田代山・帝釈山
- GPS
- 05:30
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 782m
- 下り
- 782m
コースタイム
水場 0526
小田代 0614-29
田代山湿原入口 0647
田代山頂 0652
弘法大師堂 0710-21
帝釈山 0823-38
弘法大師堂 0932
田代山湿原 0937-46
田代山湿原外れ 0958
小田代 1008
水場 1037
猿倉登山口 1047-1102
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
栃木県側は通行止。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはあるが投函できないようになっている。 湿原は木道があり、そのほかの部分もさほど滑るわけではないが、 全般に泥道なのでスパッツ必携。 湯の花温泉の共同浴場は4か所あり200円で全部入れるが「弘法の湯」(道沿い)が シャワー付き |
写真
感想
昨年、はるばる登山口まで来たが、強めの雨が一向にやまず、断念した山。
日曜なので早朝到着、早帰りを目指す。湯の花温泉までは曇り模様で、テンションが
下がり気味だが、この時期であるから雨に降られなければ上出来。
やたらと道に下りている山鳩を何度か轢きそうになりながら林道を走って
登山口に来ると晴れ間も見える。
ゴゼンタチバナやマイヅルソウを見ながら急登を一時間、小田代に着く手前から
展望がきき、女峰山等が見える。
小田代に着くと、展望よりも何よりも、湿原が朝日を浴び、朝露がキラキラと
輝いているのが素晴らしい。角度によっては虹のように若干分光されているようにも見える。
こんな光景は見たことがないが、草が朝露にびっしょりと濡れて、
早朝の太陽高度の低い時間に強めの日差しが当たって、観察者がそこにいる必要があるのだから、
条件としてはかなり限られるのだろう。(考えてみると、湿原に泊まったのは3回あるが
2回は翌朝が曇り、1度は連日の晴天で池塘が干上がりかけていた)
写真ではほとんど伝えることができないのが残念。
小田代から20分ほど登ると田代湿原の端。
頭上は晴れているが、すでに四方はガスが上がってきて囲まれてしまっている。
女峰山も見えなくなったし、会津駒も10分早かったら見えたのかもしれないが、ダメ。
しかし、田代山湿原も小田代と同じく、雨が続いた後の晴れた早朝の瑞々しさに
あふれている。朝露のきらめきこそなくなったが、こちらは湿原の規模が段違いに大きい。
ワタスゲは、今朝ワタが完成してこれから飛ばしますといった感じで
新鮮そのものだし、タテヤマリンドウも数が多い。
その他ヒメシャクナゲ、イワカガミ、ウラジロヨウラク等。
花ではないがモウセンゴケも、一番下層をびっしりと覆っている。
チングルマだけはほぼ終わってわずかな名残りだけなのが残念。
湿原全体としては、尾瀬などに比べるとやや乾燥化していて、パッと見はただの草原にも
見えるが、雨続きで水がしっかりと漬き、それがまたよい。
(要するに何もかも好ましく感じているわけですが)
湿原が尽きると弘法大師堂(避難小屋)で立派なトイレもある。
帝釈山への道に入ると、植生も雰囲気も全く変わる。一言でいえばオサバグサだらけ。
先月行った池口岳ではオサバグサとイワカガミが2大勢力として共存していたのだが、
こちらはイワカガミは全くない。ミツバオウレンやゴゼンタチバナがわずかに交じる。
その他、カラスシキミ、ハクサンシャクナゲ、ツバメオモト、イワナシが各々一株、
ムラサキヤシオとオオカメノキが数株咲いていた。
湿気が多く、さしてアップダウンはないのに汗びっしょりになったが、この湿気の
おかげで、小田代や田代山湿原であれだけいい思いをしたのだから文句はない。
8:23に帝釈山着。展望皆無というほどではないが、遠くは見えない。
なお、ここを縄張りにしているウグイスは音痴だ。
良くいる、鳴くのが下手なウグイスは「ホケケキョ」等とつっかかる感じで
リズムに難があるのだが、ここのは音程がダメだ。10回に1程しかまともに
鳴けていないから、かなりの音痴なのだろう。
こちらまで調子が狂ってきそうであるが、応援したくもある。
さて、往路と同じく大汗をかきながら田代山湿原に戻ると、トンボが我が物顔で
飛び回っていた。トンボの他、アブ・ハチだけは残っているが、朝ちょっと
うるさかったハエ、カ、ブヨの類はトンボの餌にされてしまったようで、
姿を消していた。
なにはともあれ、展望こそ尻すぼみだったとはいえ、良い時期(花)の
良い日(雨上がり)の良い時間(早朝)に来れたことは本当に良かったと思う。
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