剱岳八ッ峰 Cフェイスと上半
- GPS
- 22:53
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 4,012m
- 下り
- 4,200m
コースタイム
- 山行
- 8:16
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 8:29
- 山行
- 9:49
- 休憩
- 5:25
- 合計
- 15:14
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
K氏と八ッ峰へ。AYさんに誘ってもらって、早月尾根側から初めてから剱に登ったのが昨年の同じ日。間近に眺める北方稜線こそが「試練と憧れ」となり、今回はK氏が八ッ峰妻Cフェイス登攀と上半の縦走を計画してくれたおかげで、北方稜線の上にも立つことができた。
2泊3日の行程が取れないK氏の提案は時間に制限されない早月尾根からの入山。テン泊装備とクライミング用具とアイゼン、水は一人4L…これ持ってアノ早月尾根を登るのか…削って削ってそれでも19圈5輅發砲覆觧笋鮓かねてK氏が私の水2Lを持ってくれる。ロープも持ってる彼のザックは既に20圓魃曚┐討い燭里世、そこは歩荷のKと言われる彼に甘える(笑)
初日、翌日のアクセスも考え幕営地を決める。久しぶりに好天の週末、チンネに入るパーティも数組あり、冠雪間際の北方稜線が賑わう。翌朝は4時半から行動開始したが、ヘッデンで見渡せる範囲には限界があり、長次郎のコルから降りやすいとは言い難いルートで下降を開始(帰路、すぐ横にルートを見つけました)。上部の雪渓はほぼ無くなっていて、ザレた斜面を降りていくがこれはこれで歩行の下手な私には辛い。左俣と右俣を分ける中尾根の岩稜にへばりついて下って行った。今日はきれいな日の出が見られると期待したが、ちょうど中尾根に遮られ、熊の岩に着くころにはすっかり陽も登ってしまっていた。熊の岩で休憩後、対岸のCフェイス基部に取付くために右俣を渡るのだが、カッチカチの雪渓がガッツリ残っている。スプーンカットはあるものの、もし落ちてったら洒落にならないのでここだけのためにアイゼン装着。渡る前に美しい妻のフェイスを見ながら対岸で登攀準備をしていく。
Cフェイスは入門編というだけあってそれほど立っていない。1ピッチ目をリードさせてもらうが、剣稜会ルートを行くつもりが多分途中でRCCルートへ入ってしまったのだろう。40mあるはずのピッチ途中20m程の所に終了点があったのでそこで切ってしまう。その後K氏リードで2ピッチ目に進むが、私が中途半端な所で切ってしまったので終了点少し手前でまた切れる。そんな感じの繰り返しでちょっとバタバタしたものの、後はK氏に全てリードお願いしCフェイスの頭まで気持ちの良いクライミングが続いた。
その後は八ッ峰の上半縦走。ギザギザの妻をEフェイスまで進んだら三ノ窓側へ懸垂(クライムダウンもできるらしい)。司へ登り縞とのコルへはクライムダウン。縞へまた登り返して下りは懸垂。八ッ峰の頭まで登りきって上半終了!と言いたいところだが、疲れも溜まってきていたので、ここから先の「憧れだったはずの北方稜線」で幕営地に帰還するまでが長くてつらかった。池ノ谷乗越へ降り立った辺りからヨレヨレ、長次郎の頭へ気力ふり絞って登り、コルまで下ってまた登り返し。幕営地でもう1泊したい気持ちを押し殺し下山準備。
水と食料の分だけは軽くなったものの、疲れた身体には堪えるザックを背負って早月尾根を下山開始。左膝と右の大腿四頭筋が壊れかけてしまった私は登りにも増して牛歩の下山。K氏には先に降りててもらい、最後はヘッデンの残業仕事。K氏が登山口に車を回してくれていて感謝感謝。老体に鞭打った初めての剱バリエーション、苦しくも楽しい山行になりました。
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