラは結構日が昇らないとシルエットのままだった。
寝不足でやや頭痛がする。
昨日の横っ腹の痛みもあるし、ロキソニンとかも持ってきたほうがいいな。
足も攣ったとこが筋肉痛になっているが、攣ることはないようだ。

9/12 6:10

天気は良い。
南から北へ進むので逆光にならず山がきれいに見えて良い。

9/12 6:28

元テン場を再生してるという天狗平。
水場ぽいとこ近くにあったのかな。

9/12 6:42

あの烏帽子岳から東に延びる稜線は道がないんだよな。右端あたりすごく眺めが良さそうなのに。

9/12 6:46

花咲く道

9/12 6:58

右手の谷。
この頃もう頭痛はおさまってたような。

9/12 7:00

御手洗の池
山を映すのは角度的に難しそうだった。

9/12 7:18

歩いてきた道振り返り。

9/12 7:23

雪渓があるせいか風がますます涼しい。
風なくて日だけが当たるとこは動いてるためか、かなり暑い。

9/12 7:41

晴れっていいよね…
感謝しなければならない天気だ。

9/12 7:50

右手の谷

9/12 7:57

烏帽子岳着いた。
こちらの道は西には新潟の平野が見えつづけて、新潟近いな〜と思う。

9/12 7:59

飯豊山方面

9/12 8:03

進む先。真ん中が北股岳のはず。

9/12 8:12

振り返り

9/12 8:19

梅花皮岳から飯豊

9/12 8:24

右手の谷

9/12 8:30

梅花皮小屋と北俣岳

9/12 8:39

水場30M ？もっと奥まで道続いてね？
と思ったけど奥の道は北俣岳から下りてきた道のよう？いや違うな、導水管の取水地への道かしら。。。
ともかく水場はすぐだった。

9/12 8:40

その水場。
太いチューブは量が出て冷たいが、奥の細いのはややぬるく少しチリみたいなの混じってたようだ。
この桶にジュースとか冷やすと冷えそうね。

9/12 8:50

メインの登りは北俣岳で終わりかな。

9/12 8:54

ここが残雪期に登るという例の石転び沢なのね。
上から見る分には高低差があまりないように見える。

9/12 9:05

来た道振り返り

9/12 9:09

北俣岳到着。
熱中症で死にかけたあの夏の日に、ここまで来たのだ。あんときはガスって景色はさっぱりだった。

9/12 9:11

石転び沢を見下ろす。
雪渓をしゅーっと下まで滑り降りるのは楽しそうではある。

9/12 9:11

あとはまあそんなに大した登りはない。
飯豊は最初の急登がきついけど、泊りで時間的に余裕があれば断然快適さが違うな。泊りがいい、ってのがよくわかった。
(天気によるけど)

9/12 9:12

左のが二王子岳なのかな〜と思って眺めている。

9/12 9:42

飯豊山あたりからヘリが飛んできてエブリのほうに飛んで行った。

9/12 9:44

秋の空

9/12 9:50

門内小屋と門内岳

9/12 9:56

なんかケルンのあるとこから振り返り。
結局ダイグラ尾根はあまりまじまじ見ることはなかった。
まあ見ても樹林に覆われそんなに見ごたえがない(^^;)

9/12 9:56

何のために入れてる石だっけ。
どっかで説明見たような…

9/12 9:59

門内岳と祠。
赤い屋根が景色に映える。

9/12 9:59

飯豊のほう

9/12 10:01

東に見える山がかっこいい。
地図で二ツ峰ってあるとこかしら。

9/12 10:09

小屋。人気なし。

9/12 10:12

水場は寄らずに扇ノ地神へ。
右下にも道があるが、ここはめっちゃ強風の吹くところで風を避けるためにもある、と飯豊山荘のおじいさんが言ってた。

9/12 10:21

鳥海山ぽい山影もどっかからは見えた気がする。
この写真にはうつってないかもだけど。

9/12 10:27

何の石柱だっけ。
文字のあるほう見るの忘れた。
胎内山？

9/12 10:30

右の谷。
うーんと奥の山影は吾妻や安達太良あたりかしら。

9/12 10:32

扇ノ地神

9/12 10:57

振り返り。
飯豊は遠くになりにけり。

9/12 10:58

地神山。

9/12 10:59

杁差岳の小屋ズーム。
水場に降りてく道が見えるけど、そのまま飲める感じで出てはいないんだよな。
奥に日本海も写ってるな。

9/12 11:02

あのとんがりの分岐から丸森尾根へ降りる。
あそこと大石山への間を通れば一応飯豊南北赤線つなぎになるか。

9/12 11:14

地神北峰。

9/12 11:18

最初は草原。道はガレザレで歩きづらい。
段差のきついとこも一個あったような。

9/12 11:44

丸森尾根の標識を境に樹林帯へ。
毎度のことながら敏感になった足の裏が痛くなって、できる限り段差の少ないとこを選んで足を置いてゆく。

9/12 12:25

上から見たら近そうな地上まで、マジ長い。
こっちの尾根も日当たりいいとこはやっぱり暑い。
白い木の見える道の奥に着くとさらに下に同じように道が続いてて奥に白い木が見える、ってのを何回も繰り返す。

9/12 13:18

最後の300mあたりからの気の全く抜けない岩場がホントきつい。そして暑い。
どっちの尾根も真夏の日中は通行禁止にしたほうがいいと思うぐらい。
行ったことないけど北アとかにもこんなきつい道そうそうないんじゃないかと思う。
樹林帯で上ってくる方数名とスライドしたけど、よくみんな登ってくるよ…。

9/12 13:47

やっと…！
やっと地上という名のパラダイスに着いた！
飯豊もいいけど地上もいいで！
駐車場の車から温泉セット持って飯豊山荘の風呂に直行した。

撮影機器：

HIGH SPEED EXILIM EX-ZR700 カシオ

装備

備考

ザック13kg超えか(うち水分5L)

感想

966

祝瓶山からの眺めとか天気予報とかで、数日前からなんだか急に行ってみたくなったダイグラ尾根からの飯豊。
前日、仕事から帰宅してから数年前に買って今まで一度も使ったことない寝袋とマットを袋から出して使い方を確認し、
これまた一度も使ったことない貰い物の45Lザックに着替えもろもろパッケージングもくそもない感じで詰め込んで、
寝ないで天狗平登山口に出発。

天候も文句なく、無事ダイグラ尾根も通れて、初小屋泊は学ぶことが大きかった。
実践に勝るものはなし。結果的に行ってよかった。
(準備はちゃんとしたほうがいいと思います。)