記録ID: 474616
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
十勝連峰
上富良野岳〜カミホロカメットク山〜十勝岳 周遊
2014年07月04日(金) ~
2014年07月06日(日)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,066m
- 下り
- 1,312m
コースタイム
4:09十勝岳温泉登山口―4:47富良野岳・安政火口分岐―4:59噴気に行く手を遮られ引き返す―5:11富良野岳・安政火口分岐―7:14上富良野岳―7:33カミホロカメットク山―7:55カミホロ避難小屋―9:07十勝岳―11:14望岳台・白銀荘分岐―12:05白銀荘12:26―12:40道道966号線をトボトボ歩いているとパジェロが止まってくれ、親切な人に凌雲閣まで送って頂きました。感謝!
天候 | 曇り時に霧雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
飛行機
レンタカーで十勝岳温泉へ。北海道らしい真直ぐの道、スピードが出すぎないよう注意して走ります。途中、望岳台に寄り十勝連峰を眺めました。 十勝岳温泉登山口のすぐ手前にある凌雲閣まで舗装された立派な道がついていました。この日は凌雲閣に泊まり、温泉でゆっくり英気を養いました。 2日目:下山して白金温泉のホテルに泊まりました。 3日目:レンタカーで美瑛を散策し、旭川空港から中部国際空港に戻りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
十勝岳温泉登山口からしばらくは遊歩道を歩きます。三段の沼(通行止め)分岐からは登山道らしくなります。富良野岳・安政火口分岐で誤って安政火口に向かってしまいました。「富良野岳→」とはありますが、カミホロも十勝岳も書いてありません。これが間違いのもとでした。踏み跡が定かでない道、硫黄の臭いが立ち込め、黄色い穴から噴気がシュッシュッ。行く手を遮られ、なんだかおかしいと引き返します。富良野岳・安政火口分岐に戻って富良野岳に向かいます。大岩ごろごろの沢を登ります。立ち込めていたガスは霧雨に変わり、ウインドブレーカーを着こみます。長い階段、300段あるそうです。登り切るとハイマツが広がり、高山植物が咲き乱れています。雪田が現れ、その縁を登ります。登り切った稜線が富良野岳と十勝岳の分岐です。上富良野岳までは1分もかかりません。上富良野岳は稜線上の通りすがり、柱が立ってなければ山頂とは判りませんが、その山名は立派、何だかお得。稜線から少し下った鞍部、カミホロカメットク山とその迂回路の分岐です。折角ですのでカミホロカメットク山に登りました。カミホロカメットク山を下り、カミホロ避難小屋で小休止します。ガスは一向に晴れません。ガイドロープに沿って、赤茶けた火山岩の稜線を登ります。やせ尾根もあります。結構な風ですが、吹き飛ばされるほどではありません。高山植物の姿も少なくなります。ナキウサギが鳴いていますが姿は見えません。ガスで何も見えませんが硫黄の臭いがします。大砲岩を過ぎてもやせ尾根が続きます。やせ尾根が終わると溶岩噴石ごろごろの広い尾根、ガイドロープを頼りにジグザグに登り、十勝岳に登りつきました。カミホロカメットク山頂にも上富良野岳山頂にもわたし以外誰もいませんでしたが、ここ十勝岳頂上には多くのヒトがいました。ガスに覆われ、トムラウシはおろか美瑛岳も見えません。ただただ真白。 早々に下山開始です。火山岩の斜面をジグザグに下ります。勾配がゆるみ、右手に雪渓が現れます。雪渓の横に広くって緩やかな尾根道が続いています。岩につけられた黄色の目印を頼りに進みます。時にガスが流れ、茶色い火山の姿が現れますがそれも束の間。広い稜線が終わり、左手に直角に曲がると勾配が増します。ダブルストックでバランスをとりますが、小石にのっかって転びます。2度転び、3度目はストックで堪えることが出来ましたが、ブッラックダイアモンドのウルトラディスタンスが関節部でグニャッ。雲の切れ間から望岳台への道がちらりと見えますがまだまだ遠い。十勝岳避難小屋で小休止し、雲の平分岐を経て泥流分岐に降り立ちました。火口はどこにあったのでしょう、ガスで何も見えませんでした。 吹上温泉へ向かいます。白銀保養センター13時51分発のバスで凌雲閣に戻る予定です。ここで思い出しました。山の中でお金を使うことはありませんので、財布をレンタカーの中に置いてきた事を。おっ、バス代が無い。吹上温泉までの道すがら、考えました。白銀荘でお金を貸して貰うか、道道966号線を歩いて帰るか。白銀荘の芝生広場のテーブルで凌雲閣の作ってくれたオムスビを頬張りながら、まだ時間も早いので歩いて帰ることにしました。3時間もあれば帰れるでしょう。 道道966号線をとぼとぼ歩いていると、札幌ナンバーのパジェロがわたしの横にとまり、「どこへ行くのですか?」と声をかけて呉れました。事情を話すと後部座席に乗せて呉れ、凌雲閣まで送ってくれました。お礼をしようとしましたが受け入れていただけず、去って行かれました。 これがcompassion、こんなに温ったかい気持になったのは久し振り、わたしも見習わなくっちゃ、こころが洗われた気分、北海道に来て良かったです。 |
写真
撮影機器:
感想
99番目の百名山、十勝岳に登りました。望岳台からのピストンでは勿体ない。かと云って富良野岳まで回る体力はありません。少しはお花も期待して十勝岳温泉からカミホロカメットク山を回って登ることにしました。1泊2日で行けないこともありませんが、折角北海道まで行くのですからゆとりを持って2泊3日の計画を立てました。
天気には恵まれませんでしたが、予想以上の花花花・・・、大満足の山行でした。温泉もたっぷり、美瑛もたっぷり味わい、何よりも北海道人の優しさに触れることも出来ました。これで北海道の百名山は終わりましたが、北海道には一杯山があります。また来ます。
日本百名山、あと一つ、今年中には達成したいと思っています。出来るかな?
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1511人
99番目
無事に登山できて良かったですヽ(^◇^*)/
親切な方に拾ってもらえたことも♪
百名山、完全制覇まであと1つ(*^^*)
良かったです。
晴れていればもっと良かったでしょうが、贅沢は言いません。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する