飯豊・白川枯松沢
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 1,134m
- 下り
- 1,128m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大日杉小屋まで舗装道路。避難小屋で素泊まりのみ。管理人不在時も宿泊可能(1泊1500円)。1階ピロティーは通年開放。トイレ、水道(沢水)あり。 |
その他周辺情報 | 白川温泉で日帰り入浴。ネットでは18時までとあったが、19時でも入れました。 |
写真
感想
大日杉小屋を基点とした白川上流の沢は、飯豊の中では登りやすそうなのに全く人気がありません。記録が余りなく、ネットでは「四方沢の旅」が唯一で大変参考になります。入門編の西滝沢は過去にトレース済みなので、第2ステップとして枯松沢に行くことにしました。本来なら本流の四つ森沢に1泊で挑戦したかったのですが、こちらは上部の雪渓など若干不安要素があり先送りしました。
朝6時20分に大日杉小屋を出発し、五段山コースを進みます。右岸の登山道から川沿いの踏み跡に入り、二つ目の小沢から本流に下りました。西滝沢、東滝沢、こぐら沢を過ぎると狭いゴルジュの奥に神滝6mです。左岸の岩壁を5mほど登り(容易)その上の急斜面を高巻いて上流に下りました。神滝に続く蔭滝、鳴滝も一気に巻きました。その後、正面に枯松沢が現れ、本流は左へ曲がります。出合いの本流は城壁のような四角い巨岩に塞がれ、隙間を落差7mの直瀑。この先入る者を拒む、といった威圧感です。
枯松沢は白い花崗岩のゴーロが真っすぐ続きます。出合いから10分ほどで8m2条滝。左の流れは水がほとんどなく、右手は激しい流れです。真ん中の岩壁を登ろうと1段上がったものの、その上が難しくて断念。少し戻って右岸を高巻きました。右岸に葦の台地、さらに左岸に葦の台地が現れ、5mCs滝を越えると910mの屈曲点です。正面に真っすぐ直上するのは枝沢で、本流は左へ曲がります。大石のゴーロを積み上げてどんどん高度を稼いでいきます。
7m滝で念のためロープ(容易)。3m、4mの滝や大岩の数々をぐんぐん越えて行くと、1240m付近で流れは左に曲がり黒い12m滝が立ちふさがります。直登は無理と思い、記録に従って右手の崩壊ルンゼから高巻きます。土砂が崩れやすくて登りずらい。トラバースできないままルンゼをかなり登って不安になりましたが、自然と左手の乗越しに導かれ、隣の細い沢に移り、少し登ると本流1300mに戻れました。
その後は流れを辿って、水が枯れた後はツルツルの細いルンゼ滝が2か所。最後の5m壁は滑って滑ってどうしても登れないメンバーがいて、四苦八苦しました。チェーンアイゼン必携です。薄い藪の斜面を登って行くと広い草原に出ました。素晴らしい風景に心躍らせ、「やった!」と思ったのもつかの間、最後に登山道との間に50mほど手ごわい笹薮が待っていました。何とかかき分けて14時50分、1580m付近の登山道に出ました。地蔵岳を回って最後はヘッデン行動となり、18時に大日杉に下山しました。
なお「四方沢」の執筆者は一昨年秋、飯豊の沢で亡くなったそうでご冥福をお祈りするとともに、貴重な沢の記録の公開維持に感謝いたします。
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