南岳〜槍ヶ岳縦走


- GPS
- 24:13
- 距離
- 35.0km
- 登り
- 2,804m
- 下り
- 2,794m
コースタイム
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 5:13
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 3:30
- 合計
- 8:20
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 2:24
- 合計
- 7:56
- 山行
- 4:04
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 4:14
天候 | 4日とも晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
28日17時前の時点で駐車率は50%以下 (ひがくの湯で入浴,夕食:車による送迎あり) |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
8月から9月にかけて天候不順の日が続いていたので毎日天気図とにらめっこしつつ,同時に再発した腰痛の回復具合を伺いながら山行に適正な日を選定した。
9/29
新穂高温泉から白出沢出合までは林道で車が走行可能な道路。以降本格的な登山道となった。トラックの走行台数が多く穂高平近道を登ったが整備は不足していた。滝谷出合では谷間から北穂高岳を眺めることができた。なお,ウィークデーではあったが入山者は多めであった。
槍平小屋には12時過ぎに到着し宿泊手続きした。宿泊者は少なく2段ベットの16人部屋で2人のみであった。寝具類には新型コロナ対策が施されており安心できた。
9/30
この日も晴天であり朝食後,ヘルメットを装着して出発。南岳新道の最初は樹林帯の中の登山道で,南沢出合を横切った後は岩場の急登が続き,くさり,はしごが連続する。下の方は岩が濡れて手袋が湿って冷たかったが,救急箱が設置されている標高2600m辺りから日光が当たり始め,身体も暖かくなり湿った手袋も乾いて快適な条件になった。ここまでの登山ルート上から笠ヶ岳,北穂高岳,大キレットを眺めることができた。2700mを超えた所ではしごを下り,南沢カールのトラバース道を通過した後,すぐにザレ場が現れコースマークに従い登ったが,マークが不足していたこともありルートロスした。
南岳小屋到着時間が12時前で宿泊手続きができなかったので荷物の整理後,獅子鼻に向かった。ここからは大キレットのルート,北穂高岳を一望できる圧倒的な景観を望むことができた。
南岳小屋に戻り宿泊手続きを済ませた。5人部屋に4名が宿泊することになった。昼食後晴天であったので南岳に向かった。南岳小屋から南岳へのルートをクリアに見ることができ南岳も近く感じた。山頂では360°の展望で峰々に雲がかかっておらず,穂高岳,笠ケ岳,中岳,槍ヶ岳,常念岳等がクリアに眺めることができた。北アルプスを展望するには最高のロケーションである。晴天無風の好条件でもあったので約1時間にわたり山頂に滞在し,至福のひと時を過ごした。
15時前に南岳小屋に戻ったが,多くの登山者が小屋におられた。またテント数も増えていた。小屋では新型コロナ対策のため洗面所を使えず,小屋の外で天水を使って洗顔,歯磨きをした。全般に新型コロナ対策は他の小屋より見劣りした。さらに部屋のドアは夜も開放のままで寒さを感じながら寝床に入った。
10/1
3時前から出発する人の準備する音に目が覚め,以降寝付けなかった。朝食後,日の出を眺めるため常念平に向かった。撮影ポイントで常念岳の横からの日の出を眺めることができた。大キレット,笠ケ岳のモルゲンロートも美しかった。小屋に戻るルート上に霜柱が立っていた。
南岳小屋出発時の気温は2℃で寒さを感じたのでダウンを着用して出発した。昨日南岳山頂で長居して景観を堪能したこともあり,再度の記念撮影のみして中岳に向かった。この日も晴天無風の登山日和であったが,日陰に入ると寒さを感じながら中岳に歩を進めた。中岳,槍ヶ岳に向かう稜線上の開放的なルートや著名な峰々を眺めながら周遊できた。中岳山頂直下は岩場が続き,急勾配のハードな登りであった。下りは2連のはしごを下った。大喰岳は3000m峰21座目の山であり,楽しみにしていたが山容がなだらかでピークらしい頂きもなく,期待外れであった。ただし,進行方向に槍ヶ岳の威容が眼前に迫り,立地条件は良好であった。
大喰岳山頂から大きく下り,飛騨乗越分岐点から槍ヶ岳に向かって登り返すルートを眺めながら歩を進めた。3000m峰を全山登頂できた満足感があり,分岐点でそのまま飛騨乗越を下ろうと思っていたが,分岐点に到達時点で時間的にも早く,快晴無風の好条件であったこともあり,ここにザックをデポして空身で槍ヶ岳に向かうことにした。
槍ヶ岳山荘までには多くの登山者がいたが,槍ヶ岳に向かう登山者は少なく,絶好のタイミングで山頂に向かった。槍ヶ岳登攀ルートは登り下りで分かれていることは理解していたが,ルートミスし2回ほど下山者と鉢合わせになり,登りルートを探しながらの登攀となった。ただし登山者の少ない時間帯であったので,待ち時間なく登ることができた。最後のはしごを登り,久方ぶりの山頂の景色を眺められた。また雲一つない晴天下での360°の大展望を満喫できた。
祠前での記念撮影では数名の列があったが,数分の人待ちで解消し記念写真を撮影し,山頂を後にした。下りでは,マークが見やすくルートを間違えることなく槍ヶ岳山荘に戻ることができた。山荘で軽食を済ませたのちザックをデポした飛騨乗越分岐点に戻った。
ザックを整理後,飛騨乗越を下ったがザレた登山道であり,足元を何回かすくわれながら歩を進めた。開放的で下るルートを眺めながらであったが景色が殆ど変わらず,勾配も緩くなかなか標高も下がらないので気持ちが萎えた。ただし,このルートを登ってくる登山者が多く,「晴天続きのため,急遽休暇を取って来ました」という人が多く,槍ヶ岳の人気の高さを窺い知ることができた。
千丈乗越分岐点では多くの登山者が休憩していた。これ以降は登山道の質が変わり,一般的な山道に変わっていく。樹林帯の中に入り湧き水もあり,身体を冷やしたり,喉を潤しながら標高を下げた。14時過ぎに槍平小屋に到着し宿泊手続きを済ませ部屋に入ったが,登山者は少ないためか,幸運にも2人のみの個室をもらえた。
10/2
今日は下山のみであり,精神的にゆとりをもって下山を開始した。この日も晴天で気分爽快であった。下山を進めるなか,新穂高温泉を早朝から出発してきた登山者と行き交い,下山を進めると徐々にその数が増えてきた。登山口センターには10時半過ぎに戻り,4日ぶりにひがくの湯で入浴し,ここで昼食を摂った後京都に向かった。
3泊4日のゆとりのある日程であったが,4日間とも晴天無風の絶好の登山日和という好条件に恵まれた。体力的にも無理なく,周囲の景観,稜線上の展望も満喫できた。かつ目標の3山を登ることができ,3000m峰21座の登頂を果たせた。おまけに槍ヶ岳も登頂でき大満足の山行であった。
パーフェクトな天気故でしょうか。
見事な景色ばかりでどれも拍手👏。(拍手3つとかないものかと)
大喰岳から槍ヶ岳を望む景色。
槍に向かう空の碧。
そしておまけの槍ヶ岳の山頂はまさに絶景でしたね🎉
絵としては笠ヶ岳のモルゲンロートが好きですね。
いつもながらゆとりを持った計画性に敬服いたします!
おめでとうございました🎊
4日間とも晴れ,ほほ無風状態でこの上ない登山日和でした。
これだけ恵まれた条件で登山ができることはまれだと思います。
著名な山,景観を眺めながらの縦走は圧巻でした。天候に恵ま
れたことが大きな要因と思います。
体力的にゆとりを持った日程にせざるを得なかったのが正直な
ところですが,結果的にはそのことが良かったのではと思って
います。
えっと、、、往路の白出沢で会話させて頂いた者です。(お写真拝見させて頂くと間違いないかなと😅)
素晴らしいお天気をフルに活用されて、縦走と槍ヶ岳登頂お疲れさまでした!
私はと言えば、記録を拝見するとやっぱり2日間で下山したことが悔やまれますが、素晴らしい2日間であった事には変わりないですね、、、良しとします〜(笑)
こんばんは。神奈川から来られた方ですね。北穂高小屋の宿泊ができなくて残念でしたね。でもこれほど天候に恵まれた山行は初めての経験で幸運でした。また,どこかでお逢いできればと思います。
ヤマレコ登録して記事拝見しに来ました🎵
お天気に恵まれいい山旅が出来ましたね??
また何処か御一緒出来るといいですね〜🎶
身体鍛えます(笑)
こんばんは。恵まれた条件で山行ができ幸運でした。
ご一緒できるよう当方も身体を鍛えておきます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する